「(朝鮮日報日本語版) 北朝鮮、若者に金正恩・李雪主夫妻のヘアスタイルを強要」:報道を見てもそうは感じないが (2015年11月21日 「朝鮮日報日本語版」)
21日、『朝鮮日報日本語版』が、消息筋の情報として「『つい先日、若い世代に責任を持つ青年同盟が若者たちのヘアスタイルについて、男性は2センチ以下、女性はおかっぱにするよう指示を出した』『平壌市内では大学生からなる監視チームがはさみを持って見回り、長髪の若者を見つけるとその場で短く切ってしまっている』」などと伝えた。
『朝鮮日報日本語版』、「(朝鮮日報日本語版) 北朝鮮、若者に金正恩・李雪主夫妻のヘアスタイルを強要」、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151121-00000510-chosun-kr
まず、女性、つまり「李雪主ヘア」につて先に書いておく。北朝鮮の「報道」を見ていれば直ぐに分かることだが、同夫人が登場して以来、平壌の若い女性を中心に「李雪主ヘア」にする女性が増えた。これは、ダイアナ妃が登場したとき、「ダイアナ・ヘア」が日本でも流行したのと同様に、若くて素敵な「王様(=元帥様)」夫人の髪型を「時代の先端を行く」平壌の若い女性達が真似するのは普通の出来事である。そんなことは、強要・強制しなくても自然にそうなる。一方、そんな余裕のない首都の女性や、農場の若い女性達は、相変わらずポニーテールが多い。この現象から分かるのは、北朝鮮内の格差でこそあれ、髪型の強要ではない。
Source: KCTV 「20時報道」, 2015/11/19放送
一方、男性のヘアスタイルであるが、「報道」に登場する若い男性を見ていても「金正恩スタイル」が増えているとは全く思えない。北朝鮮では、「元帥様」が登場する久しい前から、長めの髪の毛は「思想・精神的」に問題ありとされてきているはずである。それは、北朝鮮のテレビドラマや「芸術映画」に登場する悪役、特に「南朝鮮」の堕落した青年達の役を演じる役者の髪型を見れば分かる。
では、実際の映像を見てみよう。今、北朝鮮では「青年前衛、忠誠リレー・マラソン」が行われている。このような行事に参加する若者は、間違いなく「若い世代に責任を持つ」若者であろう。耳に被さったり、襟首に髪の毛がかぶるような人はいないが、「金正恩ヘア」と言われるような人はいない。
Source: KCTV 「20時報道」, 2015/11/19放送
参考までに、2013年11月21日の「20時報道」から。あまり変化は見られないと思う。
Source: KCTV, 2013/11/21
どちらかというと、「元帥様」と同じ髪型で歩いていたら、不審者ということで「内務軍」に捕まりそうなのだが。ましてや、下の写真を床屋に持参して、「こんな感じでお願いします」とでもやれば、「愛国者」どころか高射砲の餌食になるような気がする。
Source: 『労働新聞』、2014/04/10
『朝鮮日報日本語版』、「(朝鮮日報日本語版) 北朝鮮、若者に金正恩・李雪主夫妻のヘアスタイルを強要」、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151121-00000510-chosun-kr
まず、女性、つまり「李雪主ヘア」につて先に書いておく。北朝鮮の「報道」を見ていれば直ぐに分かることだが、同夫人が登場して以来、平壌の若い女性を中心に「李雪主ヘア」にする女性が増えた。これは、ダイアナ妃が登場したとき、「ダイアナ・ヘア」が日本でも流行したのと同様に、若くて素敵な「王様(=元帥様)」夫人の髪型を「時代の先端を行く」平壌の若い女性達が真似するのは普通の出来事である。そんなことは、強要・強制しなくても自然にそうなる。一方、そんな余裕のない首都の女性や、農場の若い女性達は、相変わらずポニーテールが多い。この現象から分かるのは、北朝鮮内の格差でこそあれ、髪型の強要ではない。
Source: KCTV 「20時報道」, 2015/11/19放送
一方、男性のヘアスタイルであるが、「報道」に登場する若い男性を見ていても「金正恩スタイル」が増えているとは全く思えない。北朝鮮では、「元帥様」が登場する久しい前から、長めの髪の毛は「思想・精神的」に問題ありとされてきているはずである。それは、北朝鮮のテレビドラマや「芸術映画」に登場する悪役、特に「南朝鮮」の堕落した青年達の役を演じる役者の髪型を見れば分かる。
では、実際の映像を見てみよう。今、北朝鮮では「青年前衛、忠誠リレー・マラソン」が行われている。このような行事に参加する若者は、間違いなく「若い世代に責任を持つ」若者であろう。耳に被さったり、襟首に髪の毛がかぶるような人はいないが、「金正恩ヘア」と言われるような人はいない。
Source: KCTV 「20時報道」, 2015/11/19放送
参考までに、2013年11月21日の「20時報道」から。あまり変化は見られないと思う。
Source: KCTV, 2013/11/21
どちらかというと、「元帥様」と同じ髪型で歩いていたら、不審者ということで「内務軍」に捕まりそうなのだが。ましてや、下の写真を床屋に持参して、「こんな感じでお願いします」とでもやれば、「愛国者」どころか高射砲の餌食になるような気がする。
Source: 『労働新聞』、2014/04/10