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突然ですが問題です【日本語編93】──真逆 まぎゃく まさか【解答?編】

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2020.html
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【7】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1789673749&owner_id=5019671

mixi日記2012年01月19日から

 まず問題を再掲する。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1813053518&owner_id=5019671

================================
【問題】
 ほぼアンケートです。
「真逆(まぎゃく)」という言葉の解釈について1)~4)のなかから適切なものを選びなさい。

  1) 単なる誤用
  2) 「まさか」なら当て字。「まぎゃく」は誤用
  3) 正用になるのは時間の問題
  4) その他
================================

【解答?例】
 個人的には2)と主張したいところですが、世の趨勢は3)のようです。

【よくわからない解説】
■Web辞書『大辞泉』から
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E7%9C%9F%E9%80%86&stype=0&dtype=0
================================
ま‐ぎゃく【真逆】
[名・形動]《「逆」を強調した俗語》まったく逆であること。正反対なこと。また、そのさま。「前作とは性格が―の人物を演じる」
================================

 一応現段階では「俗語」扱いだけど、このように辞書に採用されたら、「正用になるのは時間の問題」だろう。
 ちなみに、「まさか」の項を見ると、〈◆「真逆」とも当てて書く。〉とある。
 これが「真逆様」だと当て字ではないらしい。このあたりはよくわからない。
 この「真」の働きに関しては下記参照。
■Web辞書『大辞泉』から
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E7%9C%9F&dtype=0&dname=0na&stype=1&index=17183100&pagenum=1
================================
ま【真】
【1】[名]偽りがないこと。まこと。ほんとう。真実。

【2】[接頭]名詞・動詞・形容詞・形容動詞などに付く。
1 うそいつわりのない、本当の、などの意を表す。「―人間」「―正直」
2 純粋である、まじりけがない、などの意を表す。「―水」「―新しい」
3 正確にその状態にある意を表す。「―北」「―下」「―四角」
4 動植物の名に付いて、その種の中での代表的なもの、標準的なものである意を表す。「―いわし」「―がも」「―竹」
5 りっぱな、美しい、などの意を表す。「―玉」「―杭(ぐい)」
================================

 てなことを書く予定だったが、出題部分にとんでもないコメントをもらった。
 リンク先の全文を付記して転載する。2006年10月の段階で、「新語」としてWeb辞書に収録されていたことに驚く。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

3) 正用になるのは時間の問題
根拠
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%BF%B5%D5
================================
『まぎゃく』の読み
「正反対」の意味の新語*1。

2002年~2003年ごろから使われ始め、2004年度には流行語大賞にノミネートされた。2006年現在、すでに多くの人がこの言葉とその意味を知っていると思われる。(この説明を書いた者の主観です。より正確な情報があれば修正してください)

もともとは映画業界用語であり、照明技術のひとつでカメラと正対する位置から照明を当てて人物を暗く見せる手法。

『まさか』の読み
「まさか、そんなはずは」といった「まさか」も、漢字では「真逆」と書く。

類比用語
「真逆な」、普通、

*1:2006年10月現在、goo辞書では「新語」として収録されている→真逆 - 国語辞書 - goo辞書
================================

4) その他
「真逆(まさか)」の(作者側の誤用ではなく読者の)誤読
根拠
http://anond.hatelabo.jp/20081215173530
================================
■『真逆』という言葉について
最近、あちこちで、「正反対」という意味で「真逆」という言葉を目にする。仕事柄かもしれないが、主にライトノベル周りで、よく目にする気がする。
手元の辞書を引く限り「真逆」は、「まさか」と読み、「まさか、そんなことはないだろう」などの、否定的な推測を意味する。
どこから正反対の意味が出てきたのかと用法を追ってゆくと、どうやら「月姫」のネロ教授のセリフに由来するようだ。抜粋するとこう。
「異端同士、趣味が合うというわけかしら」
「真逆。異端は孤立するが故に異端だ」
ここでは、多分、作者は「正反対」の意味では使っていない。「まさか」と読んでも十分に意味は通じる。
ただし、「まさか」という読みを知らなければ、文脈的、あと字の意味から「その正反対だ」という意味にも取れる。「月姫」では、独特の造語が多く用いられるので、読者が「真逆」を、そうした造語と取り、今に至った可能性がある。
新しい言葉が生まれるのは、世の常なので、「真逆」の広がりについては、面白いなぁと思っています。
それはそれとして──「真逆」を使う皆さん、なんて読んでます?
「しんぎゃく」?「まぎゃく」?「まさか」?
「真逆」を認識した場所、使い始めた時期等、あわせて教えていただけると嬉しいです。
================================

のどちらか、というより4)→3)の順で広まったのではないかと思います。

文中の「月姫」とは、もとは同人サークルが作ったビジュアルノベル(18禁)で、2000年に制作・領布されたものです。
「はてなキーワード」の解説に
>2002年~2003年ごろから使われ始め
とありますが、この作品、ものすごく人気が高く、領布直後から同人ジャンルを形成し各種パソコンゲーム誌に取り上げられ、「2003年」にはアニメ・漫画化がなされています。
もしこの用法が以前からあったとしても、一般に広まったのはこの作品をプレイしたヲタkじゃなくてパソコンゲーム好きから始まり、ライトノベル、漫画読みを経てからかもしれません。

ただの憶測なんですけど、もしそうなら、嫌な世の中になったもんだ('A`)

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真逆 まぎゃく まさか〈2〉

mixi日記2012年03月20日から
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1831393020&owner_id=5019671

 マイミクさんの日記で教えてもらった。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20100518/226507/?P=4
================================引用開始
梅津 実は大人も使っているんですよ。専門用語や業界用語がそうですね。例えば「真逆」や「目線」という言葉、これはテレビの照明関係者の言葉ですからね。
================================引用終了

 これは初耳だった。
 ただ、ネット検索してもそれらいい話は見当たらない。最近、ネット検索でカスリもしないことはガセじゃないか、と疑うことにしている。
 もちろん、検索のしかたが稚拙、って可能性は否定できない。
 どなたか適確に検索してみてください。
 一応「真逆 照明」で検索すると、下記のような結果になる。
http://search.yahoo.co.jp/search?p=%E7%9C%9F%E9%80%86%E3%80%80%E7%85%A7%E6%98%8E&search.x=1&fr=top_ga1_sa&tid=top_ga1_sa&ei=UTF-8&aq=&oq=

 たしかに「真逆」という照明技術はあるようだ。人工的な逆光とでも言うか……。
 ただ、それが現在広く使われる「真逆」の語源なんだろうか?
 テレビ・映画業界から出てきて広まった言葉だと、古くは「ピーカン」がそうだったっけ。


【20140701追記】
 完全にボケてるな。
 この【真逆 まぎゃく まさか〈2〉 】の記述はなんなんだ?
 何が〈これは初耳だった〉だ? 何が〈ただ、ネット検索してもそれらい(ママ)い話は見当たらない〉だ?
 〈1〉に〈もともとは映画業界用語であり、照明技術のひとつでカメラと正対する位置から照明を当てて人物を暗く見せる手法〉とあるじゃないか。
 少し寝よ(泣)。

【mixi日記へのコメントから】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1831393020&owner_id=5019671

tobirisu2012年03月22日 20:23T
T さん

 奥が深い(泣)。
 まず「真逆」と書いて「まさか」と読ませるなら、これは昔からある使い方だと思います(たぶん)。これは外して考えます。

 どうも下記の2説が有力のようで。

1)「月姫」説
http://anond.hatelabo.jp/20081215173530
================================引用開始
■『真逆』という言葉について
最近、あちこちで、「正反対」という意味で「真逆」という言葉を目にする。仕事柄かもしれないが、主にライトノベル周りで、よく目にする気がする。
手元の辞書を引く限り「真逆」は、「まさか」と読み、「まさか、そんなことはないだろう」などの、否定的な推測を意味する。
どこから正反対の意味が出てきたのかと用法を追ってゆくと、どうやら「月姫」のネロ教授のセリフに由来するようだ。抜粋するとこう。
「異端同士、趣味が合うというわけかしら」
「真逆。異端は孤立するが故に異端だ」
ここでは、多分、作者は「正反対」の意味では使っていない。「まさか」と読んでも十分に意味は通じる。
ただし、「まさか」という読みを知らなければ、文脈的、あと字の意味から「その正反対だ」という意味にも取れる。「月姫」では、独特の造語が多く用いられるので、読者が「真逆」を、そうした造語と取り、今に至った可能性がある。
新しい言葉が生まれるのは、世の常なので、「真逆」の広がりについては、面白いなぁと思っています。
それはそれとして──「真逆」を使う皆さん、なんて読んでます?
「しんぎゃく」?「まぎゃく」?「まさか」?
「真逆」を認識した場所、使い始めた時期等、あわせて教えていただけると嬉しいです。
================================引用終了

2)映像業界用語説
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%BF%B5%D5
================================引用開始
『まぎゃく』の読み
「正反対」の意味の新語*1。

2002年~2003年ごろから使われ始め、2004年度には流行語大賞にノミネートされた。2006年現在、すでに多くの人がこの言葉とその意味を知っていると思われる。(この説明を書いた者の主観です。より正確な情報があれば修正してください)

もともとは映画業界用語であり、照明技術のひとつでカメラと正対する位置から照明を当てて人物を暗く見せる手法。
================================引用終了

 ↑であげていただいた2つのサイトも根拠になりそうです。
================================引用開始
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1117837276
>最近、タレントが使うようになっていますが、その背景には照明担当やカメラマンが使っていた「真逆」の影響があったのかもしれません。
http://tompei.way-nifty.com/diary/2005/09/post_ed5a.html
>そんな業界用語をタレントなどが「正反対」の意味で使ったのが始まりと言えそうです。
================================引用終了

 下記も有力っぽい。
http://nikitoki.blog.so-net.ne.jp/2010-05-22
「蜷川幸雄が使っている」のは「2)映像業界用語説」の根拠になるかも。
http://www.performingarts.jp/J/art_interview/0508/art_interview0508j.pdf
 ただこれは2005年のインタビューなので、すでに広く使われていた可能性もある。
 結局こういうのはハッキリしないのね。


真逆 まぎゃく まさか〈3〉

mixi日記2015年02月14日から
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1938797444&owner_id=5019671

 直接的には下記の続きだろうな。
突然ですが問題です【日本語編93】──真逆 まぎゃく まさか【解答?編】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1609878393&owner_id=5019671

「真逆」に関しては↑に書いたから、省略する。
 問題は、下記のニュースに「真逆」と「間逆」が混在していること。
 検索機能で数えてみると、記事中に「真逆」が4件、「間逆」が7件。
 フツーのIME?を使っているなら、こういう事態は意識的にやらなければ起こりづらい。この書き手はどこまで無神経なのだろう。しかも、チェック機能というものはいっさいないのだろうか。
 あまりにもズサンすぎる。
 ネット上の記事のレベルの低さがうかがえる貴重な資料かもしれない。

 ところで、この記事は昨日のマイミクの日記で発見した。記事の日付は2014年11月22日?
 【ネタ元】の記事はさすがに「真逆」に直っている(笑)。なんで10か所なんだ?
 あれ……元記事では削除されているキャプションが、記事全体をコピペすると記事の冒頭に復活する。なんでだ?



【ネタ元】 マイナビスチューデント
http://student.mynavi.jp/freshers/column/2014/11/14112211.html
==============引用開始
「似たもの同士」と「真逆タイプ」付き合って長続きするカップルはどっち?


フレッシャーズ報道
恋愛・結婚 2014年11月22日(土)
「似たもの同士」と「間逆タイプ」付き合って長続きするカップルはどっち?
趣味や性格が「似ている人」と「真逆の人」同士、あなたはどちらのカップルが長続きすると思いますか?性格が似ているとわかりあえる反面、欠点をカバーできなかったり、真逆だと新しい発見はあっても理解できない部分が出来てしまったりしそう......。では、そんな両極端のカップルのうち、長くお付き合いが続くのはどちらなのでしょうか。皆さんのエピソードもあわせて、ご紹介いたします!

■長続きすると思うカップルは?
真逆カップル   65人(21.6%)
似たものカップル 235人(78.4%)

多くの人が、趣味や性格が似ている方が長続きしそうと回答!
では、長続きすると思うポイントはどこなのか、それぞれの意見を見てみましょう。

●真逆タイプ 派
・無いものを補えるので(男性/22歳/通信)
・色々学ぶことが多いから(女性/21歳/情報・IT)
・いろいろな発見があって面白そう(女性/22歳/その他)

真逆であることをプラスに捉える意見が多数ありました。自分に足りないものを、お互いに補うことができれば、長い間、良好な関係が築けそう!

