丘ルトロジック3 女郎花萩のオラトリオ
あらすじ
「“切り裂きジャック”は必ず私が捕まえるわ。“黙示録”は、誰にも渡してはいけない危険な物なのだから」暴漢の集団に追われる電波S系の美少女・伯木玲儀音がそう言い放つ。サングラスの巨人赤樫に投げ捨てられ、マゾダチの蜂須は咲丘の目の前に墜落。いつの間にかに、咲丘と萩は勝ち目の無い戦いに巻き込まれる―!?こんな時に、代表と出島は怪しげな沈丁花家の親族会議で不在。ならば、萩発明のマッドな武器で逃走開始。
レビュー
超展開で贈るマッドで丘ルトな逃走劇!
「『文武両道』は死にました。学生はせめて勉強をしなさい」
という超絶格好いい台詞から始まる夏休み。
いきなり丘ルトロジックらしい混沌としたスタートにニヤケが止まらず。
親族会議で不在の会長の代わりに萩先輩をお預かりした咲丘。
ふらっとオアシスに立ち入ったら事件に巻き込まれてさあ大変。
マゾダチの蜂須と謎の金髪少女と共に、フランケンシュタインばりの化物から逃げ回る羽目に。
蜂須のドMっぷりと咲丘の変態っぷりがやたらに際立つカオスな展開。
間違って萩先輩の○○○を覗いてしまうとか、こいつは本物だZE!
2巻までのようにオカルトな怪人が出てくるという訳ではなく、なんとなしに力業で話をまとめた感もあった。
次に繋がるのかどうかすらわからない不思議パーツが出てきたりもするが、この物語のことだから出すだけ出して華麗にスルーもありうる・・・
3巻を受けて今後どう話が転がっていくのか必見。
江西陀の出番が少なくて、江西陀分が全く足りてないことに不満を覚えていたら、最後の最後で素晴らしいエピソードがあった。
著者はわかってる、江西陀ファンのことをよくわかってるYO!
もうこの江西陀だけで★5つは堅い。
江西陀ばかりの話が出てきたら★いくつ付けちゃうのか、自分でもわからない。
フルメタル・パニック! マジで危ない九死に一生?
あらすじ
千鳥かなめたちが会場に着いたとき、そこにいたのは見渡す限りのボン太くんだった!ボン太くん(強化服ver)を開発した相良宗介もそこに招待されており、その数―およそ300体。様々なボン太くんたちとふもふもと触れ合っていたのも束の間、3万人の暴徒が「ヒャッハー!」と叫びながら釘バットや鉄パイプを振り回し、会場を制圧しようと迫ってきた!?30,000人VS300体(ボン太くん)の壮絶な戦いが始まる―(『つぶらなテルモピュライ』より)。傑作短編4本のほか、メリダ島での決戦後のテッサの行方を描く待望の特別書き下ろしを加えた極上の短編集がここに推参。
レビュー
フルメタ(たぶん)最後の短編集見参!!
最終巻発売から約10ヶ月。忘れた頃に短編集が現れた。
短編集としてはなんと約6年ぶり・・・。
正直前の「八方塞がり」で短編集は終わりだと思っていた・・・。
なんと一番古くて2003年(?!)に世に出たエピソードや、書き下ろしを収録。
フルメタの短編集らしい、宗介とかなめがおバカに縦横無尽するお話達。
しばらく重たいフルメタばかりだったので、たまにはこういうノリも良い。(といっても最後だけど)
半分くらいは書き下ろしのテッサとアルのお話で、最終巻の後日談的内容。
気負うことなくさらっと読める話なので、フルメタファンは読んでおくと良い。
しかし、フルメタTSR以降のアニメ化はまだ実現しないのかな・・・京アニのフルメタが早く見たい。
生徒会の木陰 碧陽学園生徒会黙示録5
あらすじ
私立碧陽学園生徒会―そこは、美少女メンバー四人が集う楽園だが、その楽園を支える、日陰者たちの存在がいることを忘れてはならない。「黙示録」だからこそ!という甘い言葉に誘われ、登場するも表紙を飾ることは出来ない、陰の存在。誰だって物語の主人公になれるはず!そんな淡い希望と、儚い願いを胸に、いつ来るとも分からない、その日に向けてアピールを続ける悲しい彼らに、ついにスポットが当たるときが来た。主人公、杉崎鍵のクラスメイトでありながらも、脇役というポジションから抜け出せなかった彼…ではなく、彼女に。これは何かのフラグか。急速に動き出す2年B組の恋愛模様にも、目が離せないっ。
レビュー
いつも通り(?)の碧陽学園の風景。
なんだかんだでの短編集第5弾。
ナンバリングの振り方からしてあと二つしか枠が無いのはどうするんだろう。
