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~耳鳴り~三年くらい前の職場での出来事
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[ 2014/02/28 13:25 ] 怖い話 | CM(2)
ほんのりと怖い話スレ その100
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1390351569/


879 :本当にあった怖い名無し:2014/02/26(水) 22:22:35.74 ID:5uQUta370
ここに書いとこう。少し長めです。

三年くらい前の職場での出来事。

その時職場に入って一年目だったんだけどストレスも溜まる頃で、
当時、家で寝るときに頻繁に耳鳴りに襲われることがあって不眠状態が続いてた。

その日も仕事終わって、12時頃に寝ようと布団に入ったけど案の定なかなか寝付けない。
枕元のPCで昔のコント番組とか流しつつウトウトしてたんだよ。
そしたらきーーーーーんって結構強い耳鳴りがしてきて、ハッと気がついたら職場にいるの。


881 :本当にあった怖い名無し:2014/02/26(水) 22:26:27.10 ID:5uQUta370
夜中の薄暗い事務所に背広着て独りで立ってぼーっとしてた。
7つくらいデスクがある小さい事務所なんだけど、夜中でも守衛さんが随時見回りに来るから
小さい天井のライトはついてて真っ暗闇ではなかった。
でもすぐに「あ、これ夢だ」って気がついた。
なぜかというと、寝る前に見てたコント番組の芸人の声とか客の笑い声とかがずっと遠くで聞こえたから。
ホントに遠くの方で「ははは」とかネタやってる芸人の声とかがうっすらと聞こえてくる。


883 :本当にあった怖い名無し:2014/02/26(水) 22:30:56.42 ID:5uQUta370
でもあまりにも目の前の空気感とか、デスクの手触りとかが
生々しすぎて「うわー、すげーこれホントに夢?」とか結構ビビリながら事務所をうろうろしてた。
そしたら目の前の事務所の電話が鳴ったんだよ。
ふと壁にかかってる時計を見たら、深夜2時頃だった。
で、何故か受話器に手を伸ばしてしまった、会社勤めのさがというか普通に対応した。


884 :本当にあった怖い名無し:2014/02/26(水) 22:34:28.61 ID:5uQUta370
「はい、○○課のA(俺の名前)です」
すると受話器の向こうからブツブツと何かつぶやく男の声が聞こえた。
電波が悪いのか声が遠いから、よく耳を澄まして聞くと独り言みたいなことを言ってる。
「・・・ああ、やっぱり。・・・やっぱりだめだった・・だめだったんだ、ああ・・・」
みたいな何かを残念がってるようなことを言ってたと思う。


888 :本当にあった怖い名無し:2014/02/26(水) 22:38:32.99 ID:5uQUta370
何度か「もしもし?どうかされました?」と問いかけたけど反応がないから切ろうとしたんだよ。じゃ突然。
「もしもし、A(俺)さんと言いましたか?イノウエです。社長は?社長はいますか?」
って急にクリアに声が聞こえてきて
「え?社長は、もう退社されましたけれども・・」って返答すると、またさっきのように
「・・・ああ、ダメだ。ダメだった・・・社長は・・・・だめだ・・」みたいな独り言を繰り返してる。
で急にぷつっと電話が切れた、と思ったら目が覚めた。


889 :本当にあった怖い名無し:2014/02/26(水) 22:42:56.99 ID:5uQUta370
やっぱり自宅の布団の上で寝ててPCでコント番組が流れてた。
なんかホッとしたけどあまりに生々しい夢でちょっと気分が悪くなったのを覚えてる。
で、しばらく普通に出勤してたんだけど
なんとなく夢のことが気になって、事務所で結構長くいる古株のおばちゃん社員に
仕事の合間に喫煙所で聞いてみたんだよ。


890 :本当にあった怖い名無し:2014/02/26(水) 22:46:54.29 ID:5uQUta370
俺「ここってイノウエさんとかっていう人いましたっけ?」
おばちゃん「イノウエさん?・・・え!?なんで?」
俺「いやなんか、この前、夢でイノウエさん?みたいな名前の人が出てきて」
で、ここでおばちゃんの顔色が急に変わったので、あ、なんか嫌な思いでとかあるのかなと思ったら。
おばちゃん「・・・イノウエさんって、昔自分で逝っちゃった社員いるのよ・・」
俺「え・・・そうなんですか」


892 :本当にあった怖い名無し:2014/02/26(水) 22:50:49.67 ID:5uQUta370
ちょっと嫌な予感はしたんだけど。
その場が凍りつきそうになったのでとりあえず、井上さんとかよくある名前だから、友達にもいるし
みたいな適当なこと言って話を続けた。
おばちゃんも最初は話しにくそうにしてたけど
まぁ、おばちゃんって基本うわさ話とか、他人の不幸話とか喋るの好きだからいくつか質問したらほいほい答えるのよ。


893 :本当にあった怖い名無し:2014/02/26(水) 22:57:19.41 ID:5uQUta370
そしたら、そのイノウエさんっていう人、自宅で首をくくったらしいんだけど原因は不明。
遺書もなくて、結局詳しいことは知らされずに処理されたらしくて、それが10年くらい前。
ただ自○する前日に会社に何度か電話をかけてきたらしくて、おばちゃんもその電話を一回とったみたい。
で、その内容っていうのが
「社長はいますか?いないんですか、ああ、やっぱりダメだ・・・ああ・・やっぱり・・・・うわあぁ!」
みたいな意味不明な内容だったらしく。


895 :本当にあった怖い名無し:2014/02/26(水) 23:01:02.59 ID:5uQUta370
そのイノウエさん、真面目なひとだったけどあまり周囲と馴染む感じの人じゃなくて
ほかの社員も何人か電話受けたけど変な電話だったね、みたいな感じでほったらかしてたんだって。
イノウエという名前だけならまだしも会話の内容が夢とちょっと似てて
さすがに背筋がぞぞぞぞっとなったのを覚えてる。
さすがに、おばちゃんには夢の中での電話の内容までは話さずに隠しておいたけど。


