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句読点の打ち方/句読点の付け方 その11──「主語のあとに打つ」「一文が長いときには多めに打つ」はデタラメ

 句読点の打ち方について下記のような心得を見たことはありませんか。
1)主語(の働きをしている言葉)のあとに打つ
2)一文が長めのときは多めに打つ

 どちらもデタラメです。
 もし、1)2)を論理的に説明している文献があったら是非教えてください。
 1)2)がデタラメなことを示す一例として赤い本の169ページから部分的にひきます。


●一文が長くなると、読点は減っていく
 一般に、読点が多いほうが読みやすい文章と考えられています。個人的には異論もありますが、読点が多いほうが読みやすい文章に見えるのは事実なので、妥協するしかありません。本来は不要と思われる「思想の読点」を使っているのは、読みやすい文章にするためのやむをえない処置です。
 論理的に不要な読点を削除すると読みにくい文章になりますが、むやみに読点をふやすと意味がわかりにくくなってしまいます。一文が長くなるほどこの傾向が強くなるので、注意が必要です。具体的な例で考えてみましょう。
 まず、一文が長くて悪い例として取りあげられることが多い新聞記事のリード(記事の冒頭で、内容を簡略にまとめた文)です。

 〈原文1〉
 水産省が発注する軽油や重油などの船舶燃料の入札をめぐり、石油製品の卸売業者ら十数社が全国の受注予定者や受注予定価格を事前に談合で決めていた疑いが強まったとして、公正取引委員会は十四日までに、卸売業者の事務所や石油元売り業者の特約店など十数カ所を独占禁止法違反(不当な取引制限)の疑いで立ち入り検査した。この検査は、業者らが東京都中央区内のビルの貸会議室に集まった会議のさなかに実施された。 (「朝日新聞」2000年4月15日)

 はじめの一文がかなり長くなっていますが、新聞記事のリードとしては、そう珍しい例ではありません。最後の部分を「……の疑いで、業者らが東京都中央区内のビルの貸会議室に集まった会議のさなかに立ち入り検査した。」にすれば、2つ目の文を吸収してさらに長い文にできる気もします。〈原文1〉の1つ目の文が長くてもさほどわかりにくくない理由のひとつは、最小限の読点しか使われていないことです。たとえば、最初の文の主語の働きをしている言葉のあとに読点を加えてみます。

 〈書きかえ案1-1〉(主語の役割をしている言葉のあとに読点を加えた例)
 水産省が、発注する軽油や重油などの船舶燃料の入札をめぐり、石油製品の卸売業者ら十数社が、全国の受注予定者や受注予定価格を事前に談合で決めていた疑いが強まったとして、公正取引委員会は、十四日までに、卸売業者の事務所や石油元売り業者の特約店など十数カ所を独占禁止法違反(不当な取引制限)の疑いで立ち入り検査した。

〈書きかえ案1-1〉は、よけいな読点が加わったために、〈原文1〉よりもわかりにくくなっています。読みやすさを重視して読点を加えるのなら、その前に文を分割することを考えるべきです。

 〈書きかえ案1-2〉(〈原文1〉の最初の文を2つに分割した例)
 公正取引委員会は十四日までに、石油製品の卸売業者の事務所や石油元売り業者の特約店など十数カ所を、独占禁止法違反(不当な取引制限)の疑いで立ち入り検査した。これは、水産省が発注する軽油や重油などの船舶燃料の入札をめぐり、卸売業者ら十数社が全国の受注予定者や受注予定価格を、事前に談合で決めていた疑いが強まったためである。
〈書きかえ案1-3〉(さらに〈書きかえ文1-2〉の最初の文を2つに分割した例)
 公正取引委員会は十四日までに、独占禁止法違反(不当な取引制限)の疑いで十数カ所を立ち入り検査した。対象となったのは、石油製品の卸売業者の事務所や石油元売り業者の特約店など。これは、水産省が発注する軽油や重油などの船舶燃料の入札をめぐり、卸売業者ら十数社が全国の受注予定者や受注予定価格を、事前に談合で決めていた疑いが強まったためである。

