【「~のか」「~か」「行く?」「行くの?」「~の?」】日本語教師
下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-306.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1486031711&owner_id=5019671
mixi日記2010年10月06日から
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1596795250&owner_id=5019671
下記の仲間。
【黒いコレクション──日本語教師関連28】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1442972256&owner_id=5019671
テーマトピは下記。
【「~のか」と「~か」の違い】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=56824199
トピ主の疑問は解決したのだろうか?
「~に行くか?」と「~に行くのか?」の違いは何か? 少なくとも当方は、トピのやり取りを読んでも何もわからない。
「トピ主の教科書にはどう書いてあるか?」という趣旨のコメントがあるが、トピ主からの説明はナシ。それじゃ話が進みませんorz。
ほぼ同じとしか言いようがない。微妙なニュアンスの違いはあるが、そんなの説明できるのかな。
「3」のコメントから抜粋する。
================================
2)手に持ったジュースを相手に勧めるとき、「飲む(か)?」と「飲むの(か)?」の意味の違いは明白で、たぶんこれがゴールでいいはず。
普通、純粋に勧めるときに「飲むの?」は使いませんよね(笑)。「飲むの?」は、一回勧めて返事が無いときにもう一回聞くときとか、あるいは飲まないと思っていたから勧めるつもりがなかったのに、相手が欲しそうにしてたときなんかに「あ、飲むの?」といった風に使いますよね。
================================
そのとおりだと思うけど、文脈しだいって気もする。
問題は「の」の役割だろう。とりあえず辞書をひく。
助詞の「の」は「格助詞」「終助詞」「間投助詞」「並立助詞」「準体助詞」があるようだが、この場合は「終助詞」と考える。
■Web辞書(『大辞泉』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%AE&dtype=0&dname=0na&stype=0&index=17384014371000&pagenum=1
================================
【2】[終助]活用語の連体形に付く。
1 (下降調のイントネーションを伴って)断定の言い方を和らげる意を表す。多く、女性が使用する。「伺いたいことがある―」「あいにく母は留守です―」
2 (上昇調のイントネーションを伴って)質問または疑問の意を表す。「君は行かない―」「そんなに悲しい―」「なぜな―」
3 強く決めつけて命令する意を表す。「余計なことを言わない―」「遊んでばかりいないで勉強する―」
4 念を押すような気持ちで、詠嘆・感動の意を表す。「仲がよいことだ―」
「はて面倒な承り事でござる―」〈伎・幼稚子敵討〉
◆終助詞の「の」は、近世後期以降用いられ、現代語ではうちとけた対話に用いられることが多い。ただし、感動の意の4だけは中世後期にはすでに用いられ、現代語では古風な表現に用いられる。
================================
この記述を読むだけで軽いめまいを覚える。
「~に行くのか?」の「の」の働きすらわからないorz。
「~に行くの?」の「の」は↑の「2」だろう。例文中にある「なぜな―」はちょっと違う気がするけど、スルーする。
仮に「~に行くのか?」が「~に行くの?」に「か」がついたものなら、話は早い。厳密に考えると話がグチャグチャになりそうなので、そう考えることにする。
下記で比べる。
1) ~に行く
2) ~に行く?
3) ~に行くの?
1)は平叙文(仮にこう呼ぶ。要するにフツーの形)。
これが「上昇調のイントネーション」を伴って2)になるだけで、疑問文になる。
2)と3)に大きな違いはない。したがって、この場合の「の」はついてもつかなくてほぼ同じ。あえて言うなら、「の」をつけると念を押すニュアンスがある。これは、↑の「3」「4」に通じるところがある。
このうしろに「か」がついても事情はかわらない……ってことじゃダメかな。
以下は蛇足。
「6」のコメントから引く。
================================
もちろん過去トピはごらんになってますよね。
「かもしれない」と「のかもしれない」の違いについて。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=26420307&comm_id=19124
ここに寄せられたコメントは本トピでトピ主さんがやりたいこととかなり近いように思われますが、これで解決できない箇所をはっきりさせてくださるとコメントする方も何か案が出せるかもしれません。
================================
断言しましょう。トピを立てる前に「過去トピ」はご覧になっていません。こうして新たにリンクを張っても、ご覧になっていない可能性がある。ご覧になってもほとんど参考にならない気がする。「のかもしれない」の「の」は準体助詞だろうな。
【「~だろう」と「~のだろう」】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1466323026&owner_id=5019671
「~のだろう」の形になると、《準体助詞「の」+断定の助動詞「だ」の未然形+推量の助動詞「う」》と考えるのが自然。「~に行くのか?」の「の」も準体助詞と考えることができるだろう。そうなると話がメンドーになる。
だから終助詞と考えておきましょうよ。
298)【「のだ」 「のである」 「のです」】日本語教師
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1581639047&owner_id=5019671
こんな話もあったな。
ここに出てくる「の」も準体助詞。
この準体助詞の「の」についてちゃんと書こうとすると、論文になっちまうんだろうな。
【20200808追記】
続きは下記。
【「~のか」「~か」「行く?」「行くの?」「~の?」】日本語教師〈2〉
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12613324687.html
【「~のか」「~か」「行く?」「行くの?」「~の?」】日本語教師〈3〉 資料編
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12613957244.html
【「~のか」「~か」「行く?」「行くの?」「~の?」】日本語教師〈4〉
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12616521535.html
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【黒いコレクション──日本語教師関連28】
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【「~のか」と「~か」の違い】
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トピ主の疑問は解決したのだろうか?