896 :本当にあった怖い名無し:2014/02/26(水) 23:05:21.77 ID:5uQUta370
さらに、そのイノウエさんの死亡推定時刻が深夜らしく
守衛のおっちゃんがその当日夜中にどこかで電話が鳴り響いているのを巡回の最中にきいたみたい。
もちろん、それが事務課の電話かどうかはわからんみたいだけど。
もう、このへんで心の中では(うわーー!うわーー!)状態で
おばちゃんもう聞きたくないから、話さないでと思ってた。


899 :本当にあった怖い名無し:2014/02/26(水) 23:09:55.40 ID:5uQUta370
なんかもう偶然にしても色々ハマりすぎて怖かった。
一番嫌なのが俺ってバカ正直だから、あの夢のなかでイノウエさんに自分の名前名乗っちゃったんだよね。
「Aさんといいましたか?イノウエです」って声が耳から離れなくて・・。
それからしばらく耳鳴りとかも治まって夜も寝れてたんだけど
最近また耳鳴りがあるんだよ・・。
それ以来、会社の電話をとるのが、ちょと怖い。


[ 2014/02/28 13:25 ] 怖い話 | CM(2) このエントリーをはてなブックマークに追加

何故か一区画だけボロボロの廃屋が建ってる土地
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[ 2014/02/27 12:11 ] 不思議な話 | CM(5)
ほんのりと怖い話スレ その100
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1390351569/


820 :本当にあった怖い名無し:2014/02/25(火) 03:37:43.30 ID:laOHYMeB0
前に働いてた会社での話。
会社を移転する計画が出て、候補地の土地買収の手伝いをさせられた。
用地の大半はスムーズに取得出来たが
一区画だけボロボロの廃屋が建ってる土地があった。
金貸しとかから抵当付けられまくってる
面倒な土地なんだろうな~と思って、登記簿を見てみたら
まっさら綺麗なもんだったんだけど
短い期間に所有者が変わりまくってる。


822 :本当にあった怖い名無し:2014/02/25(火) 03:46:51.98 ID:laOHYMeB0
大抵、廃墟の登記簿に載ってる所有者って亡くなってたりして
行方不明で連絡が付かなかったりするもんだけど
すんなりと所有者と連絡が付いたんだ。
だけど、「あの土地の件で」って連絡すると露骨に不愉快な口調に変わって
こりゃ、法外な値段で吹っ掛けてくるつもりか
想い出のつまった生家だから取り壊したくないとか言ってきて揉めるんだろうなって思ったんだ


823 :本当にあった怖い名無し:2014/02/25(火) 03:58:12.45 ID:laOHYMeB0
でも所有者からは開口一番
「本当に買ってくれるんなら売るけど、あそこは祟られとるぞ。」なんて言われた。
これには同席してた社長やら司法書士やらも少しの間、開いた口が塞がらなかったけど
詳しく話を聞くと、あの土地(家)で生活してると若い女の幽霊が夜な夜な出てきて
苦しい、苦しいって泣きながら訴えてくるんだそうだ


825 :本当にあった怖い名無し本当にあった怖い名無し:2014/02/25(火) 04:06:25.65 ID:laOHYMeB0
毎晩毎晩、出てくるもんだから家族もすっかり疲れてしまって
(旦那さんの所だけじゃなく家族全員の所に出るそう)
ある日、堪り兼ねて奥さんが実家に帰ると言い出したんで、憔悴しきってた旦那さんも含め家族全員で
奥さんの実家に一時的に引っ越したら
パッタリと女の幽霊は出なくなったとのこと。


826 :本当にあった怖い名無し:2014/02/25(火) 04:14:58.47 ID:laOHYMeB0
それから、住む事はしなくなったものの
何度となく霊能力者やら坊さんやらを呼んでお祓いをしてもらったが、その家で夜に寝てると、やはり同じ女の幽霊がでるんだそうで
ある霊能力者には「ここに憑いてる霊は念が強すぎて手に負えない。
だけども強すぎる念故に、この家からは一歩も離れられないから、この家から離れて暮らせば害は及ばない」と言われたそうだ。


828 :本当にあった怖い名無し:2014/02/25(火) 04:31:10.76 ID:laOHYMeB0
霊能力者やら坊さん呼んだりしてたもんで
近所には、すっかり幽霊屋敷として知れ渡って全く買い手がつかなくなったそうだ。

会社幹部からは、買い取って供養するなり
してから家を取り壊して供養塔なり地蔵なりでも隅っこに建てておけなんて
意見も出たけど
やはり曰く付きの土地は止めとけって結論になって
土地の購入は見送った。
今は買収済みの土地の一部には会社の倉庫が建ってて
例の廃屋に隣接してる部分は木を植えて
そこに小さな地蔵を安置した。
ちなみに倉庫は会社から遠いのと、廃屋の話が社員に知れ渡って
誰も行きたがらず、ほとんど使ってない。


[ 2014/02/27 12:11 ] 不思議な話 | CM(5) このエントリーをはてなブックマークに追加

数年前に、俺の住んでいる町の町長が任期を満了して辞めた
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[ 2014/02/26 12:11 ] 不思議な話 | CM(2)
死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?317
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1383271903/


844 :本当にあった怖い名無し:2014/02/22(土) 05:17:20.88 ID:hK56R+JMO
祖父から聞いた町長の話


数年前に、俺の住んでいる町の町長が「年齢的にもうキツい」って言って任期を満了して辞めた。辞めた町長は、まだファミコンが発売されてないような時代からずっと町長をやってた超長期政権だった。