 このように文を分割したほうが読みやすくはなります。しかし、こう書きかえるほうがよいのかというと、一概にはいえません。新聞記事のリードは、一文で記事の内容が把握できるスタイルをとっていることが多いため、文を分割すればするほどリードらしくなくなってしまう気がします。
 ただ単に長いだけではなく、文の構造が複雑な点も、新聞のリードの特徴です。修飾語と被修飾語が入り組んでいて、単純に分割することはできません。〈原文〉と〈書きかえ案1-2〜3〉を見比べると、分割するために言葉を移動した箇所があることがわかるはずです。
 この形式は新聞記事のリードだから許される特殊なもので、ふつうの文章を書くときのお手本には向きません。無理にマネようとすると、たいてい文法的にヘンなところが出てしまいます。たとえ文法的には問題がなくても、わかりにくくて読みにくくなることが多いはずです。
 別の例で見てみます。次の文は、★ページで取りあげた長い一文です。読点の使い方に注意しながら読んでみてください。

 〈原文2〉
 一文を長くするか短くするかは個人の趣味の問題であり一文が長いと必ず意味がわかりにくくなるわけではないので、極端に長い文章を書けといわれれば書けなくはないのかもしれませんが、いままでにその必要性を感じたことはありませんし、これからも何か特別な理由がない限りあえて書いたりはしないと思います。

 この文が長さの割には意味がわかりにくくないのも、読点の数が少ないからです。基本的なルールである「複文の境界」にも読点がついていないところがあります。すべての「複文の境界」に読点をつけてみましょう。

 〈書きかえ文2〉
 一文を長くするか短くするかは個人の趣味の問題であり、一文が長いと必ず意味がわかりにくくなるわけではないので、極端に長い文章を書けといわれれば書けなくはないのかもしれませんが、いままでにその必要性を感じたことはありませんし、これからも何か特別な理由がない限りあえて書いたりはしない、と思います。

 基本的なルールに従った〈書きかえ文2〉のほうが、〈原文2〉よりもわかりにくくなっていると思いませんか。さらに読点をふやせば、もっとわかりにくくなるはずです。
 一文が長くなればなるほど、読点の数を減らさないとわかりにくい文になってしまいます。その結果、一文が長くても意味がわかりにくくない文章は、読点が少なくて読みにくい文章になってしまうのです。この点が、本書で「3つ以上の単文を結合した複文は避けたほうが無難」と繰り返してきた理由のひとつでもあります。


 赤い本からもう1例ひいておこう(186ページ〜)。
 少しだけ説明すると、下記の例文の①〜⑤の読点のうち、②と④は原文にはないらしい。『日本語練習帳』の著者が加えている。そのほうがよくなると思ったのだろう。効果は多少あり、原文よりはマシになっている。それは読点を増やしからではなく、打つべきとこに打ったから。つまり原文の読点の打ち方がかなりヘンなのだ。こういう長い一文でムヤミに読点を増やしてはいけない。適切な読点を増やしたのなら、不適切な読点を削除する必要がある。
===========引用開始
 ★ページの【研究課題3】に関して補足しておきます。課題は、次の文を最小限の修正でマシにするというものでした。2つあげられていた文頭は、どちらでも大差はなさそうなので「a」にし、便宜上すべての読点に番号をつけます。

 「ユンゲ・ウエルト」(十七日)の報道によれば、①さる五日にドレスデン駅で、②プラハにある西ドイツ大使館にいた出国希望者を輸送する列車に乗ろうとして、③運行を妨害した青年三人が、④ドレスデン地裁で、⑤三年六月から四年六月の懲役と千東ドイツ・マルクの罰金の実刑判決を受けた。

