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クリアー装甲の妄想

これこれの続き。



共和国24ゾイドのクリアー装甲はブルーです……が、資料を見るとけっこうな量でパープルになってる。

結構な量……というか、改めて調べると、ほとんどでした。
青い方が珍しい。

これは以下のような理由があると考えます。
前提として
「試作品でクリアパープルのメガトプロス等が幾つか作られている」
「その試作品はカタログ用写真、バトスト、雑誌の改造作例などに使われた」

と考えます。

通常ゾイド(1/72)だったら、最初はともかく次第に製品と同様の仕様が写るようになる筈です。
ベアファイターも最初の頃は試作品がよく映っていました。
が、だんだん製品版と同様の姿に更新されていきます。

これはバトストに登場するゾイドの中心は何といっても1/72スケール機が大半だからです。
主役ゾイドとして登場するのは新型時代だけでしょう。
しかし、1/72スケール機はその後も「やられ役」「味方部隊の賑やかし要員」などで長期に渡って登場のチャンスがあるわけです。
でも24ゾイドはスケールの違いからなかなか登場しづらい……。
しかもゴーレムを最後にリリースは途絶え、、、24ゾイドというカテゴリーごと下火になってしまった。

スケールの違いからそもそも出しにくい。加えて24ゾイドそのものが下火になった。
こうしてバトストでの登場は極端に減ってしまった。
24ゾイドが大プッシュされていた時期は、画面構成やストーリーを上手く調整して72ゾイドと一緒に出演したりもしていたんですけどね、、、。
特にストーリーがVS暗黒軍の大陸間戦争に突入した以降は全く登場していません。。


要するに24ゾイドというのはプッシュされてバトストに登場した期間が短い。
期間が短いので、ジオラマに使われた機体も大半が試作品のパープルで賄われた。賄えてしまったのではないかと思います。
24ゾイドがその後もじゃんじゃん登場したならば、次第にブルーの機体が増えていったと思います。


私はゾイド戦史を長く研究しているわけですが、「バトストの画面に映っているものが正解」を基本の考えとしています。
ということは共和国24ゾイドについて、パープルとブルーの違いも解釈せねばなりません。



まずはこのように解釈します。妥当だと思います。
パープルは先行量産型(劇中に結構な数が登場しているので「試作機」ではない。先行量産型または初期型である筈)。
ブルーは中期以降型。

問題は何で変わったかです。

理由もなく変わる筈はないと思う。
「クリアー装甲」なので「塗装の規定が変わった」ではないと思う。
「塗装が変わった」であるならクリアーじゃなくなると思うから。

ここで強引ではあるものの面白い資料を思い出しました。



登場時期が共和国24ゾイドと近しい帝国軍Hiユニット級ブラキオス。
1987年9月発売。

共和国24ゾイドは1988年3~4月発売です。
当然、バトストでの初登場時期もブラキオスがわずかに先です。

ブラキオスは箱裏バリエーションにキャノピータイプが載っていたりします。


そして青いんですよね。



~妄想ストーリー~
共和国軍はクリアパープルの透明装甲を持った24ゾイドを作った。
クリアパープルの透明装甲は共和国軍が新開発した防弾ガラスである。その耐弾性は従来品を大きく凌ぎ、「装甲」と呼べるレベルに達している。
だが……、同クラスのデスピオン程度はともかく小型ゾイド以上の砲撃にはさすがに耐えられない。
それでも対帝国24ゾイド用としては十分な性能だった。

こうして共和国24ゾイドは量産が始まった(初期型)が、前線からはもっと耐弾性をあげてくれとの要望も入る。
最初の砲撃はいい。だが撃たれ続けると次第にクリアー装甲は劣化し、撃ち抜かれる事態が出てきたのだ。

最前線で戦うゾイド。これを頻繁に後方に移して装甲を張り替えるのは現実的ではない。
実は24ゾイドの装甲は、当初の想定よりももっと強くしなくてはならない事が判明した。

そんな中、改造ブラキオスが鹵獲される……。
これは帝国ゾイドとしては極めて珍しく、キャノピータイプを採用していた。
色は特徴的な青。
興味を持った共和国軍が解析した所、帝国軍独自の構造をしていた。


防弾ガラスの作り方も様々ある。
単純に固いガラスを積層する方法、ガラスの代わりにポリカーボネートを積層する方法、ガラスとプラスチック素材を複合(ラミネート加工)する方法など。

ブラキオスのキャノピーは非常に興味深い構造だった。
帝国製キャノピーを参考にすれば、共和国24ゾイドの装甲を強化できそうだ。
こうして共和国軍はクリアー装甲の強化に着手、そして成功した。

完成した改クリアー装甲は色味がパープルからブルーに変化した。
耐弾性は大きく向上し、イグアン等の小型ゾイドからの砲撃にも十分に耐えられるようになった。
また劣化に関する耐久性も大幅に改善し、張り替え無しで長期間の運用が可能になった。

こうして24ゾイドは早々改良タイプに新生したのであった。


---妄想おわり---


ちなみに帝国24ゾイドもクリアブルーのパーツを持っていますが、これは「ライト」とか「ディスプレイモニター」に使われていて、明らかに装甲ではないので共通性は「無い」と考えました。

ただ……、当初の共和国24ゾイドはクリアパープルにする予定だった。これは「帝国24ゾイドとのイメージの差別化を図るために」そうしたのかなぁとは思いました。
当初は「帝国24ゾイド=クリアブルー/共和国24ゾイド=クリアパープル」の予定だったのでしょう。
でも最終的に共和国はやっぱり青でしょうとなってクリアブルーになった。
変更決定のタイミングが遅すぎたのでパッケージやカタログ用写真などは既にパープルで撮り終えていた……。

共和国24ゾイドがクリアブルーになると同時に、「帝国24ゾイドが青を使ったのは、やっぱり冒険しすぎだったのでは……」という議論も起こる。
帝国はやっぱり赤か緑の方が似合っていたのでは。
そういう議論の結果、後にリリースされる「ゴーレム」は帝国24ゾイドでは唯一、青ではなく赤いライトを持って誕生した。


書いていて、やっぱり24ゾイドは好きだなぁと思いました。
今回の文章は本当に妄想なんですが、いや。でも本当に無限の想像ができます。
リアライズモデルには超超期待しています。ぜひとも24ゾイドも発売して欲しい!

現在のゾイドの勢いは本当に凄い。公式の暴走っぷりがヤバい。バーサークフューラーのハイエンドモデルで役とユニットを出す位ヤバイ。

24ゾイドは可能性を残したまま終了してしまいました。
共和国24ゾイドはゴーレムに対抗した「カニ型」が開発されるはずでしたが中止になった。
(バトスト的に解釈するなら、開発開始されたが対ゼネバス帝国戦に勝利したのでキャンセルされた……という所だろうか)

帝国24ゾイドもなぁ。
いっとき「パンツァーティーア」として動いた時に、デザイナーの横山宏先生が次のように述べられています。
「シリーズが続けば新型を出しても面白いね」
と。

パンツァーティーアだけでなく、「Zevle」の時も売れればシリーズが続いて新型も登場予定だったんですよねぇ。
令和の時代に24ゾイドの新型という奇跡が起こらんことを願っておりますです。
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