守が書き下ろしをしたり、迷子に不審者扱いされて泣かれたり、深夏相手に空回りしたり。
片や巡は杉崎相手にラブラブコメコメしていたり、宇宙姉弟が随分クローズアップされてた。
他にも真冬がクラス全員にストーキングされてたり、会長が残念だったり(これはいつも通りか)とまぁ色々。
シリーズ終盤戦だからか、恋愛模様が急速展開。
中目黒がなにやら黒幕チックな動きをしているのが気になる。
巡には頑張ってもらいたい(守は・・・どうでもいいや)ので次への期待も込めて白星計上。
通算成績は9勝4敗1分。
犬とハサミは使いよう3
あらすじ
相も変わらずドSな夏野【なつの】の飼い犬な日々を送る俺。そんなある日、夏野が誰かに見られていると言い出した。それ警察だろ、いつも犬【俺】をいじめてるから。だが夏野との外出後、帰宅して愕然。留守中に本が一冊増えていたのだ! 誰かが忍び込んだのか? だが何で、どうやって!? 実は夏野は人気作家秋山忍【あきやましのぶ】。ストーカーのひとりくらい、いても不思議はないのだが……調べる中で浮かんだのは、秋山忍そっくりの作風を持つ新人作家で!?
レビュー
犬とドS作家に新たな刺客が!?
犬が本を読み、犬が折檻され、ドS作家が歓ぶ。
いつも通りのおかしな一人と一匹の日常にストーカーが出現。
こんな危険な作家を狙う命知らずの正体は一体・・・?
這い寄ってきた超ドM編集者が酷い目にあってハァハアしてたり、犬が切り刻まれたりはいつも通り。
そして現れる新キャラ。これもこれでまぁ駄目っぷりは秀逸。
作家なのに通り魔に襲われたり、ストーカーにつけ回されたり、前世で何をしたのか夏野さん・・・。
多分前世は本だった犬との掛け合いは変わらずキレており安心。
ドMの権化の飛ばしっぷりが個人的ツボにはまりつつある。
この人は毎回出てきて貰いたい。
刊行ペースもクオリティーも安定している3巻。
続巻も安定飛行をお願いしたい。
ロウきゅーぶ!8
あらすじ
二学期が始まり、近づいてくるのは智花の誕生日。日頃の感謝も込め、智花への抱える想いを伝えようとする昴なのだったが……いきなり赴任先から帰国してきた昂の父親、そして謎の銀髪バスケ少女との同居開始で、一波乱の予感 ── !?
「す、昴さんの……お、おうちの子に」
「おにーちゃんだめっていっちゃだめ」
「長谷川さんのお好きなところに ── 」
「もしかして……デ、デートなのっ? 」
「すごいのあげなきゃダメだかんね! 」
一方、智花をお祝いするイベントの裏で、他の4人の少女たちの身にもそれぞれの誇りをかけた、成長を試される出来事が降りかかり……!?
レビュー
新キャラ大量投入で物語に新たな動きが出るか。
スポコンとロリコンの融合に新たな展開。
ロリ、もとい下級生な新キャラと昴父が登場!
いつも通り犯罪すれすれの昴&バスケ部のきゃっきゃうふふに加えて、新キャラ達によるバスケ勝負。
ロリコンとスポコンの割合は7:3と言ったところか。
慧心女バスにライバルチームを配置して、今後の公式戦への布石を打ってきた。
8巻はそういう意味では繋ぎの話になるため、次巻以降のバスケ成分増加が見込める。
回りくどいといえば回りくどい展開ではあるものの、色々ネタを仕込んで来たと思えば良い。
同時にロリコン成分まで増えてしまっては元も子もないので、熱いバスケ話が来ることを願う次第。
しばらく試合という試合してなのではなかろうか・・・そろそろ慧心女バスの試合が読みたい。
スポコン成分補充を望んでいるものの、実はこの需要って殆ど無いのか?と疑問に思えてきた今日この頃。
はたらく魔王さま!2
あらすじ
店長代理に昇進することになり、ますます張り切る魔王こと真奥貞夫(まおう・さだお)。そんなある日、魔王城(築60年の六畳一間)にご近所さんができる。なんと隣の部屋に、儚げな和装の女の子が引っ越してきたのだ。魔王に恋する女子高生・佐々木千穂と、魔王の命を狙う勇者エミリアこと遊佐恵美(ゆさ・えみ)は、いろんな意味で心穏やかではいられない。
時を同じくして、魔王が勤めるファーストフード店マグロナルドの向かいに、競合他社のセンタッキーフライドチキンが進出してくる。センタッキーに売り上げを負けたら減給だと言われた魔王は戦慄し、店長代理の職務を全うするため奔走することに。不思議な隣人とライバル店の登場で、魔王城は俄に騒がしくなっていき── !?
