昨夜、『BRIDGE of SPIES』というハリウッド映画を見た。北朝鮮映画は、ほぼ毎日、集中して、あるいは横目で見ているが、ハリウッド映画を見たのは久しぶりだ。加えて、これほどおもしろいと思うハリウッド映画は、このところずっと見ていなかった。
何がおもしろいのかというと、映画に出てくる事象が、とにかく現在進行形の北朝鮮に繋がる部分がたくさんあるところだ。そのシリアスさに関していえば、パロディー映画『The Interview』の比ではない。『BRIDGE of SPIES』の中では北朝鮮に関する言及もなければ、もちろん「最高尊厳の冒涜」もない。また、「米帝」が必ずしも勝利しているとはいえない(それを映画にしてしまっている時点で、「米帝」と資本主義は勝利しているのだが)。それにもかかわらず、『The Interview』以上に北朝鮮にとっては危ない映画だと思う。
もちろん、違いもある。映画の舞台となる東ドイツがソ連の衛星国であり、それが故に東ドイツが辛い立場に置かれているというところで、この映画にもそのような一面が描かれている。一方、北朝鮮は、冷戦終結時に「核・ミサイル」という選択肢を選び、今、「並進路線」、「自力自強」で「米帝」と対峙している。「自力自強」は必ずしも「自力更生」である必要はないわけで、衛星国どころか、米国との関係が微妙な中国やロシアを巻き込んで「自力自強」化しているわけで、一筋縄ではいかない。加えて、「元帥様」の時代に入り、経済劣等生から少しずつ脱している雰囲気さえある。
連休中、時間がある方にはお勧めできる映画だと思う。
『ブリッジ・オブ・スパイ』公式サイト、http://www.foxmovies-jp.com/bridgeofspy/
28日、『時事通信』が、「韓国軍関係者」の言葉を引用しながら「北朝鮮軍が同日午前6時40分ごろ、日本海側の江原道・元山一帯で中距離弾道ミサイル『ムスダン』とみられる飛翔体1発を発射したが、失敗したと推定される」と報じた。
『時事通信』、「ムスダン」発射、また失敗か=数秒で墜落のもよう―北朝鮮」、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160428-00000100-jij-kr
今回は、「数百メートルも上昇しないうちにレーダーから消えた」ということなので、まあ「失敗」であったのだろう。
SLBMの発射で「大成功」しておきながら、なぜまた「失敗」するような発射をしたのだろうか。韓国大統領が「政権が国際社会の警告にもかかわらず新たな核実験に踏み切れば『未来はない』」と国家安全保障会議で述べたのは、こんなに朝早い時間ではないだろうから、「未来はない」発言に「むかっときて」ということではないであろう。米国務省報道官の「別の方法」発言もあるが、こちらもどちらかというと八方塞がりの苦し紛れ発言のように感じられる。
そうなると、今回の元山付近での発射も一連のSLBM発射実験の一つだったのではないだろうか。「数百メートル」というのは、さすがに「失敗」だったのであろうが、それよりも実験を実施し、そこからデータを得たということが重要だったのかもしれない。
それ以上のことは、何とも想像が付かないが、もしかすると、固形燃料と液体燃料のSLBMを同時並行的に開発しており、今回は液体燃料のSLBM発射を試みて「失敗」したのかもしれない。「失敗」であったにせよ、それで固形燃料路線1本に絞ることができれば、23日の「大成功」の成果をさらに実用化に向けて推し進めていけばよいということになる。
「元帥様」、28日は「元山靴工場」の「現地指導」でもしていたのであろうか。
<追記>
「敬愛する元帥様」を描いた拙宅の画家が、ネットニュースで「ムスダン、失敗」を見つけて、「失敗して、日本に飛んできたら怖いね」と。無邪気な一言だが、鋭いと馬鹿親は感心した。確かに、「失敗」しなければ日本に飛んでこない(朝鮮半島で全面戦争が始まらない限り)わけで、「失敗」すれば飛んでくる可能性はいくらでもある。自爆システム等、備えてはいるのだろうが、それすら制御不能になった場合を考えると、確かに恐ろしい。
28日、「朝鮮中央通信」が「祖国平和統一委員会スポークスマン声明」を報じ、その中で「南朝鮮傀儡一味」に「誘拐・拉致」された北「朝鮮公民」を即時、送還するように求めている。類似したの内容の「通知文」が「朝鮮赤十字社会中央委員会」からも韓国側赤十字社に送られている。
12人の「朝鮮公民」全てが、韓国当局の主張するような「脱北」ではない可能性はある。しかし、今回の北朝鮮側の主張を見ていると、 日本の拉致被害者問題に真剣に取り組まず、自国の「誘拐・拉致」被害者についてだけ声を上げていると感じ、何とも複雑な気持ちになる。例えば、今回の「声明」の中にも、そのまま北朝鮮側に返したい言葉がたくさん含まれている。一部を日本の事情に置き換えて書くと以下のようになる。
日本で行った我が国国民に対する誘拐・拉致蛮行は、今、内外で激しい憤怒を巻き起こしている。
해외에서 감행한 우리 공민들에 대한 집단적유인랍치만행은 지금 내외의 치솟는 격분을 불러일으키고있다.
日本人を多数、誘拐・拉致し、北朝鮮に連れ去るという前代未聞の特大国際テロ行為を行った。
우리 공민들을 집단적으로 유인랍치하여 남조선으로 끌어가는 전대미문의 특대형국제테로행위를 감행하였다.
これは、日本の尊厳と主権に対する乱暴な侵害であり、絶対に許すことができない重大な政治的挑発である。
이것은 우리 공화국의 존엄과 주권에 대한 란폭한 침해이고 추호도 용납될수 없는 엄중한 정치적도발이다.
拉致した我々の国民を遅滞なく、無条件送り返し、拉致行為に加担した者を厳格に処罰するか、身柄を我々の法廷に移し・・・を強く要求している。
랍치한 우리 공민들을 지체없이 무조건 돌려보낼것과 랍치행위에 가담한자들을 엄벌에 처하거나 신성한 우리 법정에 넘기며 ・・・・강력히 요구하였다.
しかし、北朝鮮側は、・・・荒唐無稽な詭弁を捲し立てながら、我々の正当な要求を闇雲に拒否するという醜態を演じている
그러나 박근혜패당은 ・・・황당한 궤변을 늘어놓으며 우리의 정당한 요구를 무작정 거부해나서는 추태를 부리고있다.
日本人の拉致は、徹頭徹尾、北朝鮮が諜報組織のチンピラ共にやらせた、計画的で組織的な誘拐・拉致蛮行である。
이번 사건은 철두철미 박근혜년이 괴뢰정보원 깡패들을 내몰아 감행한 계획적이고 조직적인 집단유인랍치만행이다.
北朝鮮により誘拐・拉致された我々の国民は、愛する自分の故郷と親兄弟を捨てて、北朝鮮に行く何の理由もない。
괴뢰패당에 의해 유인랍치된 우리 공민들로 말하면 사랑하는 자기 고향과 부모형제들을 버리고 남조선으로 갈 아무런 리유도 없다.
生き別れた親と子供が一日も早く会えるようにしてやることが、まさに普遍的な国際慣例であり、人道主義である。
생리별을 당한 부모와 자식들이 하루빨리 만날수 있게 해주는것이 바로 보편적인 국제관례이며 인도주의이다.
愛する子供を親の懐から奪い去り、幸せな家庭を破壊した北朝鮮当局は、もうこれ以上「人権」太鼓を叩く、僅かな体面さえ完全に喪失した。
사랑하는 자식들을 부모의 품에서 떼내여 단란한 가정을 파괴한 박근혜역적패당은 이제 더이상 《인권》타령을 늘어놓을 한쪼각의 체면마저 완전히 상실하였다.
北朝鮮は、非人間的な拉致行為を合理化するために、出鱈目主張や強情な昼強盗的行為を即座に止め、罪のない我々の国民を無条件、即時、送還しなければならない。
박근혜패당은 비인간적인 랍치행위를 합리화해보려는 억지주장과 막무가내식 날강도적행위를 당장 걷어치우고 무고한 우리 녀성공민들을 무조건 즉시 송환하여야 한다.
