2012年6月の朝日新聞から
【索引】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-244.html
●朝日新聞から──番外編 よく目にする誤用の御三家
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-122.html
●朝日新聞から──ではない 世に誤用の種は尽きまじ
「7割以上が間違ったら、もうそれは誤用ではない」のか?
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-194.html
【2012年6月】
12-06-1
1日
日本最古といわれる顔文字がある。「(^_^)」。1986年6月20日、パソコン通信「アスキーネット」の障害者向け電子掲示板に登場した。
聴覚障害者団体の理事をしている若林泰志(55)が、ハンドルネーム(愛称)の下に署名のつもりで書き入れた。
(夕刊1面)
高津佑典記者。「日本最古」とはよく言ったもんだ(笑)。問題は〈ハンドルネーム(愛称)〉。少し前まで、「ハンドルネームは重言」という説をよく目にしたが、どうなったんだろう。辞書の記述は微妙。
■Web辞書『大辞泉』から
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E8%BE%9E%E6%9B%B8&stype=0&dtype=0
================================引用開始
ハンドル【handle】
1 機械・器具などの、手で操作するときに握る部分。
2 ドアの取っ手。ノブ。
3 自動車や自転車の、進行方向を調節するために握る部分。「―を切る」
4 パソコン通信などで、本名の代わりに用いるニックネーム。ハンドルネーム。
================================引用終了
「ハンドル」でも「ハンドルネーム」でも同じ、ってことらしい。それはそれでいい加減な気がする。
12-06-02
6日
多くの選手が飛ばない統一球に悩む中、48本ものアーチをかけた昨年9月以来、自身3度目の4試合連発。(朝刊17面)
小俣勇貴記者。西武の中村選手の活躍を伝える記事。おそらく、素直に文章を読むと、昨年9月に48本も本塁打を打っている。そいつはすげーや。もう少しちゃんと書いてくれないかな。
12-06-03
7日
http://www.asahi.com/special/akb_sosenkyo/intro/TKY201206060774.html
================================引用開始
「僕が支えなきゃ」貯金53万円で2700票
AKB48選抜総選挙の会場・日本武道館には多くのファンが集まった=6日午後4時7分、東京都千代田区、金子淳撮影
[PR]
AKB総選挙の会場となった武道館には、全国から約1万人が駆けつけた。ファンとの近さ、個性あふれるメンバー。応援の形も様々で、多くの若者たちがひきつけられている。
「何とか押し上げたい」。三重県から武道館に来た会社員北沢尚さん(22)は、5月の中間開票速報で65位以下の「圏外」だった松井咲子さんを応援した。
昨冬、握手会を訪れた。松井さんに「いっぱい票を入れるよ」と伝えると、笑顔で「破産しないでね」と返された。「会いに行けるアイドル」を掲げるAKBにひきこまれている。
================================引用終了
言葉の問題ではない。
朝刊33面。AKB総選挙の結果を伝える記事。ネットにテキストがあったの引用した。紙媒体は、このあと、北沢さんの投資?の内容を詳しく書いている。CDを買うより安価に投票権が得られるオークションを利用して、53万円で約2700票を投票したらしい。1票200円は安いのか高いのか。その結果、松井咲子さんは53位に順位をあげた。
どうでもいいことだけど、こういうところに本名を出す意味があるのだろうか。もう1例は、「大学3年男性」になっている。案の定、「北沢尚」で検索すると、ネット上でボロボロに叩かれている。これで何かあったら、直接の加害者は朝日新聞だよ。