レビュー
魔王さま、ご昇進です。
時間帯責任者として店長代理を任命された魔王さま。
資本主義に着々と組み込まれ、しまいには労働基本法を持ち出す魔王さまに涙が止まらない。
新規出店されるライバル店舗との戦いに魔王さまは打ち勝つことができるのか!!
私生活では美人なお隣さんが引っ越してきて甲斐甲斐しく食事の世話までしてくれる始末。
リア充が止まらない魔王さまの行く末はどうなることやら。
緊迫感の無い魔王さま(とその手下)とラブコメ要因でしかなくなってきた勇者のドタバタコメディーは健在。
笹塚はさぞ面白い街になってきていることだろう。
脱力するような日常描写と、日常と・・・日常と・・・あれ、魔王さまの日常ばっかりだった。
後半に何やらバトルしていたけど、うん、これはオマケだな。
芦屋が無意識にフラグ立ててたりと面白要素も増えてきたことだし、次巻が楽しみだ。
ココロコネクト クリップタイム
あらすじ
「新入部員がこなーい!」積極的な勧誘をしないと決めたものの、いつまで経っても現れない新入生に焦る太一たち。そんな時、文研部の扉を叩いたのは気だるげな男の子と内気で小柄な女の子で――。待望の新入部員編と、文研部が1枚のスクープ写真で学校を湧かせた文化祭秘話、伊織と太一との三角関係に悩む稲葉の奮闘劇から、唯が体験した女の子とのドキドキ初デートまで! 愛と青春の五角形コメディの美味しいところを集めたココロコレクト第1弾!!
レビュー
ココロコの魅力凝縮。
これまでの事件の後日談から、次に繋がる書き下ろしエピソードを含めた至福の短編集。
事件の後日談といっても、後日にあった別の出来事でふうせんかずらは関係なし。
つまり、心の暗い部分をさらけ出すようなパートは無く、文研部の高校生らしい青春エピソードばかり。
ずっとハイテンションのまま突っ走ってくれるので、一気に読み込んでしまった。
しかし庵田先生の書く女の子は可愛い。活字萌えを標榜できるくらい、たまらない。
最も重要なことを一つ。
稲葉ん、もとい、『デレばん』に気をつけろ!
数多のツンデレヒロインを見てきた私だが、稲葉んの落差は規格外。
落差を例えるなら、大気圏から地上くらいの落差か。塵も残らない・・・。
油断してるとリアルから魂を持って行かれる。
195~196ページは特に危険。
あまりの衝撃に一瞬息が止まった。
乙女な稲葉ん。嗚呼至福。
瞬間の攻撃力では今年最強クラス。
あの一瞬の稲葉んだけで★6つつけても良いんじゃないかと本気で迷った。
なんか殆ど稲葉んの感想になってしまったが、これはもう仕方のないこと。
色々気をつけて読むべし。
【告知】今後一週間
しばし停滞していてスミマセン。。。
何かあった訳じゃ無いんですが、何かある予定は10月頭にあるラノベドランカーですこんばんは。
何かある前に停滞気味の当ブログに活を入れるべく、一週間合間無しのレビュー週間を開催します。
毎日レビュー挙げて行きます!!
突然ですが、積本消化と新しめの本の消化を進めるべく決意表明した次第。
是非毎日遊びに来てくれれば有り難いです。
明日の日曜からフェア(?)開催しますので、よろしくおねがいします!!
何かあった訳じゃ無いんですが、何かある予定は10月頭にあるラノベドランカーですこんばんは。
何かある前に停滞気味の当ブログに活を入れるべく、一週間合間無しのレビュー週間を開催します。
毎日レビュー挙げて行きます!!