小さい町とはいえ、なんで1人の人間がそんなに長期に渡って政権を維持出来るかというと、任期満了で町長選挙しようぜ!ってなっても、毎回毎回他の対立候補者が出てこないから。
どうして候補者がいないかというと、たまに立候補する人が出ると『何故か』その立候補した本人や身内、支援者に不幸が訪れるから。
具体的には
【候補者自身が交通事故で障害が残るほどの重症】【候補者の身内が謎の転落死したり突然行方不明になる】【支援者の店が謎の出火】【支援者の会社の社用車のタイヤが全部バースト】
↑これだけだと、『辞めたくない現任町長がヤクザ雇って候補者に嫌がらせをしてる』って感じになるけど
【立候補者が衆人環視の中、1ダース程の野生のトンビに襲撃され重症】【立候補者宅に雷直撃で全焼】
【立候補の息子(30)が突然発狂→入院】【雪が少ない年に、立候補者の支援者の工場だけにピンポイント積雪&暴風→工場が(物理的に)潰れる】


祖父曰く「2つの意味でツいてる」
ちなみに町長としては優秀だったらしく、彼の任期中に『村→町』になったり、世界的有名企業の誘致で税収や人口が文字通り桁違いになったりした


[ 2014/02/26 12:11 ] 不思議な話 | CM(2) このエントリーをはてなブックマークに追加

折れ曲がった世界
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[ 2014/02/25 15:31 ] 不思議な話 | CM(3)
死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?317
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1383271903/


849 :本当にあった怖い名無し:2014/02/22(土) 16:13:41.02 ID:qqkDrade0
中学の時のアカンと思った話。

夏休み直前、半ドンだったので帰宅部の俺は昼飯を食って即帰った(友達もいなかったんで…)。
いつもの帰り道で、急に頭がぼーっとして、近くの小さい雑貨屋の影に避難した。

備え付けの自販機でコーラか何かを買って、自販機の隣の段差に座り込んで、
アスファルトから蜃気楼がゆらゆら揺れるのをこれまたぼーっと見ていたら
なんとなく蜃気楼に合わせて世界の全部がゆがんでいくような気がして、怖くなった。
以前頭はしゃっきりしないけれど、とりあえず帰ろうと思って立ち上がって、何かで頭を打った。

隣の自動販売機が中央からくにゃりと90度に曲がって、俺の頭にかぶさっていた。

はぁ?
と思って、垂れた自販機の頭を避けて立ち上がったら、道の先のカーブミラーや電柱が全部曲がっていた。
しかも全部俺に向くように曲がっていたのを覚えてる…。

そして、いちばん向こうの電柱から、これまた腰からぽっきり真横に90度折れた、ハゲで白い肌着だけのおっさんが
手を振りながらすごい勢いでこっちに走ってきて。

これヤバいだろ、と考えた時には身体がもう雑貨屋の中に入っていて、入り口のドア(手動)を力いっぱい押さえつけていた。
何してん? と店主のオバハンに訊かれて、ゼェハァしてて1~2分くらい喋れなかったけど、その間に冷静になって、
ドアのガラスから外を見渡したら、オッサンはもういなくて、折れ曲がった世界も元に戻ってた。

オバハンに話したら、「それ熱中症じゃ」と一蹴。冷えピタを貰った。ついでに黒い安い傘(300円くらい?)を買った。

レジで会計してる途中に外からすごい音がして、出てみたら交通事故。何かを避けるように何度も曲がったタイヤ跡が道に。
オバハンが警察に電話してるのを尻目に、俺はどこかでオッサンが見ているような気がして、もうとにかく全速力で帰った。

次の日以降、少し遠回りだが別の道を使うようになった。親の車で3~4回その道を通った時もあるが、特に何もなかった。

その道で別の事故が起きたとかそんなこともなく、なんとなくただあの日だけ、オッサンはあの道にいたんだと思った。
思い出すたび、次はまた別の道で出会ってしまうかもしれないという妄想が俺を襲う。


[ 2014/02/25 15:31 ] 不思議な話 | CM(3) このエントリーをはてなブックマークに追加

踏み入ってはいけない世界
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[ 2014/02/23 12:11 ] 不思議な話 | CM(0)
ほんのりと怖い話スレ その100
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1390351569/


774 :本当にあった怖い名無し:2014/02/22(土) 22:13:15.67 ID:XVRYIrNR0
ここ見ててふと思い出した体験。ほんのりと言うほど怖くないかも。

小学校低学年の頃、自分は変なルールを作ってた。
「夕方18-19時の間は外歩く時絶対に境界を踏んではいけない」というもの。
境界というのは自分の中では地面のひびだったりマンホールとコンクリの境だったり白線とコンクリの境だったり、
とにかく『線』をまたぐのはおk、踏むのはアウトという決まりだった。
まあルール自体は高学年に上がる頃には結構アバウトになってたんだけど、割と無意識に続いてた。

中学の頃だったか、塾行ってたから18時半ぐらいに家出て、電車の時間があったからちょっと早足気味で歩いてた。
↑のルールのことはその時すっかり忘れてて、近道しようと普段通ってない路地に入った。
それがまた街灯ないし犬の糞(偶に絶対これ人間のだろってのも)も多いわ、潰れかけの廃墟と見紛うアパート群に挟まれてるわで
仲間内では密かに「ヤバい(奴が住んでたり“何か”いる)とこ」って言われてた。
その路地には入ってちょっと行った辺りのとこにでっかいひびがあった。浅いけどほぼ道を横断するぐらいの。


775 :本当にあった怖い名無し:2014/02/22(土) 22:14:04.26 ID:XVRYIrNR0
それを自分の爪先が踏んだ時に、「ぅえ…」と思わず声出るぐらい気持ち悪くなった。
で、ふと前方見たらそのひびから先がやけに暗い。夏だったからまだ周りそんなに暗くない筈なのに。
実際自分の身体の大部分がある方は踏む前と変化はなかった。爪先が出てる方だけ。
もう訳分かんなくなって、頭の中では「はよ爪先抜いて引き返せやアホ」って思ってるのに何故か戻れないのも相まって
プチパニック状態だった。今思うとそん時の自分はさぞかし滑稽な格好で立ち止まってたんだろうなー。
それが不思議なことに戻れないのに進むのは出来そうだった。絶対進んだら駄目だと思ったけど。
焦って周りキョロキョロした時に左側のアパートの二階の窓が目に入った。何を思ったのか目を凝らして何かと目が合った。
説明しにくいんだが、窓の角の所から片方の目だけ覗いてる状態…という感じ。
髪は見えなかった。凄く白い肌にギョロっとした目が瞬きもしないでずっとこっちを見てた。
自分と目が合った後そいつ絶対笑ってた。目が細まったし、野口さんみたいな「クックック」って感じの動きしたし。


