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2019/08/11

やりがい搾取に根性論で応じるけど、それでいいのかOlympique

五輪の医師、無償でいいの? 組織委判断に医療界当惑

医師会、ということは開業医の団体のトップ層がインタビューに答えている。

とりあえず邪魔はしたくないので、今は何も言わないが、後で問題にするからなということらしい。

大会期間中は医師・看護師もアドレナリンが出て、踏ん張りがきくと思います。ただ普段から疲れている人たちなので、終わってしばらくしてから目に見えないところで影響は出てくると思います

みな『喜んでいくんだから、いいじゃないですか』と言うのです。報酬についても『大会のバッジをもらえればそれで十分です』と。『邪魔しないでほしい』と言う人までいます。まるで五輪という魔法にかかっているようです。医師会として、(無償は)いい話とはいえませんが、『やりたい』という人に『やるな』と言うわけにもいきません

 

ただでさえ多額のカネがかかるイベントなので、ボランティアになるべく頼りたいというのは主催者としては当然の発想だ。

しかし、そのようなボランティア頼みのイベントでは、主催者を構成する人々も普通は無償、場合により持ち出しも覚悟して望むことだろう。それでも、志を同じくするわけではない外部者に作業を発注する場合は正当に対価を支払うであろう。

オリンピックスタジアムを建設する会社が無料でやってるとか、材料費だけでやってるとかは聞いたことがない。

しかし、医師とか、通訳とか、個人の技量に期待する部分は無償でやれと言ってくるのは、やはりそのやりがい意識につけ込んだやり方と言わざるを得ない。

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