先日、同窓会でした。15歳の時にカナダのビクトリア島に一ヵ月、ホームステイしたのですが、その時の仲間と7年ぶりに再会しました。もう、みんなアラフィフです。
大学教授は、その時、引率をしてくれたインストラクターです。当時、30歳くらいだったでしょうか。
去年、ゴルフで、銀座のエスカーレというテレビにも出た有名なレストランのお食事券をもらい、あたしに「一緒に行きませんか?」とLINEをくれました。これが大学教授とお付き合いをするきっかけになりました。
なぜ、あたしに声をかけてくれたかと言えば、15歳の時に父とケンカし、家出をしたのですが、大学教授ならかくまってくれると思い、群馬の高崎に住む大学教授のアパートまで訪ねて行きました。
運が悪いことに大学教授は、横浜の実家に帰っていて、高崎のアパートは留守。あたしは、紀文の駐車場に隠れて、電車が動く朝まで過ごしました。
翌日、夜まで待てば、大学教授が高崎のアパートに帰ってくるのではないかと思い、行くところのないあたしは、山手線に乗り、ぐるぐると何周も何周もして、時間をつぶしました。
夜になったので、高崎のアパートに電話をかけると、池袋まで出て来てくださり、公衆電話から母に電話をかけてくれました。
「もう、娘さんも15歳です。一人前の女性として扱ってくださいませんか? お友達の別荘に泊まりたいと言っているので、許してあげてください」と言ってくれました。
大学教授は家出をした時に頼ってくれたので、あたしに親近感を持ってくれたようで、レストランに誘ったら、もしかしたら、OKしてくれるかもと思ったそうです。
同窓会では、左に大学教授、右にパイロットくんを座らせ、両手に花(?)で楽しい時間を過ごしました。
ときおり、大学教授を下の名前で、「○○さん」と呼びかけ、みんなに付き合っていることを知ってもらいたかったのですが、誰も気づきません。大学教授は、下の名前で呼ばれるたびにドキッとしていたそうです(笑)。
「○○さんぐらいでは、誰も気付く人はいないといというのが私の予想です。それだけ、二人が付き合っていることは、意外で想像のできないことなんだと思います」と大学教授は言います。
カナダのメンバーでグループLINEを作り、そこでも、「○○さん」と呼びかけたのですが、リーダー格の男の子が書き込みに気づいていないので、誰からも、まだつっこみはありません。
同窓会では、リーダー格の男の子に「おすず、もう結婚なんて、チャンスはないんだから、大学教授かパイロットくんで決めちゃいな」と冗談を言われました。
パイロットくんと映画や観葉植物の話、高校時代に学園祭に来てくれた思い出話で盛り上がってしまいました。今度、ゆっくり、行きつけのバーに行こうかと誘われてしまいました。
独占欲のない大学教授。あたしが楽しい時間を過ごせるなら、他の男性と食事に行ってもいいと言ってくれます。
大学教授は、普段、お酒を飲みません。一杯くらいなら、お付き合いで飲もうかなと言っていたのに、顔が真っ赤でした。あたしは、パイロットくんに焼き餅を妬き、てっきりヤケ酒でも飲んでいるのかと思いました。
高崎まで、みんなより一足早く、帰って行った大学教授。さびしそうに背中を丸めているようにあたしには見えました。たまには、ヤキモチのひとつも妬かせてみたいと思っていましたが、可哀想なことをしたかしら(笑)。
大学教授にヤキモチを妬かせたい。みんなに付き合っていることを知ってもらいたい。相反する気持ちがあたしの中で、ぐるぐるしていました。
大学教授は14歳年上。パイロットくんは一つ年上です。自宅に帰ってから、年も近く、かっこいいパイロットくんとお付き合いした方がおすずさんのためになるのではといろいろ悩んだそうです。
「おすずさんが私のところに戻ってこないのではと少し心配しましたが、ブログで付き合っていると公言してくれたので、大丈夫かなという気がしてきました」とLINEが送られてきました。かわいいですね(笑)。
「もう結婚式なんて挙げることはないでしょう。その代わり、次回の同窓会でカナダのメンバーに祝福されたいです」と大学教授に言うと、「わかりませんよ。その件はおいおい真剣に考えて行きましょう」と言ってくれました。
今日になっても、誰からもつっこみがありません。グループLINEにぬいぐるみのロビンちゃんを登場させ、「大学教授とは、おすずさんをめぐって、三角関係です。大学教授より、おすずさんとは付き合いが断然長いです。ぼくも男の子ですからね。そりゃあ、ヤキモチも妬きますよ」と書き込みました。
もう、誰かつっこんでよ!
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