葉桜が来た夏4 ノクターン
あらすじ
人間とアポストリ、二つの種族の未来の行方は!?
ラパーチェ事件での責を負い評議員候補の資格を剥奪された葉桜は、さらに高等法院による監察を受けることになる。
しかし、やってきた稻雀と名乗る軍務省の憲兵はゴシックロリータ風の出で立ちをした、どこかとぼけたアポストリだった。
そんな折、東京で反アポストリ派議員が暗殺される。裏で【水車小屋】が暗躍し、アポストリに対する感情が悪化する中、恵吾や茉莉花の身にも危険が迫る。
情勢はきな臭さを増していき、学は覚悟と決断を迫られるが──。
レビュー
物語は一気に佳境へ。ツンデレも復活しより熱い。
3巻で広がった話を4巻で上手く纏めてきた印象。
5巻で完結ということを考えると、この4巻の出来は非常に良い。
表紙で凄く悪そうな人相を披露してるアポストリ・稻雀が想像の斜め上を行くお茶目さんだったのがまず好印象。
このギャップに落とされそうになった。
ゴスロリ・・・恐るべしっ。
葉桜も赤くなったり赤くなったり赤くなったとツンデレ復活。
多少デレが多いが、寛容な私は気にもとめない。
冒頭でも書いたが次巻がラスト。
完結に向けて大きく物語の舵を切ってきた。
これまでのエピソードがこの4巻で上手に繋がって来た。
行き当たりばったりな展開かと思っていたのでこの繋がり方に少し驚き。
人間とアポストリ間の不信感に火がついた。
緊迫感溢れる展開に5巻が待ち遠しい。
ラストの女王様降臨のシーンは王道な表現だけどそれが良い。
今回の序盤で退場したあのお方・・・絶対生きてて5巻で出てくる!
と考えているのは私だけだろうか。