●似たもの同士 派
・波長があうから(女性/22歳/金融・証券)
・似たもの同士の方が、無理がない(男性/23歳/情報・IT)
・意見のぶつかり合いが少なそう(女性/21歳/医療・福祉)
・趣味も合うし共有できるので(女性/22歳/生保・損保)
・真逆は無理な気がする(男性/22歳/商社・卸)

こちらでは「一緒にいると楽しそう」「似たもの同士でないと喧嘩しそう」と、2つに意見が分かれました。たしかに似たもの同士だと、意見の食い違いで喧嘩や別れ話になることは少なそうですね。

続いては、現在恋人がいる人に「お付き合いして、楽しいことや、苦労していること」について聞いてみました。

■真逆カップルの良い点・困る点
<良い点>
正反対なので何事も新鮮(女性/22歳/人材派遣・人材紹介)
相手の好きなものを試してみたり、考えてもない場所に連れて行ってもらえる(女性/21歳/情報・IT)
自分とは異なる価値観を持っていて、新たな発見がある(男性/22歳/金属・鉄鋼・化学)
<困る点>
意見が合わないと喧嘩になる(女性/24歳/通信)
正反対だから何かと不安や不満が募ってしんどい(女性/22歳/生保・損保)
価値観の違いでぶつかると、どちらかが折れなければいけない(男性/22歳/金属・鉄鋼・化学)

思いつかないことを提案してくれたり、自分の知らないことを教えてくれたりと、新鮮な気持ちで恋人生活を送っている人がいる一方で、意見があわずに喧嘩が絶えないとう意見も。自分と真逆の相手をどこまで許しあえるかが、長続きできるかポイントになりそう。

■似たものカップルの良い点・困る点
<良い点>
似た性格だと、居心地がいい(男性/21歳/食品・飲料)
笑いのツボが一緒だから一緒にいて楽しい(女性/20歳/その他)
食べ物の趣味が完全に同じなので気兼ねせずお店を選べる(女性/21歳/その他)
音楽やテレビ番組など、好きなものが一緒だと、話題も尽きない(女性/22歳/商社・卸)
<困る点>
似た者同士だが、却ってマンネリ化してきている(女性/23歳/商社・卸)
お互いに優柔不断だから外食するときなかなかお店が決まらない(女性/22歳/その他)

似たもの同士ならではの悩みもあるようですが、こちらではマイナスの意見は少なく、プラスの意見が多く見られました。考え方や趣味が同じだと、話題にも困りませんし、無理して相手にあわせる必要がないので、気持ち的にもラクなのかもしれません。

いかがでしたか? 本アンケートでは、似た者同士のカップルが優勢な結果となりましたが、真逆タイプの人との恋愛も、魅力的ですね。今恋人がいない方は、自分がどちらの恋愛が合うか考えてみては? 自分の理想の相手が、見つかるかもしれませんよ!

文:ロックスター

調査時期:2014年11月
アンケート:フレッシャーズ調べ
集計対象数:大学生男女300人
==============引用終了


mixi日記
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=121&from=diary&id=3153440
==============引用開始
「似たもの同士」と「間逆タイプ」付き合って長続きするカップルはどっち?

趣味や性格が「似ている人」と「間逆の人」同士、あなたはどちらのカップルが長続きすると思いますか?性格が似ているとわかりあえる反面、欠点をカバーできなかったり、真逆だと新しい発見はあっても理解できない部分が出来てしまったりしそう......。では、そんな両極端のカップルのうち、長くお付き合いが続くのはどちらなのでしょうか。皆さんのエピソードもあわせて、ご紹介いたします!


■長続きすると思うカップルは?

間逆カップル   65人(21.6%)

似たものカップル 235人(78.4%)


多くの人が、趣味や性格が似ている方が長続きしそうと回答!

では、長続きすると思うポイントはどこなのか、それぞれの意見を見てみましょう。


●間逆タイプ 派

・無いものを補えるので(男性/22歳/通信)

・色々学ぶことが多いから(女性/21歳/情報・IT)

・いろいろな発見があって面白そう(女性/22歳/その他)


真逆であることをプラスに捉える意見が多数ありました。自分に足りないものを、お互いに補うことができれば、長い間、良好な関係が築けそう!


●似たもの同士 派

・波長があうから(女性/22歳/金融・証券)

・似たもの同士の方が、無理がない(男性/23歳/情報・IT)

・意見のぶつかり合いが少なそう(女性/21歳/医療・福祉)

・趣味も合うし共有できるので(女性/22歳/生保・損保)

・真逆は無理な気がする(男性/22歳/商社・卸)


こちらでは「一緒にいると楽しそう」「似たもの同士でないと喧嘩しそう」と、2つに意見が分かれました。たしかに似たもの同士だと、意見の食い違いで喧嘩や別れ話になることは少なそうですね。


続いては、現在恋人がいる人に「お付き合いして、楽しいことや、苦労していること」について聞いてみました。


■間逆カップルの良い点・困る点

<良い点>

正反対なので何事も新鮮(女性/22歳/人材派遣・人材紹介)

相手の好きなものを試してみたり、考えてもない場所に連れて行ってもらえる(女性/21歳/情報・IT)

自分とは異なる価値観を持っていて、新たな発見がある(男性/22歳/金属・鉄鋼・化学)

<困る点>

意見が合わないと喧嘩になる(女性/24歳/通信)

正反対だから何かと不安や不満が募ってしんどい(女性/22歳/生保・損保)

価値観の違いでぶつかると、どちらかが折れなければいけない(男性/22歳/金属・鉄鋼・化学)


思いつかないことを提案してくれたり、自分の知らないことを教えてくれたりと、新鮮な気持ちで恋人生活を送っている人がいる一方で、意見があわずに喧嘩が絶えないとう意見も。自分と間逆の相手をどこまで許しあえるかが、長続きできるかポイントになりそう。


■似たものカップルの良い点・困る点

<良い点>

似た性格だと、居心地がいい(男性/21歳/食品・飲料)

笑いのツボが一緒だから一緒にいて楽しい(女性/20歳/その他)

食べ物の趣味が完全に同じなので気兼ねせずお店を選べる(女性/21歳/その他)

音楽やテレビ番組など、好きなものが一緒だと、話題も尽きない(女性/22歳/商社・卸)

<困る点>

似た者同士だが、却ってマンネリ化してきている(女性/23歳/商社・卸)

お互いに優柔不断だから外食するときなかなかお店が決まらない(女性/22歳/その他)


似たもの同士ならではの悩みもあるようですが、こちらではマイナスの意見は少なく、プラスの意見が多く見られました。考え方や趣味が同じだと、話題にも困りませんし、無理して相手にあわせる必要がないので、気持ち的にもラクなのかもしれません。


いかがでしたか? 本アンケートでは、似た者同士のカップルが優勢な結果となりましたが、真逆タイプの人との恋愛も、魅力的ですね。今恋人がいない方は、自分がどちらの恋愛が合うか考えてみては? 自分の理想の相手が、見つかるかもしれませんよ!


文:ロックスター


調査時期:2014年11月

アンケート:フレッシャーズ調べ

集計対象数:大学生男女300人
==============引用終了

「似たもの同士」と「間逆タイプ」付き合って長続きするカップルはどっち?
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=121&from=diary&id=3153440

ヨルタモリ発「お疲れ様」問題〈1〉〜〈3〉

 当該番組は見ていた。
 それだけにこの記事には強い異和感があった。
==============引用開始
タモリが、「『お疲れ様』というのは、元来、目上の者が目下の者にいう言葉。これをわかっていないんですね」と力説し、民放連(日本の民間ラジオ・テレビ業者が所属する団体)が子役に「お疲れ様」といわせないよう申し入れをすべきだとまで提言したのだ。
==============引用終了

 これに対して〈「我が意を得たり」と声を上げたのが中高年世代〉なんだそうな。
 なんかポイントがズレてないか?
〈「先に帰る若手社員に『お疲れ様です』といわれるとカチンとくる。そこは『お先に失礼します』だろう!」(50代男性)〉
 それはそのとおりだが、それは目下だろうが目上だろうが同じ。ただし、そうじゃない場合は「お疲れ様です」で何も問題はないだろう。
 ↑の例なら先に帰る人が「お先に失礼します」と言う。それに対してまだ仕事を続けている人が「お疲れ様です」と言う。ごく自然なやり取りだろう。これにメクジラを立てていたら変人だよ。
 タモリ(例によって敬称省略)が言っているのはそういうことではないはず。
 ただ、話の流れはそういうことになっている。
 当方の感覚がおかしいのだろうか。
 まあ、録画を見る段階でベロベロだった可能性がある。
 ただ、タモリの主張は、子役と言ってもしょせん子供なんだから、そういう妙に大人びた言葉を使うん(使わせるん)じゃない……だったはず。
 と、考えていたら……続編のニュースが。

 当方の考えは下記参照。
【「お疲れさまです/でございます」「ご苦労さまです/でございます」】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2775.html

【ネタ元】 NEWSポストセブン
http://www.news-postseven.com/archives/20150804_339838.html
==============引用開始
タモリ口火の「お疲れ様禁止」 「こんにちは」導入の会社も

「子役が誰彼かまわず『お疲れ様です』といって回るのはおかしい」──タモリのこんな発言が大きな波紋を呼んでいる。

 きっかけは7月26日放送の『ヨルタモリ』(フジテレビ系)。タモリが、「『お疲れ様』というのは、元来、目上の者が目下の者にいう言葉。これをわかっていないんですね」と力説し、民放連(日本の民間ラジオ・テレビ業者が所属する団体)が子役に「お疲れ様」といわせないよう申し入れをすべきだとまで提言したのだ。

「我が意を得たり」と声を上げたのが中高年世代である。

「先に帰る若手社員に『お疲れ様です』といわれるとカチンとくる。そこは『お先に失礼します』だろう!」(50代男性)

「後輩に上から目線でいわれているようで、嫌だ」(40代男性)

「お疲れ様」が悪いのか、気にするほうが悪いのか。日本語教育研究者で山形大学地域教育文化学部准教授の園田博文氏はこう話す。

「『ご苦労様です』『お疲れ様です』というのは、本来、人をねぎらう言葉。目上の人が使うのが伝統的で、目下の人が目上の人に使うのは失礼にあたります」

 若い世代は、タモリの指摘にショックを隠せない。

「ビジネスマナー講習で『ご苦労様』は失礼だから、『お疲れ様』を使えと教わったのに」(20代男性)

 園田氏によれば、こうした世代間ギャップが生じ始めたのは、ここ10年から20年ほどのことだという。

「『ご苦労様』は若い人の間でも“上から下”の意識が強いようですが、『お疲れ様』ではその意識が崩れている。その分岐点は40代あたりで、50代、60代以上の人が違和感をおぼえるのは当然でしょう」(園田氏)

「お疲れ様」はいつの間にやら若い世代の中で挨拶のスタンダードになっている。

 NHK放送文化研究所・塩田雄大氏のアンケート調査によれば、その日に会った冒頭の挨拶として「お疲れ様です」を使う人は、60歳以上では36%。20代、30代では59%にのぼる。年配者が使う頻度が高いはずの言葉を、逆に若い世代ほど多用しているのが現実だ。

「若い人たちは悪意ではなく、ねぎらいの気持ちで使っているんだから……」(60代男性)と、あえて指摘しない人がほとんどのようだが、社内で軋轢が生じた例もある。ある広告代理店に勤務する30代女性の話。

「50代のワンマン社長が突然『お疲れ様禁止令』を出したんです。『朝出社してすぐ、疲れてもいないのに、お疲れ様ですはおかしいだろ』と。仕方なく社員みんなで『お疲れ様です』に代わる挨拶を考えたんですが、思い浮かばなくて」

 結局、「おはようございます」「こんにちは」「さようなら」と、時間帯によって使い分ける“普通の挨拶”に落ち着いたというが、「なんか、よそよそしい感じで、しっくりこないんですよね」と女性社員は首をかしげる。


※週刊ポスト2015年8月14日号
==============引用終了


ヨルタモリ発「お疲れ様」問題〈2〉 さすがは金田一秀穂先生

 金田一先生の分析。
==============引用開始
「タモリさんがとくに子役についていったのは、そもそも子供は敬語を使うべきではないからです。子供は『お疲れ様』でなく『こんにちは』といっていればいい。子役の人たちは立派な社会人ではあるが、子供は子供。だからタモリさんには違和感があるんでしょうね。悪気はなくても、その言葉で相手が腹を立てたら逆効果。そのことを若者たちも認識しておくべきでしょう」(金田一氏)
==============引用終了

 そういうことでしょう。タモリ(例によって敬称省略)の主張は〈目上に「お疲れ様」と言うな〉ではなく、〈子供にそういう言葉を使わせるな〉だろう。
 〈1〉の解説はややピント外れだったが、金田一先生の解説はお見事。
 だてにじっちゃんの名にかけてるわけじゃない。 


【ネタ元】 NEWSポストセブン
http://www.news-postseven.com/archives/20150804_339838.html
==============引用開始
「お疲れ様」蔓延の背景 適当な挨拶ないためと金田一秀穂氏

 7月26日放送の『ヨルタモリ』(フジテレビ系)でタモリが、「子役が誰彼かまわず『お疲れ様です』といって回るのはおかしい」「『お疲れ様』というのは、元来、目上の者が目下の者にいう言葉。これをわかっていないんですね」と力説し、民放連(日本の民間ラジオ・テレビ業者が所属する団体)が子役に「お疲れ様」といわせないよう申し入れをすべきだとまで提言し、波紋を呼んでいる。