控えめにピックアップしても上記のようになる。「傀儡情報院のチンピラ共」に「誘拐・拉致」された12人の娘達と「冒険主義的・英雄主義的盲動を行った北朝鮮諜報機関のチンピラ共」に「拉致」された日本人とは全く次元が異なる問題である。それにもかかわらず、北朝鮮が「誘拐・拉致」を「非人間的」であり「非人道的」な「特大国際テロ行為」と考えるのであれば、自らが行った日本人に対する「特大国際テロ行為」に対してもきっちりと片を付けなければ、「傀儡情報院のチンピラ共」を非難する資格はない。
12人の女性全てが「本人の意思」で「南朝鮮」に行ったのではないと思うだけに、余計に怒りが込み上げてくる。
27日、『労働新聞』に党大会開催日を公布する「労働党中央委員会政治局決定書」が掲載された。「第7回党大会」開催は、5月6日と。
『労働新聞』、「조선로동당 중앙위원회 정치국 결정서 주체105(2016)년 4월 26일 조선로동당 제7차대회를 개회함에 대하여」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2016-04-27-0001
24日、uriminzokkiri-TVにアップロードされた動画。「南朝鮮傀儡国情院」に「誘拐・拉致」されることなく、脱出した北朝鮮レストランの「接待員」たちの証言を聞くことができる。
首謀者は、ホ・カンイルという北朝鮮レストランの「支配人」で、「南朝鮮傀儡国情院」に買収されて、「犯行に及んだ」という説明である。
この動画を見ていると、北朝鮮レストランの実態が少し分かる。まず、証言する「接待員」が「対方」と呼んでいる中国側のパートナーの存在。今回、ホ・カンイルの「魔手」から逃れることができた「接待員」は、「中国側パートナーの人質になった」と語っている。「保護された」ではなく、「人質」と言っているところから、中国側パートナーは、レストランの経営が成り立たなくなること、またホ・カンイルが「経営資金を横領した」」とも言っているので、文字通り、残った「接待員」を「人質」としたのであろう。
また、ホ・カンイルが車で「接待員」を連れ出して、一晩「行方不明」になったこともあるという。この男は「私生活の問題」があるとされているので、そうだとすれば何をしたのかは大体想像がつく。それにしても、北朝鮮のメディアが対外向けであるにせよ、こういう生の声を聞かせてしまうというのは、ホ・カンイルを悪人に仕立てるためにしても、異例である。
さらに、ホ・カンイルが暴力的で、「接待員」を情け容赦なく殴り、ある従業員は出た釘にに頭を打ち付けられて「脳に損傷を受けた」とまで証言している。これも、ホ・カンイルを悪人に仕立て上げるための創作と言ってしまえばそれまでだが、「接待員」の様子からは、必ずしもそうではないようだ。逆にいえば、北朝鮮では人を管理するために、そのような手法がしばしば使われているのではないのかという想像もできる。
また、ホ・カンイルの奥さんが中国に来たとき、ホ・カンイルに暴行されたという発言もあるが、その中で「この人は、外国人が見ている前で、平気で・・・」と証言している。これもおもしろい。海外で働く彼女らには、外国人の前では祖国の恥をさらすような行動はしないよう強く言われているのであろう。もちろん「人前で」とも言っているので、外国人だけの話ではないだろうが、敢えて「外国人が見ている前で」と言っているところがおもしろい。
北朝鮮の公式メディアが、「南朝鮮」の指導者を口汚く罵倒することはしばしばあるが、この動画では、「接待員」がホ・カンイルを最大級の口汚さで罵倒している。聞いていて、吹き出すほど汚い言葉を使っている。これも、ホ・カンイルに対する怒りの演出だといえばそれまでだが、uriminzokkiri-TVにアップロードされるインタビュー番組を見てても、これほどまでに汚い言葉を使っている事例は見たことがない。
また、北朝鮮が見せるインタビューは、いつも整然と行われ、発言者は順序が決められたように大体、1人ずつ発言をする。複数が一度に発言することは、滅多にない(過去、脱北者の親戚のインタビューで一時的に重なったことはある)。しかし、この「接待員」インタビューでは、全員が一気に発言する場面が何カ所もあり、字幕を付けようにも何を言っているのだか、声が重なってしまって聞き取れない。これも、北朝鮮のインタビュー形式としては異例である。
「南朝鮮御用メディア」が、朝鮮レストランで働く「接待員」は、「エリートの子女」としていることに反発し、それぞれの親の職業を言わせているが、まず、全員が平壌出身という点でエリートであることは間違いない。片親であったり、栄誉軍人であったり、母親が工場労働者であったりするが、どちらかの親が党秘書であったり、兄が金策工業大学の学生であったりと、どう考えてもオール北朝鮮レベルで考えた場合、「平凡な労働者の娘」とは言い難い。
それはそうと、やはり「13人の集団脱北」には、何か裏があるような気がする。この「接待員」たちの話しぶりや様子を見ていると、全てが創作であるとはとても言い難いからである。特に、机を叩きながら激怒している接待員(この接待員は、激怒しすぎて、前後不覚になっている。創作ではあり得ないか、創作ならばすごい役者だ)や母や弟のことをいつも話していた友人を思い出し、泣きながら話をする「接待員」を見ていると涙が出る。
YouTubeに日本語字幕を付けてアップロードしておいた。
Source: uriminzokkiri-TV, 2016/04/24
26日の「米国務省定例記者会見」で、興味深いやりとりがあった。
記者が、「(北朝鮮に対して)他に何かできることがあるのか。あなた(報道官)は、中国は影響力を失っていると思うのか」と質問したところ、報道官は、中国は歴史的に北朝鮮政見に対する影響力があるとしつつも、「最近の北朝鮮の行動は、誰の影響も受けずに、独自の判断で行動している。これは我々にとって大きな憂慮であり、中国にとっても同じである」と述べている。
北朝鮮が誰にも影響されず、各種の実験を行い、安保理決議2270が採択された後も、ミサイル発射実験を続けていられるのは、もはや中国の影響力行使に期待するにも限界があるという認識を示しているようにも思える。米国は、北朝鮮がさらなる核実験をやれば「次のステップ」に進むとしているが、記者の質問にもあるように、「他に何ができるのか」というのが現状ではないだろうか。
また、米国務省は、北朝鮮のSLBM発射への抗議の意味で、李スヨン北朝鮮外相が国連を訪問するに際し、彼の行動範囲をホテル、国連ビル、空港に限定した。その結果、李スヨンは困ったのかと言えば、これ見よがしに異例のAPとの単独記者会見を行った。国連での演説に加え、APとの記者会見で、彼のメッセージは世界に伝わった。APとの記者会見も米国が行動制限をしなければなかったかも知れない。
とにかく、「自力自強」の北朝鮮に米国も手を焼いているようである。
U.S. Department of State, Daily Press Briefing, http://www.state.gov/r/pa/prs/dpb/2016/04/256605.htm#NORTHKOREA2
26日、「朝鮮中央TV」で、「建軍節慶祝 人民軍協奏団」の公演が放送された。人民軍の公演ではあるが、なかなか乗りの良い演奏を披露している。特に55分頃から始まる『私は永遠にあなたの息子』のクラシックなアコーディオンとショルダーキーボードを使った演奏では、「モランボン楽団」のようなロックな演奏をしている。
一方、初めの方で演奏される革命歌謡メドレーは、よく耳にするメロディーを一通りおさらいするのに役立つ。
電光板で確認できる曲名に日本語字幕を付けてYouTubeにアップロードしておいた。
Source: KCTV, 2016/04/26
25日、
38 Northに23日に発射された北朝鮮のSLBMを分析する記事が掲載された。
38 North, A New Submarine-Launched Ballistic Missile for North Korea, http://38north.org/2016/04/jschilling042516/print/
同記事によると、北朝鮮による前回のSLBM発射は潜水艦からの発射ではなく、水中のテストベンチからであったとみられるが、今回は潜水艦からの発射の可能性もあるとしている。
韓国は、ミサイルが30Kmしか飛行しなかったので「失敗」としているが、
38 Northは異なる見解を示している。
38 Northは、「ミサイルが30km飛行するためには、発射に成功しなければならないだけではなく、音速を超える速度にまで加速しなければならない。1段のミサイルでは、ここが大変な部分であるが、それがクリアできれば、ミサイルは燃料がなくなれるまで飛び続けるであろう」とした上で、「30kmしか飛行しなかったのは、30km分の燃料しか搭載していなかったからであろう」と分析している。この分析のとおりであれば、今回の発射は、北朝鮮の主張するとおり「大成功」といことになる。
それだけではない。
38 Northは、ミサイルから噴出される火炎に注目し、北朝鮮が2015年5月8日発射したSLBMと今回のSLBMの違いを指摘している。
2015年5月8日に発射されたSLBM
Source: KCTV, 2015/05/10放送
上の写真は、2015年5月に発射されたSLBMであるが、こちらは火炎が黄色く、長さが短く、幅も狭い。
38 Northは、このSLBMに使用されているのは、「旧来型の液体燃料エンジンであろう」と分析している。
2016年4月23日のSLBM発射
Source: KCNA, 2016/04/24
ところが、上の写真にあるように、今回の発射では火炎の色が白っぽく、さらに長く、太くなっていると指摘している。
「大出力固体燃料エンジン」噴射の様子。(2016年3月24日公開)
Source: 『労働新聞』、「우리 당의 국방과학기술중시정책이 낳은 또 하나의 자랑찬 성과,대출력고체로케트발동기지상분출 및 계단분리시험에서 성공 경애하는 김정은동지께서 대출력고체로케트발동기지상분출 및 계단분리시험을 지도하시였다 」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_02&newsID=2016-03-24-0002_photo
そして、上の写真にある「大出力固体燃料エンジン」から噴出される火炎との類似性を指摘しながら、今回のSLBMにはこちらのエンジンが使われた可能性が高いと分析している。これについても北朝鮮が主張する「大成功」と一致する。
38 Northは、この固形燃料エンジンでの飛行距離は「1段ミサイルでも900km」と推測しており、北朝鮮領海内からの発射で韓国全土と日本の一部をカバーするだけではなく、潜水艦が日本海の公海内に入れば、日本全土をカバーすることになろうと分析している。
もちろん、北朝鮮の狙いは「南朝鮮傀儡や追従勢力(日本)」ではなく、「米帝の後頭部に短刀を突きつける」lことなので、SLBMの飛距離を伸ばすか、米本土に接近できるような潜水艦を作らなければならない。
<追記>
『毎日新聞』が料理人との単独インタビュー記事を掲載した。
『毎日新聞』、「<北朝鮮>「むかっとしてミサイル」元料理人に正恩氏発言」、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160426-00000023-mai-kr
タイトルにあるように「むかっとして」ミサイルを発射しているそうだが、上の
38 Northの分析からは、感情的にぶっ放しているという様子は全く感じられず、計算され尽くされたプロットの上で計画を進めているように思われる。
まあ、料理人と会ってそのような発言をしたのであれば、それもプロットの一環であろうが。
24日に公開された「元帥様」の「弾道弾水中発射試験現地指導」の写真と前日の「白頭山青年英雄第3発電所現地指導」の写真にSUVが写っている。「青年発電所」の方で見られるのは、黒いメルセデスGL系(リムジン仕様)、「水中発射」では、グレーのメルセデスGL系(違うかもしれない)が写っている。「元帥様」は、「青年発電所」の帰り道に「水中発射」を「指導」したとのことなので、ずっとSUVで移動していたのだろうが、「青年発電所」と「水中発射」では、カラーも車種も異なっている。
「白頭山青年英雄発電所」でのSUV
Source: KCNA
違う車両のようにも見えるが。
Source: KCNA
「水中試験発射」の時の車両。
Source: KCTV, 2016/04/24
「将軍様」は、一応、メルセデスのGクラスで「険しい道」は移動していたことになっていた。『この高嶺の険しい道で(이 강산 험한 길에서)』という歌の動画には、ぬかるんだ道でスタックし、崖から落ちそうになるGクラスがデフロックを使いながら(多分)無事に脱する映像が使われている。確か、スタックしたGクラスを「将軍様」自ら運転して脱したという逸話もあったはずだ(逸話では、もちろんGクラスとは言っていないが)。
紹介し逃してしまったが、ある「朝鮮記録映画」(タイトル失念)の中では、水浸しのトンネルの中をGクラスを連ねて走る動画が紹介され、その1台に「将軍様」が乗っていたことになっている。
その真似で「元帥様」もSUVを使うことにしたのかもしれないが、「科学技術」ではGL系の方が上ながら、「胆力」や「度胸」イメージではGクラスに軍配が上がると思うのだが、どうだろうか。
『この高嶺の険しい道で(이 강산 험한 길에서)』
Source: YouTube, dprknow channel
24日、「朝鮮中央通信」が「戦略潜水艦弾道弾水中発射」に「大成功」したと報じた。
最大深度からの弾道弾連冷発射システム安定性と新たに開発した大出力固形燃料エンジンを利用した弾道弾の垂直体制飛行システムでの飛行動力学的特性、段階熱分離の信頼性、設定された高度で弾頭核起爆装置の動作精度を確証することを目的に行われた今回の試験発射を通し、我々式の水中発射システムの信頼性が完全に確証、確固たるものになり、全ての技術的指標が主体的な水中攻撃作戦実現のための要求条件を十分に満足させた。
최대발사심도에서의 탄도탄랭발사체계안정성과 새로 개발한 대출력고체발동기를 리용한 탄도탄의 수직비행체제에서의 비행동력학적특성,계단열분리의 믿음성,설정된 고도에서 전투부핵기폭장치의 동작정확성을 확증하는데 목적을 두고 진행된 이번 시험발사를 통하여 우리 식 수중발사체계의 믿음성이 완전히 확증,공고화되였으며 모든 기술적지표들이 주체적인 수중공격작전실현을 위한 요구조건을 충분히 만족시켰다.
