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    朝鮮中央第2ラジオ放送:放送局名は表示されるものの、音声受信には至らず (2024年8月21日)

    「平壌放送」が消えて、寂しくなった短波だが、「朝鮮中央放送」は国内向け放送という位置づけなので、放送が続いている。以前から気になっている「朝鮮中央放送」のDRM放送を受信してみようと色々と画策した。

    見つかったのはDREAMというアプリとSDR UNOのプラグイン・アプリだけだったが、DREAMはエラーが出て立ち上げることすらできなかった。SDR UNOのプラグインは、エラーメッセージは消すことができないものの、立ち上げることはできた。エラーメッセージに出るDLLはインストールされているが、なぜか認識されない。

    「朝鮮中央放送」のDRM放送が放送されているという6140KHzを受信してみたところ、音声は出せなかったが、「朝鮮中央第2ラジオ放送」という表示までは出た。音声が出ないのはエラーメッセージに含まれるファイルが認識されないことが影響している可能性はあるが、よく分からない。しかし、受信状態は不安定で、上の3つが緑色になっても直ぐに消えてしまう。アナライザーを使ってアンテナ(SD330)をこの周波数にきちんと調整した上で受信すれば上手くいくかも知れないが、7MHzから適当に少し延ばした状態でやった。

    DRM放送らしき音は色々なところで聞こえる。主に中国の放送局だと思うが、それらは放送局名すら表示されない。

    無料で受信する手立てはもうないような気がするが、もう少し試してみたいと思う。

    20240820 kcbs2 2

    ナチスの受信機Radione R3で「朝鮮中央放送」が聞こえた! (2022年10月20日)

    過去記事でNazi Eagleマークが入ったコンデンサと真空管を紹介したが、それらの部品が使われていたRadione R3がなんとかまともに動き出した。何本もフューズを飛ばし(買いに行くのが面倒なので、Amazonで10本セットを買ったら飛ばなくなった・・・)、B+の電圧降下が激しく、何だかんだ色々試し・・・やっとスピーカーから小さな音が出たと思ったら、NSBが何とかカスカスで聞こえるという低感度。

    電源電圧が上がらないからとずっと思って何をやっても電圧も感度も改善せず。さじを投げる直前だったのだが、電源電圧のことを一度忘れてアンテナ同調回路から追っかけていったら、変なところで部品が微妙にアースに接触している部分があった。それが決定的な原因だったのかは分からないが、シールドケースを開けたら蜘蛛の巣が貼っていたバリコンを掃除したり、触らずにおこうと思ったコイルのコアをグルグル回して調整していたら「朝鮮中央放送」が聞こえてきた。

    結局、何が最大の原因だったのかは分からないが、複合的な要因だったのだろう。電圧は上がらずじまいだが、低めでも動作するように設計されているのかも知れない。

    17時になったら6155KHzの南朝鮮のラジオ放送が始まり、「朝鮮中央放送」は苦戦している。というか、単に選択度が悪いだけなのだが・・・「北韓による挑発が・・・」とかニュースをやっているし・・・

    きちんとケースに入れたら、YJ88シリーズで使おうと思っている。

    数年前に購入し状態が悪かったのでそのまま箱に戻して放置。大量の昆虫の糞の掃除から始めた修理、何とか終えることができそうだ。

    スピーカーやトランス含むコイル類が全て切れていなかったのが幸いした。

    この曲が聞こえたときは「こみ上げる激情を禁じ得なかった」。KCBS, 6100KHz, 1630JST頃


    これ程苦労して「朝鮮中央放送」を聞いたことはない。

    <追記>
    ナチスのコンデンサは容量が抜けの電解コンデンサ使っていないが、飾りとしてアース間にでも半田付けしておこうと思う。ナチスの真空管は健在で使用中。過去記事にはEZ11と書いたが、EBC11だった。

    <追記2>
    ケースに入れた。7200KHz付近、朝鮮中央放送(中国語放送)、2040JST

    命令ー109:ユーゴスラビア軍RP-2Mで受信する「平壌放送」 (2021年2月18日)

    朝鮮芸術映画に「命令-027号」というのがあり、10日ほど前にも「朝鮮中央TV」で放送していた。何回見てもおもしろい映画だ。それに触発されたということもないのだが、一連の動画をまとめてストーリーにした「命令ー109」を昨日アップロードしておいた。そんなことをしていたので、音楽公演をスタートから見ることができなかったのだが、録画しておいたので問題ない(これもYouTubeにアップロードしておいた)。

    今回使用したのは、ユーゴスラビア軍のRP-2Mという受信機である。マニュアルは1971年に発行されているので、70年代に使われた受信機だろう。今回は、運良く、電池以外はフルセットで入手できた。トランジスタ式のラジオなので、入手時点で故障していると修理が真空管式受信機の比ではないのだが、幸いにも若干の接点不良程度の状態で来た。

    9Vで駆動する受信機なので006Pでテストしていたのだが、ケース内部が変な形状になっており、006Pは使えない。削ってしまうというやり方もありなのだが、オリジナルな状態を残したかったので単4電池を直列にして9Vを得るようにした。単4電池のホルダーもそのままでは入らなかったので、こちらを削って入れたら、感じよく収まった。

