「2015年アジアサッカー連盟16才未満女子選手権大会で優勝した我々の選手帰国」:国家体育指導委員会委員長出迎えに出ず、崔龍海解任確定、劉雲山の地位、中朝関係 (2015年11月18日 「労働新聞」)
16日、「2015年アジアサッカー連盟16才未満女子選手権大会で優勝した」北朝鮮選手が帰国したと『労働新聞』が報じた。北朝鮮チームは、「準決勝戦で中国を2対1で、決勝戦で日本を1対0で痛快に打ち破り、今回の選手権大会で名誉の1位を獲得し、2016年の国際サッカー連盟17才未満女子ワールドカップ参加資格を獲得した」とのことである。16才未満チームではあるが、中国と日本に勝って1位となったことは、北朝鮮にとっては意味深い勝利である。
さて、そんな栄誉を獲得したチームが平壌に戻ってくれば、国家体指導育委員会委員長が出迎えに出ても良さそうなものだが、出てなかった。出迎えたのは、「李ジョンム朝鮮人民軍将領.、金ジョンス体育省第1副相」だけであった。
『労働新聞』、「2015년 아시아축구련맹 16살미만 녀자선수권대회에서 우승한 우리 선수들 귀국」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2015-11-18-0025
9月6日に「国別総合で1位の栄誉を獲得した」「テコンドー世界選手権大会に参加した我が国テコンドー選手団」が帰国した際には、「平壌駅で国家体育指導委員会委員長である朝鮮労働党中央委員会秘書である崔龍海同志、国家体育指導委員会副委員長である内閣副総理兼国家計画委員会委員長盧斗哲同志」などが出迎えに出ている。
『労働新聞』、「제19차 태권도세계선수권대회에 참가하였던 우리 나라 태권도선수단 귀국」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2015-09-07-0019
全体として、少女サッカーだからなのか、出迎え陣の格が低いのかもしれないが、ともかく、崔龍海は出ていない。
李乙雪「国葬委員会」名簿から漏れたのは葬儀期間に海外出張するからだと推測したが、「元帥様」の民間部門への「現地指導」にもその後同行していないことからすると、やはり解任されたのであろう。「農場で教化」されている、「地方の党学校に飛ばされた」など諸説出ており、解任原因は「青年発電所」事業の失敗などが言われている。しかし、「青年発電所」は「元帥様」が出席してあれだけ大々的な竣工式をやっているのだから、実際の発電状況までは把握できないものの、失敗とはいえないのではないだろうか。
彼に対する叱責があるとすれば、やはり対中事業ではないだろうか。本来であれば、中国の戦勝記念日式典に出席した際の冷遇で北朝鮮の体面を「南朝鮮」の前で大きく傷つけた訳だから、叱責の対象となってもよいはずだったが、恐らく、「元帥様」は寛容にもそれを許し、もう一度機会を与えたのであろう。そして、崔龍海は劉雲山を「労働党創建70周年慶祝行事」に出席させたものの、それ以上の成果を出せなかったのであろう。同「慶祝行事」期間、崔龍海は「元帥様」と劉雲山にピッタリ付いて行動していたのもその関係かもしれない。劉雲山と「元帥様」との会合や観覧をセットするも、経済協力パッケージや「元帥様」訪中の道筋を作ることができなかったことの責任を問われたのかもしれない。
しかし、「序列5位」と言われる劉雲山であるが、某中国専門家からは、「共青団系、江沢民系なので、事実上、習近平からは遠ざけられていて、影響力は少ない」との話も聞いた。だとすれば、劉雲山を北朝鮮の行事に派遣しただけで、お土産は何も無しという説も成り立つ。
崔龍海の処遇と中朝関係、年末にかけて動きがあるのだろうか。
さて、そんな栄誉を獲得したチームが平壌に戻ってくれば、国家体指導育委員会委員長が出迎えに出ても良さそうなものだが、出てなかった。出迎えたのは、「李ジョンム朝鮮人民軍将領.、金ジョンス体育省第1副相」だけであった。
『労働新聞』、「2015년 아시아축구련맹 16살미만 녀자선수권대회에서 우승한 우리 선수들 귀국」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2015-11-18-0025
9月6日に「国別総合で1位の栄誉を獲得した」「テコンドー世界選手権大会に参加した我が国テコンドー選手団」が帰国した際には、「平壌駅で国家体育指導委員会委員長である朝鮮労働党中央委員会秘書である崔龍海同志、国家体育指導委員会副委員長である内閣副総理兼国家計画委員会委員長盧斗哲同志」などが出迎えに出ている。
『労働新聞』、「제19차 태권도세계선수권대회에 참가하였던 우리 나라 태권도선수단 귀국」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2015-09-07-0019
全体として、少女サッカーだからなのか、出迎え陣の格が低いのかもしれないが、ともかく、崔龍海は出ていない。
李乙雪「国葬委員会」名簿から漏れたのは葬儀期間に海外出張するからだと推測したが、「元帥様」の民間部門への「現地指導」にもその後同行していないことからすると、やはり解任されたのであろう。「農場で教化」されている、「地方の党学校に飛ばされた」など諸説出ており、解任原因は「青年発電所」事業の失敗などが言われている。しかし、「青年発電所」は「元帥様」が出席してあれだけ大々的な竣工式をやっているのだから、実際の発電状況までは把握できないものの、失敗とはいえないのではないだろうか。
彼に対する叱責があるとすれば、やはり対中事業ではないだろうか。本来であれば、中国の戦勝記念日式典に出席した際の冷遇で北朝鮮の体面を「南朝鮮」の前で大きく傷つけた訳だから、叱責の対象となってもよいはずだったが、恐らく、「元帥様」は寛容にもそれを許し、もう一度機会を与えたのであろう。そして、崔龍海は劉雲山を「労働党創建70周年慶祝行事」に出席させたものの、それ以上の成果を出せなかったのであろう。同「慶祝行事」期間、崔龍海は「元帥様」と劉雲山にピッタリ付いて行動していたのもその関係かもしれない。劉雲山と「元帥様」との会合や観覧をセットするも、経済協力パッケージや「元帥様」訪中の道筋を作ることができなかったことの責任を問われたのかもしれない。
しかし、「序列5位」と言われる劉雲山であるが、某中国専門家からは、「共青団系、江沢民系なので、事実上、習近平からは遠ざけられていて、影響力は少ない」との話も聞いた。だとすれば、劉雲山を北朝鮮の行事に派遣しただけで、お土産は何も無しという説も成り立つ。
崔龍海の処遇と中朝関係、年末にかけて動きがあるのだろうか。