전략잠수함 탄도탄수중시험발사에서 또다시 대성공
경애하는 김정은동지께서 시험발사를 현지에서 지도하시였다
詳細、追記。
水中から飛び出すSLBM。
Source: KCTV, 2016/04/24
日本語字幕を付けて「録画報道」をYouTubeにアップロードしておいた。
Source: KCTV, 2016/04/24
<追記>
SLBMが発射されたとされる咸鏡南道新浦付近を見ていたら、77mぐらいの長さの潜水艦がいた。
Source: Google Earth
Source: Google Earth
Source: Google Earth
Source: Google Earth
Source: Google Earth
Source: Google Earth
23日、「朝鮮中央通信」が、「元帥様」が「白頭山英雄青年3号発電所を現地指導」したと伝えた。崔龍海他、数名が同行している。
「朝鮮中央通信」では14枚の写真が配信されているが、どれを見ても、崔龍海の態度があまりよろしくない。
この写真では、彼は目をつぶっている。偶然目をつぶったときにシャッターを切られたのかもしれないが、大量に撮影した写真の中からこれを敢えて使っている。
Source: KCNA, 2016/04/23
この写真は、他の幹部がメモをしているにもかかわらず、彼はしていない。加えて、「元帥様」の方を見ず、つまらなそうな顔で下の方を見ている。偶然、下を向くことがあるにせよ、敢えてこの写真を使う必要はない。
Source: KCNA, 2016/04/23
この写真もメモを取る様子はなく、「元帥様」の話も聞いていない素振りである。
Source: KCNA, 2016/04/23
これに至っては、「元帥様」が熱心に何かを語っているにもかかわらず、頭をかいている。なぜ、こんな写真を敢えて使うのだろうか。
Source: KCNA, 2016/04/23
そして、この写真には崔龍海は写っていないが、これ見よがしに右手前にメモをする手と手帳が写っている。工場等の「現地指導」で製品や機械を手前に出すことはあるが、敢えて手帳とボールペンを持つ手を大きく写している理由が分からない。
Source: KCNA, 2016/04/23
『労働新聞』は、接続状態が悪く写真がダウンロードできていないが、恐らく同じものが使われていると思う。「朝鮮中央TV」については、意識してみていなかったので、後でよく見ることにする。
態度の悪さをこれほど見せているところからすると、「第7回党大会」を前に何かあるのかもしれない。
<追記>
今、「朝鮮中央TV」の「録画報道」を見ているが、こちらは、「元帥様」の方をしっかり見たり、同じ方を指さしたりしている。そればかりか、「元帥様」の至近距離で談笑している写真もある。なぜ、『労働新聞』などには変な写真ばかり使ったのだろうか。
Source: KCTV, 2016/04/23
Source: KCTV, 2016/04/23
Source: KCTV, 2016/04/23
Source: KCTV, 2016/04/23
22日、「朝鮮中央通信」が、「朝鮮人民軍創建84周年に際し、人民武力部で宴会を開催」したという記事を配信した。宴会が開催されたのは22日。人民武力部長の朴ヨンシク等が参席している。
「元帥様」が2月8日に変更したという噂があるが、依然として公式には4月25日のようだ。今週末、人民軍創建関連の行事がどのように行われるかで、4月25日と2月8日の重みが分かる。思えば、「光明星-4」号の発射は、2月7日だった。
<追記>
関連して、23日、「朝鮮中央TV」で「<紹介編集物>正規的革命武力建設で功労が大きい闘志と仰り、抗日革命闘士安ギル」という番組が放送された。この番組は、2015年4月1日、同20日、2016年2月5日とこれまで3回放送され、今回が4回目の放送となる。放送時期からすると、抗日遊撃隊が組織された1932年4月25日と朝鮮人民軍正規軍が創建された1948年2月8日の両方の日の付近で放送されている。
Source: KCTV, 2016/04/23
在命中の李ウルソル人民軍元帥がが登場し「安ギルさんは、困難な状況の中、首領様の建軍路線を貫徹するためにあらゆる努力を傾注した」と語っている。
Source: KCTV, 2016/04/23
「安ギル同志がいる訓練所を訪問した首領様」と紹介される絵。「首領様」の前に立っている男性が安ギルであろう。
Source: KCTV, 2016/04/23
「朝鮮人民軍正規軍」創建準備のための行進訓練。
Source: KCTV, 2016/04/23
金正淑が安ギルに手渡したという「金日成将軍の歌」の楽譜。「金日成将軍の歌」は、金正淑と金策が創作したと説明している。
Source: KCTV, 2016/04/23
「安ギルさんは、去年の10月まで、健康な体で我々と共に中央保安幹部学校1期卒業式に参加しました。そのようなかれが、人民軍創建宣布式を数ヶ月前にし、このような場所に横になっているなっているので、本当に痛憤します」金日成
Source: KCTV, 2016/04/23
4月も2月も意義深い日のようなので、両方とも記念日にしてしまえば良いと思うのだが。1978年に変更されたいきさつがあり、動かし難いのかもしれない。
19日、『朝鮮日報ON LINE』に金ギョンヒの「メディア露出」が増えたとする記事が掲載された。実は、何となく「朝鮮中央TV」を横目で見ながら、銅像の除幕式か何かで彼女が「元帥様」らと立っている姿を見た。その姿を見たときは、「お、久しぶり」と思い、一瞬記事にしようと思ったが、古い記録映画だし、繰り返し放送されているものだったので取り上げることはしなかった。
『朝鮮日報ON LINE』、「『金正日の妹』金敬姫氏、北メディアで露出増」、http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/04/19/2016041901107.html
『朝鮮日報』の記事では、この「記録映画」には触れられていない。実は、軍服で立っている彼女の姿はくっきりと頭に残っているのだが、どの記録映画だったのか忘れてしまい、見つけることができない。しかし、おもしろいのは、金ギョンヒが「1967年5月に金日成大学在学中だった金敬姫氏が労農赤衛隊の軍服を着用し、閲兵式で行進しながら敬礼する様子」が1月14日に放送された「一生涯、人民の中で 6」という「首領様」を扱う朝鮮記録映画の中に登場するという点である。
さっそく、過去の映像を掘り返してみたら、出てきた。
Source: KCTV, 2016/01/14
1967年5月1日、平壌で「首領様」の前を行進する「労農赤衛軍」。
Source: KCTV, 2016/01/14
『朝鮮日報』が金ギョンヒとする女性。記事にあるように、確かに大写しで5秒近く顔を見せている。ナレーションで「人民軍隊を柱に、全人民的、全国家的防衛体系が樹立したのは、原子弾よりも威力がある」と入ったところで、この女性を大きく見せているので、普通の人ではないのだろう。もちろん、ナレーションでは金ギョンヒという名前は出していない。婆さんになった金ギョンヒの顔しか知らないので、この人が彼女だと言われてもにわかには信じられない。
Source: KCTV, 2016/01/14
行進する「労農赤衛軍」に手を振る「首領様」。
Source: KCTV, 2016/01/14
4月4日に放送された「人民のための領導の日々に 1」の中に登場する金ギョンヒ(右端)。「将軍様」の食品工場視察に同行している。この記録映画もしばしば放送されている。
Source: KCTV, 2016/04/04
4月9日に放送された「絶世の愛国者 2」の中に登場する金ギョンヒ(中央のエアコン横)。「将軍様」、「元帥様」の軍事訓練「指導」に同行している。
Source: KCTV, 2016/04/09
記事を書くために上の2枚の写真をキャプチャーしながら気付いたのは、金ギョンヒの出し方が金ヨジョンの出し方と雰囲気的に似ているということである。時として中心ながらも、端っこ、しかも後方にチョコンと出し、他の同行者が緊張している中、一人だけリラックスしている。記事を投稿した後にもう一度探してみるが、「元帥様」らと一緒に立ち並び、記念写真風に写った姿も、どこかで金ヨジョンがやっている(これは、記事の中の写真にあったはず)。このようなことからすると、「元帥様」のみならず、金ヨジョンもオバサンの真似をしているのかもしれない。もちろん、配偶者だけは真似してはならないのだが、噂どおり、崔龍海の息子だとすると、むしろ配偶者が義理の父親を救っているということになる。
96年、「将軍様」と記念写真を撮った「当時、社会安全部で勤務しており、ヒャンサン郡テピョン協同農場に進出した、ヒャンサン郡協同農場委員長、最高人民会議代議員である金ギョンヒさんです」と紹介される女性。過去記事で、最高人民会議「当選者」の中に金ギョンヒという名前があり、どの金ギョンヒかと話題にしたが、この人だったのかもしれない。金ギョンヒなどありふれた名前なので、単なる偶然の一致かもしれないが、『朝鮮日報』は、あの金ギョンヒとは別人であることを示すためにこの女性を紹介したかのように報じている。
Source: KCTV, 2016/01/20 (1月17日に放送された同番組の再放送)
22日、韓国の『ハンキョレ新聞』が興味深い記事を報じた。北朝鮮赤十字社は、13名が「南朝鮮国情院チンピラに買収された支配人が、女性を騙して南朝鮮に拉致した」と主張し、「被害者女性」の家族を板門店を通じてソウルに行かせるので、「拉致」された女性と面会させろと要求している。記事にしようと思ったが、「拉致」の信憑性が今一つだったので書かなかったが、この『ハンキョレ新聞』の記事を読んで書くことにした。
『ハンキョレ新聞』、「北朝鮮に送還されたレストラン従業員「同僚は支配人に騙され連れて行かれた」、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160422-00023940-hankyoreh-kr
まず、北朝鮮赤十字社が「南朝鮮」の赤十字社に送った通事文より。
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既に明らかにしたように、貴方「国情院」のチンピラは、中国現地の下手人と共謀し、白昼に我々公民を最も卑劣で、野蛮な手法で貴方地域へ拉致した。
이미 밝혀진바와 같이 귀측 《국정원》깡패들은 중국현지의 거간군들과 공모하여 백주에 우리 공민들을 가장 비렬하고 야만적인 수법으로 귀측지역으로 랍치해갔습니다.
