デスバイソン
今日は改造ブックの二種類目を紹介します。
デスバイソン
お座りしたディバイソンが戦車の車体(M1エイブラムス?)に載っています。
またえらいのが出てきたなあ…。
ゴジュラス改造のベン・ハーと並べたらさぞや壮観でしょうね。
ゾイドで戦車タイプ改造っていうのはそこそこメジャーです。
強いゾイド+強い戦車=最強 っていう発想だろうなー。
ゾイドの改造はリアル路線な方向も面白いのですが、こういうチビッコ発想を体現した方向性もまた良いものです。
バトストだとベン・ハーが有名ですが、それ以外でも戦車タイプはそこそこメジャー。
特攻ゾイド少年隊でも登場します。
なかなかキレイにまとまっていますね。作中では本編1話に登場。かませ的な感じであった。
新世紀でもバーサークフューラーでこんなのがありました。
これはコロコロや公式ファンブックではなく、学年誌に掲載された作例で後に「ゾイド改造マニュアル」にも載りました。
戦車タイプというと「スピードの向上を狙った」と解説されることが多いです。
んー・・・、戦車っていくら速くても100km/h以下であると思うんだけどなあ・・・。
これは不整備地などにおける「悪路走破速度が向上している」という意味と解釈すれば良いかな。
ゾイドは脚があるので不整備地には強いと思いますが、湿地帯などのぬかるみがある場所では沈み込みが大きな問題になりそう。
「脚」だとその一点に重さがかかるので沈みやすいのですね。
その点、キャタピラだと鉄板一枚一枚に重さが均等に分散されるので沈みにくい。だからこういう地帯で強いわけであります。
(もちろんぬかるみの程度によっては不可能な場面も出ますが)
キャタピラ装備と言えば、脚とキャタピラを両方装備しているヘッジホッグもありますね。
これは通常時には脚を使う/湿地帯などではキャタピラを使う という切り替えが出来るので便利。
一方で使わないほうが常にデッドウェイトになっているというデメリットもありますね。
改造は奥が深いなー。
さてさてデスバイソンに話を戻します。
それにしても異様な姿。戦車にするにしても、もうちょっとなじませる感じにしたらいいのにと思いました。
凄いなあ、ベン・ハーやヘッジホッグの実績を持つ共和国の開発部なら、もうちょっといい感じにキャタピラを付けれそうなんだけどなぁ…。
と考えた時に、これは「湿地帯などの悪路層は用に改造されたディバイソン」ではないと思いました。
そうではなく、もっと別のものである……と思ったのであります。
その説を以下に。
この本は小四の88年12月号・・・・バトストで言うとマッドサンダー完成直後の時期の本なので、その年代の改造ゾイドであると解釈します。
さてマッドサンダー完成前後の時期というと、共和国軍が中央山脈で孤立し”袋の鼠”になった事があります。
共和国軍は中央山脈を完全制覇し、それによって大陸東側に進出した帝国軍の補給を断とうとした。
作戦は当初こそ順調に進み共和国軍は大部分を支配下に置いた。
だがグレートサーベルやゴーレムの登場で不利に陥る。その結果として孤立した地帯を作ってしまったわけですね。
さて孤立した地帯は何が大変かっていうと補給がない事です。
周りは敵ばかり。守る必要があるのだけどなにぶん補給がない。
破損した機が出たら修理用のパーツがないのでそこでお終い。直すとすれば共食い整備くらいしか…。
また「砲弾」も大きな問題です。実弾砲は砲弾を撃ってしまえは終わり。もう撃てない。
ビーム砲だとエネルギーが回復すればまた撃てるので、孤立した地帯においてはまだしもあり難い感じがする。
(もちろんエネルギー補給も大変だしビーム砲は整備が実弾砲よりも手間がかかるという点もあるだろうが)
さてデスバイソン。みれば17門突撃砲のうち中央の9門を撤去し、かわりにゴジュラスキャノンを付けている。
このゴジュラスキャノンですが、ちょっと面白い事があります。
製作解説にて「ビーム砲」と呼ばれているんですね。
ほほぅ…。
ところでキャノン砲(ビーム砲)の説明はちょっと問題がある気がする。
でっぱりが無い方を両方使って作れ…。
デスザウラー改増のときもそうですが、なんていうかパーツの使い方が贅沢だよなぁ…。
これ位なら、「片方のでっぱりをカットする」で対処したほうが良い気がするけどナー。
話を戻します。
ビーム砲と書かれている事は単なるミスだと思うんですが、あえてこういうミスを活かした解釈が好きなのでビーム砲だという事で考える。
妄想・デスバイソン開発秘話…
中央山脈制覇を目指し戦う共和国軍。だがグレートサーベルやゴーレムによって状況は不利になる。
ついに孤立した地帯が生まれてしまった。
補給が途絶えた地帯では傷ついたゾイドを当初は共食い整備で修理していた。
しかし次第に、それさえもできなくなってしまった。
破損機の中でも、脚部が損傷したゾイドは「惜しい」といえた。なぜなら動けないだけでコアは健在だからである。
脚さえ直せれば再び戦えるのに…!