12-06-04
9日
これも言葉の問題ではない。be-e1面とe2面でアリスの『遠くで汽笛を聞きながら』の話が出ている。この歌は、オリコンで最高51位。デビューから4年がたち、前年には『今はもうだれも』がスマッシュヒット、続く『返らざる日々』も好調で〈いよいよ大ブレークか〉というタイミングだったとか。『冬の稲妻』で火がつく前年の〈エアポケット〉のような時期だったとか。
うーん。谷村新司の著書なんかと比べるとかなり印象が違う。以下、かなりいい加減な記憶で書く。熱心なアリスファンだった父からたびたび聞かされた。どこで目をつけられたか知らないが、アリスははじめ、アイドル的な売り出され方をされた。アイドルというのとは少し違うかな。でもあのデビュー曲は相当ホニャララだよ。
なかなか上手くいかないので、作詞なかにし礼/作曲都倉俊一というコテコテの歌謡曲路線のヒットメーカーをが起用され、『青春時代』『二十歳の頃』と2曲出し、どちらもこける。このあたりは「歌謡曲に魂を売った」とか非難され、相当つらかったはず。
苦しまぎれに持ってきたのが『今はもうだれも』。これは関西のカレッジフォーク(時代だな)のスタンダードナンバーだった。これが多少ヒットしたが、あとはパッとせず。順調なら、もっとシングルを出しているでしょうに。このあたりは精神的にどん底だったはず。その精神状態で、年間300本前後のコンサートという名のドサ回りをこなすのはきつかっただろうな。
■Wikipediaから
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%B9_(%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97)
================================引用開始
「走っておいで恋人よ」(1972年) 作詞・作曲:谷村新司
「明日への讃歌」(1972年) 作詞・作曲:谷村新司
「愛の光」(1973年) 作詞・作曲:谷村新司
「青春時代」(1973年) 作詞:なかにし礼/作曲:都倉俊一
「二十歳の頃」(1974年) 作詞:なかにし礼/作曲:都倉俊一
「紫陽花」(1975年) 作詞:谷村新司/作曲:堀内孝雄
「今はもうだれも」(1975年) 初めてのヒット曲、作詞・作曲:佐竹俊郎
「帰らざる日々」(1976年) 作詞・作曲:谷村新司
「遠くで汽笛を聞きながら」(1976年) 作詞:谷村新司/作曲:堀内孝雄
「さらば青春の時」(1977年) 作詞・作曲:谷村新司
「冬の稲妻」(1977年) 初めてのBEST10入り、作詞:谷村新司/作曲:堀内孝雄
「涙の誓い」(1978年) 作詞・作曲:谷村新司
「ジョニーの子守唄」(1978年) 作詞:谷村新司/作曲:堀内孝雄
「チャンピオン」(1978年) ALICEで最大のヒット、シングル・チャートで1位を獲得、作詞・作曲:谷村新司
「夢去りし街角」(1979年) 作詞:谷村新司/作曲:堀内孝雄
「美しき絆~Hand in Hand~」(1979年) 作詞・作曲:谷村新司 ※ミルクランド北海道キャンペーンソング
「秋止符」(1979年) 作詞:谷村新司/作曲:堀内孝雄
「狂った果実」(1980年) 最後のBEST10入り、作詞:谷村新司/作曲:堀内孝雄
「それぞれの秋」(1980年) 作詞・作曲:谷村新司
「エスピオナージ」(1981年) 作詞・作曲:谷村新司
「BURAI」(1987年) 作詞:谷村新司/作曲:堀内孝雄
「平凡」(1988年8月25日)作詞:谷村新司/作曲:堀内孝雄
================================引用終了
12-06-05
11日
亡くなったのは、東京都東久留米市……(夕刊1面)
記者不明。「死んだ」ことを「亡くなった」としている。リード中に「死亡した」とある。震災の犠牲者に対しては一貫して「亡くなられた」にしていたはず。この差別の理由は何?