 この文がわかりにくい印象になっている理由のひとつは、読点が5つもあることです。読点を減らすことによってわかりやすくできるのか、試みてみましょう。
 新聞のリード特有の複雑な構造になっているため、この文の5つの読点を「2つの原則」にあてはめて考えるとどうなるのか、正直にいうとよくわかりません。
 すべてを「思想の読点」と考えて「6つの目安」で判断してみます。これだけ複雑な構造の文だとわかりにくいのですが、4つ以上の読点があること以外は、問題がなさそうです。厳密にいうと、「デ、」が2回(「テ、」を含めると3回)出てくるのが気になりますが。
 そこで、もっと単純に考えて、重要度の低いものから削除していくことにします。
 先に書いたように、「思想の読点」の打ち方に絶対的なルールはなく、「書き手の感覚による」としかいいようがありません。基本的には、書き手の感覚を優先するべきです。そのことを承知のうえで個人的な意見をいわせてもらうなら、この文の読点の重要度は、①④②⑤③の順になります。おそらく、③の読点は打ってはいけません。⑤の読点は、打たないほうがマシだと思います。②の読点は微妙ですが、一文が長いので残したほうがよさそうです。
 この「個人的な意見」のとおりにすると、次のようになります。もとの文と比べて、どちらがわかりやすく感じられるでしょうか。

 「ユンゲ・ウエルト」(十七日)の報道によれば、①さる五日にドレスデン駅で、②プラハにある西ドイツ大使館にいた出国希望者を輸送する列車に乗ろうとして運行を妨害した青年三人が、④ドレスデン地裁で三年六月から四年六月の懲役と千東ドイツ・マルクの罰金の実刑判決を受けた。
===========引用終了

 これ以上の読点は打つべきではない(相当微妙だけど)。いうまでもないが、「主語のあと」に打ったりするとムチャクチャになる……と書こうと思ったが、この文って、主語っぽい言葉は「青年三人が」くらいしかないのね(泣)。
 

【句読点の打ち方/句読点の付け方】に関してちゃんと書こうとするとメンドーなことになります。下記をご参照ください。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-3138.html

突然ですが問題です【日本語編24】──「どっち」「どちらか」「どれか」「いずれか」──【解答?編】

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-306.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1486031711&owner_id=5019671

mixi日記2010年11月12日から
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1620348662&owner_id=5019671

 下記の仲間。
【突然ですが問題です お品書き】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1429470515&owner_id=5019671 

 まず問題を再掲する。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1614878146&owner_id=5019671
================================
【問題】
【問1】
 次のなかから、2つのうちの1つを、限定しないまま、取り立ててさすときに使える言葉を選びなさい(ヒデえ日本語だな)。(複数回答可/選択肢以外の回答歓迎)
  1)どっち  2)どちらか  3)どれか  4)いずれか

【問2】
 次のなかから、3つ以上のうちの1つを、限定しないまま、取り立ててさすときに使える言葉を選びなさい(ヒデえ日本語だな)。(複数回答可/選択肢以外の回答歓迎)
  1)どっち  2)どちらか  3)どれか  4)いずれか
================================


【解答?案】

【問1】
1)どっち
2)どちらか

【問2】
1)どっち
2)どちらか  
3)どれか  
4)いずれか

 個人的には、【問2】の答えに1)2)を入れることに強い異和感があるが、根拠がない(泣)。
 

 これの【解答?編】をアップするのを忘れていた(泣)。

 テーマトピは下記。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1448648329

 質問文を一部加工して転載する。
================================
二つのものから選ぶとき「どちらか」とか「どちらでも」といいますが、3つ以上のものから選ぶ時も「どちらか」「どちらでも」でいいのでしょうか?
3つの選択肢のどれでもいい場合、「3つのどちらでもいい」でOKなのでしょうか?自分的には3つのものについて「どちら」を使うのは違和感があるのですが、辞書を見ると特に「二つ」に限定されていなく、複数から選ぶとき「どちら」を使えるとかいてありました。
================================

