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小学生のころ、同級生だった「田所君」の話
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[ 2012/05/31 16:02 ] 怖い話 | CM(15)
660 :田所君1:2012/05/27(日) 01:33:11.93 ID:1HnKSW970
初めて投下します。
小学生のころ、同級生だった「田所君」(仮名)の話。
長文になります。


田所君とは、小学5年から6年の夏休み明けまで同じクラスだった。
田所君は、かなり勉強の出来るやつだった。
学校の図書館を「根城」(当時は意味が分からなかった)と呼び、
本の読みすぎですでにメガネをかけていた。
推理小説が好きで、図書館にある面白い本をいろいろ教えてもらったのを覚えている。
「根暗」「ガリ勉」「メガネ」の三冠王だった田所君。
これだけなら真っ先にイジメの的になるところだが、
彼には他の追随を許さない類まれな才能があった。
彼は「怖い話をするのが抜群にうまかった」のだ。
そして、彼の話すべてが彼の創作だった。
今にして思えば、どこかで聞いたことのある話だったり、
当時の事件をホラー仕立ての話に改変していた、ということなのだろうが、
いかんせん小学生。湯水のように怖い話を語り続ける田所君を
誰もが崇敬の目で見ていた。
全ての話を自ら「創作だ」と言っていたことから、
よくありがちな「オレは霊が見える」「お前、悪霊がついてるぞ」みたいな
インチキ霊感を騙ることもなかった。
「これは僕が考えた話なんだけど‥‥‥」と田所君が話し始めると、
教室が一瞬で静かになったものだった。
俺たちクラスメイトは、畏敬の念をこめて「怪談先生グレート」と呼んでいた
(「グレート」と付けたのは、学校の先生よりも尊敬されていたからだ)。
小学生ではよくある意味不明のあだ名だ。
普段は略して「グレート」と呼んでいた。もはや田所のタの字もない。

そんな田所君だが、2回だけ創作ではない話をしたことがある。


[ 2012/05/31 16:02 ] 怖い話 | CM(15) このエントリーをはてなブックマークに追加

カナちゃんのメッセージ
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[ 2012/05/22 12:45 ] 心霊いい話 | CM(5)
127 :神楽:2012/05/19(土) 10:24:36.38 ID:WXB1IZmD0
<カナちゃんのメッセージ>

この話は、俺の体験談だ。
俺が幼稚園に入る前、いわゆる公共団地に住んでいた。
団地の近くにはいくつか公園があり、団地住民の子供はよくそこで遊んだものだ。
俺もその一人。
一番端にある公園が好きでよくそこに行ったものだった。
水飲み場と砂場とベンチしかないので、子供は滅多に来ない。
だから、俺は好きだった。
霊感を持っているがゆえに、周りから薄気味悪がられていたのだ。
「あそこに○○がいる」
と指差した方向に何も見えなければ近寄りたくなくなるのは当然のことだ。
自然と俺は一人で遊ぶようになっていった。
この公園で、俺のお気に入りといえば砂場だった。
砂を盛って山を作り、底を掘ってトンネルを作る。
そのあとは赤いミニバケツに水を入れ、トンネルに流し込む。
こんなことを毎日飽きもせずやっていた。


128 :神楽:2012/05/19(土) 10:25:25.12 ID:WXB1IZmD0
ある日俺が行くと見たことない女の子がベンチに腰かけていた。
とてもかわいらしい。どことなく俺に似ているのは気のせいだろうか。
周りを見ると親はいない。ということは団地の子だろう。
「お名前なんてゆーの?」
「カナ」
「一緒に遊ぶ?」
「うん」
こんな会話だったと思う。
俺らはいろんな話をしながらトンネルを掘って遊んだが、残念なことに会話の内容までは思い出せない。
そうこうしているうちに、辺りは暗くなり始め、夕日が沈みかけていた。
「もう帰らなきゃ。お母さんに怒られる」
「カナは・・・もうちょっといる」
「団地に住んでるの?」
「うん」
「じゃあこれ貸してあげるよ。明日また来るから返して」
「わかった」
俺は黄色の柄が付いた緑色のシャベルと赤いバケツを貸してあげた。
団地に帰ると、お母さんに友達ができたことを報告した。
「あら、よかったわねー。どこの子?」
「うーん、わかんない。だけど団地に住んでてカナちゃんって言うんだって」
「ふーん。また遊べるといいねー」