12-06-06
14日
後手の勝利は第6局が初めて。先手勝率はシリーズで8割を超えた。(朝刊38面)
村瀬信也記者、小川雪記者。将棋名人戦の結果を伝える記事。「先手勝率はシリーズで8割を超えた」が何を言っているのかわからなかった。今回の名人戦は第5局まで先手が勝った。だからトータルで先手の5勝1敗。勝率で考えると、8割3分3厘。それは事実なんだけど、「後手の勝利は第6局が初めて」と書いてあるんだから不要でしょ。「シリーズ」が何を指すのか不明な点も紛らわしさに輪をかけている。
12-06-07
15日
ネットにテキストがあったので転載する。
http://www.asahi.com/business/update/0615/TKY201206150001.html
================================引用開始
「一人負け」ドコモ値下げへ スマホ巻き返し図る
関連トピックス
iPhoneNTTドコモKDDI富士通ソフトバンク
NTTドコモが7月以降に売り出す「らくらくスマートフォン」。画面上に大きめのボタンを配置し、高齢者でも使いやすくした=5月16日、東京都港区
番号持ち運び制でドコモは1人負けが続く
携帯大手3社のスマホのデータ通信料金
携帯電話最大手のNTTドコモは秋から、スマートフォン(多機能携帯電話)のデータ通信料の値下げに初めて踏み切る。特定のスマホでは4割安くする。ソフトバンクモバイルとKDDI(au)がiPhone(アイフォーン)向けに安い料金を設定した結果、利用者の流出が止まらず、巻き返しを図るためだ。
値下げするのは、現在主流のFOMA(フォーマ)の次の世代にあたる高速通信サービス「Xi(クロッシィ)」を使うスマホのデータ通信料。毎月の通信量が7ギガバイトまでは一律5985円としていたが、3ギガバイトまでの利用者向けに1千円程度安い料金プランを導入する。FOMAでも、主に高齢者向けに7~8月に売り出す「らくらくスマートフォン」(富士通製)に限り、データ通信料を月5460円から2980円とし、携帯各社で最も安い水準とする。
携帯各社は「家族間通話無料」などのサービス合戦で落ち込んだ通話料収入を補うため、利便性を前面に出してデータ通信料が割高なスマホへの切り替えを利用者に勧めている。ドコモの場合、データ通信料は料金収入の54%を占める収益の柱。それを下げざるを得ないのは、電話番号を変えずに携帯会社を乗り換える「番号持ち運び制度(MNP)」で一人負けが続いているからだ。
================================引用終了
朝刊9面。長崎潤一郎記者、大宮司聡記者。問題はタイトルと文中にある「一人負け」。こんな言葉……と思いつつWeb辞書をひいたら存在したから呆れた。
■Web辞書『大辞林』から(『大辞泉』にはない)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E3%81%B2%E3%81%A8%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%91&stype=0&dtype=0
================================引用開始
ひとりまけ0 【《一人》負け】
一人だけ負けること。
================================引用終了
意味もよくわかるし、おかしくもないかもしれない。もし多数の会社のなかで2社が業績をよくしたり悪くしたりだったら、「二人勝ち」「二人負け」と表現してもOKなんだろうな。なんか寄ってたかって日本語を壊している気がするんだけど。
12-06-08
18日
東京・浅草から橋で隅田川をこえれば、墨田区は本所。
(中略)
隅田川の向こう、浅草は派手でいいなあ。その先にある銀座、渋谷もいいなあ。
(夕刊1面)
中島隆編集委員。きわどい書き方にムズがゆさを感じた。書き手は編集委員だから、すべてをわかって書いていると思うのだが。詳しいことは下記に譲るが、かつて「川向こう」は差別語扱いだった。なんでこんな微妙な書き方をするのだろう。
http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-0d36.html
12-06-09
20日
磯村健太郎記者。朝刊15面の剛力彩芽のインタビューに驚く。こんなにひっかかりなく読めるデス・マス体は珍しい。全文を入力する気力はないので、文末だけ拾う。
持っています/取りました/持っていたんです/きっかけでした/ありました/いけません/読んだり/大変でした/楽しかったですよ/勉強します/こともあります/興味が出ました/勉強中です/習います/していました/思ったんです/ありますね/くらいはできる/と思います/タイプなんです/趣味なんですよ/気持ちがあります/船舶免許も取りたいです/するなんて理想的!/想像するだけでも楽しいな/持っていないんです/逃しちゃって/言ってみたい/最後でもいいかな
1か所「取りたいです」があるってことは、記者は無自覚でこういう書き方をしているのかもしれない。こういうセンスをもっている人がうらやましい。
12-06-10
23日
「敵の投手のビデオを穴が開くほど見て研究している」(朝刊18面)
竹園隆浩記者。別の「間違い」ではないが……。「穴が開くほど」は紙の場合。音楽テープやビデオテープは「すり切れるほど」というのが慣用表現だろう。静止画像を「穴が開くほど」凝視することはあるかもしれないけど。
12-06-11
27日
「これまでで最も厳しい場所の一つになったが、千秋楽まで優勝争いに絡めたのは良かった」(朝刊24面)
記者不明。横綱白鵬のコメントもう「誤用」と言うつもりはないけど、こんなとこで「最も厳しい場所の一つ」なんて使う必然性があるのかな。「実際にそう言った」ってのは言い訳にしかならないよ。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-244.html
●朝日新聞から──番外編 よく目にする誤用の御三家
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-122.html
●朝日新聞から──ではない 世に誤用の種は尽きまじ
「7割以上が間違ったら、もうそれは誤用ではない」のか?