    米軍のR-1004は60年代、RP-2Mは70年代と10年の違いはあるが、RP-2Mの性能はR-1004の比較にならないほど高い。もちろん、R-1004をオリジナルの状態まで調整できたのかどうかは分からないが、それにしてもRP-2Mは感度、選択度、周波数の読みの正確さも驚くほどよい。社会主義も本気で作ると凄いものが作れるものだと驚いた。それとも、ユーゴスラビアが特に優等生だったのだろうか。

    アンテナには期待しなかったのだが、1.8mほどのロッドアンテナで十分な感度が得られ、さらにヘッドフォーンはスピーカとして使えるほどの音量がある。

    "VVV CP CP DE HMA" モールスの乱数、久しぶりに聞いたドリフト音、おもしろいサイト (2016年10月12日)

    中国の休日があり随分時間がかかったが、SDR-dongleの代替品が今日やっと来た。その間に、同軸切り替え機なども仕入れておいたので、それに繋いで、セットしてみた。まあ、2回目に受け取ったものと同じような動作をしている感じである。一応、アンテナのアース対策をしたので、これでRFアンプ用のチップがやられなければよいのだが。使わないときは、コネクターを外しておくのがベストだと開発者。手が届く範囲に切り替え機を取り付けたので、寝るときに同軸を外しておく方がよいのだろうが、少し面倒ではある。

    イスラエルからアンテナのスプラッターも入手したのだが、これを入れると減衰がある。測定器がないので正確なデータはとれないが、Sメーターの読みで2つぐらい落ちる。ノイズベッドも同時に落ちるので、結果としてあまり変わっていないのかもしれないが、スプラッターを使わずにT型コネクタを組み合わせて単純な分配をしてみたところ、メーター上の読みは落ちなかった。しかし、一部の周波数帯域では、干渉をするようでビートが発生する。また、TS-440はトランシーバーなので、誤って送信ボタンを押すと、SDRはもちろん、アンテナも、さらには下手をするとPCも壊れかねないので注意しなければならない。送信ボタンの配線を外してしまおうと思っているが、まだこの改造はやっていない。

    T型コネクタで分配したので、TS-440とSDR-Dongleで同時受信が可能になった。同じ局を受信すると、SDR-dongleの音声はsamplingに要する時間分だけ遅れて聞こえ、エコーがかかったような感じになる。Sメーターの読みでも、聞こえ方でも両者大きな差はないが、SDR-dongleは苦手な周波数帯があるようで、特に20MHzを越える辺りからは、強力な局のオバケがたくさん聞こえる。バンドパス・フィルターでも入れれば解決するのだろうが、TS-440とダブル体制なので、あまり気にしないことにした。

    何となく、3メガ付近を聞いていたら、電信が聞こえた。アマチュア無線の電信以外に、これまでも韓国、上海などの海岸局はしばしば受信していた。韓国の海岸局は、交信をするでもなく存在感を主張するように電波を出している感じがあるが、上海の海岸局は気象情報を送信していた。キーイングからは、エレキ-ではなく縦振り電鍵かバグキーのように聞こえたが、しばらく感動しながら聞いていた。

    しかし今日受信したのは、どうやら海岸局ではないようで、3.2MHz付近に複数の局が集まって、交信をしていた。いろいろなコールサインがあったが、Jで始まる局も複数あり、日本の業務局なのかと思った。いくつかあったコールサインをネットでサーチしながら聞いていたが、JJT88というコールサインでヒットがあった。ヒットした資料によると、集まって交信をしていたのは、中国軍だったようだ。乱数を送信をするわけでもなく、各局が定時連絡をしているような雰囲気だった。交信の終え方もアマチュア無線同様「VA(SK)」で終わるなど、軍事機密がプンプンという感じではなかった。

    JJT88グループの交信終了後、3メガ付近を聞いていたら、酷いドラフト(キーイングの度に周波数動く)電信が聞こえた。かつて、ソ連のアマチュア局によくあった「あの」電信であるが、その音でこちらは、乱数らしき数字の羅列を凄い速度で送信していた。数字の送信が終わると速度を落として、「VVV CP CP DE HMA」と送信していた。上のJJT88もそうであるように、軍事通信等では、コールサインの国際割当とは無関係に勝手にコールサインを作っているようなので何とも言えないが、HMは北朝鮮に割り当てられているコールサインなので、気になってしまう。

    モールスコードの解読字幕付き。(そして、最後はドラマチックな展開が・・・)

    Source: 2016/10/12, 1910JST頃、3.154MHz

    JJT88の謎が解けたサイトには、色々な軍事通信などの録音ファイルが置かれている。聞いているだけでワクワクしてくる。かつて、「変な音だな」と思って聞いていた信号にも解説が付けられているのでおもしろい。北朝鮮の通信もいくつか収録されており、ARQによる外交通信もある(ARQの音がやたらと懐かしい)。いずれも、解読はされていないはずだから、「恐らく」ということなのだと思う。また、うるさいWoodpeckerが収録されているファイルもあり、うるさかったWoodpeckerも今聞けば、懐かしい音である。