130 :神楽:2012/05/19(土) 10:40:45.17 ID:WXB1IZmD0
その翌日、昼頃に公園に行くとカナちゃんはベンチに座っていた。
「こんにちは」
と互いに挨拶を交わし、また砂遊び。
遊びの時間は不思議である。あっという間に時間が過ぎてしまう。
夕方になった時に買い物から帰宅する母を見かけた。
この公園の先には商店街に続く道があるのだ。
「お母さーん」
俺は母に駆け寄り、今までにない巨大富士山とタワーにトンネルを織り交ぜた海上都市を見せたかった。
「あら、神楽。今日はカナちゃんとは遊んでないの?」
「えっ!?カナちゃんと遊んでいるよ。今までずっと作って・・・」
振り返るとカナちゃんはいなかった。
「あれ?おかしいな。カナちゃん帰っちゃったのかな・・・隠れているのかも!」
と茂みを探してみたが、見当たらない。
「・・・もう遅いから帰りましょ、神楽。夜ご飯のお手伝いして」
「えーやだー」


131 :神楽:2012/05/19(土) 10:41:45.84 ID:WXB1IZmD0
その日の夜、俺は原因不明の高熱にうなされた。
40℃を超えていたらしい。
うなされながら、「カナちゃん・・・カナちゃん・・・」
と名前を呼び続け苦しむ俺。
そんな時、父と母は俺の体の上に白い球体が浮かんでいたのが見えたらしい。
父と母は必死に叫んでいた。
「神楽を連れて行かないで!お願い!」
「香奈のこと忘れたことなんて一度もない!頼む!神楽だけは・・・」
俺には姉がいたらしいのだ。初めての子供で女の子が産まれるとわかってから、
既に『香奈』と名前をつけてお腹に呼びかけていたそうだ。俺も驚いたが。
いよいよ出産となった時に姉は死産だったらしい。
しばらくは母がとても落ち込んでしまい、今のように明るいおばちゃんが不思議と思えるくらいだが、
なんとか元気を取り戻した時に俺が産まれたというわけ。
どうりで俺は大事にされてた感があるな、と感じた。


132 :神楽:2012/05/19(土) 10:42:35.90 ID:WXB1IZmD0
次の日の夕飯、俺は食欲も出てきてカレーを食べていた。
「カナちゃん、夢の中で言ってたよ。
『お母さん、お父さん、産んでくれてありがとう』って。
『またお母さんのお父さんの子供になりたい』だって」
それを聞いた母は声を出して泣き出した。
「ありがとう」「ごめんね」を繰り返して・・・
父は涙を流しながら、しかし、ぐっと堪えるように無言でカレーを食べ続けた。


~後日談~
大人になってから母に聞いた話だが、俺の熱が下がった日は姉の誕生日かつ命日だったそうだ。
どうやら俺は姉に助けられたらしい。確かに怖い感覚はなかった記憶がある。
そして翌年・・・妹が産まれた。
どことなくカナちゃんに似ているのは気のせいだろうか。
笑った顔がそっくりだった。


最後まで読んでくれてありがとう。


[ 2012/05/22 12:45 ] 心霊いい話 | CM(5) このエントリーをはてなブックマークに追加

以前、友人たちとドライブに行った時の話
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[ 2012/05/18 16:00 ] 怖い話 | CM(1)
92 :本当にあった怖い名無し:2012/05/18(金) 05:03:02.42 ID:U5/6qDNg0
以前、友人たちとドライブに行った時の話。
友人Aからドライブの誘いがありました。なんでも彼女とのデートの下調べをしたいので隣県まで行くんだけど、
一人で行くのもなんだし久々に皆で集まって一緒に行かないか?と。
ということで高校時代からの友人A、B(男)、C子、D子、私の五人で夏の暑い日にドライブに行きました。
一通りデート予定の観光地を周り、三時過ぎに最終予定のとある山に行くことに。
A曰く、見晴らしの良い山頂で夕日を眺め、いい雰囲気でデートをシメてその後・・・・・な予定だとか。

