青春ラリアット!!(2)
あらすじ
全治一ヶ月のはずが、一週間で退院してきた月島。バカの超回復力に宮本は眩暈を覚え、長瀬は大喜びするのだった。
こいつらが揃えばロクなことはない。今度は月島を仇と狙う少女が現れ大騒ぎに!? 少女がかわいかったせいか、長瀬は色々なことにキレて青筋を立てるのだった。
揉め事を嫌う宮本と、とにかく女性を月島に近づけたくない長瀬。二人はあの手この手で、月島に気づかれぬ内に事態を収めようとするのだが、話はこじれにこじれ!?
話題沸騰の青春ストーリーだ、コノヤローッ!!
レビュー
バカ復活だコノヤロー!!
バカの日本代表が想像以上に早く帰ってきた。
バカには全治一ヶ月という常人の法則は通用しなかった。
そんなバカにお近づきになるべく長瀬が動き出し、宮本は巻き込まれていく・・・
月島に因縁のありそうな少女が現れたと思ったら、これも稀代のバカエース。
バカの暴走によって話はドンドン悪い方向に転がっていく。
超毒舌かつ月島のことになったら宇宙の果てまで突き進む長瀬。
彼女にジャイアントスイングばりに振り回される宮本。
息が合っているようで合っていない名物コンビは健在。
ミスター残念・黒木君も良い味出してる。
・・・なんだけど肝心の月島が突破力不足。
ググッと伸びてくる凄いストレートを想像してたら、何ともない球だった感じ。
入りは良かったけど、中盤以降の盛り上がりに欠けた。
バカがちょっと悩み過ぎてたかな。もっと馬鹿正直に突き進んで欲しかった。
俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる2
あらすじ
俺のちっちゃな幼なじみ・千和。
「これからはなるべく、学校、いっしょに行こっ?」
銀髪のお嬢様で俺の〝彼女〟真涼。
「これから毎朝エプロン姿を見せに行くわ。彼女だから当然でしょう?」
真涼の立ち上げた部活「自らを演出する乙女の会」に参加させられ、二人に振り回される俺の日常に、新たな火種が――
「下駄箱に、ラブレターだと!?」
まさか千和がくれたのか?
それとも<第三の少女>が参戦?
さらには真涼の<妹>までもが現れて、俺を姉から略奪宣言!?
もうどうすんだよ、この修羅場!!
レビュー
ハーレムは順調に拡大ちゅう。
リア充は死ね!を地で行く恋愛ブルジョア物語。
「恋愛アンチ」を自称すれば修羅場という名のハーレムが待っているのか?
駄目だ・・・現実世界でそんなこと言ってもハブられるだけだ。
どういうわけか彼女と幼なじみに次ぐ第三の女が登場。
許せんそこになおれ成敗してくれる!
こんなブルジョア生活、時代が時代なら市中引き回しの上打ち首でございます。
まぁ前回と同様、修羅場ってるって程ではない。
若者共が青春全開でキャッキャウフフしてるだけ。
女の子達がみんな素直に主人公のこと好きだから、ハーレムものとして読むのが良い。
「修羅場すぎる」というのはスクール○イズのようなとガチを言うのだと思う今日この頃。
そう考えると、多少のタイトル詐欺感は否めない。
私はすでに「修羅場」なんてどうても良くなっているけれど。
次はカオル君が実は女の子でしたなんていうシャルロット的展開でも来るのかしら。
2011年7月購入本
電撃文庫
・狼と香辛料XVII Epilogue
・神様のメモ帳7
・青春ラリアット!!(2)
・トカゲの王I ― SDC、覚醒 ―
・ロウきゅーぶ!(8)
ガガガ文庫
・とある飛空士への夜想曲
スーパーダッシュ文庫
・ベン・トー7.5
角川文庫
・GOSICKVIII下‐ゴシック・神々の黄昏‐
2011年7月の購入本は8冊。
8月も中旬になって今更な記事ですが・・・。
暑すぎて読書ペースが上がらない。
買う本を絞っているので積本は増えないのが唯一の救い。
しかし9月は電撃文庫だけで10冊近くになりそう。
やはり今月の消化数が肝になる。
でも暑い。
さてどうしたもんですかねぇ。。。
なれる!SE4 誰でもできる? プロジェクト管理
あらすじ
とある出版社の本社移転プロジェクトに参画することになった立華と工兵。とはいえ請け負ったのは一部ルーターの移設作業だけ……だったはずが、あまりの惨憺たる状況にプロジェクトマネージャーが逃亡。その代打を工兵が無茶振りされることに。
新人にはハードルの高すぎる未経験の業務を前に途方に暮れる工兵。期限は容赦なく迫り、ベンダー各社はごねまくる。はたして工兵はPM業務を完遂できるのか!? そして立華のプライベートの一端も明かされるシリーズ第4弾!