 どんな辞書だよ、と悪態をつきながらWeb辞書で「どちら」を調べて唖然とする。
■Web辞書(『大辞泉』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%A9%E3%81%A1%E3%82%89&dtype=0&dname=0na&stype=0&pagenum=1&index=16170813353500
================================
どち‐ら【▽何▽方】
[代]
1 不定称の指示代名詞。
1)不明または不特定の方向・場所をさす。「―へおいでですか」「お住まいは―ですか」
2)複数の中から一つだけを、限定しないまま、取り立ててさす。「―がお好きですか」「―とも言えません」「私には―も必要です」
================================

■Web辞書(『大辞林』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%A9%E3%81%A1%E3%82%89&dtype=0&dname=0ss&stype=0
================================
どちら1 【▽何▽方】
(代)
[1]不定称の指示代名詞。「どっち」より丁寧な言い方。
(イ)複数、特に二つのものの中から何か一つを選ぶとき、限定しないままそのうちの一つを取り立てて指す。
コーヒーと紅茶と―になさいますか
―でも結構です
================================

『大辞泉』を見る限り、3つ以上のなかから選ぶ場合でも、「どちら」が使えることになる。
『大辞林』を見ると、「複数、特に二つのものの中から何か一つを選ぶとき」だから、これも3つ以上でも使えることになる。
 当方の常識だと、「どちら」(「どっち」も同様)が使えるのは2択のときだけだろう。じゃあフタ股のときは「どっちつかず」だけどミ股のときはなんて言う、と訊かれるとちょっと困るけど。
 たしかに「どれ」の丁寧な言い方として「どちら」を使うことはあるだろう。たとえば店員が客に(3つ以上のうち)「どれになさいますか」と言うかわりに「どちらになさいますか」と言うのはアリかもしれない。でも、それはあまり一般的ではない。
 仮に仕事のゲラに「3つのどちらでもいい」と出てきたら、「3つの(うちの)どれでもいい」にすると思う。
「3つのうちのどちらかひとつ」だと、さらに異和感が強くなる。「3つのうちのどれかひとつ」もしくは「3つのうちのいずれかひとつ」にする。
「誤用」ととられる可能性のある表現は避けるのを原則にしているもので……。

引用のご作法47 やる する

 もはやなんでもありのホニャララ回答。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11158853091
===========引用開始
kaijin21_1さん 2016/5/418:57:54
する_やる

..広辞苑によれば、どちらも「(何かの動作を)行う」という意味なので、どちらも同じだといえます。
......する【為る】は、「その動作を行う。なす。」
......やる【遣る・行る】は、「自ら物事を行う。する。」

「する」には、動作を表す名詞、特に漢語や外来語に「する」を付けることで、さ行変格活用の動詞として使われます。
....例えば、洗濯する、旅行する、発表する、など

「やる」にはこの用法がなく、必ず間に「を」を入れねばなりません。
......洗濯する ○
......洗濯やる ×
......洗濯“を”やる ○
(「発表やった?」などの用法もありますが、「を」が省略されているにすぎません)

..また「合格しました」「上達しました」のように状態の変化を表す場合も「する」が使われます。
..これらには、自分の意思で行なうという意思動詞が多いのも特徴であり、「やる」には言い換えられません。

..また、「やる」は、「する」に置き換えることはできません。
....例えば、イヌにえさをやる、など。
....「一杯やりましょう」と誘われることがありますが、「一杯しましょう」とは言いません。

..しかし両方使えるものはたくさんあります。
......一緒に野球しましょう(やりましょう)
..これは自分の意思でするものですが、一人でするものではなくグループでするという共通性があります。

..しかし、「やる」 は口語的で、「する」をくだけた言い方に変えたもので、ふつうはフォーマルな場面では使いません。しかも現代の感覚では乱暴な言い方、育ちの悪い下品な言葉づかいに聞こえる場合もあるので、「やります」よりは「します」、「やっておく」よりは「しておく」と言った方が、よりよい表現だと思います。「やる」は、文法的に間違いでなくても用法が限られてきます。
..ただし「餌をやる」 「水をやる」などの「やる」は、「する」とは違う意味(与える)の動詞ですから、他の言葉に言い換える必要はありませんが。