蛇行する道をひたすら走ってくと駐車場があり、私たちはそこに車を停め徒歩で山頂に向かいました。
駐車場から山頂までは歩いて10分くらいだったかな。
運悪く、駐車場に差し掛かった頃に天候が悪くなりだし
山頂に着いた時には霧雨が降ってきて、他の観光客はみな帰り始めてました。

せっかく来たんだし、Aはシメのシチュエーションを練りたいし・・・・・でとりあえず散策することにしたものの
山頂はちょっとした広場と小さな展望台しかありません。
あ、ハイキングコースみたいのがあったけど、天候が悪いし道も滑って危ないだろうから入りませんでした。
雨も本降りになってきて、とにかく寒い。外出時は暑かったのでみな薄着、なので羽織るものがない。
私はC子・D子と東屋でずっと寄り添ってましたが、C子は顔色が悪く辛そうでした。
そんなんで、散策を楽しむところではなくなったので帰ることになったのです。
駐車場はAの車だけがポツンと停まってて、とても寂しい雰囲気でした。


93 :本当にあった怖い名無し:2012/05/18(金) 05:09:04.94 ID:U5/6qDNg0
みんな冷えたせいかトイレに行きたかったようで、まず男性陣が先に済ませ交代で私・C子・D子が行きました。
駐車場の端っこに小さな道があり、その道を3メートルほど行くと公衆トイレです。
古い公衆トイレで個室はボットン。そして壁面が横と後ろにしかなく、正面からは丸見えな構造。
すみません、説明下手ですね。図にするとこういうこういったトイレです。

男性小便器   個室
 ↓ ↓   ↓ ↓ ↓
 __________
|〇 ○    |
|       |


    |  |
    |道 |   
    |  |
    |  |             
    |  |  駐 車 場



駐車場から少し離れたところにそのトイレはありました。
周りは木に囲まれて鬱蒼としてて気味悪く感じましたが、もう我慢も限界だったので
意を決して使わせてもらうことにしたのです。
三個ある個室を左から開けて状態を確認し、私は右端のを、D子は中央のを使用することに。
ふとC子を見るとトイレから少し離れたところにおり、
「ちょっと立ちくらみがする。ここで待ってるから先に済ましちゃって」と言われたので、さっさと用を足しC子の元へ。


94 :本当にあった怖い名無し:2012/05/18(金) 05:14:25.41 ID:U5/6qDNg0
ああっ!ズレた・・・・・orz  失礼しました。

顔が真っ青になって震えています。私は冷えたから風邪引いちゃったかな?と思ってました。
しかしC子も限界だったようで、「私がトイレに入ってる間に置いてったりしないでね!」と強く念を押され、
個室から「いる?ちゃんと待っててね!」と何回も声がかけられました。

C子、たまに視てしまう人のようで、絶対に心霊スポット巡りや肝試しに行ったりしません。そしてやたら勘がいい。
たまにというのは波長が合ったり、体調の良し悪しで視たり視なかったりするらしい。
でも自分では何もできないので見なかった振り、気がつかない振りしてやり過ごすそうです。
そんなC子が随分怖がっていたので、山頂で何か視ちゃったのか?んじゃ安心させなきゃね、と
C子が使用してる個室の前に立って「踊るポンポコリン」をD子と大声で歌いました。
C子も笑いながら一緒に歌ってた。

そうこうしてトイレを済ませ五時半ごろ帰途についたのですが、車中C子は具合が悪そうでした。
しかし、隣県を出た辺りから体調が良くなり始め、地元のファミレスに入る頃にはだいぶ回復してたそうです。
夜ご飯を食べ終えドリンクを飲みながらわいわい話しをしてたのですが、
C子がポツリポツリと具合が悪くなった理由を話し始めました。

駐車場に到着した当たりからなんとなく嫌な感じがしていたんだけど、自分以外そういうのは視ない人たちだから
ムダに怖がらせたり、トラブルになりそうなことは言うのを控えてたそうです。
山頂に着いたら天候が悪くなって雨に打たれて寒くて仕方ない、体調も悪くなってきて早く帰りたかったそうな。
そしてトイレに行って、先ほどから感じてた嫌な感じの原因がわかった、と言ってました。