それにもかかわらず、貴方の当局が「集団脱北」だの、「自由意思」だの言いながら、我々公民を強制的に抑留しており、彼女らを送還することについての我々の正当な要求さえ全面否定していることは、到底、許すことができない反人類的行為であり、崇高な人道主義に対する冒涜であるといわざるを得ません。
그럼에도 불구하고 귀측 당국이 《집단탈북》이니,《자유의사》니 뭐니 하면서 우리 공민들을 강제로 억류시켜놓고 그들을 송환할데 대한 우리의 정당한 요구마저 전면부정하고있는것은 도저히 용납될수 없는 반인륜적행위이며 숭고한 인도주의에 대한 모독이라고밖에 달리 볼수 없습니다.
特に、今、貴方の当局が拉致した我々の公民に対し、人間の想像を超越する、見るに堪えない懐柔と欺瞞、「帰順工作」を悪辣に行っているという資料が我々側に立て続けに入ってきています。
더우기 지금 귀측당국이 랍치한 우리 공민들에게 사람들의 상상을 초월하는 차마 눈뜨고 볼수 없는 회유와 기만,《귀순공작》을 악랄하게 벌리고있다는 자료가 우리측에 계속 들어오고있습니다.
貴方の青瓦台と「国情院」をはじめとした当局者が、我々の公民を白昼に拉致した罪だけではなく、最も野蛮で反人類的な二重三重の罪を重ねています。
귀측 청와대와 《국정원》을 비롯한 당국자들이 우리 공민들을 백주에 랍치한 죄우에 가장 야만적이고 반인륜적인 2중3중의 죄를 덧쌓고있습니다.
人道主義を使命とする貴社がこのような惨憺たる現実にこれ以上目を背けてはいけません。
인도주의를 사명으로 하는 귀사가 이러한 참담한 현실을 더이상 외면해서는 안될것입니다.
今、愛する子供と生きたまま離別した我々の家族は、自分の子供と直接対面することを切実に要請しています。
지금 사랑하는 자식들과 생리별당한 우리 가족들은 자기 자식들과 직접대면시켜줄것을 간절히 요청하고있습니다.
これと関連し、我々の側で家族の切実な要請により、彼らを板門店を通してソウルへ送ることにしたことを再び重々しく通知するところです。
이와 관련하여 우리측에서 가족들의 절절한 요청에 따라 그들을 판문점을 통해 서울로 내보내기로 하였다는것을 다시금 엄중히 통지하는바입니다.
貴方は、「国際慣例」云々、不当な口実で反人類的犯罪行為を隠蔽しようとするのではなく、赤十字人道主義原則にしたがい、我々の側の家族が板門店を通してソウルに行き、子供たちと直接会えるよう必要な実務的措置を即刻取るなければなりません。
귀측은 《국제관례》니 뭐니하는 부당한 구실밑에 반인륜적범죄행위를 은페하려할것이 아니라 적십자인도주의원칙에 따라 우리측 가족들이 판문점을 통해 서울에 나가 자식들과 직접 만날수 있도록 필요한 실무적조치를 즉각 취하여야 할것입니다.(끝)
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板門店での会合や北朝鮮側、例えば金剛山ではなく、ソウルに家族を送るというのは、北朝鮮としては珍しい。下手をすれば、ソウルに行った家族すら、一緒に脱北してしまう可能性があるからだ。こうしたことからすると、今回の「脱北」事件が、北朝鮮の言う通り、「拉致」あるいは「欺瞞」によるものであった可能性が高い。CNNとのインタビューで彼女らが語ったことが事実だとすると、その可能性は相当高まるし、韓国入りし国情院に保護(北朝鮮の主張では「拉致」)された状態では、北朝鮮による脅迫も受けられない環境にあるはずである。
北朝鮮家族をソウルに行かせるには、南北赤十字社間の協議が最低限必要となり、もちろんそれには両国政府が介入する。これが、膠着状態にある南北関係を打開するきっかけとなるのかどうか、南側の出方に注目したい。
関連動画。日本語字幕付き。
Source: YouTube, dprknow channel
CNN動画:http://edition.cnn.com/2016/04/20/asia/north-korea-restaurant-defectors/index.html
21日、「朝鮮中央通信」が、「朝鮮民主主義人民共和国外務省スポークスマン談話」を報じた。今回の「談話」は、過去記事で紹介した熊本地震と関連して流されたデマを非難しつつ、日本の独自制裁を「在日朝鮮人を・・・排斥する敵対行為」と非難している。関連部分は以下。
今、安倍政権は、国家権力を総動員し、我が共和国の尊厳高い海外公民団体である総連と在日朝鮮人を差別、排斥する敵対行為を執拗に行っている。
지금 아베정권은 국가권력을 총발동하여 우리 공화국의 존엄높은 해외공민단체인 총련과 재일조선인들을 차별하고 배척하는 적대행위들을 끈질기게 감행하고있다.
日本当局が、不当な口実を叫びながら、総連幹部の祖国訪問を遮断し、在日朝鮮子供たちの学びの権利さえ無残に踏みにじる人権蹂躙策動を躊躇せず行っていることが、その代表的な実例である。
일본당국이 부당한 구실을 내대며 우리 총련일군들의 조국방문을 차단하고 재일조선어린이들의 배움의 권리마저 무참히 짓밟는 인권유린책동을 서슴지 않고있는것이 그 대표적실례이다.
日本当局は、幼稚で汚い反共和国、反総連策動を直ちに中止しなければならず、在日朝鮮人の尊厳と人権に対する侵害を黙認助長する行為を止めなければならない。
일본당국은 유치하고 너절한 반공화국,반총련책동을 당장 중지하여야 하며 재일조선인들의 존엄과 인권에 대한 침해를 묵인조장시키는 행위를 걷어치워야 한다.
日本が、我々の警告に耳を傾けなければ、今後、もたらされる全ての重大な結果について全的な責任を取ることになる。
일본이 우리의 경고를 귀담아듣지 않는다면 앞으로 초래되는 모든 엄중한 후과에 대하여 전적인 책임을 지게 될것이다.
