米Yahoo!は米国時間2009年12月2日,SNS大手の米Facebookとの連携機能を強化すると発表した。これまで限定的だったデータ共有機能を拡大し,両社のサイトから双方向で利用できるようにする。サービス連携に向けた作業は2010年の前半に開始する予定。
Facebookのデータ・ポータビリティ技術「Facebook Connect」を使ったサービスの連携を強化する(関連記事:Facebook,外部サイトとの連携を実現する「Facebook Connect」を正式公開)。Yahoo!はこれまで,同社各サイトにおけるユーザーのコンテンツをFacebookからアクセスできるようにしていた。今後はYahoo!のサイトからもFacebookのコンテンツが利用できるようになる。
具体的には「Yahoo! Mail」「Yahoo! News」「Yahoo! Sports」「Yahoo! Finance」といったページからFacebookユーザーのコンテンツにアクセスできるようにする。Facebookからは,Yahoo!の写真共有サービス「Flickr」に投稿された写真やYahoo! Newsに付けられたコメントなどを閲覧できるようにする。これによりコンテンツ共有の循環が生まれ,サイト訪問者数が増加するとYahoo!はみている。
米メディア(New York Times)は,Yahoo! Newsなどのサイトに設置しているタブ「Yahoo Updates」からFacebookの情報を利用できるようにする計画だと報じている。またYahoo!のCommunities部門バイス・プレジデントのJim Stoneham氏が,この提携は,金銭のやりとりが発生しない5年間の契約と語ったとも報じている。取り組みを介してより広範囲にユーザーに訴求できることから契約を決めたという。
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