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-194.html
【2012年6月】
12-06-1
1日
日本最古といわれる顔文字がある。「(^_^)」。1986年6月20日、パソコン通信「アスキーネット」の障害者向け電子掲示板に登場した。
聴覚障害者団体の理事をしている若林泰志(55)が、ハンドルネーム(愛称)の下に署名のつもりで書き入れた。
(夕刊1面)
高津佑典記者。「日本最古」とはよく言ったもんだ(笑)。問題は〈ハンドルネーム(愛称)〉。少し前まで、「ハンドルネームは重言」という説をよく目にしたが、どうなったんだろう。辞書の記述は微妙。
■Web辞書『大辞泉』から
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E8%BE%9E%E6%9B%B8&stype=0&dtype=0
================================引用開始
ハンドル【handle】
1 機械・器具などの、手で操作するときに握る部分。
2 ドアの取っ手。ノブ。
3 自動車や自転車の、進行方向を調節するために握る部分。「―を切る」
4 パソコン通信などで、本名の代わりに用いるニックネーム。ハンドルネーム。
================================引用終了
「ハンドル」でも「ハンドルネーム」でも同じ、ってことらしい。それはそれでいい加減な気がする。
12-06-02
6日
多くの選手が飛ばない統一球に悩む中、48本ものアーチをかけた昨年9月以来、自身3度目の4試合連発。(朝刊17面)
小俣勇貴記者。西武の中村選手の活躍を伝える記事。おそらく、素直に文章を読むと、昨年9月に48本も本塁打を打っている。そいつはすげーや。もう少しちゃんと書いてくれないかな。
12-06-03
7日
http://www.asahi.com/special/akb_sosenkyo/intro/TKY201206060774.html
================================引用開始
「僕が支えなきゃ」貯金53万円で2700票
AKB48選抜総選挙の会場・日本武道館には多くのファンが集まった=6日午後4時7分、東京都千代田区、金子淳撮影
[PR]
AKB総選挙の会場となった武道館には、全国から約1万人が駆けつけた。ファンとの近さ、個性あふれるメンバー。応援の形も様々で、多くの若者たちがひきつけられている。
「何とか押し上げたい」。三重県から武道館に来た会社員北沢尚さん(22)は、5月の中間開票速報で65位以下の「圏外」だった松井咲子さんを応援した。
昨冬、握手会を訪れた。松井さんに「いっぱい票を入れるよ」と伝えると、笑顔で「破産しないでね」と返された。「会いに行けるアイドル」を掲げるAKBにひきこまれている。
================================引用終了
言葉の問題ではない。
朝刊33面。AKB総選挙の結果を伝える記事。ネットにテキストがあったの引用した。紙媒体は、このあと、北沢さんの投資?の内容を詳しく書いている。CDを買うより安価に投票権が得られるオークションを利用して、53万円で約2700票を投票したらしい。1票200円は安いのか高いのか。その結果、松井咲子さんは53位に順位をあげた。
どうでもいいことだけど、こういうところに本名を出す意味があるのだろうか。もう1例は、「大学3年男性」になっている。案の定、「北沢尚」で検索すると、ネット上でボロボロに叩かれている。これで何かあったら、直接の加害者は朝日新聞だよ。
12-06-04
9日