..使い分けるというよりも、原則的にはすべて「する」で統一して、「やる」はどうしても必要なときだけ使うという考えでいいのではないでしょうか? 
===========引用終了

 元ネタ1(2003-10-23)
http://okwave.jp/qa/q686084.html
==============引用開始
広辞苑によれば、
する【為る】は「その動作を行う。なす。」
やる【遣る・行る】は「自ら物事を行う。する。」
とありますから、どちらも同じ意味ですね。

ただし、「する」は名詞に直接付いて動詞を作りますが、「やる」にはこの用法がなく、必ず間に「を」を入れねばなりません。
点検する ○
点検やる ×
点検をやる ○
(「計算やった?」などの用法もありますが、「を」が省略されているにすぎません)
==============引用終了

 元ネタ2(2010年4月17日)
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2010/0417/308930.htm
==============引用開始
ただ「やる」 という言葉は口語的というか、「する」をくだけた言い方に変えたものなので、ふつうはフォーマルな場面では使いません。

育ちの悪い、下品な言葉づかいに聞こえる場合もあるので、「やります」よりは「します」、「やっておく」よりは「しておく」と言った方が、日本語として美しいと思います。

ただし「餌をやる」 「水をやる」などの「やる」は、「する」とは違う意味の(与える、という意味の)動詞ですから、他の言葉に言い換える必要はありませんが。
==============引用終了

引用のご作法46 いわゆる三大紙でこのレベル?

 ムチャクチャだな。
 まず毎日の記事。
【ネタ元】毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20160312/k00/00m/040/135000c
==============引用開始
<大阪市立中校長>「女性に大切…2人以上産むこと」発言

 大阪市立中の男性校長(61)が2月29日、全校集会で「女性にとって最も大切なことは子供を2人以上産むこと。仕事でキャリアを積む以上に価値がある。子育てをした後に大学で学べばよい」と発言していたことが、市教委関係者への取材で分かった。市教委は「不適切な発言」として処分を検討している。

 今月初め、市教委への匿名の電話で発覚した。市教委の聞き取りに、校長は発言を認める一方、間違ったことは言っていないとの認識を示したという。

 校長は2015年3月に定年退職したが、再任用されていた。【大久保昂】
==============引用終了

 これだけを読むと、この校長はホニャすぎる。
 ところが学校(大阪市立茨田北中学校)のホームページにもっと長い要旨が出ている。
http://swa.city-osaka.ed.jp/swas/index.php?id=j702572&frame=weblog&type=1&column_id=316414&category_id=1956
==============引用開始
全校集会 朝礼講話 要旨
平成28年3月12日(土)

 平成28年2月29日(月)の朝礼講話 [要旨]は以下です。
全校揃った最後の集会になります。
今から日本の将来にとって、とても大事な話をします。特に女子の人は、まず顔を上げて良く聴いてください。女性にとって最も大切なことは、こどもを二人以上生むことです。これは仕事でキャリアを積むこと以上に価値があります。
 なぜなら、こどもが生まれなくなると、日本の国がなくなってしまうからです。しかも、女性しか、こどもを産むことができません。男性には不可能なことです。
 「女性が、こどもを二人以上産み、育て上げると、無料で国立大学の望む学部を能力に応じて入学し、卒業できる権利を与えたら良い」と言った人がいますが、私も賛成です。子育てのあと、大学で学び医師や弁護士、学校の先生、看護師などの専門職に就けば良いのです。子育ては、それ程価値のあることなのです。
 もし、体の具合で、こどもに恵まれない人、結婚しない人も、親に恵まれないこどもを里親になって育てることはできます。
 次に男子の人も特に良く聴いてください。子育ては、必ず夫婦で助け合いながらするものです。女性だけの仕事ではありません。
 人として育ててもらった以上、何らかの形で子育てをすることが、親に対する恩返しです。
 子育てをしたら、それで終わりではありません。その後、勉強をいつでも再開できるよう、中学生の間にしっかり勉強しておくことです。少子化を防ぐことは、日本の未来を左右します。
 やっぱり結論は、「今しっかり勉強しなさい」ということになります。以上です。
==============引用終了

