近況
あっという間に10月!
1月、去年の秋の検診結果を持って近所の内科医院を受診。
腫瘍マーカーの値がかなり高くなっていたのでね。
医師は医師会での精密検査を申し込んでくれて、CT、MRI、胃カメラといっぱい検査を受けた。
2月、その検査結果で藤田医科大学岡崎医療センターの呼吸器科を紹介してもらった。
で、そこで肺がんの可能性を指摘され、CT、PETCT、検査入院での細胞診…
ほぼ肺腺癌と言われていたけど、今後の治療方針を聞きに行ったら…
「ややこしいことになりました」
と、とっても上品な担当の女医先生。
「あなたの肺のがんは細胞診の結果、乳がんでした」
でも、私の胸に乳がんは無い。
「17年前に手術された乳がんの転移と思われます」
しかも、PETCTの結果、がんは骨転移もしていて、ほぼ全身に散らばっているそうな。
そりゃ、ややこしいわな。
もう一つややこしいことに、藤田医科大学岡崎医療センターに乳腺科は無い!
肺にあろうが骨にあろうが、原種は乳がんだから乳がんの治療をしなければいけない。
どこにでも紹介状を書くといってくださってもねぇ。
どこに行けばいいんだ。
17年前のがんを手術してくれた愛知県がんセンター岡崎病院はもう廃院になっている!
悩んだ結果、名古屋の愛知県がんセンターに行くことにしたのが3月初め。
初診の受付は4月初めだった。
その話を近所の医院の先生にしに行ったのだけど、その医院、3月で終了だって張り紙がしてあった。
まあ、これもややこしや…
生徒たちには事情を軽く説明し、4月から6ヶ月間、レッスンを休むクラスととレッスン回数を減らすクラスに分けた。
4月、満を辞して行った愛知がんセンターの担当医は若い女医さんで
「なんでここに来ることにしたの?」
って、そりゃ、どうせ行くならがんセンターが良いかと思ったからだよ!
どうやら先生、私を紹介したのが呼吸器科の医師だって気づいていなかったみたい。
私がわがままで乳腺の先生に不義理をして転院したと思ったのかも。
まあ、最初から私のような転移でステージで言えば4の人の治療など決まっているようで、
分子標的薬とホルモン剤、骨のケア。
手術も抗がん剤も放射線治療も意味がないらしい。
で、始めたイブランスという分子標的薬は見事に肝臓を壊してくれて…
しばしの休薬。
その間に子供の頃過ごした東北方面に一人旅。
同級生たちに出会い、昔住んでいた場所を訪ね、
東京ではほんのちょこっとの間お勤めしていたニューオータニに泊まり、
隣の母校まで散策したりして…
センチメンタルジャーニー。
7月からはベージニオという副作用きつめのお薬と3ヶ月お付き合いし、
とりあえず、なんとか生きてる。
腫瘍マーカーのの値は平常値になった。
薬が効いている限りは「樹木希林さんのように生きられる」
免疫が落ちない範囲で仕事をしてもいいし、旅行に行ってもいいらしい。
好きに生きなさいってことだ。
というわけで、好きに生きてる今日この頃。