「お疲れ様」はいつの間にやら若い世代の中で挨拶のスタンダードになっているが、上から目線の言葉ではないかと違和感を持っている中高年が多く、このタモリの発言に快哉を叫んだ。「お疲れ様です」を巡っては社内で軋轢が生じ「お疲れ様禁止令」が出された広告代理店もあるという。どうしてこんな現象が起きるのか。言語学者の金田一秀穂氏はこう分析する。

「お疲れ様は、いたわりの言葉。力のある者でなければいたわれないので、いわれた側は“上から目線”を感じてしまう。私も学生が授業が終わった後に、『先生、お疲れ様でした』というのには抵抗があります。ただ日本語には、会った時に目上の人に対してきちっと使える、万能の挨拶語がないんです。

 だから、『いつもお世話になってます』とか『先日はありがとうございました』とか、場面によって使い分けるしかなかった。『お疲れ様です』が広がったのは、適当な挨拶が他にないというのも大きな要因でしょう」

 例えばテレビ業界では、昔は「おはようございます」が万能の挨拶語だったが「夜に『おはようございます』は変だ」ということで、「お疲れ様です」が主流になったという。

 その“新スタンダード”に業界の顔であるタモリが苦言を呈したとあって、テレビ業界はざわついている。かつてタモリは、居酒屋の店員が使う「こちら○○になります」という表現を、撲滅しようとしたことで有名だ。

「タモリさんがとくに子役についていったのは、そもそも子供は敬語を使うべきではないからです。子供は『お疲れ様』でなく『こんにちは』といっていればいい。子役の人たちは立派な社会人ではあるが、子供は子供。だからタモリさんには違和感があるんでしょうね。悪気はなくても、その言葉で相手が腹を立てたら逆効果。そのことを若者たちも認識しておくべきでしょう」(金田一氏)

「お疲れ様」の広がりには、時代的背景もある。いまやビジネスも友人関係も「広く薄いつながり」が当たり前になり、上下関係も曖昧になる一方。そんななか、「お疲れ様です」は、どんな相手にも気配りを示そうとする、若者世代にとっての「新しいマナー」ともいえる。

 シニア世代も、いずれ「『お疲れ様』といってもらえるだけマシ」(60代男性)という心境になるのかも。

※週刊ポスト2015年8月14日号
==============引用終了

 
 この書き方だと著作権的にやや問題があるので、当方の考えを書いておく。


mixi日記2013年04月09日から

 これを現段階の結論にしたい。

 目上の人に対しては「お疲れさまです/でございます」が無難です。
「ご苦労さまです/でございます」は×とされています。

 詳しくは下記をご参照ください。
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n126655
 以下は一部の抜粋(重言)。


ご苦労さま/ご苦労さまです
 相手の苦労や労力に対するねぎらいの言葉とされます。諸説あるようですが、目上に対しては基本的にNG。どうにも上から目線のニュアンスがあります。
 時代劇でお殿様が家来をねぎらう「ご苦労であった」が典型的(実際にはこんな言い方はしなかったという説も)。


お疲れさま/お疲れさまです
 では目上にはどう言えばいいのかが悩ましい。
 会社内なら、「お疲れさまです」あたりが一般的でしょう。これも本来はねぎらいの言葉だから目上に使うべきではない、という説もあります。そのとおりですが、ほかに適切な言い回しがないもので。「ありがとうございます」をすすめる人もいますが、これは何かをしてもらったとき限定でしょう。
 たとえば、時間外に廊下で重役と出くわしたとします。「ありがとうございます」は明らかにヘンなので、黙礼するくらいでしょうか。「お疲れさまでございます」などと言うと、「それは本来は……」と説教される可能性があります。
「お疲れさまです」は、同格以下に対しても使えます。
「お疲れ」→「お疲れさま」→「お疲れさまです」→「お疲れさまでございます」
くらいの順で敬度が高くなります。


 ご苦労さまでございます
 目上に対しては丁寧に「ご苦労さまでございます」と言えばいい、という説も見聞します。
 あまり鵜呑みにしないほうがよいでしょう。「目上に対してご苦労なんてけしからん」と考えているお偉いさんが、目下の者に「ご苦労さまでございます」と言われたら、「その言い方なら丁寧だから許す」と考えると思いますか?
 つまり、「ご苦労さまでございます」ならOK、というのは身勝手な論理です。
 昔は任侠映画などで、出所した幹部を迎えに行って「お務め、ご苦労さまでございます」と言うシーンがあったような……。あれが許されるのはどういう理屈なんでしょう。現代の言葉にうるさい幹部に言ったら殴られるんでしょうか(笑)。


 詳しくは下記をご参照ください。
突然ですが問題です【日本語編2】──「お疲れさまです」「ご苦労さまです」 解答編
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1300.html

 国立国語研究所のサイトや、「敬語の指針」もこの問題にふれている。
 全文は↑のリンク先参照。
 結論部だけ転載しておく。

●国立国語研究所
http://www.ninjal.ac.jp/products-k/kokken_mado/27/05/
================引用開始
最近では,派遣会社の社員研修などで職場の常套(じょうとう)的なあいさつ言葉として,「お疲れさまです」を教えていると聞きます。朝会ったばかりの人やメールの書き出しに必ず使う,ということのないよう,状況を考えて場面により使い分けることが必要です。出先から戻った同僚に気持を込めて「お疲れさまでした」と言えば,疲れも癒(いや)されるということではないでしょうか。
================引用終了

●「敬語の指針」(P.45~46)
http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/soukai/pdf/keigo_tousin.pdf
 ↓
http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/sokai/sokai_6/pdf/keigo_tousin.pdf
================引用開始
要するに,時間外に仕事を教えてくれた上司に対しては,「御苦労様でした」というねぎらいの言葉ではなく,「ありがとうございました」と感謝の気持ちを表す言い方に変えた方が良く,一緒に書類作成に追われていた上司に対しては,「お疲れ様でございました」と,気持ちを込めて表現すれば良いわけである。
ただし,このような定型的な表現ではなく,例えば「おかげ様で仕事が少し分かるようになってきました。」などと,別の観点に立った表現を使うことで,上手に自分の気持ちを相手に伝えることも可能である。
================引用終了

「敬語の指針」の最後の段落部は正論だけど、わざわざこんなことを書く意味があるのですかね。
 それができるなら誰も苦労はしません。「可能ではある」けど、独自の言い方をするのがむずかしいから、こういう「定型的な表現」が求められているのでは。その「定型的な表現」のなかで何が適切か、何が無難かということを説明した結論がこれって……。




ヨルタモリ発「お疲れ様」問題〈3〉 
そもそも、発言の趣旨を取り違えているって!


 そもそもタモリ(敬称略)が言いたかったのはそんなことではない(はず)。オンエアをちゃんと見ていたらわかると思う。皆さん、見てなかったのにグチャグチャ言ってるのだろうか。
 元来、上から下への言葉だった(これはホントらしい)とは言っているが、現代社会で「部下が上司に言ってはいけない」なんてひとことも言っていない。ほかに適切な言い方がないのだからしかたがない。
 理解力のない●●が伝言ゲームで話をややこしくしている……としか思えない。

【ヨルタモリ発「お疲れ様」問題〈1〉 そこが問題じゃないだろ】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-3281.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1944783746&owner_id=5019671
==============引用開始

 当該番組は見ていた。
 それだけにこの記事には強い異和感があった。
====引用開始
タモリが、「『お疲れ様』というのは、元来、目上の者が目下の者にいう言葉。これをわかっていないんですね」と力説し、民放連(日本の民間ラジオ・テレビ業者が所属する団体)が子役に「お疲れ様」といわせないよう申し入れをすべきだとまで提言したのだ。
====引用終了

 これに対して〈「我が意を得たり」と声を上げたのが中高年世代〉なんだそうな。
 なんかポイントがズレてないか?
〈「先に帰る若手社員に『お疲れ様です』といわれるとカチンとくる。そこは『お先に失礼します』だろう!」(50代男性)〉
 それはそのとおりだが、それは目下だろうが目上だろうが同じ。ただし、そうじゃない場合は「お疲れ様です」で何も問題はないだろう。
 ↑の例なら先に帰る人が「お先に失礼します」と言う。それに対してまだ仕事を続けている人が「お疲れ様です」と言う。ごく自然なやり取りだろう。これにメクジラを立てていたら変人だよ。
 タモリ(例によって敬称略)が言っているのはそういうことではないはず。
 ただ、話の流れはそういうことになっている。
 当方の感覚がおかしいのだろうか。
 まあ、録画を見る段階でベロベロだった可能性がある。
 ただ、タモリの主張は、子役と言ってもしょせん子供なんだから、そういう妙に大人びた言葉を使うん(使わせるん)じゃない……だったはず。
 と、考えていたら……続編のニュースが。
==============引用終了

【ヨルタモリ発「お疲れ様」問題〈2〉 さすがは金田一秀穂先生】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-3281.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1944784120&owner_id=5019671

==============引用開始
 金田一先生の分析。
====引用開始
「タモリさんがとくに子役についていったのは、そもそも子供は敬語を使うべきではないからです。子供は『お疲れ様』でなく『こんにちは』といっていればいい。子役の人たちは立派な社会人ではあるが、子供は子供。だからタモリさんには違和感があるんでしょうね。悪気はなくても、その言葉で相手が腹を立てたら逆効果。そのことを若者たちも認識しておくべきでしょう」(金田一氏)
====引用終了

 そういうことでしょう。タモリ(例によって敬称略)の主張は〈目上に「お疲れ様」と言うな〉ではなく、〈子供にそういう言葉を使わせるな〉だろう。
 〈1〉の解説はややピント外れだったが、金田一先生の解説はお見事。
 だてにじっちゃんの名にかけてるわけじゃない。
==============引用終了


 映像を確保しておく(22分40秒くらいの湯島テレビスペシャル)。
https://www.youtube.com/watch?v=4H6LOSwB8OE



■目上の人に「お疲れさまです」は間違いなのか
(東洋経済オンライン - 08月27日 15:20)
http://toyokeizai.net/articles/-/80311
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=238&from=diary&id=3586586

==============引用開始
目上の人に「お疲れさまです」は間違いなのか

2015年08月27日 15:20 東洋経済オンライン


 今、「お疲れ様です」という言葉が、大きな波紋を呼んでいます。

2015年8月16日公開の記事です。東洋経済オンラインで読みたい方はこちら

 7月26日放送の『ヨルタモリ』(フジテレビ系)でタモリさんが「子役が誰彼かまわず『お疲れ様です』と言って回るのはおかしい」という出だしから「『お疲れ様』というのは、元来、目上の者が目下の者にいう言葉。これをわかっていないんですね」と力説しました。週刊ポスト誌をはじめ、一部のメディアでこの発言を記事化したためにあちらこちらで物議をかもしています。

 さらに、その発言を受けて、民放連(日本の民間ラジオ・テレビ業者が所属する団体)が子役に「お疲れ様」と言わせないよう申 し入れをすべきだとまで提言したとのこと。しかし、この記事の読者の皆さんもきっと違和感を覚えた人も大勢いると思います。

研修で教えている内容とは?