 これを読むとかなり印象が違う。というか思いっきり違う。
 まぁ、この校長の考え方には好き嫌いはあるだろう。いずれにしても、さほど問題になるような発言とは思えない。
 毎日新聞の報道ってこういうものなのね。これは「誤報」ではないだろうが、とてもまともな報道の姿勢とは思えない。
 ただ、ホームページをそのまま丸々転載する朝日新聞の姿勢もどうかと思う。


■「キャリア積む以上の価値」 「子は2人以上」発言要旨
(朝日新聞デジタル - 03月12日 16:24)
http://www.asahi.com/articles/ASJ3D3GYTJ3DPTIL003.html
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3895132

引用のご作法45 可能性

 また辞書に切り貼りですか。ほかの部分は何を切り貼りしているんだろう。

【ネタ元】
https://kotobank.jp/word/%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7-465482#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89
==============引用開始
デジタル大辞泉の解説
かのう‐せい【可能性】

1 物事が実現できる見込み。「成功の可能性が高い」
2 事実がそうである見込み。「生存している可能性もある」
3 潜在的な発展性。「無限の可能性を秘める」
4 認識論で、ある命題が論理的に矛盾を含んでいないという側面を示す様態。

大辞林 第三版の解説
かのうせい【可能性】

①物事の実現する見込み。 「成功の-がある」 「 -が小さい」 「無限の-を秘める」
②〘哲〙 〔possibility〕 物事の現実の在り方(現実性)に対して,できうる(ありうる,考えうる,能うる)在り方。事柄・知識・能力などの,今実際にそうではないが,そうでありうる範囲・程度のこと。 → 蓋然性
==============引用終了


ホニャララ回答
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13157358538
==============引用開始
kaijin21_1さん
2016/3/2409:44:13

(略)

【ご参考】
「可能性」は、もともと英語の哲学用語[プロシビリティー【possibility】〕を和訳したもので、
① 物事が実現できる見込み.....「成功の―が高い」
② 事実がそうである見込み.....「生存している―もある」
③ 潜在的な発展性.............「無限の―を秘める」
④ 物事の現実の在り方(現実性)に対して,できうる(ありうる,考えうる,能うる)在り方。事柄・知識・能力などの,今実際にそうではないが,そうでありうる範囲・程度のこと。
==============引用終了

引用のご作法44 何かの間違いだと思いたい(泣)

 下記から転載。
http://ameblo.jp/kuroracco/entry-12131704698.html

 先日下記を書いた。
【「大丈夫ですか」考〈2〉 ネット記事】
http://ameblo.jp/kuroracco/entry-12130979460.html

 ヒドい記事だと思ったが、それは当方の主観でしかない。
 先ほど、これによく似た記事を見つけた。書き手は宮本茂頼という人らしい。日付は2015年02月15日。1年後の「AERA」の記事が似ているってどういうこと? 逆ならさほど驚かないけど(もはやマヒ)。それとも、昨今だとこの程度のことはアリなの?
「AERA」に〈108人の使用状況と意識を調査〉とある2013年の調査と、同じ調査に見える。有効回答数が108というのが統計学的にどれだけ信頼できるのかは知らない。
 きっと同じ書き手なんだろう。だとすると、なおさらバーのマスターが……。
 全文を保全しておく。

