私的胡蝶の夢 2006-2
明け方、夢を視た。
団地ではないが、同じような建物(マンションだと思った)が立ち並んでいる。
高さはせいぜい10階~15階くらい。
私はその一室で、「崩れるぞ、早く外に出ろ」と誰かに言われる。
慌てて何も持たずに外に出る。
外に出て、薄曇の空を切り取る建物群を眺め上げると、一つの建物に窓から外を見ている人たちがいる。
外に出ている人々は、危ないから早く出るようにと彼らに叫ぶが、彼らは哂っている。
その時、彼らの棟の向かい側の棟に異変が・・・
建物の5・6階部分から、大きなコンクリートの塊がぼろっと剥がれ、下に落ちた。
次の瞬間、その建物の一階がぼろぼろっと崩れ始め、上の部分は、くしゃくしゃと折れ曲がったり、あるいは縦に割け、崩れ始めた。
上階はほとんどそのままの形でどしんと投げ出された。
塵がもうもうと上がる。
それを見て、哂っていた人々が慌てふためき窓から離れたが、時すでに遅く・・・
彼らの階は、ぼろぼろに崩れ、そこに折れ曲がった上の階が重なり、やがてその部分を覆い隠すように、一番上の階が落ちてきた。
そこまで見たと言うのに、私は何も持っていないことに気づき、自分のいた部屋に戻ろうとする。
私のいた建物はまだ壊れていない。
一階の部屋に入り、小さなバッグに手当たり次第、押し込んでいると、部屋の壁がゆらゆらし始めた。
ギギと不気味な音もする。
慌てて部屋から出て、振り向くと、そのドアの枠組みがグニャグニャになっていた。
危ないと誰かが叫び、迎えに来てくれる。
慌てて道路に飛び出し、懸命に走る。
後ろで建物が大きな音を出して崩壊していく。
――と、そこで、目が醒めた。
構造偽造マンションの話ばかり聞いているからこんな夢を見るのか知らん?
それとも、どこかでこんな事態が起きるのか知らん?
いずれにせよ、危ういぞ、私。
夢では逃げられたが、かけっこでは何時もビリのその足じゃ、絶対助からないって。
(私的胡蝶の夢2006-1はというと、お正月に視た火事の夢。
今年も災害だらけの私の夢)
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