後脚を破損したディバイソンもそんな一機であった。
そこでこのディバイソンを再戦力化するべく、応急的な脚をつける事が計画された。
なにぶん資材がない。なので本来のような脚は作れなかった。そこで製造が比較的容易な戦車車体になった。
完成した車体には後脚を損傷したディバイソンが乗せられ、応急的だが動けるようになった。
またディバイソンと言えば砲弾の消費も問題であった。
105mm砲がズラリ17門も並ぶ。この砲弾はいまや貴重だ。贅沢に撃ちまくっていいわけがない。
そこで中央の9門を撤去し、そこにゴジュラスキャノンを付けることになった。
いやしかし、ゴジュラスキャノンの砲弾も貴重だ。そこでこれは大型ビーム砲に改造する事になった。
現地での開発なのでゴジュラスキャノンの砲身を流用するなどかなり「無理やり」に造った感じは否めなかったが、どうにか大型ビーム砲も完成。
こうしてデスバイソンが完成したのであった・・・・・・。
名称が「デス」なのが帝国っぽいんですが・・・、なんだろうなぁ。
完全修理がかなわずこんな応急的な仕様にしかできない。そんな状況を自嘲したネーミングなのかも。
真相やいかに。
さて改造講座ですが、「1/35の戦車プラモの車体を作ってディバイソンを乗せよう」という見たまんまの内容でした。
どちらかというとゾイド改造よりも接着剤を必須とする戦車プラモをキレイに作る方が難易度高そう。
ところでこの改造だと戦車プラモの砲塔部分が余りますね。
その場合はバトルホーンやメガトプロス砂漠戦仕様的なものでも別途作れば良いのかな。
戦車の車体部分と合体させたらちょっとアレですが、砲等部分と合体させるのはスタンダードにシックリくる。
そんなこんなで、デスバイソンでした。
恐竜戦車的な改造ですが、色々と考えるとこれはこれで実に面白い。
さて、残る一種類はまた近日中に!
デスバイソン
お座りしたディバイソンが戦車の車体(M1エイブラムス?)に載っています。
またえらいのが出てきたなあ…。
ゴジュラス改造のベン・ハーと並べたらさぞや壮観でしょうね。
ゾイドで戦車タイプ改造っていうのはそこそこメジャーです。
強いゾイド+強い戦車=最強 っていう発想だろうなー。
ゾイドの改造はリアル路線な方向も面白いのですが、こういうチビッコ発想を体現した方向性もまた良いものです。
バトストだとベン・ハーが有名ですが、それ以外でも戦車タイプはそこそこメジャー。
特攻ゾイド少年隊でも登場します。
なかなかキレイにまとまっていますね。作中では本編1話に登場。かませ的な感じであった。
新世紀でもバーサークフューラーでこんなのがありました。
これはコロコロや公式ファンブックではなく、学年誌に掲載された作例で後に「ゾイド改造マニュアル」にも載りました。
戦車タイプというと「スピードの向上を狙った」と解説されることが多いです。
んー・・・、戦車っていくら速くても100km/h以下であると思うんだけどなあ・・・。
これは不整備地などにおける「悪路走破速度が向上している」という意味と解釈すれば良いかな。
ゾイドは脚があるので不整備地には強いと思いますが、湿地帯などのぬかるみがある場所では沈み込みが大きな問題になりそう。
「脚」だとその一点に重さがかかるので沈みやすいのですね。
その点、キャタピラだと鉄板一枚一枚に重さが均等に分散されるので沈みにくい。だからこういう地帯で強いわけであります。
(もちろんぬかるみの程度によっては不可能な場面も出ますが)
キャタピラ装備と言えば、脚とキャタピラを両方装備しているヘッジホッグもありますね。
これは通常時には脚を使う/湿地帯などではキャタピラを使う という切り替えが出来るので便利。
一方で使わないほうが常にデッドウェイトになっているというデメリットもありますね。
改造は奥が深いなー。
さてさてデスバイソンに話を戻します。
それにしても異様な姿。戦車にするにしても、もうちょっとなじませる感じにしたらいいのにと思いました。
凄いなあ、ベン・ハーやヘッジホッグの実績を持つ共和国の開発部なら、もうちょっといい感じにキャタピラを付けれそうなんだけどなぁ…。
と考えた時に、これは「湿地帯などの悪路層は用に改造されたディバイソン」ではないと思いました。
そうではなく、もっと別のものである……と思ったのであります。