95 :本当にあった怖い名無し:2012/05/18(金) 05:20:33.08 ID:U5/6qDNg0
トイレの前に2メートル以上の黒い人影のようなものがいたらしい。
顔にあたる部分には白いお面のようなものがあり、イメージ的にはカオナシみたいな感じ。
その白いお面には黒い色で、おちょなさんの口のような () みたいな模様?があった、と。
物凄い嫌な感じがし、C子は「これはとてつもなくよくないもの、嫌なものだ」と本能的に感じたそうです。
そいつは個室を確認して回る私とD子に近づき、D子の背後にぴったりと貼りついて一緒に個室に入ってしまいました。
そして済ませて出てきたD子の後ろににやはりいる。
自分も用を足し個室を出てみると、待ってるD子の後ろに相変わらずくっついてる。
どうしていいかわからないし、とにかく怖くて仕方がない。
気づいてない振りしてやり過ごすしかない、とC子は考えました。

駐車場に戻って車に乗ってもそれはついて来て、後部座席の真ん中に座ったD子に覆い被さる様にしてたそうです。
こいつがついて来たせいで、帰りに何らかの事故に巻き込まれたりするんじゃないだろうか、と不安で一杯だったC子。
体調の悪さもあってか無事に帰えることだけを心の中で祈ってました。
そして地元に帰ったら、まずみんなを説得してお寺か神社に連れて行こうとも。

隣県を出た辺りで嫌な気配が消えたのでD子をみると、例の黒いのがいなくなっており具合も若干良くなった感じ、
地元に着く頃には回復してたので黒いのから逃げられたと確信したんだそうです。

あの黒いのはなんなのか、なぜD子に貼りついてたのか、なぜ私達について来たのか、
なぜ隣県を越えたら消えてたのか、それは自分もわからない。県内しか移動できないのかも。
それか、もしかしたらだけど自分の存在に気づいて怯えたり錯乱する人たちのほうがよかったのかもしれない。
帰りの車中、エロ話で盛り上がるA、B、D子、大口開けてアホ面で爆睡する私。そんな様子見て興味を失ったんじゃないかな?
なんにせよ、もういないんだから知る必要も無いしね。だけどA、デートコースからあそこは外したほうがいいよ。
あとD子はしばらくあの山に行かないほうがいいと思う。


96 :本当にあった怖い名無し:2012/05/18(金) 05:27:21.33 ID:U5/6qDNg0
とC子は話しをまとめました。私たちは唖然。
彼女が嘘言って怖がらせようとした可能性も考えましたが、
嘘ならもっと怖がらせる内容にしたりすると思うんですよ。
例えば、まだついて来てるよ、とか今もD子の後ろにいるよ、とか。
顔色も悪く唇も紫色になって震えてた様子は演技とは思えないですし・・・・・
そもそも物事を大げさに言ったり嘘をつくような子ではないので、彼女の言う事を疑ったりおちょくったりはしませんでしたが
そんなよくないものについて来られてたのが怖いし、D子はそんなのと個室に入って用を足してしまったことにショックを受けてました。
「どーしよ私、屁こいたからオナラかましちゃったかも・・・・・」と

その後ですが、ドライブに行ったメンバーにこれといって何も起こったりはしませんでした。
AはC子の忠告通り、デートコースからあの山を外しデートを楽しんだそうです。
D子は元々アウトドア派ってタイプではないので、あのドライブ以降は山に行くこともなかったみたいです。
みんなで集まって飲んだりする時に、黒いのの話しになったりしてたのですが
C子は「何だったのかはわからないし、もう思い出したくない」と言うので、山での出来事を話題にすることもなくなりました。

長々とすみません。あんまり怖くないですね。
途中でいなくなったからよかったものの、よくわからないのについて来られたのが私にはとても怖かったです。
最後まで読んでくれた人、ありがとうございます。


