2013年後半から急増し注目を集めているのが、Windows 8.1を搭載したタブレットだ。最近では8インチクラスの軽量モデルも登場するなど、iOSやAndroidを搭載したタブレットと競合するものも出てきている。果たしてWindowsタブレットは、従来のタブレットの脅威となるのだろうか。

「Windows 8」でパソコンがタブレットに近づく

 WindowsOSなどを搭載したパソコンと、iOSやAndroidOSを搭載したタブレットは、以前より近しい存在として、ライバル視されてきた。とはいえ、サイズやバッテリーの持続時間、さらには主に利用されるアプリケーションが異なっていたこともあり、両者は別個の存在として認識されることも多かった。

 しかし、タブレットの性能が年々向上し、パソコンでできることの多くがタブレットでも違和感なくできるようになった。その結果、最近では、パソコンの市場をタブレットが浸食しつつあるともいわれている。実際、各種調査に見るパソコンの出荷数は年々減少傾向にあるようで、スマートフォンやタブレットにパソコン市場が侵食されている様子がうかがえる。

 ところが最近は、逆にパソコンの側からタブレットに接近して、市場を奪い返そうという動きが顕著になってきた。それを象徴しているのが、2012年にマイクロソフトが提供を開始した「Windows 8」だ。

 Windows 8については既にご存じの方も多いと思うが、従来のWindowsと同じ、マウス操作が主体となるデスクトップのインターフェースに加え、新たにスマートフォンやタブレットと同様に、タッチパネルでも操作しやすいインターフェースを備えているのが、大きな特徴となっている。