免疫の話
この前、東京の恵クリニックの韓啓司先生の講演を聴いた。
韓先生は昭和大学医学部卒・免疫学を専攻された。
免疫学という聞きなれない分野の話なので、私に解るかと不安だったけど、眼からウロコの話をしっかりと聞かせていただいた。
免疫と言うのは人体を正常に保つために不可欠なもの。
私達の病気のほとんどは免疫不全なのだそうだ。
☆ 眼からウロコ 1枚目。
アオカビからペニシリンが発見されて以来、人類は飛躍的に寿命を延ばしたが、抗生物質は身体に入ってきた異物(ウィルス)を殺すものであって、病気を治すものではない。
病原菌を抗生物質が殺し、病原菌の悪い作用が無くなった後、人体を正常に戻すのはその人の力。
つまり、免疫力なのだそうな。
☆ 眼からウロコ 2枚目。
ガン細胞はすべての動物に平等に一日に三千個程度発生する。
ガン細胞とはDNAのコピー異常。
間違ったコピーはNK細胞と言う免疫細胞と溶け合いデリートされる。
免疫が正常な人のNK細胞は一億以上あるので、十分に異常コピーをすべて退治できるのだが、何らかの理由で免疫力が落ちていると対応できずに、それが育ち、ガンとなって発症する。
☆ 眼からウロコ 3枚目。
ガン細胞はとても強い細胞で、他の人体を構成する正常細胞よりも強い。
抗癌剤はその生命力の強いガン細胞をも殺すような薬。
なので、正常細胞などひとたまりも無くやっつけられてしまう。
ガン治療をしている人が死ぬのは、ガンそのものと言うよりも、正常な細胞が薬のせいで持たなくなって死を迎えると言う場合が多い。
☆ 眼からウロコ 4枚目
ガン治療に限らず、現代医学は対症療法。
これは、痛ければ痛み止め、痒ければ痒み止め、咳が出れば咳止め、などといったように症状を緩和させるだけの働きしかない代替療法。
真に病を治すのは、自分の免疫力と再生力。
☆ 眼からウロコ 5枚目
現代病(糖尿病・高血圧・ガン・動脈硬化・うつ病・膠原病・アトピーなど)と言われるものには病原菌がない。
だから、薬で病原菌を殺して病を治すということは出来ない。
自分が食べて身体に入るもので、免疫力を高め、自分の免疫の力で病を治すしかない。
アメリカの国立ガン研究所の報告によれば、
セリ科の植物、大豆、キャベツ、ナス科の植物、オレンジ、グレープフルーツ、カリフラワー、たまねぎ、ターメリックなど、免疫力を高めると言う植物があるが、一番なのはニンニクだそうだ。
(免疫には笑いが一番と言うのも実証されているらしい。
女の人のほうが男の人よりもガンにかかっても生存率が高いのは、女の人は笑い飛ばすことが出来るからなのだと先生は考えておられるそうで・・・)
☆ 眼からウロコ 6枚目
では、その植物達がどういうメカニズムで役に立つかと言うと、これらが含んでいるキチン・キトサン、キトサン・オリゴ糖と言うものが効果を発揮するらしい。
(キチンと言うのはギリシャ語の「封筒」と言う意味。)
キチン・キトサンは食物繊維、体内に入ってもプラスでいられるのはこれだけ。
マイナスの電子とついて体外に排泄される。
たとえば、ガン細胞などもマイナス。
キトサン・オリゴ糖はマクロファージ(別名・大喰らい細胞)という免疫を活性化させる細胞の食料になる。
ちなみに、クラゲは6~7億年前に初めて出現した他生物を食べる動物。
初めてマクロファージを持ったのはクラゲらしい。
☆ 眼からウロコ 7枚目
血管は免疫臓器である。
血液には解毒作用がある。
免疫細胞(NK細胞・NKT細胞)は血液中にあり、体内を巡っている。
☆ 眼からウロコ 8枚目
人類は長い間飢餓に苦しんでいた。その間に出来上がった倹約遺伝子が、今の飽食の時代に適応できないために発病するのが糖尿病。
海中で進化した動物が陸棲になったために、海の成分であるナトリウムを保持するための生理機能を発達させた。
そのために、塩を過剰に摂ると発病してしまうのが高血圧。
人類以外の哺乳動物が塩を摂ると、100%高血圧になる。
人類でも人種によっては以下のようになる確率が違う。
黒色人種 90%
黄色人種 80%
白人種 40%
これは最初のアフリカで誕生した人類が黒人だった証拠?
ちなみに、Nacl(塩化ナトリウム)のclが原因らしい。
キチン・オリゴ糖はclとついて体外に排泄されるので、高血圧にも効果的。
☆ 眼からウロコ 9枚目
自然の中で生きている野生動物にはガンは発生しない。
動脈硬化も無い。
彼らが死ぬのは老衰。
うちの犬はガンになったけど、アレは私が食べさせたものがいけなかったからなのね・・・
なかなかに考えさせられる話ばかりだったけど、私達は自分の食べる物を選べない。
政策によって、BSEの可能性のある牛だって輸入する国なのだから。
こうやって、免疫の話を聴いているうちに、私は人類の歴史について聴いているような気がしていた。
人は誰も、長い歴史の果てにここにいるのだと、思わずにはいられなかった。
有意義な話だったので、つい、受け売りをしてしまったけど、間違っているところがあったら教えてくださいね。
それにしても、クラゲって、パイオニアだったのね。
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