776 :本当にあった怖い名無し:2014/02/22(土) 22:29:04.89 ID:XVRYIrNR0
暫く呆然としてて、ハッと気付いて慌てて目を逸らして後ずさった。これも不思議だけどこの時はすんなり行けた。
いつもの道に出るまで全速力で走って一息ついて後ろ振り返ってみたけど何もなくて、入る前と同じだった。
先が暗くなってもなかったし、その時気付いたけどさっき見てたアパートの窓は板で塞がれてた。
時計見たら体感では5分くらいの筈が15分ぐらい経ってて、結局電車乗り遅れて塾遅刻した。親に怒られたのが理不尽だった。

それ以来その時間帯に出歩く時は足下に気を付けてる。
何となくこの『線』はヤバいっていうのが直感というか雰囲気で分かるようになった。
毎日同じ所のがヤバいんじゃなくて、日々変わる。出ない時もある。でも出る時の時間帯はほぼ同じ。
冷静になって考えると、多分あの時あっち側に行ってたら帰ってこれなかった気がする。覗いてた奴が何なのかも分からんし。もしかしたら食われてたかもね。
まあ逢魔が時とも言うし、何か違う世界に踏み入っちゃったのかもしれん。これからも気を付けるわ。
長々とすまんかった。


[ 2014/02/23 12:11 ] 不思議な話 | CM(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

山村で生まれ育った爺さんがまだ少年だった頃、テツという犬を育てていた
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[ 2014/02/22 13:01 ] 不思議な話 | CM(2)
∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part72∧∧
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1387078371/


747 :本当にあった怖い名無し:2014/02/22(土) 10:57:07.00 ID:Kl+C811Y0
爺さんの葬式のときに聞いた話

山村で生まれ育った爺さんがまだ少年だった頃、テツという犬を育てていた
朝と夕方にテツと散歩をするのが爺さんの日課だったんだけど、長雨の後、数日振りに散歩へ行くとおかしな物を見つけた
川の澱みに何か黒っぽいものが浮かんでいたそうだ
「土左衛門か?」と思ってそれへ駆け寄ろうとしたら、テツが唸り声を上げて近寄ろうとしない
仕方なく、テツをそのままにしてその物に駆け寄ると、それがのろのろと立ち上がった
それが何だったのかは爺さんにも分からなかったらしい。肌は白いような灰色のような感じで、着ている着物のような物は汚れて泥まみれ
黒い空洞のような目と口をしていて右腕は枯れ木のように細いのに左腕はがっしりしていたそうだ
それが「あー・・・」といううめき声を上げながら少しずつ爺さんに近寄ってきた


748 :本当にあった怖い名無し:2014/02/22(土) 10:57:22.84 ID:Kl+C811Y0
爺さんは身が竦んで動けず、それがちょっとずつ近づいてくるのを見ていることしかできなかったんだけど
もうちょっとでそいつの手が届くという所で、いつの間にかやって来ていたテツが飛びかかってそいつの腕に噛み付いた
そいつは「あー・・・」と同じうめき声を上げながらテツを払いのけようとしていたんだけど、テツも必死で噛み付いているので引き離せない
やがてテツとそいつとバランスを崩して川へ落ち、流されていってしまった
爺ちゃんはまだしばらく動けなかったが、ハッと気が付いて「テツ!」と名前を呼びながら下流のほうへと走っていった
300メートルくらい先の川べりにテツの死体が流されていたそうだ。何かで突き刺したのか胴体に刺し傷が何箇所か残っていた
そいつがいないのを確認した後、テツの死体を担いで村へ戻って起こったことを村の人に話した
「山の悪いモンが雨で川に流れて、澱みに溜まって形を作ったんだろう」と爺さんの爺さんが教えてくれた
その澱みはすぐに村の人間に埋め立てられて、そいつの姿を再び見ることはなかったらしい

事件の次の日、子供の頃からかわいがっていたテツを亡くしてショックを受け、家に篭っていた爺ちゃんの許へ近所に住む女の子がやってきた
その女の子は「大の男がいつまでメソメソしとるんや!みっともない!」と言って爺ちゃんを張り倒したそうだ
まあ、その女の子が俺の婆ちゃんになるんだけどさ


[ 2014/02/22 13:01 ] 不思議な話 | CM(2) このエントリーをはてなブックマークに追加

二度と行きたくないって思った家
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[ 2014/02/20 14:25 ] 怖い話 | CM(1)
死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない?318
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1388120101/


104 :本当にあった怖い名無し:2014/02/20(木) 08:50:59.02 ID:xAq0PMRx0
俺が仕事で経験した話をレスしてみたりする。
俺、警備員にみたいな仕事してるんだけど、個人住宅で警備会社と契約してる家ってけっこうあるんだよ。警備システムが発動したり、契約者から連絡があると家の様子を見に行くんだけどさ、そんな中でも二度と行きたくないって思った家があった。

今から5年くらい前、まだ就職したてだった俺が会社の車で待機してると、とある民家から連絡が来たんだよ。当然、俺はその家に向かったんだ。
その家は街から少し離れた集落にある一軒家だったんだけど、昔ながらの瓦造りの二階建て住宅だったんだけどさ、外から見たら家の中が昼間なのに無茶苦茶暗いんだよ
不気味な雰囲気だったから家に着いた時に少し体がブルッた記憶がある。