「~に行くか?」と「~に行くのか?」の違いは何か? 少なくとも当方は、トピのやり取りを読んでも何もわからない。
「トピ主の教科書にはどう書いてあるか?」という趣旨のコメントがあるが、トピ主からの説明はナシ。それじゃ話が進みませんorz。
ほぼ同じとしか言いようがない。微妙なニュアンスの違いはあるが、そんなの説明できるのかな。
「3」のコメントから抜粋する。
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2)手に持ったジュースを相手に勧めるとき、「飲む(か)?」と「飲むの(か)?」の意味の違いは明白で、たぶんこれがゴールでいいはず。
普通、純粋に勧めるときに「飲むの?」は使いませんよね(笑)。「飲むの?」は、一回勧めて返事が無いときにもう一回聞くときとか、あるいは飲まないと思っていたから勧めるつもりがなかったのに、相手が欲しそうにしてたときなんかに「あ、飲むの?」といった風に使いますよね。
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そのとおりだと思うけど、文脈しだいって気もする。
問題は「の」の役割だろう。とりあえず辞書をひく。
助詞の「の」は「格助詞」「終助詞」「間投助詞」「並立助詞」「準体助詞」があるようだが、この場合は「終助詞」と考える。
■Web辞書(『大辞泉』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%AE&dtype=0&dname=0na&stype=0&index=17384014371000&pagenum=1
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【2】[終助]活用語の連体形に付く。
1 (下降調のイントネーションを伴って)断定の言い方を和らげる意を表す。多く、女性が使用する。「伺いたいことがある―」「あいにく母は留守です―」
2 (上昇調のイントネーションを伴って)質問または疑問の意を表す。「君は行かない―」「そんなに悲しい―」「なぜな―」
3 強く決めつけて命令する意を表す。「余計なことを言わない―」「遊んでばかりいないで勉強する―」
4 念を押すような気持ちで、詠嘆・感動の意を表す。「仲がよいことだ―」
「はて面倒な承り事でござる―」〈伎・幼稚子敵討〉
◆終助詞の「の」は、近世後期以降用いられ、現代語ではうちとけた対話に用いられることが多い。ただし、感動の意の4だけは中世後期にはすでに用いられ、現代語では古風な表現に用いられる。
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この記述を読むだけで軽いめまいを覚える。
「~に行くのか?」の「の」の働きすらわからないorz。
「~に行くの?」の「の」は↑の「2」だろう。例文中にある「なぜな―」はちょっと違う気がするけど、スルーする。
仮に「~に行くのか?」が「~に行くの?」に「か」がついたものなら、話は早い。厳密に考えると話がグチャグチャになりそうなので、そう考えることにする。
下記で比べる。
1) ~に行く
2) ~に行く?
3) ~に行くの?
1)は平叙文(仮にこう呼ぶ。要するにフツーの形)。
これが「上昇調のイントネーション」を伴って2)になるだけで、疑問文になる。
2)と3)に大きな違いはない。したがって、この場合の「の」はついてもつかなくてほぼ同じ。あえて言うなら、「の」をつけると念を押すニュアンスがある。これは、↑の「3」「4」に通じるところがある。
このうしろに「か」がついても事情はかわらない……ってことじゃダメかな。
以下は蛇足。
「6」のコメントから引く。
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もちろん過去トピはごらんになってますよね。
「かもしれない」と「のかもしれない」の違いについて。
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ここに寄せられたコメントは本トピでトピ主さんがやりたいこととかなり近いように思われますが、これで解決できない箇所をはっきりさせてくださるとコメントする方も何か案が出せるかもしれません。
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断言しましょう。トピを立てる前に「過去トピ」はご覧になっていません。こうして新たにリンクを張っても、ご覧になっていない可能性がある。ご覧になってもほとんど参考にならない気がする。「のかもしれない」の「の」は準体助詞だろうな。
【「~だろう」と「~のだろう」】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1466323026&owner_id=5019671
「~のだろう」の形になると、《準体助詞「の」+断定の助動詞「だ」の未然形+推量の助動詞「う」》と考えるのが自然。「~に行くのか?」の「の」も準体助詞と考えることができるだろう。そうなると話がメンドーになる。
だから終助詞と考えておきましょうよ。
298)【「のだ」 「のである」 「のです」】日本語教師
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1581639047&owner_id=5019671
こんな話もあったな。
ここに出てくる「の」も準体助詞。
この準体助詞の「の」についてちゃんと書こうとすると、論文になっちまうんだろうな。
【20200808追記】
続きは下記。
【「~のか」「~か」「行く?」「行くの?」「~の?」】日本語教師〈2〉
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12613324687.html
【「~のか」「~か」「行く?」「行くの?」「~の?」】日本語教師〈3〉 資料編
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12613957244.html
【「~のか」「~か」「行く?」「行くの?」「~の?」】日本語教師〈4〉
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12616521535.html