熊本地震で荒唐無稽なデマを流す行為と、日本独自制裁は、本質的に異なる次元の問題である。「重大な結果に対する全的な責任」は、しばしば北朝鮮が使う常套句なので、特段心配することはないし、拉致被害者特別調査委員会を解散させた今に至っては、日本に対する「重大な結果」は、ほとんど考えられない。
「第30回4月の春親善芸術祝典」を見直しながら、おもしろそうな曲をYouTubeにアップロードしていった。過去に紹介していない物は以下。
開幕公演、万寿台芸術団『人民の歓喜』。「太陽節」なので「首領様」系の曲が多いが、『首領様は永遠に我々と共におられる』の前に演奏されている。
Source: YouTube, dprknow channel
第2組でロシア・マサルリジノブ名称国立アカデミア、ウォロネズ民俗合唱団による、ロシア語版『金日成将軍の歌』。日本語字幕付き。「元帥様」系の歌のロシア語版はあるのだろうか。
Source: YouTube, dprknow channel
第2組でベトナム国家芸術団がベトナムの民族楽器で演奏する朝鮮曲。『私の国の青い空(내 나라 푸른 하늘)』と『忠誠の歌(충성의 노래)』。『私の国の青い空』をこの楽器で演奏すると大変味が出る。
Source: YouTube, dprknow channel
第3組でキューバ器楽三重奏団によるクラリネット独奏『カンソンの朝焼け(강선의 노을)』。「カンソン」は北朝鮮の製鉄所の名称。キューバをしっかりと招いているところなどさすがである。
Source: YouTube, dprknow channel
第2組にウクライナからの参加者がいることである。ウクライナ国立歌劇劇場の人民俳優、トゥブロニラボバ・スウィトゥルラナが歌う朝鮮曲『祝願(축원)』を歌っている。ウクライナ国立歌劇劇場は、調べるとキエフに位置しているので、地域的には反ロシア勢力(政権側)が強い場所である。この女性歌手がどのような立場かは分からないが、ロシアが敏感なウクライナから人を招いているところは興味深い。過去記事で紹介した「ユニークな朝鮮語」で歌う女性は、ロシアとの関係が強いベラルーシ人であった。
Source: YouTube, dprknow channel
ロシアの系では、ロシア・スブロポリエ国立カザク芸術団公演より、ロシア語で歌う『明けてくれるな平壌の夜よ(지새지 말아다오 평양의 밤아)』とロシア曲『カチューシャ』を歌っている。過去記事に「『明けてくれるな平壌の夜』は『モスクワ郊外の夕べ』に通じるところがある」と書いたことがあるが、そのためかロシア語で歌ってもなかなかしっくりきている。カチューシャは、日本で歌われている訳詞ととても異なっている。字幕に出る朝鮮語訳は、ロシア語を忠実に訳しているものと思われるが、字幕を付けていて、これほど違うものかと驚いた。
Source: YouTube, dprknow channel
また、ロシア・ハバロフスク地方交響楽団室内三重奏団が演奏するピアノ三重奏で『はためけ共和国旗、我々の三色旗』を演奏している。極東ロシアと北朝鮮の結びつきは強いので、来て当たり前の地域である。
Source: YouTube, dprknow channel
西側では、フランス・アルベリック・マニャール名称室内楽団が朝鮮曲『自動車運転手の歌』を演奏している。ちなみに、フランスはEU圏内では唯一、北朝鮮と国交がない国である。こういう国からも招待しているところなど、手抜かりがない。
Source: YouTube, dprknow channel
過去記事でも紹介したイタリア、ヤン・フィルハモニック管弦楽団の指揮者、ジュリアノ・ソグニは、『チョンサンの野に豊年が来た』という朝鮮曲の指揮もしている。
Source: YouTube, dprknow channel
キプロス音楽団が訪朝し、ヴェルディ作曲、歌劇『椿姫』より「乾杯の歌」を歌った。イタリア語で歌っているので、朝鮮語字幕が出ている。この字幕も訳出してみたが、北朝鮮の歌にしばしば登場する「元帥様」の「愛」とは異質な、ある意味、朝鮮人民には刺激的な「愛」である。
Source: YouTube, dprknow channel
キプロスでは、『主体』というキプロス人が作曲した曲のピアノ演奏も披露している。字幕には「この作品は、偉大な金日成同志に対する限りない敬慕の情を抱き、キプロス音楽団団長が作曲しました。作品は、ひたすら自分が選択した道、主体の一路にだけ力強く進む朝鮮の強い気性を形成しています」と出る。
Source: YouTube, dprknow channel
東南アジアでは、上で紹介したベトナムとマレイシアから出演者があった。マレーシア・プレスコ・ハモニカ重奏団は、『金日成将軍の歌(김일성장군의 노래)』を演奏している。この『金日成将軍の歌』もなかなかユニークである。
Source: YouTube, dprknow channel
在外朝鮮人では、中国と日本からの参加があった。中国人の参加は、中国政府により禁止されたのか、結局1組もなかった。一方、在中朝鮮人については、この限りではなかったようだ。中国政府は、本来ならば出したくなかったのかもしれないが、民族問題の火種にも成りかねないので、黙認したのであろう。動画は、舞踊と歌で『行こう、白頭山へ(가리라 백두산으로)』と『我々の金正恩同志(우리의 김정은 동지)』。
Source: YouTube, dprknow channel
在日朝鮮人も多くの歌や踊りを披露した。中でも、この3人組の『元帥様のそばには人民がいます』は、「モランボン楽団」的でなかなかよかった。
Source: YouTube, dprknow channel
上では、音楽に対のみ紹介したが、バレー、サーカス、コントなど、他にもおもしろい公演があった。朝鮮人民にとっては、世界の文化に触れるよい機会となったであろう。
19日、『労働新聞』などの北朝鮮メディアが、熊本地震の被災地で「朝鮮人が井戸に毒を入れている」などのデマを日本の「極右反動共」が流していると非難する「スポークスマン談話」を報じた。
「談話」は、「周知のとおり、最近、日本の九州熊本地方では、大規模地震が連続して発生し、多くの人的、物的被害を被ったという。今、我々人民は、大規模地震により在日同胞と日本人民が被害を被ったことに対し、本当に胸を痛めながら、深い同情と慰労の気持ちを禁じ得ないでいる」と始まる。東日本大震災の際、北朝鮮がどのようなメッセージを発したかは未確認であるが、今回は「日本人民」にも哀悼と慰労の言葉を送っている。
ここまでで終わればよいのだが、以下のような続きがある。
「しかし、日本では、右翼反動共のインターネット上に、反朝鮮人感情を煽る荒唐無稽な妄言が出回り、人々を唖然とさせている。地震が発生して直ぐに、右翼反動共が運営するインターネットには『熊本の朝鮮人が井戸に毒薬をまいた』という奇怪な文章が掲載され、一方では『熊本では、朝鮮人の暴動に注意しろ』などという、反朝鮮人感情を煽る流言飛語が乱れ飛んでいる」
続けて、関東大震災の時に流れた朝鮮人に関する流言飛語を想起しながら、今回の事態を非難し、
「日本当局は、卑劣な朝鮮人排他騒動の重大さをしっかりと見詰め、防止対策と法的措置を早急に取らねばならず、合わせて、全ての形態の反共和国、反総連策動を直ぐにやめなければならない」と結んでいる。
北朝鮮当局が言う「極右反動共のインターネット」が何なのか分からないが、この種の荒唐無稽なデマはしばしば流されており、それをまともに信じる日本人もいないはずである。
それにもかかわらず、北朝鮮の「日本当局は・・・・防止対策・・早急に取らねばならず」は一理ある。これは、北朝鮮に対する配慮ではなく、日本国内の問題として、「荒唐無稽」ではあるにせよ、この種のデマが、ただでさえ余震と避難生活の中で心理的負担が大きい被災者に不要な憂慮を与える可能性が、多少なりともあるからである。言論の自由やインターネットの拡散性という点からして、「法的措置」(あるとすれば、偽計業務妨害罪であろうか)は難しいであろうが、北朝鮮が嫌いで流しているデマが、結局は日本人を苦しめることになるということを、我々はしっかりと認識すべきだと思う。
『労働新聞』、「조선민족을 우롱하는 일본극우반동들의 행위는 절대로 용납될수 없다 조선해외동포원호위원회 대변인담화」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2016-04-19-0029
19日、「朝鮮中央TV」の「録画報道」で、「元帥様」が「ミンドウルレ学習帳工場」を「現地指導」した様子が放送された。
この「現地指導」には、「朝鮮労働党中央委員会副部長のチョ・ヨンウォン、金ヨジョン、国防委員会責任幹部の金ウンチョル、馬ウォンチュンが同行した」と報じており、同行者としては2人目に名前が挙がっている。同行者が少なかったこともあるが、金ヨジョンの名前がこれほど前に来たことは過去になかったか、あったとしても随分久しぶりのことである。
それを反映してか、「録画報道」で使われた44枚の写真中(数え間違っていなければだが)、金ヨジョンが写っているものが12枚含まれている。これまでの「現地指導」報道では、同行したと名前が挙がっていても写真に写っていなかったり、写っていても数枚であった。今回は同行者の構成との関係もあろうが、今まででは最も多く彼女が写っているような気がする(過去の「録画報道」をくまなくチェックしたわけではない)。
「太陽節」に際しては、一部軍人の軍事称号昇格があったが、役職の動きはなかった。5月に控える「第7回党大会」では、役職の改編があり、そのなかで金ヨジョンの地位が高められる前兆なのかもしれない。
よそ見をする「副部長同志」
Source: KCTV, 2016/04/19
兄貴と笑う「副部長同志」
Source: KCTV, 2016/04/19
<追記>
コメントを頂いた点に関し、追記しておく。
「副部長同志」の手元を見るとピンク色のスマホらしき物を持っている。「朝鮮中央TV」の画像ではよく分からなかったが、「朝鮮中央通信」の画像を拡大すると、下の写真から分かるように、白い紙に重ねてピンク色の物体を持っている。「現地指導」の場で同行者等が使っているメモ帳は、赤と緑が多いが、ピンクは見たことがない。スマホかもしれない。残念ながら、よそ見画像はあるが、スマホを見ながら歩いている画像はなかった。
Source: KCNA、筆者が切り出して拡大。
また、学習帳では、異なる「外国語学習帳」2種が紹介されている。言語別なのか、罫線の幅が異なる学年別なのかは分からないが、外国語学習に熱を入れている証左かもしれない。
Source: KCNA, 赤点は筆者。「外国語」と書かれている部分に付けてある。