その家の契約者は、そこそこ高齢の女性。まあAさんとしようか。
高齢の人って、けっこうボケてる人が多いんだよね。認知症、被害妄想、そういう類の人だろうと思ったんだよ
しかし連絡があった以上契約者と会わないといけないから、とりあえず呼び鈴を押したんだ
呼び鈴押してからしばらくしたけど、誰も出てこない。気付いてないのかって思って玄関の小窓をふと見てみたら、チビりそうになった。

窓のガラスに顔をべったりくっつけて、外にいる俺をジッと見てるババアがいたんだよ。

思わず「うおっ!?」って声出して何歩が後ろに下がったんだけど、そしたらそのババアがスッと窓から離れて、玄関を開けたんだ。
そのババアこそ、通報したAさん



105 :本当にあった怖い名無し:2014/02/20(木) 09:00:05.77 ID:xAq0PMRx0
>>104
そのAさん、けっこうデカい家に一人で住んでるんだけど、容姿がこれまたかなりヒドイ。
田舎のばあちゃんが来てるような上着と白いシャツで、下はももひき。上着も染みだらけだし、とにかく汚い。着ろって言われたら、全力で断るレベル。
髪も長い白髪で、ちゃんと髪洗ってんのかって思う程みずぼらしい感じ。顔も何かに追い詰められたように目の下のクマが凄くて、何て言うか生気のない目をしてた。
玄関あけて出てきたのはいいけど、Aさん何も言わないんだよ。ただ俺の顔を不機嫌そうな顔で見るだけ。

しかしまあ、そんなババアでも契約者であることは間違いないから、とりあえず「○○警備の者ですけど、どうかしましたか?」って聞いてみたんだよ。
そしたらAさんようやく口を開いた。

「……家の中に誰かいるんです……」

ボソボソとそんなこと言ってた。
ぶっちゃけボケた奴って、けっこうそういうこと言うんだよな。鉄格子までした窓から人が入って来るとか、外にいるのに家の寝室に今不審者がいるとか、
とにかくアホみたいなことを真顔で言ってくるんだよ。
当然俺もその類の通報だって思ったから、普通に「じゃあ家の中を見てみましょうか」って言って中に入ったんだ



106 :本当にあった怖い名無し:2014/02/20(木) 09:09:52.84 ID:xAq0PMRx0
>>105
Aさんの案内で家の中を歩いたんだけど、中はやっぱり想像通りの感じ。
埃だらけだし、畳は軋んで穴が空きそうなやつまである。
机の上にはいつから洗ってないのか分からん食器がたくさん置いてて、置いてあるみかんとか普通にカビ生えてたし。
ゴミもそこら中に散乱してるから、歩くたびに靴下越しに何か小さなゴミを踏んでるのが分かるくらいだったな。
そして何より暗い。電気くらいつけろよって言いたくなるくらい。
しかしまあとにかく広い。凄まじく。田舎の家ってデカいのが多いけど、とりわけ特にデカかった。もしかしたら昔地主だったのかもしれん。

んで、一番奥の部屋の前でAさんが止まって、閉められた4枚の襖を指さして、「ここに誰かがずっといます」って言ったんだ。
部屋の前からじゃ、特に音とか聞こえない。むしろ家全体が凄まじく静かで、Aさんの息がバカみたいに聞こえてくるくらいだった。



107 :本当にあった怖い名無し:2014/02/20(木) 09:31:28.96 ID:xAq0PMRx0
>>106
襖自体もかなり汚かったけど、確認しないことにはどうしようもないから、とりあえず開けることにしたんだ。
警棒と懐中電灯を構えて、襖に手を掛けた。
……でも、内側で何か引っかかって軽い力じゃ開かなかったんだよ。で、ちょっと強めに力入れて開けたんだ。

そしたらベリって何かが剥がれる音が聞こえて、ようやく襖が開いた。
で懐中電灯で中を照らしたら、ゾッとしたよ。一気に全身に鳥肌が立った。

仏間だったんだけど、部屋の壁やら襖やらに一面御札みたいなのが貼られまくってた。それこそ隙間がほとんどないくらいに。
で開きにくかった襖にも御札が貼られまくってて、それが引っかかって開けれなかったみたい。
何より一番ビビったのが、天井に所狭しと誰かの自画像が貼り付けられてた。しかも、どれも苦しそうな顔で。

とにかく全部異様な部屋だった。あまりのことで呆然としていたら、Aさんが後ろからボソッと言ってきた。
「……いるでしょ?」って。
その顔がね、もう気味悪いんだよ。
生気のない目でニタって笑ってんの。顔は笑ってるけど、全く笑ってない感じ。 
この部屋の状況で、何が面白いか分からないんだけど、凄まじく気持ち悪いニヤつきだった。

その顔見たら、もう無理って思って、無線入れるふりして急いで外まで出てった。
俺が外に出たら、Aさんがノロノロと外に出てきてた。
とにかく帰りたかったから、「何もいませんでしたね」って適当に挨拶してから車に飛び乗って家から離れたんだ。



108 :本当にあった怖い名無し:2014/02/20(木) 09:38:31.80 ID:xAq0PMRx0
>>107
それからは特に事故も起こることも霊的な不幸があることもなかったんだけど、数日後にふと思い出したんだ。

あの仏間、さっき書いたように、内側から襖一面に御札が貼られてたんだ。
それこそ軽い力じゃ開かないくらいに。べったりと。

……なら、アレを貼ったのは誰だろうな。
誰かが御札を貼ったんなら、その人物が内側にいるはず。でも中には誰もいなくて、Aさんもその部屋の外にいた。

それを考えたら、さらに鳥肌が立っちまった。

それから色々あってその警備会社辞めたんだけど、あの家を思い出したら未だにブルってくる。
とにかく、あの家には二度と行きたくないな。マジで。



109 :本当にあった怖い名無し:2014/02/20(木) 09:52:46.85 ID:FphR8yaI0
>>104
(ソレ婆ちゃんが)怖い話だろw
ってレスしようとしたら斜め上だわ...