レビュー
吐き気がしそうな無茶振りに耐えるブラック企業物語。
もうこの会社の社長は死ねばいいんじゃないだろうか。
先人が残した「事実は小説より奇なり」という有り難いお言葉を反芻するなら、こんな人がきっと世の中にはいるんだろう。
あーマジ勘弁。こんな人の下で働きたくない。
なんていきなり超マイナスから始まった今回のお話。
無茶な納期、無茶振りだけはするくせに必要なことはしない顧客、モチベーションの低いベンダー、遂に逃げ出すプロジェクトマネージャー。
うほっ、聞いただけで胃に穴が空きそうだ。
ハイエナのように社長が食らいついたPMのお仕事。しかし担当者にPM知識は無いのでした!
笑えない・・・。
実際にこんなことあったら会社潰れてるんだろうけど、それじゃあ物語が終わってしまう。
今回も新人社員・工兵は無慈悲な社会の荒波に揉まれながら、途方もないミッションに挑むのだった。
なにやらPMの面白さに目覚めちゃった工兵だが、当然一筋縄で事が解決するわけもない。
血反吐はきながらもがくサラリーマンの姿にこちらの胃も適度に荒れる。
工兵の理想的な前向きっぷり、叩かれてもはい上がる忍耐力は読み手のテンションを下げないように意図されているのか。
こんなポジティブに仕事できないなーと冷静に自己分析してしまった。
ブラック企業物語から、天才SEの才能開花ストーリーに変遷しつつある本シリーズ。
さりげなく立華との立場も逆転しつつあるし、取引先の課長たらし込んでるし、工兵、恐ろしい子っ!
社会人狙い撃ちシリーズは今回も好調。
シロクロネクロⅡ(2)
あらすじ
樽多露(たるたろ)市立美術館で起きた 『奇跡の宝石盗難事件』、馬流原(バルハラ)町各地で目撃されている 『赤目の巨大野良犬』 の噂で街が騒がしくなり始めた頃、相変わらずおバカでゾンビな高校生・不二由真はシロネクロの美少女・高峰雪路のえっちな妄想夢を楽しんでいた。
その頃、“真の黒(クローダム)”サルマン・リガルディーが所有する“賢者の石“が盗まれたことを巡り、クロネクロ幹部・四札(スート)のヴィクター・フランクストンが探索に乗り出す。
時同じくして、シロネクロ協会は、戒律違反の疑いがある雪路の査問会を開くため、司教級(オウンガン・クラス)のシロネクロたちを樽多露市に集結させていた。騒がしい街の水面下で動き出すシロとクロのネクロマンサーたち。そして、雪路とソファイアの師匠・ドールマンサーのマトリも現れ、雪路の真相に少しずつ迫っていく──。
裏でそんなことが起きているとは知らず、由真はやっぱり雪路のえっちな妄想夢を楽しんでいたのだった。しかし……!?
レビュー
下ネタ絶賛加速中のゾンビ・ラブコメ第二弾。
留まることを知らないピンク妄想と、未練が晴れたら(エッチなことができたら)成仏してしまう拷問環境。
仏にならないために磨き上げられた寸止めスキルの内容が酷くて笑える。
下半神様の暴走を誘発する男破威に加え、新たな帝王・破暗帝二世陛下までご即位された。
しかし二冊連続でソファイアの男破威イラストがあるのはどういう了見なのだろう?読者サービス?
そしてまさかの変態仮面降臨に状況は一層シュールなものに変貌。
もうみんな馬鹿なんじゃないの?という疑問が拭えない。
真面目パートではネクロノミコンを巡る陰謀が動いているようだが、エロスパートに喰われ気味。
一番イイシーンでオチを付けてくるとは素晴らしいセンスだった。
ツンデレ雪路が早くもデレモードに突入しているが、今後の由真の攻略はどうなるのか。
主にエロス部分を楽しみに、次巻を待ちたい。