突然ですが、積本消化と新しめの本の消化を進めるべく決意表明した次第。
是非毎日遊びに来てくれれば有り難いです。
明日の日曜からフェア(?)開催しますので、よろしくおねがいします!!
新約 とある魔術の禁書目録
あらすじ
上条当麻不在の世界。彼が命を賭けて守った、様々な人たちの様々な安らかな日常があった。
ローマ正教の暗部 『神の右席』 最後の一人、フィアンマがロシアから起こした第三次世界大戦は、上条当麻の活躍により終結した。彼の、消失と共に。
ここは上条当麻が存在しない世界。
魔術サイドは再編・改善がすすみ、信徒たちには安息の日々が訪れていた。
科学サイド総本山の学園都市では、最強の超能力者・一方通行が、『闇』 と手を切り、打ち止めや番外個体と共に騒がしくも穏やかな日常を過ごしていた。そこには 『グループ』 の影も無い。
元スキルアウトの無能力者・浜面仕上は、ロシアで手に入れた『闇』との交渉材料を懐に、絹旗、滝壺、そして帰ってきた麦野と共に新生 『アイテム』 を結成、活動を再開する。
闇からの 『卒業生』 たちは、平穏を手に入れたのだ。── 凶悪な 『新入生』 が、彼らの前に現れるまでは。
レビュー
ナンバリング一新!装いも新たに新章スタート。
といっても完全に22巻の続き。
この巻から「禁書目録」を読み始めても何もわかりませんのでご注意ください。
第三次世界大戦が終結し、それぞれに平穏な暮らしを送っていた一方通行と浜面仕上。
そんな二人に『新入生』と名乗る新たな『闇』が襲いかかる。
新章突入した途端に全力全開科学バトル勃発。
浜面がいつの間にかハーレム(?)作ってたり、熱い台詞吐きまくったりと不撓不屈なレベル0になってきて上条さん化が著しい。
一方通行さんはデレ化が激しいもののクオリティは安定。
しかし今回の一方通行さんの脇役っぷりが酷い。浜面さん大活躍。
期待を裏切らない山あり谷あり、最後は正義が勝つ!的ヒーローモノ展開。
ここまでド直球ストレートに攻められると気持ちよい。
唐突に出てきた一方通行と浜面を引き合わせる一つのピース。
出来すぎな展開な気がしないでもないが、細かいこと気にしてたらこの物語は永遠に終わらないので良し。
とか思ってたらあっさりととあるヒーローが出てきたりしてもう笑うしかなかった。
そんなことだろうとは思ってたけどね!
とりあえず科学バトルが熱かったからそれでいいや。
新約も長い付き合いになりそうだ。
ベン・トー7.5 箸休め~Wolves,be ambitious!~
あらすじ
半額弁当争奪バトルに青春を賭ける佐藤洋たちHP(ハーフプライサー)同好会は、槍水の妹・茉莉花のおねだりに端を発した一泊二日の旅行に行くことに! 季節外れの観光地に向かう一同だったが、途中で予期せぬアクシデントに遭ってしまう。そこへかつて出会ったあいつが現れ…!?
その他に、佐藤たちの旅行のウラで静かに起きた著莪とその友人たちの日常編や、ウェブ掲載された短編、雑誌連載で大反響をよんだ「間食版」も書き下ろし分を加えて収録! もはや短編集ではないボリューム感満点でお届けする、メガ盛りの箸休め、庶民派シリアスギャグアクション、狼が大志を抱く7.5巻!!
レビュー
またしても箸が休まらない、短編集第二弾。
各巻の合間を埋めるエピソードが基本の短編集。
とはいえ味わいはいつもの通り。手は全然抜いていない。
茉莉花達との一泊二日旅行で男一人色々な欲望と戦う佐藤に敬礼。
半額弁当争奪戦が無いと出番のない腹の虫。
代わりに存在感を発揮する元気一杯の佐藤の股間。そして破られるロリィ結界。
当たり前のように明後日の方向に脱線するやりたい放題なストーリーは短編集でより加速。
時折キラリと光るセガへの愛も健在で、一層ストーリーを混迷させる。
久々に佐藤と著莪の幼なじみ的イチャラブも見られたことだし満足度高し。
著莪いいぞ!もっとやれ!