どうやって出たんだろうな、部屋の人は


110 :本当にあった怖い名無し:2014/02/20(木) 09:57:47.09 ID:xAq0PMRx0
>>109
さあね。ただ、少なくとも間違いなく家にはそのバアサンしかいなかったよ
今じゃ確かめようがないけどな
確かめたくもないけど



111 :本当にあった怖い名無し:2014/02/20(木) 10:20:42.78 ID:csPpcoet0
たたみはがして床下から出たんだろ


112 :本当にあった怖い名無し:2014/02/20(木) 11:05:41.26 ID:xAq0PMRx0
>>111
それは頭になかったが、畳剥がして出たあと、どうやって畳と下板を元に戻すんだよって話になるぞ
妙に浮いた畳とかなかったぞ



113 :本当にあった怖い名無し:2014/02/20(木) 11:21:19.76 ID:D/Of3YpSP
襖なら内側に札貼ったあとにはめこめばよくね
中に人がいたかどうかは別としてAさんは認知っぽい人だね


[ 2014/02/20 14:25 ] 怖い話 | CM(1) このエントリーをはてなブックマークに追加

交通事故が多発する近所の交差点
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[ 2014/02/18 16:03 ] 不思議な話 | CM(3)
何でもいいから怖い話を集めてみない?Part4
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1378984887/


49:本当にあった怖い名無し:2013/09/27(金) 15:34:44.04 ID:DdS+9LLi0
こないだ、交通事故が多発する近所の交差点(大通りの十字路)を通過してた。
渋谷のスクランブル交差点式の信号なんだけど。

歩行者用が青になって渡り始めて・・・。
あ、今日も新しいぬいぐるみや花が供えてあるんだ・・・と横目で見ながら通過したん。

交差点渡り終えて歩道に乗ろうとしたら。
いきなり右側からすんごい衝撃が走って吹き飛ばされたの。
進行方向的には、車は左から来るはずなのに(車用信号は赤だから、そもそも走ってたらおかしいけど)。
で、地面とガードレールにたたきつけられて呼吸もままならない状態になって。
すぐに、目の前の交番とガソリンスタンドから人が駆けつけてきたんだけど。
車なんか、道路で信号待ちしてる以外には走ってる車なんか無かった。
私の後ろから歩いていた人も、車なんか見ていなかった。
でも、私の体が「く」の字に曲がった瞬間にはねとばされたのはずっと言ってくれてた。

演技で出来るような吹き飛ばされ方や距離でもなかったし、何より車の塗料が私の服に付いていた。

みんな不思議がっていたけど、事故多発地帯だから誰かの事故を再現したのかもね。
で済まされてしまった。

ちなみに私は無傷だった。
かすり傷一つ負っていなかった。
でも、服もお守りも、鞄に入れてた缶ジュースも、全てぼろぼろになってた。
不思議なことに、桃缶も入れておいたけど、桃缶は中身が無くなっていた。

あれは・・・誰かおなかすいてたのかな。


50:本当にあった怖い名無し:2013/09/27(金) 16:54:51.62 ID:g/WbPeF00
>>49
へー怖いな。
桃缶の中身がカラって、缶はどういう具合だったの?あと缶ジュースは?


51:本当にあった怖い名無し:2013/09/27(金) 21:28:10.00 ID:DdS+9LLi0
49です。
桃缶は、何か握りつぶしたような感じです。
缶切りで開けた、ではなく、真ん中を潰していったら圧で左右からはみ出た感じ。
ジュースも同じでした。
プルタブのある方が破裂してて、中身はない。
鞄(ジッパー付き)の中も、別に濡れてない。

不思議でした・・・。


52:本当にあった怖い名無し:2013/09/27(金) 22:40:08.46 ID:cp9r1yY/O
乙です
生々しくて怖かった…


[ 2014/02/18 16:03 ] 不思議な話 | CM(3) このエントリーをはてなブックマークに追加

お守りババア
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[ 2014/02/15 18:11 ] 怖い話 | CM(1)
死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない?318
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1386340824/


811 :本当にあった怖い名無し:2014/02/14(金) 00:53:31.00 ID:33gKkBRC0
地元のキチガイの話し。

オレが小学生だった頃、地元に有名なキチガイババアがいた。
あだ名は『お守りババア』

お守りババアは俺が通っていた小学校の正門前に、夕方頃になるといつも立っていた。
お守りババアは一年中厚手のコートを着ていて、同じくいつも被っているフェルトの帽子には、沢山の小さなぬいぐるみが縫い付けてあった。
コートも帽子も原色まんまの赤一色で、教室から校門を見ただけで、一目でお守りババアがいる事が分かった。
お守りババアはいつも両手を体の脇にぴたりとつけた気をつけの姿勢で、その姿勢を崩す事は決してなかった。
いつから入浴をしていないのか、お守りババアの周りにはいつもアンモニア臭がきつく漂っていた。

そんなお守りババアがお守りババアと言われるゆえんは、

「お守り作ったけ、貰ってくんろ」

と通りかかった小学生に声をかけてくる事からだった。

高学年や親にお守りババアの事を話しても、いいから気にしないで無視して関わるな、と誰もが言われていた。
単純に不気味だったからと言う事もあったが、そのせいで殆どの子がお守りババアを無視して日々を過ごしていた。

そんなある日、オレの学年に転校生がきた。
そいつは初日から鼻息が荒く、意地っ張りで向こう見ずな奴だった。
今思えば、転校生だからとナメられたくなかったのだと思うが、そいつはいろんな事に直ぐ張り合ってくる奴だった。


812 :本当にあった怖い名無し:2014/02/14(金) 00:54:30.73 ID:33gKkBRC0
「なあ、夕方に校門前にいるおばさんなんなの?」

そいつが転校してきて何日か過ぎた後、オレのグループが昼休みに校庭で遊んでいると、突然転校生がオレのグループに声をかけてきた。
どちらかというとおとなしい子が多かったオレの学年の中で、オレのグループはやややんちゃな奴が集まり、良くも悪くも学年の話題の中心にオレ達のグループはいた。
今思えば、友達がまだ出来ていなかった転校生は、オレ達のグループと仲良くなれば早く学年にになじめると思ったのだろう。
オレ達は突然の乱入者に途惑いながらも、お守りババアのことを転校生に教えた。
初めは真面目な顔をしていた転校生だったが、オレ達が腫れ物を触るようにお守りババアの事を話す様子を見てか、徐々にオレ達のグループにかみつき始めた。