 近年、各研修会社でのビジネスマナー講習では「『ご苦労さま』は目上の人から目下の人に使うのに対し、『お疲れさま』は同僚、目上の人に対して使うもの」と、研修講師から教わっているはずです。

 文化庁のサイト平成17年度版「国語に関する世論調査」の結果を参考にすると

4.仕事が終わったときに、どのような言葉を掛けるか(以下原文のまま)

仕事後に掛ける言葉<問5>(12ページ) ― 相手の職階が上だと、約7割が「お疲れ様(でした)」。相手の職階が下だと「御苦労様(でした)」が増加―

 会社で仕事を一緒にした人たちに対して、仕事が終わったときに何という言葉を掛けるかを、自分より職階が上の人の場合と自分より職階が下の人の場合について尋ねた。

 (1)一緒に働いた人が、自分より職階が上の人の場合
 〔全体〕結果を多い順に示すと、以下のとおり(「その他」「わからない」は省略)

 「お疲れ様(でした)」が約7割で、「御苦労様(でした)」、「ありがとう(ございました)は、ともに1割台にとどまっている。
「お疲れ様(でした)」……69.2%
「御苦労様(でした)」 ……15.1%
「ありがとう(ございました)」……11.0%
「どうも」……0.9%
何も言わない……0.6%


 (2)一緒に働いた人が、自分より職階が下の人の場合
 〔全体〕結果を多い順に示すと、以下のとおり(「その他」「わからない」は省略)

 「お疲れ様(でした)」が5割強で、「御苦労様(でした)」は3割台半ばとなっている。(1)で尋ねた自分より職階が上の人の場合 と比べると、「お疲れ様(でした)」の割合が16ポイント、「ありがとう(ございました)」の割合が6ポイント低くなり、「御苦労様(でした)」の割合が21ポイント高くなっている。
「お疲れ様(でした)」……53.4%
「御苦労様(でした)」……36.1%
「ありがとう(ございました)」……5.0%
「どうも」……2.8%
何も言わない……0.5%

この結果を見ても、目上の人に対しては7割近い人が「お疲れ様」という言葉を使用して、すでに十分に浸透しているのがわかります。ここまで浸透していると、その言葉を使用しないで挨拶をするのにはどうしたらよいのか迷ってしまいます。

「お疲れ様」はすでに浸透している


 その言葉の持つ「本来の意味」や「由来」を理解している人にすれば、部下や後輩が先輩や上司に対して、その労をねぎらう声掛けをすること自体、(たとえ建前論だとしても)本来はあるべきではない姿だと立腹されるのも当然といえば当然です。

 ただ、文化庁がこのような調査をすること自体、その時代に応じての「言葉の使い方」や「言葉の選択」の仕方に変化が表れていることを確認し、対応していくために必要とされているからにほかなりません。

 もう30年以上も前になりますが、筆者自身のことを思い出してみても、当時の新入社員研修で、すでに「『ご苦労さま』は目上の人から目下の人に、『お疲れさま』は同僚、目上の人に」と、研修講師から教わった記憶は鮮明に残っています。学生から社会人になりたてで、「お疲れ様でした」という言葉に新鮮さを覚え、毎日、嬉々として使っていたものです。

 ところがある時、外回りから帰ってきた先輩に「お疲れ様でした」といつものように元気に声掛けした時のことです。「まだ、午前中だから疲れていないよ」という言葉を返されてしまい困惑してしまいました。それ以来、正しいのだろうなと思いながらも、「お疲れ様」という言葉を目上の人に対して使うことはなくなりました。

 その代わりに、場面、場面に応じて「ありがとうございます。」というお礼のひとことを添えて、万能の「言い回し」を考えたものです。

「お疲れ様」を言い換えるなら


 「おはようございます。朝早くから、(私たちの指導のために)ありがとうございます。今日もよろしくお願いします」という朝の挨拶から始まり、夜であれば、「遅くまで、ありがとうございます(今日はお先に失礼します)」。

 また、昼間であれば「お帰りなさいませ。(暑いなかでの、)外回りありがとうございます」など、上司、先輩に対して「お疲れ様」というねぎらうひと言ではなく、その時どきの状況に応じたひと言(例のような「おはようございます」「よろしくお願いします 」など)のあたりまえの挨拶に「ありがとうございます」という感謝の言葉で気持ちを表します。

 このように何気なく使う日常の挨拶の中で、きちんと気持ちを表現し続けることで、良好な人間関係が築き上げられます。

 (その時「ありがとうございました」は、完了形の言い回しになってしまい、それを使い続けると、いつしか縁を切ってしまうように響きますから、極力現在形の「ありがとうございます」を使用します。)

 また、同じく文化庁のサイト平成24年度版「国語に関する世論調査」には、「お疲れ様」という言葉以外でも、コミュニケーションについての興味深い結果がでています。

 1. 人とのコミュニケーションについて (以下原文のまま)
誰かに話をしていて、自分の言いたかったことが、相手にうまく伝わらなかったという経験があるか、ないか<問2>(P.7) ― 6割以上の人が「ある(計)」と回答―

 〔全体・年齢別〕誰かに話をしていて、自分の言いたかったことが、相手にうまく伝わらなかったという経験があるか、それとも、ないかを尋ねた。

 「よくある」と「時々ある」を選んだ人を合わせた「ある(計)」は63.4%、「余りない」と「ない」を合わせた「ない(計)」は36.3%であった。

 年齢別に見ると、「ある(計)」の割合は、16歳から50代までは、6割台半ばから7割前後となっている。また、60歳以上では、5割台半ばとなっている。
 自分の言いたいことが伝わらなかった理由<問2付>(P.7) ― 「自分の話し方に問題がある」と考える人の割合は、若い年代で高い傾向―

 〔全体〕問2で「ある(計)」を選択した人(63.4%)に、伝わらなかった理由を尋ねた。結果は以下のとおり。
・どちらかと言えば、自分の話し方に問題があることが多いと感じる……55.0%
・どちらかと言えば、相手の聞き方に問題があることが多いと感じる……8.6%
・どちらとも言えない……35.9%
・わからない……0.5%


 〔年齢別〕年齢別に見ると、すべての年代で、「どちらかと言えば、自分の話し方に問題があることが多いと感じる」と回答した人の割合が最も高くなっている。

 中でも、16~19歳では8割、20~30代では6割台後半となっており、40代以上に比べて高くなっている。一方、「どちらかと言えば、相手の聞き方に問題があることが多いと感じる」と回答した人は、60歳以上を除くすべての年代で1割に達していない。
人とのコミュニケーションにおいて、重視すること<問4> (P.13) ― 6割台半ばの人が「相手との人間関係を作り上げながら伝え合うこと」と回答―

〔全体〕人とのコミュニケーションにおいて、「相手との人間関係を作り上げながら伝え合うこと」と「根拠や理由を明確にして論理的に伝え合うこと」のどちらを重視するかを尋ねた。

 「相手との人間関係を作り上げながら伝え合うこと」と回答した人が6割台半ば、「根拠や理由を明確にして論理的に伝え合うこと」と回答した人が1割台半ばという結果であった。また、「相手や状況によって異なるので、どちらかひとつには絞れない」と回答した人も1割台半ばであった。
・「相手との人間関係を作り上げながら伝え合うこと」の方を重視する……65.1%
・「根拠や理由を明確にして論理的に伝え合うこと」の方を重視する……15.0%
・相手や状況によって異なるので、どちらかひとつには絞れない……14.9%
・どちらも重視していない……3.7%
・わからない……1.4%

 〔年齢別〕年齢別に見ると、すべての年代で「(a)相手との人間関係を作り上げながら伝え合うこと」を重視すると答えた人の割合が高くなっている。特に、20代から40代では7割前後となっており、ほかの年代に比べて高い。また、「(b)根拠や理由を明確にして論理的に伝え合うこと」を重視していると答えた人の割合はどの年代でも1割台となっている。そのうち、60歳以上では、18.2%となっており、ほかの年代に比べて高い。

 こうしてみると、6割以上もの多くの人が、誰かに話をしていて、「自分の言いたかったことが、相手にうまく伝わらなかった」という経験をしています。

 そして、年齢が若ければ若いほど、「自分の話し方に問題がある」と感じ、更に若ければ若いほど「相手との人間関係を作り上げながら伝え合うこと」を重視しているのが解ります。

よりよい「言葉」や「言い回し」で想いを伝える


 同じ思いも言い回しによっては、心に刺さる「しびれるひと言」になります。
「今回の成功は部長のおかげです」
より
「部長の下で成功できたことはわたしの誇りです」
 こんな言葉で言われたら上司冥利に尽きます!

 「言葉の選択」によって人を変え、そして、その言葉によって自分を変える。 自分が発する言葉で、部下のやる気を引き出したり、ネガティブな上司や取引先の態度をガラッと変えたりできます。結果として、相手に対する自分の印象が変わり、自分の評価が高まり、自分自身のモチベーションも上がります。

 コミュニケーションにおいて、よりよい「言葉」「言い回し」を選択できるようになると、あなたの「想い」が、上司や部下、取引先にしっかりと伝わるようになります。そんな勉強をするのには遅いも早いもありません。夏休みの今の時期がチャンスかもしれません。

大ナギ 勝 :ムービングオフィス代表
==============引用終了


ヨルタモリ発「お疲れ様」問題〈4〉 
知識人タモリを「酔っ払い」呼ばわりする●●


 ↑がらみのmixi日記をザッと読んでみた。
 なんと言うか……「気が重くなる」ってとこかな。
 一人、あまりにもアンマリなことを書いている人がいたので、コメントを入れた。以下はそのやり取り。この文体は独特のニオイがする。日本語が通じないようなんで撤収します。

(中略)

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

お疲れ様でした…は、正しい使い方です☆
2015年08月27日22:37
目上の人に、<お疲れ様でした>は、正しい使い方。タモリさんは、<ご苦労様>と、目下が目上に言う大間違いと、勘違いされたのでしょう。聞き流せば良いものを尻馬に乗った人がいて、大騒ぎに。放映前にディレクターがチェックすべき。<酔っ払いの勘違い>と、テロップ入れれば済む話です☆タモリさんも反省してください。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

tobirisu
2015年08月27日 23:46
 ニュースから失礼します。
 タモリ氏は勘違いしたわけではありません。「不自然だから子供にそんな大人びた言葉遣いをさせるな」と主張していたはずです。オンエアを見た限りそう感じました。「反省」すべきは、誤解したうえに拡散している人たち(たぶんほとんどの人はオンエアを見てません)です。
 詳しくは下記をご参照ください。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1945499161&owner_id=5019671

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

☆Aさん 2015年08月28日 02:12
> tobirisuさん
コメントありがとうございます。 この番組、よく観ている方だと思いますが、うだうだした会話なので、録画している訳でもないし、聞き書きしている訳でもないので、このようにあれっと感じた方が多いなら、そうとられるような言い方だったのではないか、と私は思います☆
子役は今やプロですし、主役級で、タモリおじさんより本気で仕事しているかも知れませんね。
放送収録中にベロベロだったりするのは、本当は良くないと思います。
コメント

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tobirisu
2015年08月28日 12:04
 問題の発言はトークの場ではなく、VTRのコントの中の発言だったのでは。酔っ払っていたわけではなく、流れで出た失言でもないはずです。☆Aさん もオンエアを見ずに書いてますよね。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

☆Aさん 2015年08月29日 02:19
> tobirisuさんこの番組、私は何故かつけていることが多いのです。国会中継やサッカーの試合や映画などの様に、真剣には聞いていませんが、
観ないで書いていると言うのでもありません。

タモリさんは、真剣な討論の場にはあまり出ていらっしゃいませんね
雰囲気で話をされることが多いので、世間話のおもしろさ。
知識面では、ヘンな時もありますよ。でも、タモリさんに、知識を期待している訳ではないので、
大人は聞き流します。
聞き流しが、おもしろい。
こんな知識面であれこれとなるのは、無粋なのだと思います
なんでも、いいとも…のおもしろさなのでしょう。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 あのね。
 普段よく見ているか否かはあまり関係ないの。
 当方が言ってるのは、問題の回のオンエアを見ているか否か。
 アンタは見ないで書いているでしょ。
 見ていて「酔っ払いの勘違い」と感じたんなら論外です。
 まず、タモリ(例によって敬称略)は、「勘違い」で言ったわけではない。これは断定できる。過去の彼の番組でもこういった言葉の問題は再三出ている。
 しかも、すでに書いたように、barでの会話じゃないの。だから「酔っ払い」でもない。
「聞き流し」ていた「大人」が、なんでこんな無礼なことを書けるんだ?
「聞き流せば良いものを尻馬に乗っ」て間違いだらけのmixi日記を書くのはどういう了見だ?
 タモリ自身はそれをひけらかしたりしない(大人だから)けど、芸能界でもトップクラスの知識人(いくぶん雑学よりだけど)だと思うよ。そのうえで、「ふざけ半分」だったり「まじめ半分」だったり……そのあたりが真骨頂だと思う。

 今回のような話になると、世間はタモリの知識を甘く見ていることや、タモリの芸の魅力がわかっていないことがよくわかる。なんだかなぁ。
「ヨルタモリ」のコミュにもちょっとコメントしてみた。ファンのフリしてやっぱりなのね。●●は安易に書き込みするな。「都市伝説」ってどういう意味で使っているのかな?
 それに同調するコメントの「アンチテーゼの達人」ってどういう意味?

