和佐又山ピークにて(二日目)最新鋭レーザー距離計で「底無井戸」の深さを測ってみた。
登り(初日) 晴れ→曇
和佐又山ヒュッテ(9:55)~和佐又山のコル~窟(いわや)群~日本岳のコル~石の鼻(11:30)
~大普賢岳(12:25)~水太覗(昼憩)~稚児泊~七ツ池~七曜岳~行者環小屋(15:50)(泊)
下山(二日目) 雨
行者還小屋(7:30)~分岐(8:35)~無双洞(9:55)~水簾の滝~鎖場~底無井戸~
和佐又山(ピーク)~和佐又山ヒュッテ山友の中村氏から、ツキヨタケを撮りに小屋泊で大普賢岳周回いきませんか?とお誘いいただき、
一つ返事で参加させていただいた。
ツキヨタケというと毒キノコではあるが、暗闇でボーっと光るという。
泊まる行者還小屋のそばにでもあると安易に考えていたが、そんな都合の良い話は無かろう
とは思っていたし、まぁツキヨタケはムリでも満点の星でも撮れたら良いかなぁくらいに思っていた。
予定の日が近づいてくると日曜日は雨の予報で土曜日もあまり芳しくない。
メンバーはおなじみの
中村さんと
ミカさん、そして中村さんのマイミクの女性2名の計5名である。
今回顔出しがNGということなので記念写真は無し。
大普賢岳周回は過去に何度も歩いているので特筆すべき事項以外の詳細は省略。
ちなみに中村さんと歩いた秋の大普賢岳は
コチラ。
単独で歩いた秋の大普賢岳周回は
コチラ。
他には、伯母谷の覗に行く時に立ち寄った大普賢岳は
コチラ。
などなど。
中村さんとは
6月の白髭岳以来。
ミカさんと登るのは
8月の剣山以来。
27日(土)9時55分に和佐又ヒュッテをスタート。
抜群の天気である。
駐車場はいつになく車が多い。
ヒュッテの方の話によると日本岳から上が紅葉の見頃という。
このまま天候変化してほしくないなぁと思ったものの、肝心の日本岳を過ぎたくらいからガスってきた。
そこからしばらく登った「石の鼻」でも展望きびしい。
そこから先はガスで展望期待できす。
ピストンで和佐又ヒュッテに帰っていく人数人とすれ違って大普賢岳に到着。
大普賢岳ピークはいつもなにがしら人がいるので休憩もそこそこに移動開始。
お気に入りの弁当広場である「水太覗」に行ってみるもガスで真っ白。
それにしても小屋泊とはいえテントが無くてもザックが重いのはなかなか辛いものがある。
七曜岳を過ぎて分岐から一時間少々で行者還岳ピークとの分岐で
ミカさんだけが行者還岳のピークを踏みに行ったので待つ。
往復10分の距離であるが余力無し。
ミカさんが戻ってきたところでラストスパート。
ようやく行者還小屋に到着。
疲れたな~も~。
行者還小屋は非常に綺麗で、トイレは外に2つ、小屋内には湧き水の炊事場ありで
部屋は2つ。
奥の部屋にはロフトもあり、それぞれ8畳~10畳くらいの広さがある。
さらには毛布に銀マットまで備えられている。
テントを持ってきている女性陣も居たがあまりにも綺麗な小屋だったので全員小屋泊決定。
女性陣は階上で、自分と中村氏は階下。快適すぎて住みたいくらいである。
落ち着いたところで階下に集まって各自で夕食を摂りながら20時まで談笑した。
小屋の中でも寒く、女性陣は毛布にくるまっている。
自分は薄手のダウンを着ていたが、それでも寒いくらいだった。
炊事場の水は氷水のように冷たく、顔を洗うのがつらかった。
夜、トイレにたつと外はゴーゴーと唸っていて霧で視界10mくらいで雨まじり。
二日目。
6時前にみんな起きだしてきて一緒に朝食。
撤収と掃除をして7時30分に小屋を出発。
たっぷり快眠できたので元気回復したものの、雨でレインウェアを着て歩くのは蒸し暑いし
着膨れ感があって好きではない。