「臆病だな。オレはそんなババア怖くも何ともないよ」

こちらを蔑むように言う転校生にだんだん腹が立ってきたオレ達は、じゃあ、とお守りババアからお守りを貰ってきたらオレ達のグループに入れてやると意地の悪い事を転校生に言った。
初めは何のかんのいって断ろうとする転校生を、オレ達も悪のりし始て、貰ってこなかったらお前が実は臆病な奴だと言いふらすと言ってしまった。

そうしてその日の放課後、転校生は後ろから囃したてるオレ達に追われるようにして、お守りババアに近づいていった。

お守りババアはその日も校門から出てくる子供達に、

『お守り作ったけ、もらってくんろ』

となんどもなんども同じ調子で繰り返していた。
転校生は時折泣き出しそうな顔でこちらを振り向いていたが、腕組みをしてにやにやと笑いながら見ているオレ達の様子を見て覚悟を決めたのか、
早足でお守りババアの前に進んでいった。

「お守りください!」

うわずった声で怒鳴るようにお守りババアに声をかけた転校生の方を、お守りババアはゆっくりと向いた。

「手作りだっけ、大切にしてくんろ」

そういうと、お守りババアは帽子を手に取り、その中からフェルトで縫った赤いお守りを取り出して転校生の前に突きだした。


813 :本当にあった怖い名無し:2014/02/14(金) 00:55:47.83 ID:33gKkBRC0
転校生は何度か躊躇した後、奪い取るようにお守りを受け取ると、オレ達の方に駆け寄ってきた。
汗を浮かべて青ざめた顔の転校生にオレ達は何も言えず、ただ呆然と転校生の顔を見つめていた。

「ありがとな。大切にしてくんろ。ありがとな。大切にしてくんろ、ありがとな。大切にしてくんろ。ありがとな。大切にしてくんろ。ありがとな。大切にしてくんろ」

呆然としているオレ達の前で、突然お守りババアが同じ台詞を大声で繰り返し始めた。
オレ達は突然物すごく怖くなり、叫びながら裏門に向かって全速力で走ってその場を後にした。

裏門のある校舎裏に逃げ込んだオレ達は、息を切らしたまま、汗だくで引きつったお互いの顔をじっと見つめていた。
しばらくして恐怖感が薄れると、思わず吹き出してしまい、オレ達は腹を抱えて笑いあった。
そこには当然、その日の主役の転校生もまじっていた。

「なあ、お守り開けてみようぜ」

誰が言い出したのか覚えていないが、逃げ出すほどの恐怖感を味わった反動なのか、
逆に妙な興奮状態になっていたオレ達は転校生の手に握られたお守りを囲うように身を寄せ合うと、
にやにやしながらお守りのヒモを緩めて中身を取り出した。


814 :本当にあった怖い名無し:2014/02/14(金) 00:56:35.88 ID:33gKkBRC0
お守りの中には、一枚の紙が入っていた。

『この子が早く死んで、敬子とあの世で遊んでくれますように

 敬子が好きな事
 ①折り紙
 ②一輪車
 ③縄跳び

敬子が好きだった赤色になるように、血まみれでこの子が死にますように』

さっきまでの興奮状態は直ぐに引き、逆に鳥肌が全身に立った。
その紙を取り出した転校生はぶるぶる震えだし、紙を凝視したままぼろぼろ涙をこぼし始めた。
オレ達はそんな転校生の様子を見ても何も言えず、ただ同じように紙を凝視していた。

すると突然、転校生が誰かに強く髪を引っ張られ、校舎裏の地面に引き摺り倒された。
振り向くと、そこに鬼のような形相をしたお守りババアが、転校生の髪を掴んでオレ達の後ろに立っていた。

「大切にしてくんろぉ!! 大切にしてくんろぉ!! 大切にしてくんろぉ!!」

お守りババアは転校生の髪を掴んだまま腕を振り回し、転校生は恐怖で口から泡を吹きながら、髪を掴んでいるお守りババアの手にしがみついていた。

パニックになったオレ達は何度もゴメンナサイ!と叫びながら、転校生を振り回すお守りババアを止めようと、
アンモニア臭がきついお守りババアの体に泣きながらしがみついた。


815 :本当にあった怖い名無し:2014/02/14(金) 00:57:29.67 ID:33gKkBRC0
やがて騒ぎを聞きつけた先生達が駆けつけ、お守りババアは先生達に取り押さえられた後、警察に引き渡されていった。

事情を聞くために警察署に言ったオレ達は、しゃくり上げるほど泣きながら、その日の出来事を警察官に隠さず喋った。
オレ達を迎えにきた母親達は、オレ達が無事である事にほっとすると、何度も平手で頭を叩いてきた。

「だから関わるなって言ったでしょうが!」

涙を流しながら頭を叩いてくる母親を見て、オレ達は調子に乗って転校生をたきつけた事を後悔した。
その日の夜、帰宅した父親にオレはコブが出来るほどきつく拳骨を食らい、この事件の事もお守りババアの事も、二度と口にしないようきつく約束させられた。
翌朝会ったグループの友人達もコブが出来ていたり青タンを作っていたりしており、皆一言も昨日の事件について話そうとしなかったので、どこの家も同じような状況だったのだろう。

そしてその日以来、転校生は学校に来なくなった。

事件から一週間ほど過ぎた後、オレ達は担任の先生に呼び出され、転校生をイジメただろうと問い詰められた。
オレ達は否定したが、その日、転校生の親が学校に乗り込み、転校生がイジメが原因でおかしくなってしまったと騒ぎ立てたらしい。
そうしてオレ達の親は学校に呼び出され、当事者の親たち同士の話し合いの末、結構な額の慰謝料を転校生の親にオレ達の親は支払った。
慰謝料が支払われると、転校生は再び転校していった。
お守りババアも、その後二度と校門の前に現れる事はなかった。