    Numbers & Oddities, http://www.numbersoddities.nl/index.html

    <追記>
    2.850MHzの「朝鮮中央放送」を聞いているが、20KHzのワイドフィルターを使って受信すると音が素晴らしい。この周波数帯は、混信がないので、このフィルターで充分。何というか、ドラムやベースの低音がすごくのびる。アンテナが悪いので、若干の雑音とフェージングがあるが、もっとよいアンテナで受信すれば、凄くよい音で楽しむことができるのだと思う。先ほど、「モランボン楽団」の楽曲メドレーを流しており、羅ユミの『告白』もその中にあったが、ぶっ飛びそうな素晴らしい音で彼女の声が聞けた。理由は分からないが、YouTubeなどにアップロードされている動画よりも音の広がりがあるような気がする。

    SDR-dongle V.3+SDRuno と TS-440トランシーバの比較 (2016年9月24日)

    <追記>
    SDR-dongle V.3が故障した。状況は、到着直後から動作しなかった1つめと同じく、短波帯以下の受信が事実上不可能になるという症状。発売元に問い合わせたところ、「千個以上売っているが、そういう症状はない」とのこと。原因は、拙宅のアンテナ設置環境に伴う「静電気」ではないかと言っている。商売気がない、どちらかというと趣味で開発しているような人なので、3つ目を送ってやると言っているが、とにかく、その前に原因を究明して欲しいと、送料こちら持ち(とはいえ、USBメモリほどの重さなので、大した料金ではない)で壊れた2個を送り返して調べてもらうことにした。トランシーバーは壊れていないので、もしかするとSDR-dongleに使われているチップが静電気に弱いのか、保護回路が充分に機能していないのかもしれない。安価で高性能なSDRなので、是非とも問題を解消してもらいたい。


    SDR-dongle V.3とアマチュア無線用トランシーバTS-440と比較してみた。結果は、「あまり変わらない」である。北朝鮮や韓国の電波は強いので当然同じように聞こえるが、少し弱めのクウェートから送信されている Radio Free Afghanistanを聞いても、SDR-dongleの方が若干弱めであるが、聞こえ方という意味ではあまり変わらない。

    ソフトウェアは、SDRunoというフリーウェア(若干の制限付き)を使っているが、このソフトウェアがとてもよくできており、フィルターで帯域を適切に切り替えると、音がとてもよくなる。驚いたのは、「人民の声放送」が、トランシーバよりもクリアに聞こえたことだ。北朝鮮によるジャミングも、ノイズブランカである程度抑制できることが分かった。ノイズブランカは混信除去機能ではないのだが、北朝鮮のジャミング音にノイズのような成分が含まれているので、それを抑制しているのだと思う。

    このソフトウェアの録音機能(写真中央のRecorder)が、また使える。通常の録音では、受信中の放送局の音声しか録音することができないが、この録音機能を使うと一定の帯域内(約650KHz)内にある信号を全て録音している。SDR-dongleとの組み合わせでは、この帯域を拡大できないのが少し残念である(ソフトウェアが意図的に制限を加えているため)。ただし、この録音はSDRunoのレコーダーを使わないと再生できない問題がある。しかし、Windows10のボイスレコーダー(やその他のwav録音ソフト)を使うと、普通のwav音声ファイルを同時録音することができる。写真は、両方を同時録音しているところ。残念なのは、タイマー録音機能がないことであるが、wav録音だけであれば、タイマー録音機能がある録音ソフトもあるので、それで録音できるはずである。

    SDRunoでの受信音をWin10でどのようにすればKG-FAXにリダイレクトできるのかも分かったので(上のボイスレコーダーで音声録音をするのと同じ方法)、まだ試してはいないが、気象ファックスなども見られるはずである。

    TS-440には、IF出力を45MHz帯に変換して取り出し、SDRでバンドスコープとして使えるようにもしたのだが、これは、あまり使えなかった。アマチュア無線用として、あるバンドの帯域内をモニターするにはよいのだろうが、ラジオ受信では表示される周波数も実際とは異なるので(実際の周波数+45MHz)、分かりにくい。

    ということで、TS-440は再び押し入れ行きになりそうだ。そのスペースには、ちょうどアンテナチューナーが置けそうなので、これを確かめてみようと思っている。アマチュア無線用なので、ラジオの周波数帯での効用は試してみないと分からないが、追ってレポートすることにする。駄目でも、アンテナ切り替えができるので、V/UHF用のディスコーンとの切り替えには便利だと思う。

    メーカーの回し者ではないが、20ドルのSDR-dongle V.3はとても使える。

    今、中国国際放送の日本語放送が終わり、再び「朝鮮中央放送」が聞こえてきた。「モランボン楽団」の歌もトランシーバーより音がよい。

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    プロフィール

    川口智彦

    Author:川口智彦
    「크는 아바이(成長するオッサン)」

    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」
    「女史」=李雪主夫人(2018.07.26より「同志」に)

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.


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