Book:月下のサクラ
新入りとか、スペカンとか呼ばれて馬鹿にされていたが、キツく当たる上司からは実は期待されている主人公が、特に同僚のやっかみを買いながらも上司と共に警察の闇に挑むというスタイルは、前作の続き感があってよい。
しかし、男社会で、力の強さが割とモノをいう仕事でもあり、上意下達の指揮命令系統が厳然としてあり、階級社会そのものの警察の現場とはいえ、主人公の彼女に対する扱いは、一般社会ではパワハラであり、場合によりセクハラであり、とても許される感じがしない。
現実の警察はどうなのか、少しは変わりつつあるのかということと、小説の中だからとはいえいつまでこれが許されるのか、ポリティカルコレクトではないとされるのではないかと、心配になるくらいである。
とはいえ、最後は主人公として扱われるのだけども。
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