というわけで今回もおいしく頂きました。
神様のメモ帳6
あらすじ
ミンさんが結婚!? 話題のニートティーン・ストーリー!
高校の文化祭が押し迫る晩秋、ラーメンはなまるにやってきたのは、チャイナマフィアの後継者兄妹。なんとミンさんの親戚だという。ミン父・花田勝の引き起こした事件をきっかけに、なぜか持ち上がるミンさんの縁談。そこで立ち上がったのは、ヒロさんだった。
「おれからの依頼。この婚約、ぶっ壊してくれ」
ヒモのくせして、ついにミンさんに本気! 二転三転の結婚騒動を描いた 「電撃文庫MAGAZINE」 掲載作と、ヒロさんの師匠初登場の書き下ろし短編 『ジゴロ先生、最後の授業』 を収録した第6弾!
レビュー
この話の主人公は・・・まぁ読んでくれたまえ。
神秘のカップサイズ以外は謎に包まれたラーメンはなまるの店主・ミンさんにまつわるエトセトラ。
ただモンじゃないとは思ってたけどまさかここまでとは・・・
熊親父とミンさんのご実家筋のご登場でラーメンはなまるが存亡の危機に立たされる。
ミンさんの危機に立ち上がるヒモ!
ヒモが本気で恋をしたとき、秘められた力が解き放たれる?!
かどうかは別として、NEET探偵団がミンさんの危機に立ち向かい、明らかにされる真実に衝撃を受けることは必須。
ほぼ一冊ミンさんの話だと思っていたら、真の主役は全然別の人だった。
こういうどんでん返しもこの作品の大きな魅力。
こういう練り込まれたエピソードを読むと、本当に満ち足りた気分になれる。
このシリーズの面白さを再認識した。
アニメ化されて知名度は上がったものの、(少なくとも現時点での)アニメクオリティはイマイチ。
脚本が酷すぎる・・・
アニメでは全然このシリーズの良さを出せていないと思っているので、シリーズ未読の方は1巻から読んでみて欲しい。
やはり活字の方がこのシリーズは映える。
バカとテストと召喚獣9.5
あらすじ
召喚実験リターン! 明久と雄二で喚び出した召喚獣は、まるでふたりの子供のようで――って、また惨劇が繰り返されるのか!? 「僕と子供と召喚獣」、ドキドキ同居生活を赤裸々に綴る「僕と姫路さんとある日の昼下がり」、謎多きムッツリーニの一面が白日の下に晒される!? 「僕と土屋家と揺れない心」、高校1年生の春――すべてはこの出会いからはじまった! 「俺と喧嘩と不思議なバカども」の4本で贈る、青春エクスプロージョンショートストーリー集第4弾!
レビュー
短編でもバカはバカ!
これにて都合四冊目の短編集。
4つの短編に乗せて送られるバカ達の宴は相変わらずハイテンション。
以前の事件に懲りずにババァに乗せられて召喚獣のテスト=惨劇が繰り返されたり、姫路さんとデートしたり、ムッツリーニの家で死にかけたり。
繰り出されるバカのパンチは角度が読めずいつもクリーンヒット。
電車内での有害指定図書扱いは今回も変わらず。
油断してなくても吹き出すとは・・・強烈だ。
入学してからの吉井と雄二の馴れ初め(?)エピソードはまじめな雰囲気を漂わせつつ、アクセントのようにバカが光っていた。
今回は全体的に安定感のあるバカっぷりだった(何だそれ)。
一発の爆発力は大きくないけど、小刻みに笑わせてくれる。
まったくもって安心のクオリティ。
神さまのいない日曜日Ⅴ
あらすじ
「もっとぎゅっと握れよ」夕日が赤くてよかったとアイは思う。アリスと繋いだ手のせいで、頬が赤くなっているかもしれないから―。アリスに頼まれ、アリスとディーの故郷へと向かったアイ。しかしそこは、延々と14年前の一年間を繰り返す閉鎖空間だった。アリスと一緒にタイムループを解こうとするアイは、やがてそこに一人の生徒の死が関係していることを知る。「俺たちを、3年4組をこの閉じられた世界から解放してくれ」“外”の世界を望むアリス、同じ道を目指すアイ。そしてアリスの背を追い続けながらも決別したディー。それぞれの想いが交錯し―。
レビュー
唐突な展開にまず驚く第5巻。
4巻の内容忘れちゃったのかな?と思うくらい前巻との繋がりを見いだしにくい。