(中略)
==============引用開始
ださん
>>[129] tobirisuさん

タモリは、キャラを演じながらではありましたが、子役どうこうとは別に、はっきりと「あれは間違った日本語の使い方」と言っていたと感じましたよ。事実、タモリはそのつもりでしょう。

以前に、「タモリのジャポニカロゴス」という番組の中で、金田一秀穂先生が、「敬語には使役という概念が無い」と言われていました。

目上の人に「ご苦労様」はダメで「お疲れ様」は良い、というのも、都市伝説みたいなものです。
==============引用終了

 マトモなことを書いている日記にもいくつかコメントしてみた。
 まともなやり取りになる。世の中●●ばかりではない(当然か)。

(中略)

 映像を確保しておく(22分40秒くらいの湯島テレビスペシャル)。
https://www.youtube.com/watch?v=4H6LOSwB8OE

2016年07~09月の朝日新聞から

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2828.html

日本語アレコレの索引(日々増殖中)【14】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1935528999&owner_id=5019671

【索引】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-244.html

●朝日新聞から──番外編 よく目にする誤用の御三家
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-122.html

●朝日新聞から──ではない 世に誤用の種は尽きまじ
「7割以上が間違ったら、もうそれは誤用ではない」のか?
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-194.html


【2016年07月】


16-06-02
28日
どとらも名球会の入会条件として同等に扱われているが、達成の難易度には差がある。(夕刊11面)
 日刊スポーツ記録班。こういう「難易度」にはまだ異和感がある。

16-07-01&02
2日
 内田は白154(9の十一)をまったく見てなく、「非常に微細。ひょっとすると半目勝てるかもと思った」と語る。(朝刊22面)
 春秋子記者。別に「間違い」ではないけど、非常に意外だった。こういう中止形は新聞の場合、「見ておらず」と書くはず。「見ていず」も相当イヤだけど、「見てなく」はどうなんだろう。個人的には、「~ので」が原則だが、この場合は「~見ていなかったので」もなんかヘン。「なかった。」と言い切るしかないのかもしれない。
「非常に微細」は厳密には重言なんだろうな。コメントの中だけど。


16-07-03&04&05
30日
復職や共働き問題を安直に扱っている感はあるが、王道な作りで、いい意味でフジらしさがある。(夕刊4面)
 座談会における小峰健二記者のコメント。話し言葉だからアラが見えるのはしかたがないかも。でも紙になってから校正はしているのだろうから、言い訳にはならない。
「扱っている感」……これは微妙。『記者ハンドブック』を見ても「観」か「感」かはっきりしない。「…の観を呈する」があるから「観」なのかな。「観」は「見方、見える様子」、「感」は「気持ち、感じ方」……やはりわからない。個人的には「どっちもアリ」と考えている。
「王道な作り」……もうダメなんだろうな。言いかえがないから。「いかにもドラマらしい」では長すぎるし、かなり違う。ただ、「王道な」には異和感がある。
「いい意味でフジらしさ」……「フジらしさ」と言ったらフツーはいい意味だろう。「このイヤらしい演技はいい意味で○○らしさが出ている」のように、悪いニュアンスの「らしさ」が出ているときに使うのが「いい意味で○○らしさ」だろう。
 下記と似ているのかいないのか。
【「いい意味で世渡り上手」ってどういう意味?──このクールのドラマ10-7~9-1】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1383.html


16-07-06
31日
(政治断簡)私、「失敗」しないので 政治部次長・高橋純子

 私、失敗しないので。

 人気テレビドラマシリーズ「ドクターX」、外科医・大門未知子の決めゼリフ。

 これがもし。

 私、「失敗」しないので。

 であったならどうだろう。留保つきの失敗=用意されている逃げ道。鍛え上げた手術の腕だけを武器に、何人にもこびないという大門未知子のキャラクターが一変する。
(以下は会員限定。)

 というわけで。

 《ひらがなにされて幼児語で書かれたこの憲法は、なぜかというか当然というか、日本国憲法という名称ではなくなっていた。にっほんこく「憲法」という名前になってしまったのだ。カッコ付きの「憲法」。リセットし放題。九条を守ると称しながらこれまでの憲法は全部チャラにされた。「憲法」を売り上げで計るようにもなった》

 笙野頼子氏が10年前に出版した小説「だいにっほん、おんたこめいわく史」の一節。描かれているのは、大権力が反権力を名乗り、政府が行う言論統制も「無力なぼくたちの反権力闘争」になっちゃう国、にっほんである。

    *

 さすが「純文学の守護神」とも称される作家だけあって、奇妙奇天烈(きてれつ)意味不明、読めば脳が沸騰してくるのだがしかし、読了後は視力が上がるというか、世界がよく見えるようになる。データを示せとか対案を出せとか主観を入れるなとか、言葉への抑圧が強まるこの国にあって、いつしか脳内に蓄積された毒素が排出される感じ。

 「文学の言葉は、国家や市場経済に対抗します。それは人間の肉体から発している言葉で、同時に歴史を背負った言葉でもある」。笙野氏はかつて、月刊誌のインタビューにこう語っていた。

 さて。視力向上によって何がよく見えるようになったかといえば、安倍政権のカギカッコである。たとえばほら。《アベノミクスは、確実に「結果」を生み出しています。しかし、まだ道半ばです。これからも、さらにアベノミクスのエンジンをフル回転させることで、全国の皆さんに景気回復の実感をお届けします》

 参院選の投開票日前日、7月9日付朝刊に載った自民党の広告。結果にカギカッコ?

 《政治的な責任というものは徹頭徹尾結果責任であります》(丸山真男「政治的判断」)

 だが結果を「結果」にしてしまえば、あら不思議、永遠に留保可能、結果責任を回避し続けられる。

 去る6月1日の首相記者会見もなかなかに奇異だ。話し言葉だと全く気づかないが、官邸ホームページを見ると、リスク、危機、悲観、新しい判断、国民の信を問う、などなどにカギカッコがついている。そこに脈絡は、ない。

    *

 たかがカギカッコ、されど政治権力に多用させてはいけない。カギカッコでくくられた言葉はゼリー状にゆるみ、批判が刺さらないから。読みも字面もそのままに、意味を自在に変えられるから。言葉が変われば、強権をふるわずとも、成り行きで世界を変えられるから。だから――。

 安倍政権は「すごい」。

 安倍政権は「こわい」。
(朝刊4面)
 政治部次長・高橋純子。申し訳ないが、何が言いたいのかさっぱりわからない。カギカッコが〈リセットし放題〉を意味するなんてルールがいつ決まったのか。笙野頼子氏が使ったのは、小説内の決め事。小説の外にも通じる一般的なルールではない。前提がこれでは何を書いても……。これが〝 〟ならまだわかる。〝 〟をつけると、通常の意味以外の意味で使っているニュアンスになる。これはある程度共通認識だろう。ただ、これも微妙で、ちゃんと書こうとするとえらいことになる。


【2016年08月】


16-08-01
2日
その後、毎日けいこをつけてもらって、本当に力を抜いてくれず、ありがたいけいこをした。(朝刊19面)
 竹園隆浩記者。千代の富士の死についての八角理事長のコメント。なんだかなぁ。「力を抜いてくれず……」と言ったら、「毎日痛い思いをした」「嫌がらせかと思った」とか続き、そのことを恨んでいる感じになる。ここは感謝しているのだから、「力を抜かないでくれて……」あたりだろう。


16-08-02
5日
 村川は仕方なく白36とアテ、張がコウのタイミングを伺う攻防へ進む。(朝刊12面)
 伊藤衆生記者。最近よく目にする変換ミス。新聞がそのまま掲載しますか。漢字で書くなら「窺う」だが、常用外なので「うかがう」と書くしかない。


16-08-03
21日
内角球を思い切って突く大胆さも必要になる。(朝刊15面)
 坂名信行記者。これも珍しいかも。「内角を思い切って突く」「内角球を思い切って使う」だろう。


16-08-04
22日
打者のパワーアップには目を見張るものがある。(朝刊15面)
 編集委員・安藤嘉浩。これはしかたがないだろう。元々は代用漢字だったと思う。「風光明美」「高根の花」「2年に渡る」……ほかに何があったかな。


16-08-05
24日
(ことばの広場 校閲センターから)させていただく
2016年8月24日05時00分

 職場の歓送迎会や地域の会合など、人前で何か話をすることになった時、「お話しします」と言えば十分なのに「お話しさせていただきます」と、つい言ってしまいませんか。

 これは一例ですが、こうした「○○させていただく」表現について、多くのご意見をいただいています。「冗長で押しつけがましい」など、ほとんどが
(以下会員限定)批判的なものです。

 国語辞典は、相手の許しを得て行う自分の動作を謙遜する時に使われる、としています。戦後、一般に広がったと説明しているものもあります。

 元来の使い方について、敬語に詳しい東京外国語大名誉教授の井上史雄さんは「業務上のやりとりなど一時的な場面で、自分と身分的な違いがない相手への敬意を表すのに用いられた表現だった」と言います。

 ところが戦後、人間関係が流動的になって、使われることが増えてきました。相手の許可が不要な場面や、自分の一方的な行為についてさえも、頻繁に使われるようになりました。

 その理由には、この言葉が持つ便利さがあるようです。動詞にくっつけるだけで、場面を問わずに「相手に失礼のないよう私は配慮している」ということを、あらかじめ示せるからです。文法上、どんな動詞の後ろでも使える点も、重宝された理由の一つだそうです。

 それではこの表現に抵抗を感じる人がいるのは、なぜなのでしょうか。井上さんによると、敬語は知識や情報を伝えるのではなく、対人関係での配慮の気持ちを示すために使われます。人間関係は時代により変わりやすく、それに合わせて望ましいとされる表現も変化します。

 一方で、人が一度身につけた正しい敬語についての感覚は変わりにくいもの。「させていただく」という表現が多用される現状に違和感を抱く人がいるのも、そうした事情によると言えそうです。

 (市原俊介)
(朝刊13面)
 市原俊介記者。いったい何を言いたいのだろう。ネットなんかではあきるほどの意見が垂れ流されている。いまさらこんな当たり障りのない記事を書いて、どんな意味があるのかサッパリわからない。「校閲センター」を名乗るのなら、「どういう方針で臨んでいるか」を書くべきだろう。それを書かないなら……以下約2万字削除。


16-08-06&07
31日
準決勝の喝 迷い消えた(見出し)
0―0から延長十回に敵失で得た1点でサヨナラ勝ちした直後、喜ぶより先にベンチでは木田監督から喝が入った。(朝刊21面)
 藤田旬子記者。「カツが入る」というか否かは不明。フツーは「活を入れる」だろう。まぁ。「活が入る」もアリにしようか。「喝を入れる」は誤用と『記者ハンドブック』に明記されている(はず)。ただ、近年はこの誤用が多い。「一喝する」との混用なんだろう。見出しの「準決勝の喝」はさらに微妙。あるテレビ番組で「喝!」という言葉が頻用されている。こちらは座禅修行?の際に僧侶が発する「喝!」からもってきたのかな。そう考えると「準決勝の喝」がNGとは言い切れないような。でも「準決勝の喝」をOKにして「喝が入った」をNGにするのは……。


16-08-08
19日?
 ロシアのプーチン大統領(63)が、自身が無名だった時代から交友があった有力な側近を次々に表舞台から退けている。(朝刊?面)
 モスクワ=駒木明義記者。某所で話題になっていた一文。
https://www.facebook.com/honyaku.kobo/posts/1102921146454669
「ガ」が三連発になっている。「ノ」の連発はよく見るが、「ガ」の三連発は貴重。たいていは推敲の段階で修正する。(←オイ!)
「ガ」を消した例。
〈ロシアのプーチン大統領(63)は、自身の無名時代から交友のあった有力な側近を次々に表舞台から退けている。〉
 これはちょっとやりすぎかも。最初のガをハにかえるとけっこうニュアンスがかわる。

http://www.asahi.com/articles/ASJ8F56JVJ8FUHBI016.html?iref=comtop_8_02
==============引用開始
表舞台去るプーチン氏の側近たち 大統領選へ世代交代か
モスクワ=駒木明義2016年8月18日14時42分

 ロシアのプーチン大統領(63)が、自身が無名だった時代から交友があった有力な側近を次々に表舞台から退けている。12日には長年の盟友セルゲイ・イワノフ氏(63)を大統領府長官の職から解いた。2018年の次期大統領選を前に、世代交代を進める意図があるようだ。
 解任されたイワノフ氏は、プーチン氏と同じく旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身で、プーチン氏とは20代のころからの知り合い。安全保障会議書記、国防相、第1副首相を歴任し、後継大統領候補にも名が挙がっていた。

 プーチン氏は解任の理由について本人からの希望と説明した。ただ昨年来、プーチン氏の長年の盟友が解任されたり辞任したりする例が相次いでおり、今回の人事もそうした流れの一環だと言えそうだ。

 イワノフ氏が長官就任当初に「…(以下会員専用)
==============引用終了


【2016年09月】


16-09-01&02
6日
 局後には持久戦を目指すため、△6二金に代えて△2四歩が検討されたが、実戦では指しにくい。▲5九銀右と▲2四歩の組み合わせが有効という実体験を持っていた山崎が優位に立ったのは、生身の勝負としては順当だったかもしれない。(朝刊12面)
 後藤元気記者。なんだかなぁ。まず最初の読点の位置が気になる。「局後には、持久戦を目指すため(に)」だろうな。
 わからないのは「生身の勝負としては」の意味合い。ここで唐突に、ソフトと人間の違いを持ち出す気なんだろうか。「実戦心理としては」くらいか、直前に「実戦では」があるからバッサリ削除が正解なのでは。


16-09-03
6日
むしろ今期も惨敗なら「勝負づけはすんだ」との烙印(らくいん)を押されるだろう。(朝刊12面)
 松浦孝仁記者。名人挑戦者が、名人との相性が悪いことを書いている。「勝負づけ」って言うの? あえて言うなら「格づけ」「ランクづけ」くらいかな。「力関係が明らかになる」なんて書き方もある。実際には何かをきっかけに相性が逆になることがある。そう考えると、「苦手意識があるのかも、と思われてしまう」くらいが無難かも。