「元帥様」は、「教育重視政策を徹底して貫徹するためには、ミンドゥルレ学習帳工場が担う任務は大変重要だ」とした上で、「今は5000万冊だが、今後、1億5000万冊の学習帳を生産する」と言っている。韓国・統計庁の資料によると、北朝鮮の2015年における15歳未満人口は、約500万人と推計されている。このうち、5歳以上が学習帳を使うと単純に仮定すると、約330万人の使用者がいることになる。現状、5000万冊のだと、1人当たり、年間15冊の学習帳が使えている計算となり、「元帥様」は、それを45冊にする構想なのであろう。学習帳の厚さや学習量にもよるが、45冊になれば、余裕も出るのではないだろうか。
韓国・統計庁、「1993~2055 북한 인구추계」のpdf資料、http://kostat.go.kr/portal/korea/kor_nw/2/1/index.board?bmode=download&bSeq=&aSeq=244061&ord=2
参考までに「ミンドゥルレ」はタンポポ。北朝鮮においてタンポポにまつわるエピソードがあるのかもしれないが、過去記事で紹介した楽曲『私の国の青い空』の動画にも使われているように、「首領様達」にまつわる何かがありそうだ。
19日、「朝鮮中央TV」で流れた新しい歌。「モランボン楽団」でもなければ、「青峰楽団」でもない。「国立民族芸術団管弦楽団」というあまり聞き慣れない楽団が演奏する曲。
Source: KCTV, 2016/04/19
19日、uriminzokkiriに掲載された動画で、韓国の脱北者報道は捏造であると北朝鮮が非難した。きっかけとなったのは、2016年3月20日の『ソウル新聞』の記事。
『ソウル新聞(서울신문)』, 「“내 아내와 하룻밤 자라”…北, 아내 걸고 도박 ‘충격’」 , http://www.seoul.co.kr/news/newsView.php?id=20160320500081&type=daily&spage=3&date=2016-03-20
この記事は、「北朝鮮専門メディア、フォーカス」を引用しながら、「脱北者の証言によると」北朝鮮でトランプ賭博(ポーカー)が横行しており、自分の妻を賭けて勝負したり、妻と偽って売春婦を賭けて勝負することがあるという内容のものである。
urimonzokkiriは、「記事の内容もデタラメながら、使われている写真もデタラメ」とし、下記写真を提示している。
Source: YouTube, uriminzokkiri, https://www.youtube.com/watch?v=YKSTg18whaY, 2016/04/19(日本時間)掲載
上の動画でも言っているように、この写真は、上の『ソウル新聞』urlからまだ見られる状態になっており、「脱北女性」と書かれている。
ところが、uriminzokkiriはこの女性は「脱北者ではなく南浦市に住んでいる女性」としている。確かに、この女性は以前、uriminzokkiri-TVにアップロードされた動画に登場している。
「南朝鮮にいる李ヨンチョルに送る息子、李ソクウィの手紙(南浦市ハング区域ハントゥ洞39人民班)」という動画。父、李ヨンチョルに北朝鮮に残った家族が帰国を呼びかけている。中央の縞模様の服を着た女性(末の娘、李ミヒャン、22歳)が、『ソウル新聞』には、「脱北女性」とされて掲載されている。
Source: Uriminzokkiri-TV、2015/05/07掲載
切り取ったと思われる部分。青い部分を意図的に切り取り、バッジから見せている。通常、脱北者はバッジを付けて登場しないはずだ。
Source: Uriminzokkiri-TV、2015/05/07掲載
『ソウル新聞』にはまだ問い合わせていないが、なぜこの女性が「脱北女性」になってしまったのかは不明である。可能性としては、「脱北者の家族」とすべきところを、「脱北女性」としてしまったのかもしれない。
18日、韓国のYonhap Newsが、VOAを引用しながら、3人のノーベル賞受賞者が、訪朝して金日成総合大学等で講演を行うと報じた。
2名は自然科学系(生理学と化学)、1名は経済学者。経済学者が北朝鮮でどのような話をするのかが、注目される。
詳細、追って。
Yonhap News, Three Nobel prize winners to visit North Korea in late Aril: VOA, http://english.yonhapnews.co.kr/northkorea/2016/04/18/0401000000AEN20160418004800315.html
18日、「朝鮮中央TV」で、過去記事でも話題にした「第30回4月の春親善芸術祝典 最終公演」が放送された。既出の出演者からの再出演が中心であったが、在日朝鮮人を除けば、日本人唯一の出場者、遠山洋子さんが歌った。この女性、過去にも「4月の春」には出演しているようである。日本のHPで調べると、肩書きは「日朝音楽芸術交流会副会長 日朝芸術文化交流協会事務局長」となっているが、「4月の春」では「日朝音楽芸術交流会」とだけ紹介されている。
「4月の春」では、過去記事で紹介したベラルーシ女性やペルー女性のような「ユニークな朝鮮語の歌」が多数披露されたが、在外朝鮮人を除く外国人では、遠山さんの朝鮮語がもっとも上手だった。しかし、残念ながらこの歌のサビの部分「千里でも、万里でも」の部分で、日本語発音に引っ張られ「チョンリラド、マンリラド」と歌っている。朝鮮語の歌唱指導が悪かったのかもしれないが、ここは文字では「チョンリラド、マンリラド(천리라도 만리라도)」と書いてあっても、流音化して「チョルリラド、マルリラド(철리라도 말리라도)」と発音しなければならない。サビの部分であるだけに、残念だ。確かに、学生も終声の리을は、発音に苦労するのだが。歌は演歌調であるが、上手だと思う。
YouTubeにアップロードしておいた。
Source: KCTV, 2016/04/18
オマケに、イタリア人指揮者ジュリアノ・ソグニ(音訳)指揮、国立交響楽団演奏の『我々はあなたしか知らない』。こちらは「第4組」より。
Source: KCTV, 2016/04/18
結局、在中朝鮮人以外の中国から来た人の公演はなかったようだ。一方、ロシアの芸術団は複数あった。
16日、uriminzokkiri-TVにアップロードされた動画。新しい話としては、米国に飛んでいく「水素弾ミサイルは4基」と。もしかすると、15日早朝に打ち上げた飛翔体が「失敗」でなければ、この「4基」をもう少しそれらしく物語れたのであろう。
YouTubeに日本語字幕を付けてアップロードしておいた。
Source: YouTube, dprknow channel, https://www.youtube.com/watch?v=e2zEVdGfqFQ
15日、「朝鮮中央通信」が報じたところでは、世界各地から演奏家やパーフォーマーを招いて開催している「4月の春親善芸術祝典」の「合同公演」があった。この公演は、金永南、崔泰福、ヤン・ヒョンソプなど北朝鮮の幹部が鑑賞しているので、6部に分けて開催してきた最終公演だと思われる。この公演の様子は、恐らく16日の「朝鮮中央TV」で放送されると思うので、興味深い場面があれば、追記することにする。
「朝鮮中央TV」では、第6部まで放送されたが、中国からの芸術団は参加していないような気がする。これまで「朝鮮中央TV」の放送で確認できた参加国は以下のとおり。
第1組:万寿台芸術団(『金日成将軍の歌』の指揮者は外国人、「ジュリアノ・ソグニ」と紹介されるが国籍不明)
第2組:ロシアバレー団、マレイシアハーモニカ重奏団、スペインフラメンコ
第3組:ロシア・カザク芸術団、ペルー独唱家、キューバ演奏団
第4組:この組は放送されていない。「4」という数字が縁起が悪いので、組自体が構成されていない可能性はある。あるいは、中国からの参加者をこの組に入れ、敢えて放送しなかったのか。昨年の構成と比較すれば分かるが、韓国統一部DBでは組番号まで表示されないので、保存してある録画を再生しなければならない。
第5組:ロシア・サーカス、ベトナム・パフォーマンス、ベラルーシ、ベトナム、タイ
第6組:ベラルーシ、キプロス、在米朝鮮人
そして、「朝鮮中央通信」が伝える「合同公演」には、ロシア、スペイン、ベトナム、ロシアハバロフスク、ロシアアカデミア、マレーシア・ハーモニカ、海外同胞芸術人と紹介されている。
「第4組」が謎ではあるが、中国からの出演者はない。今年が異例なのかについては、これまでの公演参加国をきちんとチェックする必要があるが、記憶で言うなら、昨年は中国からの参加者があったと思う。
中朝経済関係は継続しているものの、文化交流まで冷え込んでいるのは、経済交流を続けるための中国のパフォーマンスなのか、本当に関係が悪化してきているのか見極めなければならない。
一方で、ロシアからの参加が増えているのは朝露関係の深まりの反映であるが、中国との関係からすれば決して良くないベトナムを入れているところなどには、北朝鮮の何らかの意図が反映されている可能性はある。
昨夜の記事にも書いた、ベラルーシ女性によるユニークな発音の『金日成将軍の歌』を含め、いくつかの公演をYouTubeにあっぷろーどしておいた。
ベラルーシ女性歌手の『金日成将軍の歌』
Source: KCTV, 2016/04/15
在米朝鮮人芸術団、『パルコルム』、ヨハンシュトラウス2世、『春の声』、この2曲が繋がるのがなんともおもしろい。
Source: KCTV, 2016/04/15
ペルー女性歌手が歌う『首領様、夜も深まりました』。こちらも発音がすごく、カラオケで演歌を熱唱しているオバサンの感じがよい。一応「独唱家」と紹介されるが、カラオケで一人で歌っている人と解した方がよさそうだ。
Source: KCTV, 2016/04/14
<追記>
16日12時40分、在日朝鮮人公演を放送している。
15日、「朝鮮中央TV」の「20時報道」を見ていたら、韓国の総選挙の結果を報じた。ポイントは「セヌリ党の敗北」と「第1党の地位を喪失」であるが、日本メディア等が伝えているように、離脱議員の復党で第1党に戻るか。
『産経新聞』、「韓国総選挙 無所属当選の7人がセヌリ党に復党へ 朴槿恵与党が第1党返り咲き」、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160415-00000589-san-kr
***
記事を書いていたら、すごい「金日成将軍の歌」が流れてきた。ベラルーシの女性が朝鮮語で歌っているのだが、すごい発音。
マレーシアのミニ楽団によるハーモニカ演奏が数日前にあったが、これはなかなかすごい。
***
15日、『時事通信』が韓国国防部からの情報として、「15日午前5時から6時の間に、日本海沿岸で新型の中距離弾道ミサイル『ムスダン』と推定されるミサイル1発の発射実験を行ったが、直後に失敗した」と報じた。
