宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

内閣支持率8ポイント激減、統一地方選に影響か 岡田民主党初の衆院本予算案審査

2015年03月09日 21時37分20秒 | 第189回通常国会2015年安保国会

世論調査 内閣「支持」46% 「支持しない」37%(NHKニュース&スポーツ) - goo ニュース  

 NHKの世論調査で、安倍内閣の支持率が8ポイント下がりました。


[画像]NHKニューズウェブから。


[画像]NHKニューズウェブから

 このブログでは、内閣・政党支持率の世論調査は、アクセス数が多いことは分かっていながらも、あえて取り上げないのですが、

 岡田民主党初の衆議院本予算審議中ということ、

 今週に予算案の採決が予想されながら、安倍晋三首相(自民党総裁)が下村博文文科・五輪相を更迭しない姿勢であること、

 第18回統一地方選(来月12日と26日投票)のスタートが再来週3月26日(知事選告示)に迫っていることからあえて取り上げました。

 固定電話の問題が言われていますが、昔からNHKの世論調査は不思議と内閣・与党支持率が高めに出ることがあります。一説には、「NHKですが~~」という電話が来ると、なんとなく内閣を「支持します」の番号を押さないといけない気がするという説もあります。ただ1か月で8ポイント減となると、これから雪崩を打つように落ちていく可能性があります。

 とくに、安保法制の再整備・集団的自衛権に反対論があります。

 そして、何を言われようと、政治とカネの追及で、西川農相辞任、望月・上川両大臣の一連の追及・返金、そして今週「クビを取りに行く」、下村大臣の問題が大きかったと考えられます。現行憲法下の国会は、「議案審査と国政調査がクルマの両輪」ですから、衆議院予算委員会が「平成27年度総予算3案の審査」と「予算の執行状況の調査」を両輪として議論するのは当然であり、大臣の清潔さは何よりも優先される課題です。岡田民主党は大いに勇気をもって、今週突進してほしいところです。また、きょう月曜日に総務委、あす火曜日に財金委が設定されたことからも明らかなように、予算関連法案が渋滞しており、与党は日程繰りに苦労する上に、国会議員団の自治体選挙の応援が手薄になる可能性があります。

 一方、自民党の支持率も激減しましたが、岡田民主党の支持率は微増にとどまっています。

 中選挙区の県議会選挙を中心に、獅子奮迅の運動量で、岡田民主党の支持率はますます上がるでしょう。今こそ、足腰を鍛える時です。また、一部の自民党、公明党の中選挙区の議員が、踏ん張りがきかなくて、落選する可能性もあり、前の海江田執行部の2年間に強化された県連事務局の力の見せ所とも言えそうです。 


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