その説を以下に。
この本は小四の88年12月号・・・・バトストで言うとマッドサンダー完成直後の時期の本なので、その年代の改造ゾイドであると解釈します。
さてマッドサンダー完成前後の時期というと、共和国軍が中央山脈で孤立し”袋の鼠”になった事があります。
共和国軍は中央山脈を完全制覇し、それによって大陸東側に進出した帝国軍の補給を断とうとした。
作戦は当初こそ順調に進み共和国軍は大部分を支配下に置いた。
だがグレートサーベルやゴーレムの登場で不利に陥る。その結果として孤立した地帯を作ってしまったわけですね。
さて孤立した地帯は何が大変かっていうと補給がない事です。
周りは敵ばかり。守る必要があるのだけどなにぶん補給がない。
破損した機が出たら修理用のパーツがないのでそこでお終い。直すとすれば共食い整備くらいしか…。
また「砲弾」も大きな問題です。実弾砲は砲弾を撃ってしまえは終わり。もう撃てない。
ビーム砲だとエネルギーが回復すればまた撃てるので、孤立した地帯においてはまだしもあり難い感じがする。
(もちろんエネルギー補給も大変だしビーム砲は整備が実弾砲よりも手間がかかるという点もあるだろうが)
さてデスバイソン。みれば17門突撃砲のうち中央の9門を撤去し、かわりにゴジュラスキャノンを付けている。
このゴジュラスキャノンですが、ちょっと面白い事があります。
製作解説にて「ビーム砲」と呼ばれているんですね。
ほほぅ…。
ところでキャノン砲(ビーム砲)の説明はちょっと問題がある気がする。
でっぱりが無い方を両方使って作れ…。
デスザウラー改増のときもそうですが、なんていうかパーツの使い方が贅沢だよなぁ…。
これ位なら、「片方のでっぱりをカットする」で対処したほうが良い気がするけどナー。
話を戻します。
ビーム砲と書かれている事は単なるミスだと思うんですが、あえてこういうミスを活かした解釈が好きなのでビーム砲だという事で考える。
妄想・デスバイソン開発秘話…
中央山脈制覇を目指し戦う共和国軍。だがグレートサーベルやゴーレムによって状況は不利になる。
ついに孤立した地帯が生まれてしまった。
補給が途絶えた地帯では傷ついたゾイドを当初は共食い整備で修理していた。
しかし次第に、それさえもできなくなってしまった。
破損機の中でも、脚部が損傷したゾイドは「惜しい」といえた。なぜなら動けないだけでコアは健在だからである。
脚さえ直せれば再び戦えるのに…!
後脚を破損したディバイソンもそんな一機であった。
そこでこのディバイソンを再戦力化するべく、応急的な脚をつける事が計画された。
なにぶん資材がない。なので本来のような脚は作れなかった。そこで製造が比較的容易な戦車車体になった。
完成した車体には後脚を損傷したディバイソンが乗せられ、応急的だが動けるようになった。
またディバイソンと言えば砲弾の消費も問題であった。
105mm砲がズラリ17門も並ぶ。この砲弾はいまや貴重だ。贅沢に撃ちまくっていいわけがない。
そこで中央の9門を撤去し、そこにゴジュラスキャノンを付けることになった。
いやしかし、ゴジュラスキャノンの砲弾も貴重だ。そこでこれは大型ビーム砲に改造する事になった。
現地での開発なのでゴジュラスキャノンの砲身を流用するなどかなり「無理やり」に造った感じは否めなかったが、どうにか大型ビーム砲も完成。
こうしてデスバイソンが完成したのであった・・・・・・。
名称が「デス」なのが帝国っぽいんですが・・・、なんだろうなぁ。
完全修理がかなわずこんな応急的な仕様にしかできない。そんな状況を自嘲したネーミングなのかも。
真相やいかに。
さて改造講座ですが、「1/35の戦車プラモの車体を作ってディバイソンを乗せよう」という見たまんまの内容でした。
どちらかというとゾイド改造よりも接着剤を必須とする戦車プラモをキレイに作る方が難易度高そう。
ところでこの改造だと戦車プラモの砲塔部分が余りますね。
その場合はバトルホーンやメガトプロス砂漠戦仕様的なものでも別途作れば良いのかな。
戦車の車体部分と合体させたらちょっとアレですが、砲等部分と合体させるのはスタンダードにシックリくる。
そんなこんなで、デスバイソンでした。
恐竜戦車的な改造ですが、色々と考えるとこれはこれで実に面白い。
さて、残る一種類はまた近日中に!