結局、名前すらおぼえてあげられないまま転校した彼がどうなったのかも、お守りババアが何故あんなものを配ろうとしていたのかも、オレは今も知るよしもない。


[ 2014/02/15 18:11 ] 怖い話 | CM(1) このエントリーをはてなブックマークに追加

高校時代に、何かと誰彼無しに肩や腰あたりをぶん殴ったり引っぱたいたりしている友人がいた
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[ 2014/02/14 00:11 ] 不思議な話 | CM(0)
ほんのりと怖い話スレ その100
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1390351569/


573 :本当にあった怖い名無し:2014/02/13(木) 15:36:55.05 ID:gs0vpfyu0
友人の話。高校時代に、何かと誰彼無しに肩や腰あたりをぶん殴ったり引っぱたいたりしている友人がいた。
当時はダウンタウンのごっつえぇ感じが放送されていて、丁度浜田みたいな感じw
で、例に漏れなく通り過ぎ様に俺も引っぱたかれた。
しかしその時は雰囲気が妙に真剣で「ちょっと付いてこい!」と言われた。

彼は普段はそういう行動を取っているが、いわゆる不良やヤンキーの類いではない。
性格は明るいし、喧嘩しただの、カツアゲだのシメるだの…そんな話は聞いていない。
おいおいおい…コイツのターゲットの最初の一人が俺かよ…
そんな事を思っていたが、やたら真顔で「さっさとしろ!」と言われたので渋々それに従ってついて行った。

連れて行かれた先は階段の踊り場、休み時間でも教室の移動程度にしか使われない。
人は他の場所と比べると格段に少ない場所だった。
「お前、肩になんか付いてたぞ?何した?」
ゴミでも付いてたのか?ってかそんな事で引っぱたくな、もうちょいやりようがあるだろうが!
っていうかこの剣幕は何だ?そんな事その場で言えば良いじゃないか?
そんな事を思っていた。
「昨日、どっか変なところ通らなかったか?神社か寺、墓か石、あとは古墳か何かかな? そんな場所なかったか?」
何を言っているのか、最初は意味がわからなかったが、要するに昨日の帰り道か何かで、
そのような場所を通らなかったか?という事らしい。


574 :本当にあった怖い名無し:2014/02/13(木) 15:37:26.13 ID:gs0vpfyu0
当時、自分は駅までの15キロ程ある距離を原チャリで通学していた(当然校則違反w)
道もバスの通る大回りな道ではなく、畑や林、ゴルフ場のある様な裏道をショートカットしていた。
道順はいくつかあったが、昨日通った道を思い出してみる。
あぁ~あそこの角に方墳があったっけな~…てっぺんに石の社まで備わった立派なのが…
でその角を左に曲がってしばらく行くと右手の畑の中に墓が…
しかも四隅に石の柱が立ってるんだが、ある角度から見ると全部人面石に見えちゃうんだよな…
あれは最初気が付いたときはビビったわ~

え? 古墳に墓!? それも石!?
「ちょっ!! 何で知ってんだ!? 古墳も墓もあったよ、しかも墓は人面石付きの!!」
驚いて聞き返すと
「ん~神社か寺はそのあたりにないかな?反対側とか…」と、当然の様に言ってきた。
その道を更に進んで今度は右に曲がってしばらく行くと…青年館のとなりに神社、確かにあったな…
たまに裏に隠れてヤニ吸いに行く場所がw
ちょっとそこまでの距離が離れて間に林もあったので目視出来ないから気が付かなかった。
「あ、神社もあるわ…って、お前、何でそんな事わかんだよ!!」
もう訳が判らなくなっていたんだと思う。
相手は平然としてるのに、こっちは見透かされてる気分で軽くパニックみたいになってたと思う。

「まぁ、その道あんま通らない方が良いぞ、あんま良くないわ
 んで、なんか拾ってたみたいだったから、さっき引っぱたいて消しといたw」


575 :本当にあった怖い名無し:2014/02/13(木) 15:37:57.63 ID:gs0vpfyu0
その時はそんな感じで、呆然とする俺の肩にポンと手を置いて「もう良いわw」って行って教室に帰ってった。
そのニュアンスから、この話はもうおしまい、割り切れよw みたいな物を感じて、
消化不良ながらも切り出すのも不味い気がしてそれ以上は聞けなかった。
例の道は使わない様にした。

で、ここからは後で仲良くなってから「そういえばあの時は…」みたいな感じで聞いた話。
曰く、彼はかなりそういうのが見えちゃう人らしい。
ついでに力もあるみたいで、たまにそういうのを見かけると引っぱたいて消してるんだとか…
でもそれがたまにだと、違和感もたれるから、普段から浜田みたいなキャラをやってるとかw

それで、どうも例の古墳がその一帯では一番古くて、力もあるらしい。
で、次が例の神社。これが神社自体は八幡様かなんかだったかな?
神様よりも位置が重要で、古墳を押さえる為の神社らしい。
問題なのがその中間にある墓なんだけど、ただの墓なら何の問題もないけれど、
人面石の柱からも判る様にどうもオカルト趣味の人の墓らしく、中途半端に古墳に手を出してしまった。
例の人面石に見える方角が、古墳の方向向いてるのよね。
それが直線ならまだ神社が押さえてくれるから問題無いけれど、微妙にズレた位置にあるから、
古墳を押さえる神社の力に抜け道を作ってしまっていたらしい。
で、偶然波長が合ってしまったかなんかで俺が拾ってしまったと…
しかも最近、ふと気になってグーグルMAPでみたら、ホントに墓がズレた場所にあるんでやんのw

まぁ、自分の経験したほんのりとコワイ話でした。


[ 2014/02/14 00:11 ] 不思議な話 | CM(0) このエントリーをはてなブックマークに追加
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