16-09-04
16日
「柔剛織り交ぜ強くなれ」と喝(朝刊27面)
 聞き手・川口敦子記者。この「喝」も微妙。困ったことに本文に、出てくるのは〈「柔剛織り交ぜて強くなれ」がモットー〉。これじゃ判断できない(泣)。


16-09-05
17日
しかし、目を見張る構想だからといって、すんなり勝てるほど勝負は甘くない。(朝刊17面)
 伊藤衆生記者。しかたがないかぁ。


16-09-06
22日 2016年9月22日05時00分
http://www.asahi.com/articles/DA3S12571190.html
==============引用開始
「ら抜き」多数派に? 文化庁調査

 「今年は初日の出が見れた」、「早く出れる?」といった「ら抜き」言葉を使う人の割合が、それぞれ「見られた」「出られる?」を使う人を初めて上回ったことが、文化庁が21日に発表した2015年度「国語に関する世論調査」で明らかになった。

 調査は今年2~3月、16歳以上の男女3589人を対象に行われ、19(以下会員限定)59人が答えた(有効回答率54.6%)。

 可能の助動詞「られる」の「ら」が脱落した「ら抜き」言葉について、「今年は初日の出が見れた」を使うと答えた人は48.4%(10年度調査比で1.2ポイント増)で、「見られた」の44.6%を上回った(同3ポイント減)。10代は8割近くが「見れる」を使っていた。「早く出れる?」を使うと答えた人も45.1%(同1.1ポイント増)で、「出られる?」の44.3%(同3.7ポイント減)を超えた。10~20代は6割以上が「出れる?」を使っていた。

 文化庁国語課の担当者は「尊敬や受け身の意味も含む『られる』から『ら』を抜くことで、『可能』という意味だとわかりやすくなる。合理的な変化であるとも考えられる」という。(守真弓)

 ▼34面=「日本語大切に」8割
==============引用終了(朝刊1面)
 守真弓記者。


16-09-07
22日
(朝刊34面)
http://www.asahi.com/articles/DA3S12571167.html
==============引用開始
「日本語を大切に」8割 敬語重視の傾向強まる 国語世論調査
2016年9月22日05時00分

 文化庁の2015年度国語世論調査で、「日本語を大切にしている」と答えた人は8割弱にのぼることが明らかになった。その一方で、慣用句の調査では、「確信犯」「琴線に触れる」を本来の意味で使う人は少なかった。▼1面参照

 毎日使う日本語について、「大切にしていると思う」は34・9%、「あまり意識したことはログイン前の続きないが、考えてみれば大切にしていると思う」は43・6%で、計78・5%に達した。01年度調査から1割近く増えた。

 また、敬語について、「大切にされるべきだ」と答えた人も64・1%に上り、「新しい時代にふさわしく、簡単でわかりやすいものであるべきだ」とする26・1%を大きく上回った。ほぼ互角だった97年度調査(前者が46・9%、後者が41・4%)と比べ、敬語を重視する傾向が浮き彫りになった。

 「確信犯」の意味は、「政治的・宗教的などの信念に基づいて正しいと信じてなされる行為(その行為を行う人)」だが、その意味と回答したのはわずか17%で、7割は「悪いことだとわかっていながらなされる行為(その行為を行う人)」の意味だと答えた。

 「琴線に触れる」は、本来は「感動や共鳴を与えること」という意味で、38・8%がそちらを選んだが、「怒りを買ってしまう」の意味だと答えた人も31・2%いた。特に10代では半数強がその意味ととらえていた。「『逆鱗(げきりん)に触れる』と混同する人が多い」(文化庁国語課)という。

 「奇特」は、本来の意味の「優れて他と違って感心なこと」と答えた人が半数いたが、誤用の「奇妙で珍しいこと」も約3割いた。

 ■言葉の使い方、何が影響? 「携帯電話」34%に大幅増

 言葉や言葉の使い方に影響を与えるものを尋ねたところ、(1)テレビ86・6%(2)新聞43・7%(3)携帯電話(スマートフォン含む)34・3%――の順だったが、08年度調査に比べてテレビ・新聞が減ったのに対し、携帯電話は20ポイントも増えた。

 パソコンや携帯電話など情報機器の普及によって、言葉や言葉の使い方に影響があると答えた人は85・3%。08年度調査に比べ、6ポイント近く増えた。具体的な影響として、「漢字が書けなくなる」が57・8%、「言葉の意味やニュアンスが変わる」が45・1%、「新しい言葉や言葉遣いが増える」が42・1%だった。

 感情などを絵で表した絵文字を使うことがある人は56・1%。女性が67・6%で男性の43・7%を上回った。(笑)(汗)(怒)などの感情表現は、4割が使っていた。絵文字、(笑)などの表現のいずれも、使う理由として「気持ちをより分かりやすく伝えるため」が7割を超えた。(守真弓)

 ■どちらの意味だと思う?

<奇特>

優れて他と違って感心なこと 49.9%

奇妙で珍しいこと      29.7%

<名前負け>

名前が立派で、中身が追いつかないこと  83.4%

名前を聞いただけで気後れしてしまうこと  9.3%

 ■どちらの言い方を使う?

<「周囲のみんなに、明るくにこやかな態度をとること」を>

あいきょうを振りまく  49.1%

あいそ(う)を振りまく 42.7%

<「そんなに思いどおりになるものではないこと」を>

そうは問屋が卸さない 70.4%

そうは問屋が許さない 23.6%

<「混乱したさま」を>

上を下への大騒ぎ 22.5%

上や下への大騒ぎ 60.8%

<「眠りから覚めたときの気分が悪いこと」を>

寝覚めが悪い 37.1%

目覚めが悪い 57.9%

 (上の選択肢が本来の意味や言い方)
==============引用終了


16-09-08
24日
 佐藤多佳子さんの新刊「明るい夜に出かけて」は若者ことばの宝庫だ。(朝刊1面)
 天声人語。やはり最近は書名に『 』をつけないようだ。それにしてもこのテーマで書くのが勇者。当方は書けない。すべるのがわかっているから。こういうテーマだと、つい結びに新語もってきたくなる。高い確率ですべる。「つまびらか」かは〈親世代にはおなじみでも高校生世代がわからない言葉〉らしい。少し前に偉い政治家が「つまびらかに読んでいない」と発言して●●にされた。あのおかたは親世代ではないのだろうか。
【ネタ元】
==============引用開始
(天声人語)じわる天声人語を
2016年9月24日05時00分

 佐藤多佳子さんの新刊「明るい夜に出かけて」は若者ことばの宝庫だ。「ペラい」は薄っぺらい。「フラグが立つ」は予感がする(先が見える)。作中20歳の主人公の独白や会話が難解で、知り合いの大学生に翻訳してもらった▼こうした新語の浸透度は、先日発表された第1回「現代人の語彙(ごい)に関する調査」でもテーマになった。高校生世代の方が親世代よりもよく知っている言葉として挙げられた上位30語がなかなか興味深い。「ディスる」はけなす。「りょ」は了解。ネットで頻用されるが会話でも使われる▼「じわる」は、すぐにはわからなかった妙味や笑いが後になって徐々にこみ上げること。「きょどる」は不審な挙動や緊張でとちることを言う。「飯テロ」は、空腹の人が多い時間帯に、食欲をそそる写真をこれ見よがしに投稿するいたずら。半数は初耳だった▼調査では逆に、親世代にはおなじみでも高校生世代がわからない言葉も浮かんだ。「阿漕(あこぎ)」「鞭撻(べんたつ)」「風采」「経団連」「つまびらか」「ひねもす」「こきおろす」。世代間の溝にしばし考え込む▼小欄を担当していると折々に読者の方々からご意見をいただく。「論旨があいまい」「こなれていない」「昔の天声人語はもっと格調が高かった」。日々、身を削る思いで懸命に取り組んでいるけれど、着想も筆力もまだまだペラいと自覚する▼多少はディスられることを覚悟しながら、皆様の胸に「じわる」コラムを目指します。ご指導ご鞭撻をお願いします。
==============引用終了

【〜ぶり 以来 来】まるよし講読

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2828.html

日本語アレコレの索引(日々増殖中)【14】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1935528999&owner_id=5019671

mixi日記2015年04月日から

 ずーっと放置していたネタのひとつ。
 妙な「~ぶり」の使い方。
「中学ぶり」とか「昨年ぶり」ってヤツです。下記の③。

https://kotobank.jp/word/%E6%8C%AF%E3%82%8A%E3%83%BB%E9%A2%A8-375923#E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.9E.97.20.E7.AC.AC.E4.B8.89.E7.89.88
==============引用開始
大辞林 第三版の解説

ぶり【振り・風】

名詞またはそれに準ずる語の下に付いて複合語をつくる。
①状態・動作の仕方・あり方を表す。 「枝-」 「勉強-」 〔「歩きっぷり」 「男っぷり」 「飲みっぷり」のように「っぷり」となることがある〕
②数量を表す語に付いて,分量がそれだけに相当することを表す。 「大-」 「五軒-もある家/鹿狩 独歩」
③時間を表す語に付いて,それだけの時間を経過して,再び同じ状態になることを表す。 「五年-の帰郷」 「三日-の晴天」
(以下略)
==============引用終了

 こんな妙な言い回しがなんで広まったが、さっぱりわからない。「1年ぶり」とかとの混用ってのはわかるけど。なんでこんな混用をするかなぁ。
 どう考えればいいのかよくわからないので放置していたら、下記のブログを発見した。
【新流行語対照(9)~ 「~(時点)ぶり」】
http://railway.cocolog-nifty.com/hyogen/2011/01/post-a6b7.html
【流行語対照番外 当ブログ記事が『アサヒ・コム』で紹介】
http://railway.cocolog-nifty.com/hyogen/2011/05/post-b4c9.html

 これでいいのだろう。
「以来」と「~ぶり」を使い分けていれば不自由はない。

 ちなみに、「まるよし講読」の記述を参照したのは3度目(正確には4度目?)
1338)1346)【「~いただけますようお願いいたします」「~いただきますようお願いいたします」「~くださいますようお願いいたします」】 「まるよし講読」
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-3215.html
1373)【期待感という言葉は必要ないのでは?】Yahoo!知恵袋 「まるよし講読」
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-3249.html

「~たら」と「~れば」をめぐって〈2〉&〈3〉 「ば」「と」「たら」「なら」

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-306.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1486031711&owner_id=5019671

mixi日記2010年11月09日から
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1618548831&owner_id=5019671

 直接的には下記の続きだろうな。
【「~たら」と「~れば」をめぐって 独り言です34くらい──日本語教師関連編14くらい】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-721.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1293941524&owner_id=5019671

 テーマサイトは下記?
【外国人の日本語学習者です、たらとばの違いがよく分かりません】
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1350072563

 ちょっと必要があって古い日記を引っ張り出したら、ずいぶん書き方が粗いことが気になった。
 ちょっと補足する。
 まず辞書をひき直す。
 よく「れば・たら」などと言われるけど、実際に辞書をひくなら、「ば」と「た」なのね。このレベルで感心しているようでは、われながら先が心配になる。
「た」に関してはベースにしている『大辞泉』が訳がわからないので、『大辞林』をベースにする。
 妙なことに気づいたんだが、約1年前に書いた【1】のときには、goo辞書は『大辞林』を採用していた。いまは『大辞泉』を採用しているみたい(笑)。

■Web辞書(『大辞泉』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%B0&dtype=0&dname=0na&stype=1&pagenum=1&index=17554214512000
================================

【1】[接助]
1 口語では活用語の仮定形、文語では活用語の未然形に付く。未成立の事柄を成立したものと仮定する条件を表す。もし…ならば。「暇ができれ―行く」「雨天なら―中止する」
================================

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%9F&dtype=0&dname=0na&stype=0&pagenum=1&index=13417411072100
================================

[助動][たろ|○|た|た|たら|○]《助動詞「たり」の連体形「たる」の音変化》活用語の連用形に付く。連用形が撥音便、およびガ行がイ音便となる場合には連濁で「だ」となる。
8 (「…たらどうか」「…たらいかがでしょうか」などの形で)助言したり提案したり勧誘したりする場合に用いられる。「この件は継続審議ということにしたらいかがでしょうか」
◆4は連体形の用法。567は、終止形の文末における用法。仮定形「たら」は、多く「ば」を伴わないで「雨が降ったら中止だ」などと使われ、「遅いからもう帰ったら」のように文末に用いられて8の意を表す。
================================

■Web辞書(『大辞林』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%9F&dtype=0&dname=0ss&stype=0&index=111653000000&pagenum=11
================================

(助動)
(たろ・○・た・た・たら・○)
〔補説〕 古語の完了の助動詞「たり」の連体形「たる」からの転。中世以降の語
動詞・形容詞・形容動詞および助動詞「れる・られる」「せる・させる」「ない」「たい」「らしい」「そうだ(様態)」「ようだ」「だ」「ます」「です」などの連用形に接続する。ただし、サ行以外の五段活用の動詞には、その音便の形に付く。また、ガ・ナ・バ・マの各行の五段活用の動詞に付く時は「だ」となる。
[7]仮定形「たら」は、接続助詞「ば」を伴わないで、それだけでも用いられる。
(ア)仮定条件を表す。仮にそうであるならば。もしそうなったらば。
  雨が降ったら、中止にする
  電話があったらメモしておいてくれ
  その本を読んだら早く返してくれ
(イ)未来の確定条件を表す。
  春になったら暖かくなる
(ウ)遠回しに命令する意を表す。主として女性が用いる。
  早くお帰りになったら
  跡片付けだけはしといたら
================================

 ざっと辞書を見た結果。接続を別にすれば、「れば」と「たら」の用法はほぼ同じ。強いて言えば、「たら」のほうが少し話し言葉的かもしれない。たいていの場合、「れば」と「たら」は言いかえができる。ただ、原因不明で言いかえがきかないものがある。言いかえがきかないものを精査すれば、何かわかるかもしれない。でも、それは学者の仕事だと思う。
 この記述だけを読むと、「た」の(イ)(ウ)は「た」だけの用法のように見えるが、実際には「れば文」に書きかえることができる。
 試しに例文を片っ端から、書きかえてみる。

  1)暇ができれば行く
  →暇ができたら行く
  2)雨天ならば中止する
  →??