『時事通信』、「新型ミサイル、発射失敗=故金日成主席の誕生日―北朝鮮」、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160415-00000059-jij-kr
発射のタイミングとしては、「太陽節」の「祝砲」としたかったのであろうが、「失敗」ということである。
しかし、この「失敗」、単なる「失敗」ではない可能性がある。今回発射された飛翔体が「ムスダン」であるとすると、実戦配備された完成形のミサイルである。そのようなミサイルを「祝砲」として打ち上げるならば、発射前の個体検査をきちんとやり、「失敗」しないように注意深く打ち上げるはずである。加えて、普通の「ムスダン」を「祝砲」にする意味合いは乏しい。挑発にはなっても、「祝砲」にはならない。
だとすると、今回の打ち上げは、これまで北朝鮮が公開してきた、固形燃料ロケット、大出力ロケットの発射実験であった可能性がある。どの時点で「失敗」になったのか分からないが、場合によっては弾頭を再突入させる実験だったのかも知れない。これらのいずれにせよ、「大成功」していれば、「元帥様」が「首領様」に捧げる「もう一つの祝砲」となったはずである。
北朝鮮は、今のところこの「祝砲」発射について報じていないが(「大成功」していないので、報じないであろう)、「失敗」であったとしても上記の実験データは得られたはずである。「光明星3-1」号機の時のように、「元帥様」に叱られることなく励まされれば、科学者・技術者は、次の発射に向けた改良を行い、はやければ「元帥様」が「人民軍代表に推戴」された5月の「第7回党大会」の「祝砲」として打ち上げられるかも知れない。
「失敗」を喜んでいる場合ではないのかも知れない。
14日の「朝鮮中央通信」によると、「元帥様」が、「2億1880万円を総連に送られた」と報道した。「首領様」、「将軍様」、「元帥様」の「合計金額は477億8799万390円、回数は162回」と報じている。
「2億1880万円」と半端な数字であるが、朝鮮ウォンかその他外国通貨からの換算、あるいは在日朝鮮人子女の数をきちんと計算した上での数字であろうか。
それはよいのだが、これほどの大金をどのような経路で「総連に送られた」のであろうか。総連関係者がバッグに入れて持ち帰るのであろうか。北朝鮮からの通貨持ち込みについては、特別の規制はないはずので、全ての旅行者一般に適用される「100万円以上要申告」が適用されるだけのはずである。
日本政府にいわせれば、総連関係者が勝手に「核・ミサイル開発資金」を回収してくれるわけで、こんなによい話はないということになると思うのだが。
14日、「朝鮮中央通信」が、広島で開催されたG7会合に関する「朝鮮外務省軍縮及び平和研究所スポークスマン」の談話を報じた。
談話は、G7で北朝鮮の核開発を非難したことに対する反発であるが、その中で日本に関する部分は以下。
ケリーが、米国が作りだした世界最初の原爆被害地域に来て、被害者とその霊魂に謝罪するどころか、全く関係のない我々を持ち出したのは、世界最大の核犯罪国家としての正体を隠そうという破廉恥な行為である。
케리가 미국이 만들어낸 세계최초의 원자탄피해지역에 가서 피해자들과 그 령혼들에게 사죄하기는커녕 생뚱같이 우리를 걸고든것은 세계최대의 핵범죄국가로서의 정체를 가리우려는 파렴치한 행위이다.
我々が、核兵器を持ち、それを不断に強化してこなければ、百回以上、日本のように米国の核攻撃被害者となっていたであろう。
우리가 핵무기를 틀어쥐고 그것을 부단히 강화해오지 않았더라면 열백번도 더 일본처럼 미국의 핵공격피해자가 되였을것이다.
今回、日本首相が、自分の民族の頭上に核惨禍をもたらした加害者である米国に謝罪される代わりに、むしろ米国の目の色を伺いながら、相づちを打ちながら戻っていたのは、本当に腰抜けのやることだ。
이번에 일본수상이 자기 민족의 머리우에 핵참화를 들씌운 가해자인 미국으로부터 사죄를 받아낼대신 오히려 미국의 눈치를 보면서 맞장구를 치며 돌아간것은 참으로 쓸개빠진 짓이다.
世界で初めて、唯一、核爆弾の洗礼を受けた日本が、他でもない原爆被害地で加害国である米国に歩みを合わせ、卑屈にすり寄ったのは、米国に無条件追従しなければならないという政治小国日本の情けない立場の明白な表れである。
세계에서 처음이자 유일하게 핵폭탄세례를 뒤집어쓴 일본이 다른곳도 아닌 원자탄피해지역에서 가해국인 미국에 발라맞추며 비굴하게 놀아댄것은 미국에 무턱대고 추종하지 않으면 안되는 정치난쟁이 일본의 가련한 처지의 명백한 표현으로 된다.
北朝鮮は、米国の核を非難するために、しばしば広島・長崎への原爆投下を持ち出す。その際、中国のように原爆投下と日本の軍国主義を結びつけることはなく、上記のように原爆投下という非人道的行為を行った米国を非難するレトリックに使っている。
13日のUPI報道によると、「日本政府が全ての在日朝鮮人に対して北朝鮮を訪問しないという誓約書を要求」しているという。このUPI報道は『東京新聞』の引用であるが、同新聞の元記事はまだ未確認。
「在日朝鮮人」は、韓国籍を持っていない「無国籍者」に分類される(日本国内では「朝鮮籍」)であると韓国のYonhapニュースを引用しながら伝えているので、日本の独自制裁に含まれる朝鮮総連幹部やミサイル・核関連の科学者だけではなく、全ての「朝鮮籍」者(一般的に韓国旅券を所持していない人)になるということのようだ。
誓約書には「私は北朝鮮に渡航しません。万一、北朝鮮への渡航が確認された場合は、日本への再入国が許可されないということを認識しています。」と書かれているという。さらに、この誓約書に署名することなく出国した「朝鮮籍」者は、日本への再入国が認められないと「日本入管の関係者」が述べているという。
上記の報道が事実であり、4月上旬から有効になっているとすれば、「朝鮮中央通信」等が報じている「太陽節」行事関連で訪朝中の総連関係者、総連系芸術団関係者の日本再入国は「不許可」ということになる。
しかし、こうした措置が取られるのであれば、日本政府は大々的に宣伝するはずであるが、きちんと確認はしていないが、そのようなことも今のところないようである。
誤報であろうか。
UPI, Report: Japan requiring Koreans to sign 'no North Korea' travel pledge, http://www.upi.com/Top_News/World-News/2016/04/13/Report-Japan-requiring-Koreans-to-sign-no-North-Korea-travel-pledge/4091460566221/
<追記>
『朝鮮新報』等で確認したところ、上記の誓約書は実在するものの、署名対象者は北朝鮮以外に渡航をするとしている人ということが分かった。つまり、直接的には「日本独自制裁」で定める対象者(ミサイル・核技術者など)が北朝鮮以外の第三国に渡航すると申告しておき、実際には北朝鮮に渡航することを牽制する為の措置であろう。
したがって、「北朝鮮に渡航する」としている人には、この誓約書は意味をなさない。しかし、『朝鮮新報』は「入管当局は、朝鮮への渡航者に対しては2月10日以降、核・ミサイル開発と無関係であることを確認する「質問票」への署名を求めている」と報じており、「質問票」により一応の確認をしているという形式を取っているようである。しかし、「核・ミサイル開発と無関係」かどうかなど、研究機関や企業で専門的に当該分野に従事している人を除けば、現実的には判断基準がないに等しいので、これも象徴的な措置であろう。
『朝鮮新報』、「入管当局による明白な権限濫用/「朝鮮」表示者への「誓約書」要求」、http://chosonsinbo.com/jp/2016/03/31suk/
在留許可を得ている外国人が出国する際に記入する「再入国出国記録」には、「主な渡航先国名」という欄がある。複数国に渡航する場合は、渡航者が「主な」と考える国名を記入するということであろう。渡航予定もないでたらめな国名を書けば、虚偽の申告となり、場合によっては再入国不許可になるのかもしれない。しかし、複数国にほぼ同日数で滞在するのであれば、どの国を「主な」と考えるかは提出者の主観によることになる。また、「再入国入国記録」には、便名を記載する欄しかない。
入管法をきちんと読んでいないが、在留許可を得ている外国人に対して、特定国への渡航を理由に再入国を許さないという規定はあるのだろうか。もちろん、再入国許可は100%保証されたものではないはずなので、許可を受けて出国しても入管係官の判断如何では不許可になりえるという部分で運用しようとしているのかもしれない。
法務省入国管理局、「平成28年4月1日から外国人入国記録・再入国出入国記録(EDカード)の様式が変わりました。」、http://www.immi-moj.go.jp/re-ed/EDcard_leaf_ja.pdf
<追記2>
空港で勤務する知り合いから情報を得た。
実施されているのは、出国する全「朝鮮籍」者に対する別室インタビューということのようだ。実施開始は2月から、つまり日本政府の「強化版独自制裁」が実施されてからである。誓約書については、署名は促すが、強制はしていないとのこと。
インタビューの内容までは不明ながら、上記の『朝鮮新報』報道と合わせると、「核・ミサイル技術者かどうか」と「北朝鮮に渡航するのか」という2点であろう。もし、両方に当てはまれば、「強化版独自制裁」の対象者と判断される。「核・ミサイル技術者」にイエスと答えても、渡航先が北朝鮮以外であれば問題がないわけで、誓約書はこうした人々への警告書の意味合いで署名を促しているのであろう。
別室でインタビューをするのは、一般の出国者の出国手続きを円滑に行うための措置であろう。出国手続きに要する時間を考え、「朝鮮籍」者は少し早めに空港に行った方がよさそうだ。
韓国当局が13人の在外北朝鮮レストラン関係者が「脱北」した事件について、12日「朝鮮赤十字社中央委員会」が談話を出した。談話は以下のとおり。
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去る7日、南朝鮮当局は、中国浙江省寧波で食堂を運営していた我々の従業員が「集団脱北」したとしながら、「彼らの意思を尊重し、人道的な次元で彼らを受け入れることになった」と騒ぎ立てた。
지난 7일 남조선당국은 중국 절강성 녕파에서 식당을 운영하던 우리 종업원들이 《집단탈북》하였다고 하면서 《이들의 의사를 존중해 인도적인 차원에서 그들을 받아들이게 되였다.》고 떠들어대고있다.