このシリーズは「そういうもんだ」と納得して読むのが良いのだろう。
舞台はアリスとディーの故郷へ。
そこは14年前の一年間を延々と繰り返す謎の閉鎖空間。
人々をいくら呑み込んでも繰り返すことをやめず、決まった時点でループを繰り返す。
終わったはずの世界に所々残された希望の残滓のような場所。
そんな閉じた街の解放を願われたアイは、「世界を救うため」にそこへ向かう。
4巻の世界塔といい、今回の閉鎖空間といい、そんなんあり?という自由度が高い設定が多く見られる本シリーズ。
でもなんとなく受け入れてしまっている。
この「なんとなく受け入れられる」ということは凄いこと。
下手にロジカルな点があると、そことの矛盾点が解消できずに気持ち悪さが残る。
でもこのシリーズはなんだかあらゆるものがファジー。
だからトンデモ展開が来ても受け入れられる。
しかし、ここまでファジーを貫けるのは驚くべき事だと思う。
これまで読んできたラノベの中でも異色さが際立っている。
次はどんなことになるのか、想像がつかない故に楽しみ。
トカゲの王I ― SDC、覚醒 ―
あらすじ
俺の力は単なるインチキ。だからこそ、俺はこの 『能力』 で世界を塗り替えてみせる。
俺はこんな所で終わる人間じゃない。その他大勢が強いられる 『普通の人生』 から逸脱した、選ばれし者なんだ。
俺に与えられた能力 『リペイント』 は、インチキめいたまがい物。でも、俺には世界を“塗り替える”資格がある。このインチキこそ、俺の力なんだ。
どこまでもなにもかも騙し抜く。まず手始めに、俺自身も騙す。そして、目の前に立ちはだかる不気味な殺し屋どもから必ず逃げ延びてやる。
だって、俺は。『最強』 なんだから。
レビュー
痛い痛い痛いぃぃぃ
読んで衝撃。痛さの玉手箱やぁぁ('A')
入間先生が「禁断の異能力バトル」を書くとこうなるのか。
なんという恐ろしいことだろう。
中二病を発症中の痛い主人公、露出狂な痛い女、血みどろの痛い話。
種類の違う痛さがマーブル模様なって相乗効果を発揮し出すという混沌状態。
とある痛さの描写でいけば、Missingや断章のグリムの甲田学人先生に通じるものを感じた。
時にはそれすら越えた表現も。。。
パンピーが異能力バトルに放り込まれるとどうなるか。恐怖の体験ツアーのはじまりはじまりー。
それっぽいタイトルと、それっぽいあらすじに完全に騙されること請け合い。
読了後の感想は「騙された」というのが最も素直なものかもしれない。
当然、良い意味で。
みーまーは一巻しか読んでないが、それに近いイメージを覚えた。
最近は電波女やらバカップル話ばかり読んでいたので忘れていたが、入間先生はこれが本質か?
痛いのが大丈夫な人は読んでみて。
2011年8月購入本
電撃文庫
・新約 とある魔術の禁書目録(2)
・ソードアート・オンライン8 アーリー・アンド・レイト
・ゴールデンタイム3 仮面舞踏会
・魔法科高校の劣等生(1)入学編〈上〉
・魔法科高校の劣等生(2)入学編〈下〉
・とある魔術の禁書目録SP
富士見ファンタジア文庫
・フルメタル・パニック! マジで危ない九死に一生?
・フルメタル・パニック! アナザー1
ファミ通文庫
・"夕顔" ヒカルが地球にいたころ……(2)
・犬とハサミは使いよう3
スーパーダッシュ文庫
・六花の勇者
角川スニーカー文庫
・丘ルトロジック3 女郎花萩のオラトリオ
2011年7月の購入本は12冊。
ごぶさたしております。
暑さに負けた訳じゃないのですが、バタバタしていて更新が出来ておりませんでした。
8月の消化数が肝だったのに、あまりふるわず・・・
9月に大波が来るのわかっているのにこの現状はまずい。
減ってきたはずの積本が増加のヨカーン。
毎年この時期になると年内に読み切れる本を選定しはじめるところ。
どっこい今年はそんな選定はまだ必要なし。
積本が減ってきた証左なんだけど、気を緩めずラノベを読んでいきたいところ。
そんなこんなで今月もヨロシクお願いします。