これも言葉の問題ではない。be-e1面とe2面でアリスの『遠くで汽笛を聞きながら』の話が出ている。この歌は、オリコンで最高51位。デビューから4年がたち、前年には『今はもうだれも』がスマッシュヒット、続く『返らざる日々』も好調で〈いよいよ大ブレークか〉というタイミングだったとか。『冬の稲妻』で火がつく前年の〈エアポケット〉のような時期だったとか。
うーん。谷村新司の著書なんかと比べるとかなり印象が違う。以下、かなりいい加減な記憶で書く。熱心なアリスファンだった父からたびたび聞かされた。どこで目をつけられたか知らないが、アリスははじめ、アイドル的な売り出され方をされた。アイドルというのとは少し違うかな。でもあのデビュー曲は相当ホニャララだよ。
なかなか上手くいかないので、作詞なかにし礼/作曲都倉俊一というコテコテの歌謡曲路線のヒットメーカーをが起用され、『青春時代』『二十歳の頃』と2曲出し、どちらもこける。このあたりは「歌謡曲に魂を売った」とか非難され、相当つらかったはず。
苦しまぎれに持ってきたのが『今はもうだれも』。これは関西のカレッジフォーク(時代だな)のスタンダードナンバーだった。これが多少ヒットしたが、あとはパッとせず。順調なら、もっとシングルを出しているでしょうに。このあたりは精神的にどん底だったはず。その精神状態で、年間300本前後のコンサートという名のドサ回りをこなすのはきつかっただろうな。
■Wikipediaから
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%B9_(%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97)
================================引用開始
「走っておいで恋人よ」(1972年) 作詞・作曲:谷村新司
「明日への讃歌」(1972年) 作詞・作曲:谷村新司
「愛の光」(1973年) 作詞・作曲:谷村新司
「青春時代」(1973年) 作詞:なかにし礼/作曲:都倉俊一
「二十歳の頃」(1974年) 作詞:なかにし礼/作曲:都倉俊一
「紫陽花」(1975年) 作詞:谷村新司/作曲:堀内孝雄
「今はもうだれも」(1975年) 初めてのヒット曲、作詞・作曲:佐竹俊郎
「帰らざる日々」(1976年) 作詞・作曲:谷村新司
「遠くで汽笛を聞きながら」(1976年) 作詞:谷村新司/作曲:堀内孝雄
「さらば青春の時」(1977年) 作詞・作曲:谷村新司
「冬の稲妻」(1977年) 初めてのBEST10入り、作詞:谷村新司/作曲:堀内孝雄
「涙の誓い」(1978年) 作詞・作曲:谷村新司
「ジョニーの子守唄」(1978年) 作詞:谷村新司/作曲:堀内孝雄
「チャンピオン」(1978年) ALICEで最大のヒット、シングル・チャートで1位を獲得、作詞・作曲:谷村新司
「夢去りし街角」(1979年) 作詞:谷村新司/作曲:堀内孝雄
「美しき絆~Hand in Hand~」(1979年) 作詞・作曲:谷村新司 ※ミルクランド北海道キャンペーンソング
「秋止符」(1979年) 作詞:谷村新司/作曲:堀内孝雄
「狂った果実」(1980年) 最後のBEST10入り、作詞:谷村新司/作曲:堀内孝雄
「それぞれの秋」(1980年) 作詞・作曲:谷村新司
「エスピオナージ」(1981年) 作詞・作曲:谷村新司
「BURAI」(1987年) 作詞:谷村新司/作曲:堀内孝雄
「平凡」(1988年8月25日)作詞:谷村新司/作曲:堀内孝雄
================================引用終了
12-06-05
11日
亡くなったのは、東京都東久留米市……(夕刊1面)
記者不明。「死んだ」ことを「亡くなった」としている。リード中に「死亡した」とある。震災の犠牲者に対しては一貫して「亡くなられた」にしていたはず。この差別の理由は何?