[ 2012/05/18 16:00 ] 怖い話 | CM(1) このエントリーをはてなブックマークに追加

俺の実家の近所に「指きり地蔵様」と呼ばれてる地蔵がある
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[ 2012/05/08 15:12 ] 心霊いい話 | CM(11)
466 :本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 19:49:42.25 ID:qwMoeG0E0
俺の実家の近所に「指きり地蔵様」と呼ばれてる地蔵がある。
指の部分がちょうど指きりできるみたいに変に曲がってるから「指きり地蔵様」。
小さい頃、その地蔵様と指きりをしたことがある。近所の婆様方には止められてたけどね。
どうしてもやりたかったんだ。
で、指きりした後も何にも起こんなかったから「なんだつまんね」と思ってそのまま帰った


467 :本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 19:54:58.27 ID:qwMoeG0E0
そんなこともすっかり忘れた頃、右手の小指に小さな切り傷ができた。
まあその頃はやんちゃなガキだったし、またどっかで切ったんだろと思って放置してた。
そしたら次の日も小指に切り傷ができていた。それから毎日一つずつ、切り傷は増えていった。
ついには小指だけが切り傷だらけになってどうしたもんかと思った。
不思議と痛みはなかったんだよね。


468 :本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 20:00:04.58 ID:qwMoeG0E0
そこでふと指きり地蔵様のことを思い出した。あ、指きりしたのは右手の小指だったなって。
急いで指きり地蔵様のところへ行ってみた。そしたらね、指きり地蔵様の前にある台
(よくお供え物とかが置いてある)の上にタバコが数本落ちてた。そこで分かったよ。
指きり地蔵様は助けを求めてたんだなって。このタバコが邪魔だからどけてくれって。


469 :本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 20:06:12.22 ID:qwMoeG0E0
どうやら俺はあの時「指きり地蔵様を守る」と約束してしまったらしい。
それから指きり地蔵様に何かあるたびに俺の小指に切り傷ができるようになった。
もうかなり前の話で俺も実家を離れちゃってて今まで忘れてたんだけど
最近久々に切り傷ができたんではっと思いだした。ちなみに先週実家に帰って見てみたら
顔にクモの巣張ってたんで取ってきた。


470 :本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 20:11:26.02 ID:qwMoeG0E0
俺は今大学生だが、就職して金稼いだらあの指きり地蔵様のところに小さな
祠でも建てようと思う。ずっと雨風にさらしっぱなしなんだ。あそこ。
毎回呼びだされてもめんどくさいしな。それに約束も最後まで守り通したいし。
今度また掃除でもしに実家に戻る。
長文失礼しました。


[ 2012/05/08 15:12 ] 心霊いい話 | CM(11) このエントリーをはてなブックマークに追加

○○スーパーの横の赤いドラム缶
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[ 2012/05/07 13:35 ] 怖い話 | CM(1)
145 :本当にあった怖い名無し:2012/05/02(水) 02:13:13.47 ID:cR/+zz1y0
 昔通ってた小学校の七不思議のひとつに、『○○スーパーの横の赤いドラム缶』っていうのがあった。
 学校からは二百メートルくらい離れているけど、なぜか小学校の七不思議の一つになってた。
 内容としては、
 ・○○スーパーの横にある赤いドラム缶は、もともと青かった。だけど血で赤くなった
 ・ドラム缶の上に水が赤い水が溜まる
 ・上に爺さんが座っているのを見たら、逃げないと捕まえられる
 というものだった。
 それでも隠された場所にあるわけでもなく、歩道に若干はみ出して置かれているので、
いつでも誰でも見ようと思えば見れる。特に気にはしていなかった。
 ところがある日、クラスメイトのAが、「たまってた」と言い出した。
「学校来るとき見たの、ドラム缶に水が溜まってた。赤い水が」
 雨水が溜まったんじゃないかなと思ったけど、今朝も昨日も雨は降っていない。
 そもそも学校行くときに通る道なので、ドラム缶なら私も見た。
「水なんて溜まってなかったよ」
「見間違いかなあ…」
 ちょうど水が溜まるところはさびていて、普通の水が溜まっていても赤っぽく見える。
 きっと見間違えたんだろうとなった。
 それでも放課後になればやはり気になってきて、Aと私で見に行くことにした。
 怖いね、本当に赤かったらどうしようね、なんて言いながら○○スーパー横についた。
 壁と壁の隙間から三分の一ほどは道にはみ出しているドラム缶はやっぱり赤い。
「水なんて溜まってないよ」
 ドラム缶の上に、水は溜まってない。サビが浮いた面が見えるだけ。
 なあんだ、というのと、よかった、というのが半々な気持ちだったけど、やっぱりどこかほっとした。