  3)雨が降ったら、中止にする
  →雨が降れば中止にする
  4)電話があったらメモしておいてくれ
  →??
  5)その本を読んだら早く返してくれ
  →??
  6)春になったら暖かくなる
  →春になれば暖かくなる
  7)早くお帰りになったら
  →早くお帰りになれば
  8)跡片付けだけはしといたら
  →跡片付けだけはしとけば ※通常は「後片付け」だろう

 2)はあえて書くなら「雨天になったら中止する」「雨天だったら中止する」だと思うが、ちょっとイレギュラー。
 4)はあえて書くなら「電話があればメモしておいてくれ」だと思う。さほど不自然ではないが、ちょっとひっかかる。原因不明。
 5)がなぜ「れば文」にできないのかは不明。下記なら何も問題は感じない。
  その本を読んだらわかるよ。
  その本を読めばわかるよ。

 4)や5)のような例を見ると、「~ば」のあとに「命令(依頼)」は来ないのでは、という考え方ができるかもしれない。
 そういう話は【1】でも出てきた。
【1】では参考書に「~ば」の後ろに来ないものがあげられているとあった。それはムチャクチャ。以下、【1】から引用する。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
================================
「~ば」の文では、原則として、後件に意志・希望・命令・依頼などの表現はくることはありません。この点で「~たら」とは異なります。
================================
 これは信頼できる参考書なのでしょうか。
1)雨が降れば、試合を中止する(意志)←やや不自然な気がしますが、辞書にある例文です
2)君さえよければ、一緒に行きたい(希望)
3)それでよければ、やりなさい(命令)
4)それでよければ、お願いします(依頼)

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 類似サイトを検索してみた。
 まともな説明は見当たらない。申し訳ないが下記を悪い例としてあげる。
【http://oshiete.goo.ne.jp/qa/1494134.html】
「良回答」を読んで腰が砕ける。
================================
(2)「たら」は、過去形の仮定です。2つの用法があります。一つ目は、過去に起こったことに対する仮定です。すなわち、現実には起こらなかったことに対する仮定です。
(例)もし、彼が事故に合わなかったら...(実際には事故に合った)

もう一つの用法は、現在、または、未来に対する仮定です。この仮定は本来は、実際には起こる可能性が非常に低いこと(あるいは、感情として絶対起こって欲しくないこと)を仮定する場合に用います。
(例)もし、彼が死んだら、生きていけない。
(例)もし、空を飛べたらどんなに楽しいだろう。
================================
〈「たら」は、過去形の仮定です〉
 それは「たら」の働きではなく、「なかったら」の働きでしょう。
「雨が降ったら、中止にする」って過去の話ですか?
 ついでに書くと、一般に「事故に合う」は「事故に遭う」です。好ましくない遭遇はだいたい「遭う」みたい。
 さらに書くと、この文は「もし、彼が事故に合わなければ...」にできる。
〈もう一つの用法は〉……〈2つの用法〉のうち1つは〈過去形の仮定〉じゃなかったのね。だったそう書いてよ。
〈実際には起こる可能性が非常に低いこと(あるいは、感情として絶対起こって欲しくないこと)〉……「雨が降ったら~」ってそういうことなの?
 ちなみに、そのあとの(例)も「れば文」にできる。
  (例)もし、彼が死ねば、生きていけない。
  (例)もし、空を飛べればどんなに楽しいだろう。

 困ったときの庭三郎も見てみたけど、違いはわからない。
【49.2 ~たら】
http://www.geocities.jp/niwasaburoo/49jouken.html#49.2
【49.3 ~ば】
http://www.geocities.jp/niwasaburoo/49jouken.html#49.3



【追記】
「~たら」にしかできない例や「~れば」にしかできない例を考えてみる。これは「禁止」?

 そんなことをしたらダメだ。
 そんなことをしたらぶっ殺すぞ。 


「~たら」と「~れば」をめぐって
〈3〉──「ば」「と」「たら」「なら」

mixi日記2011年03月11日から
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1687004887&owner_id=5019671

 とりあえずgoo辞書の類語辞典『使い方の分かる 類語例解辞典 新装版』の記述をひこう。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/thsrs/17223/m0u/%E3%81%9F%E3%82%89/
================================
ば/と/たら/なら
[共通する意味]
★順接を表わす。
[使い方]
〔ば〕▽(1)もっと勉強すれば成績も上がるのに▽(2)お盆を過ぎれば涼しくなる▽(3)これだけ点を取れば、今日こそ勝てるだろう▽(4)天気予報によれば、明日は晴れです▽(5)金もなければ力もない
〔と〕▽(1)ここで彼がヒットを打つと同点だ▽(2)一〇を三で割ると一が余る▽(3)こんなに雪が積もると家から出られない▽(4)新聞によると地価がまた上がったそうだ▽(5)トンネルを抜けるとそこは雪国だった
〔たら〕▽(1)試験に受かったらステレオを買ってあげよう▽(2)こんなに渋滞していたら、約束の時間に間に合わない▽(3)家へ帰ったらだれもいなかった
〔なら〕▽外国へ行くなら、その前にその国の言葉を学びなさい▽食べたくないのなら残しなさい▽それが事実(である)なら、恐ろしいことだ
[使い分け]
【1】いずれも順接を表わす接続助詞である。順接とは、前件を条件として、その条件から当然の結果として後件が成立することを表わす接続法をいう。条件は、そのあり方によって、仮定条件(前件が仮に成立した場合、その前件を条件として後件が成立することを表わす)、恒常条件(前件を条件として常に後件が成立することを表わす)、確定条件(すでに成立している前件を条件として後件が成立することを表わす)に分けられる。順接確定条件には「から」と「ので」も含まれる。接続法には、上のような条件接続とは別に、前件と後件が特別な因果関係になく、前件が単に後件への導入を表わしているに過ぎないものもある。これをここでは単純接続と呼ぶことにする。
【2】「ば」は、仮定条件(例文(1))、恒常条件(例文(2))、確定条件(例文(3))、単純接続(例文(4))のほかに、並列(例文(5))も表わす。並列の「ば」は、「し」と置き換えが可能である(「金もないし力もない」)。「ば」を用いるのは、前件と後件の結びつきがより必然的な関係にある場合(たとえば論理的関係や一般的事実など)を表わす場合が多い。
【3】「と」は、仮定条件(例文(1))、恒常条件(例文(2))、確定条件(例文(3))、単純接続(例文(4))のほかに、前件が後件の直前の動作・状態を表わす用法(例文(5))がある。「と」は、後件が命令・許可・希望・意志などの表現である場合には用いることができない。なお、「たとえ雨が降ろうと登山を決行する」のような逆接仮定条件を表わす「と」が別にある。
【4】「たら」は、「…たらば」の縮まった形で、今までの文法では過去の助動詞「た」の仮定形とされていたが、用法などから現代では接続助詞化しているものとみる。「たら」には、仮定条件(例文(1))、確定条件(例文(2))、そして前件が後件の直前の動作・状態を表わす用法(例文(3)。ただしこれは事実の仮定的表現とみることもできる)がある。「ば」や「と」と違い、前件と後件のいずれもが過去の事柄であっても用いることができる。これは、「たら」が過去の助動詞「た」を本来含んでいることと関係する。「たら」は、前件と後件の結びつきが偶発的関係にあり、その場その場の個別的な出来事を表わすことが多い点が「ば」と異なっている。
【5】「なら」についても、一般の文法では接続助詞ではなく、断定の助動詞「だ」の仮定形としているが、ここでは「たら」と同様接続助詞として扱う。「なら」には、仮定条件の用法しかない。しかも、条件そのものが断定的な判断を問題とするものであるため、後件は話し手の判断や推量、意志などを述べる表現に限られる。また、他の語では前件を仮定条件としてその結果を後件が表わしているのに対して、「なら」では後件が前件の結果ではなく、時間的に前件よりも先立つ行為を表わすことがある。
【6】「なら」は、書き言葉では「ならば」の形で用いられることが多い。一方、「たら」は、書き言葉でも話し言葉でも「たら」が普通で、「たらば」の形はほとんど用いられない。
[参照]
と⇒と/に/まで・と/に/や/とか/だの/やら/か/なり
[対比表]

たられば対比表-500

================================

 読めば読むほど気持ちが暗くなる解説だなぁ。
 これで理解できない当方が悪いんなら、「ゴメンナサイ」と言うしかない。
 もう少し整理して書いてくれないとわからないよ。「仮定条件」とか「確定条件」があるらしいが、ナンバーはコロコロかわるし、最後の対比表とは照合できないし何がなんだか……。
 出てきた例文を列挙した上でExcelに変換して考えてみる。ついでだから、【対比表】のほうも加えておく。

たられば1-500


 こうして表にまとめても何がなんだかわからない。そんなものを文章で読んでわかる人がいたらスゴい読解力だよ。
 もう少しわかりやすいように並べ替えてみる。

たられば2-500


 最低限このくらい整理されていると、と少し考える気になる。

■仮定条件
「ば」「と」「たら」はほぼ同様。「なら」は異質。

【課題1】
「試験に受かったらステレオを買ってあげよう」が「と」になりにくい理由は不明。これが「試験に受かったらステレオを買ってもらえる」なら「と」にできる。

【課題2】
「なら」は明らかに異質。これを仲間にする意味がよくわからない。
 そのままではほかの形にならないが、ちょっと変形すれば「ば」「たら」にはできる(15以外も同様)。「なら」を「ならば」にするのは反則かもしれない。

15 外国へ行くなら、その前にその国の言葉を学びなさい
  →外国へ行くならば、その前にその国の言葉を学びなさい
  →外国へ行くのだったら、その前にその国の言葉を学びなさい

【課題3】
「できるなら」なら「できれば」「できたら」と比較的素直に変形できる理由は不明。
 あれ? 「できたらいいな」(「ド●えもん」か?)だと、「できればいいな」「できるといいな」にできる。でも「できるならいいな」はちょっとヘン。なんでだ? 【課題3-2】にしよう。

■確定条件
「ば」「と」「たら」はほぼ同様。「なら」は異質。
【課題4】
 一部が△になる理由は不明。

■恒常条件
「ば」「と」「たら」はほぼ同様。「なら」は異質。

■前件が後件の直前の動作・状態を表わす用法
 この分類は何言ってるかわからないが、「と」「たら」が使える。

■単純接続
「ば」「と」が使える。

「5並列」「11逆接仮定条件」「21命令への接続?」は例外。
「ば」は「21命令への接続?」にならないという説もあるらしい。しかし、〈「~たら」と「~れば」をめぐって【1】〉で見たように、「それでよければ、やりなさい」のように例外はある。
 この「21」の例文はヒドい。意味がわからない。
 ちょっと強引に「帰ったなら(ば)窓を閉めなさい」は成立しそう。
 意味がかわるけど、「帰るなら(ば)窓を閉めなさい」ならフツーに成立する。
 こういう例文はダメでしょ。

【課題1~4】に関しては、当方では対応できそうにない。文法に詳しい人におまかせする。
 互換性がある言葉の微妙なニュアンスの違いに関しても、文法に詳しい人におまかせする。
 キッパリ<( ̄- ̄)>
 互換性があって意味に大きな違いがない場合、当方は「大差なし」で割り切ることにしている。経験的に、微妙なニュアンスの違いに関して主観でグチャグチャやり取りしても何も得るものはない(言い争いにエスカレートすると百害しかない)。もちろん、主観ではあっても圧倒的に説得力が感じられる主張なら素直に聞くけど。

 ここまで考えたうえで、改めてトピ検索をしてみる。
【たら と みたら の違いは?】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=59837816&comm_id=398881
 ふーん。「たら」「れば」「と」にはそんな違いがあるんだ。
 そもそもトピズレのうえに当方のレベルでは何が書いてあるか全然わからんorz。
 ちなみに、この例題なら「手紙を書いてはどうですか」が素直な気がする……と選択肢を増やしてみる(笑)。