12-06-06
14日
後手の勝利は第6局が初めて。先手勝率はシリーズで8割を超えた。(朝刊38面)
村瀬信也記者、小川雪記者。将棋名人戦の結果を伝える記事。「先手勝率はシリーズで8割を超えた」が何を言っているのかわからなかった。今回の名人戦は第5局まで先手が勝った。だからトータルで先手の5勝1敗。勝率で考えると、8割3分3厘。それは事実なんだけど、「後手の勝利は第6局が初めて」と書いてあるんだから不要でしょ。「シリーズ」が何を指すのか不明な点も紛らわしさに輪をかけている。
12-06-07
15日
ネットにテキストがあったので転載する。
http://www.asahi.com/business/update/0615/TKY201206150001.html
================================引用開始
「一人負け」ドコモ値下げへ スマホ巻き返し図る
関連トピックス
iPhoneNTTドコモKDDI富士通ソフトバンク
NTTドコモが7月以降に売り出す「らくらくスマートフォン」。画面上に大きめのボタンを配置し、高齢者でも使いやすくした=5月16日、東京都港区
番号持ち運び制でドコモは1人負けが続く
携帯大手3社のスマホのデータ通信料金
携帯電話最大手のNTTドコモは秋から、スマートフォン(多機能携帯電話)のデータ通信料の値下げに初めて踏み切る。特定のスマホでは4割安くする。ソフトバンクモバイルとKDDI(au)がiPhone(アイフォーン)向けに安い料金を設定した結果、利用者の流出が止まらず、巻き返しを図るためだ。
値下げするのは、現在主流のFOMA(フォーマ)の次の世代にあたる高速通信サービス「Xi(クロッシィ)」を使うスマホのデータ通信料。毎月の通信量が7ギガバイトまでは一律5985円としていたが、3ギガバイトまでの利用者向けに1千円程度安い料金プランを導入する。FOMAでも、主に高齢者向けに7~8月に売り出す「らくらくスマートフォン」(富士通製)に限り、データ通信料を月5460円から2980円とし、携帯各社で最も安い水準とする。
携帯各社は「家族間通話無料」などのサービス合戦で落ち込んだ通話料収入を補うため、利便性を前面に出してデータ通信料が割高なスマホへの切り替えを利用者に勧めている。ドコモの場合、データ通信料は料金収入の54%を占める収益の柱。それを下げざるを得ないのは、電話番号を変えずに携帯会社を乗り換える「番号持ち運び制度(MNP)」で一人負けが続いているからだ。
================================引用終了
朝刊9面。長崎潤一郎記者、大宮司聡記者。問題はタイトルと文中にある「一人負け」。こんな言葉……と思いつつWeb辞書をひいたら存在したから呆れた。
■Web辞書『大辞林』から(『大辞泉』にはない)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E3%81%B2%E3%81%A8%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%91&stype=0&dtype=0
================================引用開始
ひとりまけ0 【《一人》負け】
一人だけ負けること。
================================引用終了
意味もよくわかるし、おかしくもないかもしれない。もし多数の会社のなかで2社が業績をよくしたり悪くしたりだったら、「二人勝ち」「二人負け」と表現してもOKなんだろうな。なんか寄ってたかって日本語を壊している気がするんだけど。
12-06-08
18日
東京・浅草から橋で隅田川をこえれば、墨田区は本所。
(中略)
隅田川の向こう、浅草は派手でいいなあ。その先にある銀座、渋谷もいいなあ。
(夕刊1面)
中島隆編集委員。きわどい書き方にムズがゆさを感じた。書き手は編集委員だから、すべてをわかって書いていると思うのだが。詳しいことは下記に譲るが、かつて「川向こう」は差別語扱いだった。なんでこんな微妙な書き方をするのだろう。
http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-0d36.html
12-06-09
20日
磯村健太郎記者。朝刊15面の剛力彩芽のインタビューに驚く。こんなにひっかかりなく読めるデス・マス体は珍しい。全文を入力する気力はないので、文末だけ拾う。
持っています/取りました/持っていたんです/きっかけでした/ありました/いけません/読んだり/大変でした/楽しかったですよ/勉強します/こともあります/興味が出ました/勉強中です/習います/していました/思ったんです/ありますね/くらいはできる/と思います/タイプなんです/趣味なんですよ/気持ちがあります/船舶免許も取りたいです/するなんて理想的!/想像するだけでも楽しいな/持っていないんです/逃しちゃって/言ってみたい/最後でもいいかな
1か所「取りたいです」があるってことは、記者は無自覚でこういう書き方をしているのかもしれない。こういうセンスをもっている人がうらやましい。
12-06-10
23日
「敵の投手のビデオを穴が開くほど見て研究している」(朝刊18面)
竹園隆浩記者。別の「間違い」ではないが……。「穴が開くほど」は紙の場合。音楽テープやビデオテープは「すり切れるほど」というのが慣用表現だろう。静止画像を「穴が開くほど」凝視することはあるかもしれないけど。
12-06-11
27日
「これまでで最も厳しい場所の一つになったが、千秋楽まで優勝争いに絡めたのは良かった」(朝刊24面)
記者不明。横綱白鵬のコメントもう「誤用」と言うつもりはないけど、こんなとこで「最も厳しい場所の一つ」なんて使う必然性があるのかな。「実際にそう言った」ってのは言い訳にしかならないよ。