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2009年9月の朝日新聞から

【索引】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-244.html


【9月】
09-9-1
1日
西横綱朝青龍は先場所、自身初めて、皆勤して3場所連続で優勝を逃した。(朝刊25面)
 記者不明。言いたいことはわかるが、もう少しなんとかならんのか。わかりにくい云々より事実関係があやしい。「皆勤して3場所連続で優勝を逃した」のはホントに初めてか? 少なくとも、入幕してから初優勝までが3場所未満ってことはないだろう。おそらく。横綱昇進以来で初ってことだろう。これを最小限の修正でどうにかするのはけっこう難物。
【修正案1】
西横綱朝青龍は先場所、3場所連続で皆勤したにもかかわらず優勝を逃した。横綱昇進以来、初のことである。
※これだと「3場所連続で皆勤したにもかかわらず優勝を逃した」の部分がひっかかる。
【修正案2】
西横綱朝青龍は先場所、3場所連続で優勝を逃した。休場した場所を別にすれば、これは横綱昇進以来、初のことである。

09-9-2
9日
 25面に新常用漢字表の話が出ている。今度は内閣法制局がヨコヤリを入れたとか。
 ネットニュースで探した。(産経新聞)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/topics/299705/

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常用漢字表に「賄賂」の「賄」など6字を入れて 法制局が要望

 賄賂(わいろ)の「賂」、禁錮(きんこ)の「錮」も常用漢字の仲間に入れて-。漢字使用の目安となる常用漢字表(1945字)の見直しを進めている文化審議会漢字小委員会で8日、内閣法制局が法律でよく使われる6字を表に入れるよう求めてきたことが報告された。小委の結論は先送りされたが、委員からは「裁判員時代に、難しい専門用語を入れるのは…」と疑問の声も上がった。
 文化庁によると、法制局が求めたのは「賂」「錮」のほかに、勾引(こういん)の「勾」、毀損(きそん)の「毀」、瑕疵(かし)の「瑕」と「疵」。「いずれも民法、刑法など基本的な法律で用いられており、追加されるのが適当」と法制局。
 同小委は作業部会で検討することを決めた。文化審は今春の1次試案に続く2次試案を今秋にまとめる予定で、来年2月の答申を目指している。
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 ホントにこんなヨコヤリを認めるなら、改正なんかしないほうがいい。論外。ただし、「勾」は「勾配」なんかでも使うから採用してもいい気がする。

09-9-3
10日
 彦一(草☆剛)は晶(夏川結衣)と涼太(加藤清史郎)のマンションにいた。(朝刊25面)
 記者不明。テレビ番組の紹介欄。これで意味がわかったら大したもんだ。イチバン安易な修正案は、「彦一(草☆剛)は」の直後に読点を打つこと。

09-9-4
22日
 朝刊13面に大相撲の結果が出ている。高見盛と阿覧の取り組みでマゲをつかむ「反則」があったらしい。取り組み結果の表の表記は下記のとおり(上の写真参照)。
  高見盛 反則 阿覧
 解説記事の見出しは「高見盛 反則勝ち」
「反則勝ち」に関してはトピで話題になった。以前日記に書いた。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1271104927&owner_id=5019671 (※公開制限あり)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-681.html
 もとになったトピは下記。「反則勝ち」はおかしいと書いていた人のうち、当方のコメント(155)に反応したのは1人だけ。このあとこネタをトピに放り込む。反応する人はいるのだろうか。
【違和感を感じる表現】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?page=8&comm_id=125916&id=26592514

09-9-5
13日
 メモです。朝刊14面で見た雑誌の動向の話。月2回刊だった「サライ」が今月から月刊になったそうな。ウーム。団塊向け雑誌の成功例のように言われてきたはずなのに。ここ1年で見ても、「セブンティーン」(まだあったという事実に驚く)と「mina」が月2回刊から月刊になったそうだ。

09-9-6
26日
 コンビニ最大手セブン―イレブンは10月から販売期間が従来より1.5~6倍長い「チルド弁当」などを首都圏で発売。(朝刊1面)
 コンビニエンスストア最大手のセブン―イレブン・ジャパンは、売れ残りの食品廃棄を減らすため、店頭での販売期間がこれまでより1.5~6倍長い弁当や総菜を10月中旬から順次、首都圏の店で販売する。(朝刊13面)
 1面にあるインデックスのような記事と13面の本文。13面に記事の書き手は立松真文記者。問題にしたいフレーズは1面の記事の2か所。どこなのかは、もう何回か書いている。まず「従来より」。この「より」は「比較のヨリ」なので、間違いではない。ただ、こう書くと一瞬どうしても「起点のヨリ」に見えるから、文字数が許せば「従来のものより」としたい。本文にある「これまでより」でももちろんOK。もうひとつは、「10月から~発売」。本文では「10月中旬から順次~販売する」になっている。微妙な例が出てきた。「順次」が入るなら「10月中旬から順次~発売する」でもありだろう。
【板外編6】「起点のヨリ」と「比較のヨリ」
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1068925572&owner_id=5019671

 ところで、「販売期間」ってなんなんだろう。本文を読む限り、「賞味期間」が長いってことのようだ。それが素直な解釈だろう。なんでそんなわかりにくい書き方するかな。「商品としての寿命が長い(あんまりコロコロ新商品を投入しない)」って意味に取れないか、とひねくれたことを考えてしまった。
 と書いてから文章を検索する。「販売期間」と言ったり、「販売期限」と言ったり、なんかそこはかとなく異和感のある書き方だな。

http://www.asahi.com/food/news/TKY200909250335.html
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セブン「長持ち弁当」販売へ 廃棄1割減めざす

 コンビニエンスストア最大手のセブン―イレブン・ジャパンは、売れ残りの食品廃棄を減らすため、店頭での販売期間がこれまでより1.5~6倍長い弁当や総菜を10月中旬から順次、首都圏の店で販売する。来春には全国に広げ、食品廃棄量の1割減をめざす。

 主力商品は、5度以下で冷蔵保管し、レンジで温めて販売する「チルド弁当」。20度前後で売る従来の弁当の販売期間は製造から15時間だが、チルド弁当は61~85時間。冷蔵状態を維持することで期限を延ばした。

 冷やしてもごはんが硬くならないように炊き方を工夫し、味も従来の弁当と変わらないという。「五目中華丼」や「つゆだく牛丼」などで、税込み価格は400円程度になる見込み。

 このほか、容器の中の空気を抜くことで従来の2倍に保存性を高めた煮込みハンバーグなどの「スチームパック総菜」(400円程度)や、枝豆などの「エコパック総菜」(150円前後)も売り出す。

 セブン―イレブン本部はこれまで、店頭で品切れを起こさないように、加盟店に多めの注文を促していた。だが、商品の販売期限が延びれば加盟店側も需要予測を立てやすくなる。注文回数が減れば配送コストを下げられる利点もあるという。本部によると、1店あたりの1日の食品廃棄量は約11キロ。従来タイプの弁当や総菜に加えて、販売期間の長い商品の取り扱いを増やすことで、10キロ以下に抑えたい考えだ。

 セブン―イレブンは6月、販売期限が迫った弁当などの値引きをしないよう加盟店に強制していたとして、独占禁止法違反で公正取引委員会から排除措置命令を受けた。これを受け、本部は廃棄商品の原価の一部負担のほか、商品開発の見直しも進めていた。(立松真文)
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