【「大丈夫です」って、なにが大丈夫なの 気配り表現?言葉の乱れ?】2015年02月15日
http://withnews.jp/article/f0150215000qq000000000000000W01o1101qq000011475A
==============引用開始
 コンビニのレジで「ポイントカードは大丈夫ですか?」と店員からよく聞かれます。カードを持ってなければ「大丈夫です」と答えるのですが、よくよく考えると、いったい何が大丈夫なのか、はっきりしません。若い世代はすんなり使っていますが、違和感を覚える年配者は多いようです。

年配者に戸惑いの声

 「大丈夫です」の使い方がおかしい。
 
 最近の朝日新聞の読者投稿欄が、こんな1通の投書をきっかけに盛り上がりました。コーヒーか紅茶のどちらにするか尋ねると、「大丈夫です」との返事。意味がつかめなかったという内容でした。

 これに反応し、次々と投書が寄せられました。

 ある高齢者は、チラシを配っていると「大丈夫です」と言って、受け取らない人が増えている、と憤ります。一方で、若い世代からは、きっぱり断ると相手を傷つけてしまうから「大丈夫」を使っているのでは、という意見がありました。イエスかノーか、はっきりしないことにひっかかる人は、年配者を中心に多いようです。

辞書での意味は

 辞書では「大丈夫」の意味はどうなっているのでしょう。「広辞苑」(岩波書店)、「大辞林」(三省堂)はおおむね一緒。

(1)立派な男子
(2)しっかりしているさま
(3)間違いなく

というような説明でした。

 今どきの語法として「大丈夫」に触れているのは、「明鏡国語辞典」(大修館書店)です。俗語として「相手の勧誘などを遠回しに拒否する語」との説明も載せ、「そんな気遣いはなくても問題はないの意から、主に若者が使う」と注釈しています。ただし、「本来は不適切」とされています。

 これに近い意味に触れているのが「日本国語大辞典」(小学館)です。山梨県の方言として、食べ物などを勧められ、辞退する時の言葉という説明を載せています。

どんな場面で使われている

 従来の意味とは異なる「大丈夫」がしきりに使われることが気になって、調査した言語学の研究者がいます。実践女子大学の山下早代子教授です。
 山下さんが実際に体験した事例を分析してみると、これまで使われていた様々な表現に「大丈夫」が取って代わっていました。

【スーパーのレジで「袋は一つで大丈夫ですか」】

従来なら「よろしいですか」

【電車で赤ん坊を連れた女性に席を譲ろうとすると「大丈夫です」】

従来なら「結構です(断り)」

【パン屋でサンドイッチ購入時に「お手拭きは大丈夫ですか」】

従来なら「ご入り用ですか」

【ガソリンスタンドで「灰皿は大丈夫ですか」】

従来なら「(タバコの吸い殻などを店員の方で)捨てる必要はありませんか」

アンケート調査してみると

 様々な場面が「大丈夫」で済んでいます。山下さんは、こうした使い方についてアンケートを行い、若年層(20代)、中年層(30代~50代)、シニア層(60代以上)に分けて集計しました。(有効回答数108、表の数字は%)







 シチュエーション別に「大丈夫」を使うと答えた割合は次の通りです。

・コンビニで「袋は一つで大丈夫ですか?」
 若年30・9% 中年26・9% シニア22・2%

・バイト先で上司に「明日どうしても休みたいんですけど、大丈夫ですか?」
 若年45・4% 中年23・0% シニア7・4%

・タクシーから降りる時、運転手が「領収書はいりますか」と聞いたので「大丈夫です」と答える
 若年69・0% 中年46・1% シニア11・1%

 また、他人が使うと気になるかどうかも聞きました。「気にならない」と答えた割合です。

・コンビニで「袋は一つで大丈夫ですか?」
 若年76・3% 中年65・3% シニア48・1%

・バイト先で上司に「明日どうしても休みたいんですけど、大丈夫ですか?」
 若年67・2% 中年46・1% シニア25・9%

・タクシーから降りる時、運転手が「領収書はいりますか」と聞いたので「大丈夫です」と答える 
 若年83・6% 中年76・9% シニア33・3%


出典:imasia
他人を傷つけない便利な表現

 結果をみると、やはり若い世代のほうが違和感が少ないです。ただ、いわゆる「若者ことば」として一時的に流行しているのではない、と山下さんは指摘します。「大丈夫」の機能が拡張していて、「ら抜き言葉」のように言葉自体の変化が起きているのではないか、という見方です。