【「たら」と「なら」】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=33676057&comm_id=398881
【課題1】の答えはここのコメント「13」にあるのかもしれない。
 ただ、そもそも「たら」と「なら」は異質のものって気がするから、比べることに無理があるのでは。
 先の【課題2】で試みた変形例はちょっと強引な気がするが、この類いの変形はアリなのかな。少なくともgoo辞書の類語辞典は認めていないのでは。
 前半はいい加減なコメントが多いな。「3」はまともだけど、文字化けで訳がわかんないorz。
「9」「13」もまともだけど、当方のレベルだとどこまでわかっているのかorz。
 o( ̄ー ̄;)ゞううむ
 トピ主はちゃんと読んでいる。この頃はトピが機能していたようだ。
 こういうやり取り{ならば/だと/だったら/なら}読む価値がある。
 ↑は「仮定条件」だろうな。4つとも成り立つのは表にはないケース?
 違うか。名詞だから4つともOKなのね。おいおい、そんなことどこにも書いてないよ。けっこう重要なことだと思うけど。

 ちなみに『雪国』の冒頭は「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」じゃなかったかな。こういう●●な例文はつくらないほうがいい。この「国境」の正確な読み方はその道の重要課題で、いまとなってはわかりようもない(笑)。


【追記】
16 なら(2) の例文が妙なことになっている(泣)。
×食べたくないのなら残しなさいたら
○食べたくないのなら残しなさい


 mixiだと下記かな。
【「たら」と「なら」】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=33676057&comm_id=398881


 初心者向け。
日本文化研究会(日本語学習と日本語教育)
http://www014.upp.so-net.ne.jp/nbunka/991ga.htm

http://www.tomo2006.net/991ga.htm

 中級者向け?
https://docs.google.com/viewer?a=v&q=cache:IB8jxdvqhhkJ:jigou.hqwy.com/jpk/jap/kcwz/admin//edit/UploadFile/2007521133325845.doc+2007521133325845.doc&hl=ja&gl=jp&pid=bl&srcid=ADGEESj8AG5vkAgKfvFyAlQFFk0yj269xiqdkZPsiTl4jBi2Twi43aPArjIY-UvgjMwwT8fWAXf1h45Q5IWl7qkIxIvo7LYVKDonrD0cQvZ9f6c_S5EwzM8M8PtdWfN4KVPxpoYM1gMM&sig=AHIEtbQvbS230J2ok_3HzaIyn64Tt5dtMQ
 リンク切れ↓で許して。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/thsrs/17223/m0u/%E3%81%9F%E3%82%89/


【20150609】
 ふと気がついたら、【「ば」「と」「たら」「なら」】の検索結果のトップに下記が来ている、こんなのあったかな。
【東京外国語大学言語モジュール】
http://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/ja/gmod/contents/explanation/083.html
 すんごくわかりやすい気もするが、読んでいると「?」なところも出てくる。
 ↑の表とうまくすり合わせることができれば話が前進するかも。



「~たら」と「~れば」をめぐって
〈4〉──「ば」「と」「たら」「なら」

 いろいろ書き直したい点があるのだがどこから手をつけ{れば/たら}いいのかわからない。
 まず、『使い方の分かる 類語例解辞典 新装版』のレイアウトがかわってかなり読みやすくなったので、引用しなおす。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/thsrs/17223/m0u/%E3%81%9F%E3%82%89/
==============引用開始
ば/と/たら/なら

[共通する意味]
★順接を表わす。
[使い方]
〔ば〕
▽(1)もっと勉強すれば成績も上がるのに
▽(2)お盆を過ぎれば涼しくなる
▽(3)これだけ点を取れば、今日こそ勝てるだろう
▽(4)天気予報によれば、明日は晴れです
▽(5)金もなければ力もない
〔と〕
▽(1)ここで彼がヒットを打つと同点だ
▽(2)一〇を三で割ると一が余る
▽(3)こんなに雪が積もると家から出られない
▽(4)新聞によると地価がまた上がったそうだ
▽(5)トンネルを抜けるとそこは雪国だった
〔たら〕
▽(1)試験に受かったらステレオを買ってあげよう
▽(2)こんなに渋滞していたら、約束の時間に間に合わない
▽(3)家へ帰ったらだれもいなかった
〔なら〕
▽外国へ行くなら、その前にその国の言葉を学びなさい
▽食べたくないのなら残しなさい
▽それが事実(である)なら、恐ろしいことだ
[使い分け]
【1】いずれも順接を表わす接続助詞である。順接とは、前件を条件として、その条件から当然の結果として後件が成立することを表わす接続法をいう。条件は、そのあり方によって、仮定条件(前件が仮に成立した場合、その前件を条件として後件が成立することを表わす)、恒常条件(前件を条件として常に後件が成立することを表わす)、確定条件(すでに成立している前件を条件として後件が成立することを表わす)に分けられる。順接確定条件には「から」と「ので」も含まれる。接続法には、上のような条件接続とは別に、前件と後件が特別な因果関係になく、前件が単に後件への導入を表わしているに過ぎないものもある。これをここでは単純接続と呼ぶことにする。
【2】「ば」は、仮定条件(例文(1))、恒常条件(例文(2))、確定条件(例文(3))、単純接続(例文(4))のほかに、並列(例文(5))も表わす。並列の「ば」は、「し」と置き換えが可能である(「金もないし力もない」)。「ば」を用いるのは、前件と後件の結びつきがより必然的な関係にある場合(たとえば論理的関係や一般的事実など)を表わす場合が多い。
【3】「と」は、仮定条件(例文(1))、恒常条件(例文(2))、確定条件(例文(3))、単純接続(例文(4))のほかに、前件が後件の直前の動作・状態を表わす用法(例文(5))がある。「と」は、後件が命令・許可・希望・意志などの表現である場合には用いることができない。なお、「たとえ雨が降ろうと登山を決行する」のような逆接仮定条件を表わす「と」が別にある。
【4】「たら」は、「…たらば」の縮まった形で、今までの文法では過去の助動詞「た」の仮定形とされていたが、用法などから現代では接続助詞化しているものとみる。「たら」には、仮定条件(例文(1))、確定条件(例文(2))、そして前件が後件の直前の動作・状態を表わす用法(例文(3)。ただしこれは事実の仮定的表現とみることもできる)がある。「ば」や「と」と違い、前件と後件のいずれもが過去の事柄であっても用いることができる。これは、「たら」が過去の助動詞「た」を本来含んでいることと関係する。「たら」は、前件と後件の結びつきが偶発的関係にあり、その場その場の個別的な出来事を表わすことが多い点が「ば」と異なっている。
【5】「なら」についても、一般の文法では接続助詞ではなく、断定の助動詞「だ」の仮定形としているが、ここでは「たら」と同様接続助詞として扱う。「なら」には、仮定条件の用法しかない。しかも、条件そのものが断定的な判断を問題とするものであるため、後件は話し手の判断や推量、意志などを述べる表現に限られる。また、他の語では前件を仮定条件としてその結果を後件が表わしているのに対して、「なら」では後件が前件の結果ではなく、時間的に前件よりも先立つ行為を表わすことがある。
【6】「なら」は、書き言葉では「ならば」の形で用いられることが多い。一方、「たら」は、書き言葉でも話し言葉でも「たら」が普通で、「たらば」の形はほとんど用いられない。
[参照]
と⇒と/に/まで・と/に/や/とか/だの/やら/か/なり
[対比表]
(略)
==============引用終了

 読みやすくなったからと言ってわかりやすくなるわけではない。(←オイ!)
「ば」「と」「たら」「なら」に関して書こうと思ったきっかけは2つある。1つ目は、下記を見つけたこと。
【東京外国語大学言語モジュール】
http://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/ja/gmod/contents/explanation/083.html
 ふと気がついたら、【「ば」「と」「たら」「なら」】の検索結果のトップに来ていた。前に見たときはこんなのなかった気がする。
 すんごくわかりやすい気がして、↑の表とうまくすり合わせることができれば話が前進するかも。
 ……と思ったんだけど、ちゃんと読むといろいろ疑問が湧く。
〈「~と」は、基本的に、S1が起これば通常S2が起こるという、反復的・恒常的に成り立つ関係を表わすときに使います。たとえば、自然現象(例文(1))や習慣(例文(5))、機械の操作と結果(例文(6))などです。〉
 そのとおりとも言えるけど……。
 ↑の辞書を見ればわかるように、ほかにもある。

(1)ここで彼がヒットを打つと同点だ(仮定条件)
(2)一〇を三で割ると一が余る(恒常条件)
(3)こんなに雪が積もると家から出られない(確定条件)
(4)新聞によると地価がまた上がったそうだ(単純接続)
(5)トンネルを抜けるとそこは雪国だった(前件が後件の直前の動作・状態を表わす用法)

 とくにマズいのは「仮定条件」を外していることだろう。「たられば」の話が出てくるのは、そもそも「仮定条件」のことが多いはず。ここを外す〝と〟話はグチャグチャになるのでは。
 ところが「ば」の項にも〈「~ば」も、基本的に恒常的に成り立つ関係を表わすときに使います〉とる。そうなのか?
「宝くじが当たると人生がかわる」
「宝くじが当たれば人生がかわる」
 どちらも仮定条件だろう。反復的なわけがない。「恒常的」なのかな? 「宝くじが当たっても人生がかわるとは限らない」はありえないのか?

 ほかにもいろいろ疑問があるけど、本気で悩んだのが下記。
〈12 「~なら」の文では、ことがらの前後関係がS1→S2、S2→S1のどちらの場合もありますが、他の3つはS1→S2しかありません。〉
 肝心の例文がないorz。しばらく考えてしまったが、この解説自体は間違ってはいない。↑の辞書に例文がある。
〈外国へ行くなら、その前にその国の言葉を学びなさい〉
 たしかに時系列がS2→S1になっている。こういう例文をあげてくださいよ。
 総合的に考えると、このサイトの信憑性はどうなんだろう。これ以上敵を増やしたくないので、以下は省略します(泣)。


 2つ目のきっかけは下記の質問。
【“この薬を飲むと治ります。”などの“と”は、なぜ使えないのですか?】
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/8998954.html
==============引用開始
庵功雄著の新しい日本語学入門を読んでいましたら、気になるところがありました。
仮定条件の項目です。
“この薬を飲めば治ります。”と“この薬を飲んだら治ります。“とは使えます。
しかし、“この薬を飲むと治ります。”は使えません。その理由は。その文が文法的にやや不自然である、そうです。
次に、“この電車に乗れば間に合うだろう。”と“この電車に乗ったら間に合うだろう。”とは使えます。
しかし、“この電車に乗ると間に合うだろう。”は使えません。その理由は、その文が文法的に正しくないか、あるいは、その文接続が意味的まとまりをなさない、のだそうです。
“この薬を飲むと治ります。”などの“と”は、なぜ使えないのですか?
==============引用終了

 コメントを入れてから考え直してみた。
 このテのことは微妙なんで、あんまり断定的には書きたくないのだが……。
「この薬を飲むと治ります」
 これも仮定条件だろう。
「この薬を飲むとたいへんなことになります」
「この薬を飲むとたいへんなことになるかもしれません」
 後ろを少しかえると仮定条件ってことがはっきりするのでは。
「もし仮にこの薬を飲むとたいへんなことになるかもしれません」
 ここまで来ると完全に仮定条件だろう。
「この薬を飲むと(必ず)治ります」と言うと薬事法違反になる可能性はある。怪しげな健康食品メーカーではなく、医師が言う分には問題ないのか? でも最近の医師はこういうことは言わない。それはまったく別の問題だって(笑)。
 恒常条件の典型は「春になると桜が咲く」「お盆を過ぎると涼しくなる」。
「一〇を三で割ると一が余る」のような「命題」のようなものは微妙な気がするが、辞書が「恒常条件」にしているから従っておこう。

「この電車に乗ると間に合うだろう」
 相当微妙。「8時発の電車に乗ると会社に間に合う」だと、「命題」っぽいから「恒常条件」かもしれない。でもフツーに考えれば仮定条件だろうな。
1)8時発の電車に乗ると会社に間に合う
2)8時10分発の電車に乗ると間に合わないかもしれない
3)8時20分発の電車に乗ると間に合わないだろう
 原文の場合、後ろが「だろう」だとちょっと相性が悪いかもしれない。でも3)を×にする度胸はない。
 下記のほうが自然、という意見に反対する気はないけど。
「この電車に乗れば間に合うだろう」
「この電車に乗ったら間に合うだろう」

 下記はかなり重要だろう。
【と、ば、なら、たら 区別は何?】
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/8643166.html

 下記のBAのリンク先も重要そうだけど、とてもついていけない(泣)。
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/9438179.html
 リンク先は下記。
「日本語マニュアル文における条件表現 「と」「れば」「たら」「なら」から導かれる制約」(横浜国立大学工学部電子情報工学科,1995年)
http://hdl.handle.net/2261/29441


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