146 :本当にあった怖い名無し:2012/05/02(水) 02:14:16.24 ID:cR/+zz1y0
 何もないことはわかったけど、薄気味悪いというのがあって、さっさと帰ろうと背を向けた。
 数歩ほど歩いたあたりで、背後でAが突然「あーッ!」と大きな声をあげた。
 振り向くと、Aがドラム缶の方を向いたまま、じりじりとこちらへと後ずさりしている。
 どうしたの、と言いかけて私の動きが止まった。
 さっきまで確かに乾いていて、水など一滴もなかったドラム缶の面から、ぱたぱたと水滴が落ちている。
 そんなわけない、水は確かに無かったのに。
 恐る恐る近づいた。
「ひ…」
 壁と壁の隙間、間近に立たないと死角になるような狭い場所に、人がいた。
 ガリガリに痩せこけて、ボロ布を纏った老人。
 脚を左右に広げてしゃがみこんで、脚の間に手をだらりと下げている。
 枯れ木のように細い手首には、ざっくりと横に切ったような傷が無数にあり、
そこからびちゃびちゃとどす黒いものがこぼれていた。
「きゃあああ!」
「わああああああ!」
 咄嗟に悲鳴を上げて走り出した。
 ドラム缶の面から落ちていた水は、あの腕からこぼれた血だった。
 必死になって走りながら、追ってきてるんじゃないかと気が気じゃなくて、振り向いた。
 ぶしゃっぶしゃっと手首のあたりから血を噴きだし、
左右に腕をぶらぶらと振りながら老人が追いかけてくるのが見えた。
 明らかに異様な風体で、ましてや流血しながら走ってくる。
 それなのに、街中にいる人は誰も気付いてない。
 走って走って、体育の授業でもこんなに頑張ったことないと思うくらい走った。
 大通りに出たとたん、パパッとクラクションの音がして、目の前に車が止まった。
 退社中の母だった。
 真っ青になってるAと一緒に車に乗って、早く逃げて!と絶叫した。


147 :本当にあった怖い名無し:2012/05/02(水) 02:15:02.97 ID:cR/+zz1y0
 何の事だかわからない母は困っていたが、車を出してくれた。
 窓から見ると、あの老人はまだ追ってくる。ぶらぶらと両手を振り、血をまき散らしながら追ってくる。
 それでもさすがに車だと早く、あっという間に見えなくなった。
 ようやくほっとして、母にAを家まで送ってもらい、そのまま家に帰った。
 帰宅して、同居していた祖母に帰宅の挨拶をしに行った(親にそう躾られていた)。
「おばあちゃん、ただいま」
「おかえり」
 病気で目が見えない祖母だったが、挨拶をすると、必ず私の方を向いてくれる。
 怖いことがあったと祖母に話そうとすると、突然祖母が起き上った。
 足腰がかなり弱く、ほとんど車椅子じゃないと移動できない祖母が立ち上がった。
「○さん(母の名前)! 塩持ってきて!」
 言うなり祖母はよたよたしながら玄関に行き、母の持ってきた塩を掴んで玄関に撒いた。
 ついでに私の頭やら肩やらにも塩を振りかけた。
 何が起きてるかわからなかったが、ひとしきり塩をまいたあと、
祖母は手首につけていた数珠みたいなのをはずして私の手首につけさせた。
「これでいいだろう」
 そう言うと祖母は母に支えられてベッドに戻った。
 正直驚いたが、特に何もなく、夕飯になる頃、父が帰宅した。
「玄関先でなにかこぼしたか」
 と父が言うので見に行ったら、玄関の外に、赤茶けた染みが出来ていた。
 翌日からは少し遠回りをして学校に行くようになったので、あの老人を見ることはなくなった。
 私が二カ月後に転校してしまったため、彼女との交流はなくなったが、
Aがあの日からしょっちゅう貧血を起こしては倒れていたことは覚えている。

 これで終わり。長々と失礼しました。


[ 2012/05/07 13:35 ] 怖い話 | CM(1) このエントリーをはてなブックマークに追加
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