 それでは、なぜこのような使い方が広まったのでしょうか。山下さんは「ネガティブ・フェイス」という用語を使って、分析します。これは人間が持つ「侵害されたくない」「放っておいて欲しい」という欲求だそうです。「よろしいですか?」という依頼、あるいは「必要ないです」という断り、は直接的な表現で相手に負担をかけます。これに対して、「大丈夫」はより婉曲的で、相手を気遣った表現になっているといいます。

 相手も自分も様々な表現に煩わされることなく、かつ相手を傷つけない。いまどきの「大丈夫」は、とても便利な表現であるようです。
==============引用終了

引用の魚拓 43扱い

 元々の発端は下記。
 例によってほかのサイトから断わりもなく引用する。当方がそのことをやんわりと指摘したら、証拠隠滅のためにコメントを削除する。
 そして何食わぬ顔で新しいコメントを入れる。
「長々と書いているのに要点を押さえていない回答者さんがいます」か……そりゃ当方が言及した先行コメントが書きかえられてんだからしかたがない。マトモな人間のやり方ではないよな。やはり関わらないほうがよいのだろう。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12152106697

 ちなみ≪長々と書いているのに要点を押さえていない回答者さんがいますね。≫(sappy_dh投稿者のフレーズを借用)の【ネタ元】は下記。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11152001676

 そりゃ「食ヘン」のことを訊いているのに延々と「しんにょう」のことを書けば「要点」を押さえられるはずがない。


無断引用の魚拓




 別のこの程度のことならたいした問題じゃないのに。
 いつものホニャララに比べたら……。


 元ネタは下記です。
【最近気になる放送用語「だ抜きことば」?】2010.12.01
http://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/term/140.html
==============引用開始
Q 「大丈夫と思います」という言い方は、おかしいのでしょうか。

A 「大丈夫だと思います」というように、「だ」を入れた形のほうが放送では抵抗なく受け入れられます。「大丈夫と思います」のような言い方は、【だ抜きことば】と呼べるかもしれません。
解説
【解説】
 ある判断をしているという意味で、「~と思う」という言い方をすることがあります。「~と思う」の前の部分は、そのままでも文として通用する形のものがくるのが通例です。
「あしたは晴れると思います。」←「あしたは晴れる。」
「あしたは暑いと思います。」 ←「あしたは暑い。」
これと同じように、形容動詞「大丈夫だ」が正式な「文」として成り立つためには、やはり「だ」を入れておいたほうがふさわしいのです。
「大丈夫だと思います。」←「大丈夫だ。」
「大丈夫と思います。」←「大丈夫。」
この「だ抜きことば」について、インターネットでアンケートをしてみました。「『行かなくても大丈夫と思います』という言い方は『おかしい』(『~大丈夫だと思います』が正しい)」という回答が全体で77%にのぼり、抵抗感が強いことがわかります。一方で北海道・東北ではこの言い方に対する抵抗がそれほど強くはないような様子がうかがえました(NHK放送文化研究所、2009年2~3月、763人回答)。
「そんな言い方は自分では使わない」という方も多いでしょうが、実際のニュース原稿を見てみると、だれかが話したことを引用するところなどに、けっこう出てきています。
「フランスは大丈夫と思って成田まで来たので残念です。」
「高さ数十センチ程度だから大丈夫と思わずに…」
「誰からも立派と思われる横綱になってほしい。」
「高齢の母親の面倒が大変と思い…」
聞いていて耳にすんなりと入ってくるのは、やはり「だ」の入った形のほうです。ちょっと頭の片隅においておくと、便利だと思います。
(メディア研究部・放送用語 塩田雄大)
==============引用終了
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