小雨だったり一時雨が強くなったり。
一時間5分で無双洞(むそどう)への分岐に到着。そこからは激下り。
無双洞付近のザレ場は滑りやすいと思っていたが、乾いているときのほうが滑りやすく
しっとり濡れているときは水の表面張力で滑りにくい。
無双洞に到着するも雨は止まず。
チャレンジャーのミカさんたちが無双洞探検に行こうとしたが、以前はあったハシゴが無く、
入り口まで這い上がることはできても降りれないかもしれない上、雨でツルツル滑りそうなので断念。
水廉の滝が見えるところまで下って小休憩。
登り返して和佐又山ヒュッテを目指して再出発。
核心部の鎖場は落石を懸念して一人づつ登る。
登り切ったところから少しトラバースしたところにある「底無井戸(そこなしいど)」へと行ってみる。
レーザー距離計(ミリ単位で50mまで測定可のタイプ)を持ってきたので深さを測ってみる。
雨にレーザーが反射して何度もエラーでやり直し。
なんとか測定できた数値は28mであった。
果たして底まで達したかどうか不明ではあるが覗きこむのは危険だった。
懸垂下降で降りた人がいるという。
そんなこんなで、あいかわらずの雨の中を和佐又山のコルまで戻ってきた。
チャレンジャーのミカさんを案内して和佐又山ピークに登る。
他のメンバーは一路ヒュッテへ。
二日目の今日もさすがに疲れがでていてザックを背負う肩も痛いし登りはきつかった。
まさか二度目は無いと思っていた和佐又山ピークへまた来てしまった。
記念写真を撮ったところで和佐又山ヒュッテへ下山するもまさかのつづら折れ道。
山と高原地図ではあたかも直線のようであるが実際はなかなかの距離である。
ヒュッテ直前には分岐があり、柵が閉まっている方向と、道なりに進む方向。
道なりのほうに少しすすんでGPSで確認したところ、どうもヒュッテから離れていきそうなので
柵のあるところまで戻って、針金で留めてある柵を開けてまた閉じてしばらく下りるとヒュッテの芝生広場。
動物よけの柵だと思うが、登りに一度でも歩いていないと、下山で初めて歩くと道なりに進んでしまいそうである。
そんなわけで雨の二日目であったが、小屋泊はなかなか快適で良かったし、
やっぱり大普賢岳周回は大峰のすべてが凝縮されているルートであると再認識した。
帰りに「山鳩湯」(700円 17時まで)で汗を流して帰った。
みなさん楽しいひとときをありがとうございました。
その他の写真は以下より。
GPS軌跡+山と高原地図 for iPhone (グリーンの線が軌跡)
GPS軌跡+地形図
絶好の天気の中、和佐又山ヒュッテを出発。(9:55)
和佐又山のコルにて
いつもながら窟(いわや)群の壁は圧倒的スケール
日本岳のコルにて 中村氏
石の鼻にて
石の鼻からの展望
小普賢岳への取り付き部(小普賢岳はスルー)
大普賢岳ピークにて 寒い~
水太覗で簡単な昼食
弥勒(みろく)岳ピークは単なる通過点
国見岳付近にて 国見岳から縦走の単独男性が下りてきた。
稚児泊にて
七ツ池にて ミカさんと中村氏
本日のお宿「行者環小屋」
奥の部屋(ロフト付き)を利用
20時まで食事をしながら談笑する。
雨の朝
無双洞への激下りの途中の名物の階段
ズルズル滑るつづら折れ
まもなく無双洞へ着地。
無双洞は水が出ている穴の上にある穴(矢印) 以前はハシゴがあった。
水簾の滝
ルートから外れてトラバースして底無井戸へ。
底無井戸の深さをレーザー距離計で測ってみた。
和佐又山からヒュッテへの下山
あれにも時期があるんでしょうか?
鉄山で遭難者が出たようです。
僕が高塚山に行った同じ日からまだ下山せず。
月曜日から本格的に捜索開始のようです。