一方、今回の「集団脱北」事件が、「国連対北制裁決議」履行による「実質的な効果」であり、我々の体制に対する我々人民の「懐疑と南朝鮮社会に対する憧憬の反映」であるがのごとく宣伝している。
한편 이번 《집단탈북》사건이 《유엔대북제재결의》리행에 따른 《실질적인 효과》이고 우리 체제에 대한 우리 인민들의 《회의와 남조선사회에 대한 동경의 반영》인것처럼 여론을 내돌리고있다.
結論から言えば、今回の事件は、南朝鮮傀儡共が海外にいる我々の人員を誘拐拉致するために世界的範囲で行っている執拗で極悪無道な反共和国謀略策動の集中的発露で、傀儡情報院チンピラ共がでっち上げた前代未聞の集団的な誘拐拉致行為である。
결론부터 말한다면 이번 사건은 남조선괴뢰들이 해외에 나가있는 우리 인원들을 유괴랍치하기 위하여 세계도처에서 감행하고있는 집요하고 극악무도한 반공화국모략책동의 집중적발로로서 괴뢰정보원깡패들이 조작한 전대미문의 집단적인 유인랍치행위이다.
傀儡一味が久しい前から海外にある我々の食堂を標的とし、執拗な追跡戦を展開しながら、従業員を南朝鮮に連れて行くためにどれほど卑劣で狡猾に策動しているのかという十分な資料と証拠が我々の当該機関で掌握された状態にある。
괴뢰패당이 오래전부터 해외에 나가있는 우리 식당들을 표적으로 삼고 집요한 추적전을 벌리며 종업원들을 남조선으로 끌어가기 위해 얼마나 비렬하고 교활하게 책동해왔는가 하는 충분한 자료와 증거들이 우리의 해당 기관에 장악된 상태에 있다.
その代表的な事例が、傀儡情報院が在カナダ牧師リム・ヒョンスを「親北牧師」に偽装させ、我々の幼い少女と住民を「脱北者」に仕立て上げ、南朝鮮と米国、カナダに連れ出した天人共に怒る蛮行である。
그 대표적인 실례가 괴뢰정보원이 재카나다목사 림현수를 《친북목사》로 위장시켜 우리의 애어린 처녀들과 주민들을 《탈북자》로 만들어 남조선과 미국,카나다로 끌고간 천인공노할 만행이다.
無邪気な我々の学生を第三国を経て、南朝鮮に誘拐しようと傀儡情報院のチンピラ共が試みたところバレてしまい、恥をかいた事件も近年あった。
천진한 우리 학생들을 제3국을 거쳐 남조선에 유괴하려고 괴뢰정보원깡패들이 시도하다가 들장나 망신당한 사건도 근년에 있은 일이다.
今、我々の被害者家族と人民は、傀儡一味の野蛮な拉致行為に激憤を禁じ得ずにおり、愛する家族を遅滞なく帰すことを強く要求している。
지금 우리 피해자가족들과 인민들은 괴뢰패당의 야만적인 랍치행위에 격분을 금치 못하면서 사랑하는 혈육들을 지체없이 돌려보낼것을 강력히 요구하고있다.
朝鮮赤十字会中央委員会は、傀儡一味が海外で白昼、我々の人員を集団的に誘拐拉致する耐えがたい蛮行を行ったことと関連し、次のような立場を表明する。
조선적십자회 중앙위원회는 괴뢰패당이 해외에서 백주에 우리 인원들을 집단적으로 유인랍치하는 치떨리는 만행을 감행한것과 관련하여 다음과 같은 립장을 밝힌다.
1.傀儡一味の集団拉致行為を我が共和国の尊厳と制度、我々の人員の生命と安全に対する最も極悪な特大犯罪事件として厳しく断罪する。
今、我々人員を誘拐拉致し、反共和国対決に悪用している行為は度を超えており、今回のように10名もを集団的に懐柔欺瞞し「脱北」させる露骨な段階へと侵入している。
傀儡一味が、でっち上げた今回の「集団脱北」事件は、共和国に対する重大な挑発であり、我々人民に対する耐えがたい冒涜として絶対に許すことができない。
1. 괴뢰패당의 집단랍치행위를 우리 공화국의 존엄과 제도, 우리 인원들의 생명과 안전에 대한 가장 극악한 특대형범죄사건으로 엄중히 단죄한다.
지금 우리 인원들을 유인랍치하여 반공화국대결에 악용하고있는 행위는 도를 넘어 이번처럼 10여명씩 집단적으로 회유기만하여 《탈북》시키는 로골적인 단계에로 접어들고있다.
괴뢰패당이 조작한 이번 《집단탈북》사건은 공화국에 대한 중대도발이며 우리 인민들에 대한 참을수 없는 모독으로서 절대로 용납할수 없다.
2.傀儡一味は、極悪な集団拉致犯罪について謝罪し、我々の人員を全員返さなければならない。
我々に人員に対する誘拐拉致行為は、何をもって許されない反人類犯罪である。
傀儡一味は、あらゆる懐柔と欺瞞、権謀術数で我々の人員を南朝鮮へ連れて行った犯罪者とその背後操縦者を全て見つけ出し、我々の神聖な法廷に引き渡さなければならない。
我々は、傀儡情報院チンピラ共が、どのように我々の人員を懐柔欺瞞し、どのように当該国の黙認の下に彼らを東南アジアのある国を経て、どのような方法で南朝鮮まで連れて行ったのかを具体的に掌握している。
「身辺保護」を云々しながら、我々の人員を外部と徹底して遮断し、裏の小部屋で我々の女性を懐柔脅迫するのではなく、我々の要求に無条件応じなければならず、罪のない我々の住民を一時も早く返さなければならない。
2. 괴뢰패당은 극악한 집단랍치범죄에 대해 사죄하고 우리 인원들을 전원 즉각 돌려보내야 한다.
우리 인원들에 대한 유괴랍치행위는 그 무엇으로써도 용서받을수 없는 반인륜범죄이다.
괴뢰패당은 갖은 회유와 기만, 권모술수로 우리 인원들을 남조선으로 끌고간 범죄자들과 그 배후조종자들을 모조리 색출하여 우리의 신성한 법정에 넘겨야 한다.
우리는 괴뢰정보원깡패들이 어떻게 우리 인원들을 회유기만하였으며 어떻게 해당 나라의 묵인하에 그들을 동남아시아의 어느 나라를 거쳐 어떤 방법으로 남조선까지 끌고갔는가를 구체적으로 장악하고있다.
《신변보호》니 뭐니 하며 우리 인원들을 외부와 철저히 차단하고 뒤골방에서 우리 녀성들을 회유강박할것이 아니라 우리의 요구에 무조건 응해나서야 하며 무고한 우리 주민들을 한시바삐 돌려보내야 할것이다.
3.傀儡一味は、我々の人員を返さない場合、それに伴いもたらされる厳しい結果について高価な責任を取ることになる。
今、朝鮮半島は、傀儡一味の極悪無道な反共和国対決策動により、いつ戦争が始まるか分からない一触即発の緊張状態に置かれている。
このような時期に発生した我々の人員に対する公然たる拉致行為は、ただでさえ敏感な朝鮮半島情勢をさらに厳しい状況に追いやる重大事件であり、傀儡一味を無慈悲に掃討しようという我々千万軍民の殲滅的憤怒をさらに恐ろしく吹き上げさせている。
南朝鮮当局は、天人共に怒る誘拐拉致罪悪について謝罪し、我々の人員を返さなければ、想像できない厳しい結果と特段の懲罰措置を待っていることを肝に銘じなければならない。
3. 괴뢰패당은 우리의 인원들을 돌려보내지 않을 경우 그로 하여 초래될 엄중한 후과에 대하여 값비싼 책임을 지게 될것이다.
지금 조선반도는 괴뢰패당의 극악무도한 반공화국대결책동으로 하여 언제 전쟁이 터질지 모를 일촉즉발의 긴장상태에 놓여있다.
이러한 시기에 발생한 우리 인원들에 대한 공공연한 랍치행위는 가뜩이나 첨예한 조선반도정세를 더욱 엄중한 지경으로 몰아가는 중대사건으로서 괴뢰패당을 무자비하게 쓸어버리려는 우리 천만군민의 섬멸적분노를 더욱 무섭게 치솟게 하고있다.
남조선당국은 천인공노할 유괴랍치죄악에 대해 사죄하고 우리 인원들을 돌려보내지 않는다면 상상할수 없는 엄중한 후과와 특단의 징벌조치가 뒤따르게 된다는것을 명심하여야 할것이다.
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「当該国の黙認の下」の「当該国」は、「中国浙江省寧波で食堂を運営していた我々の従業員」と言っていることから中国を指していることは明白。「南朝鮮傀儡一味」に対する抗議文というよりも、中国に対する抗議文のような感じがする。