桐たんすの処分方法8選!無料の捨て方やリメイク方法も解説

目次

桐たんす

防湿性に優れ、古くから着物や衣類の保管に利用されてきた桐たんす。
嫁入り道具のひとつとして愛されてきた家具ですが、なかなか処分する機会がないことに加えて、大きくて重たいことから、処分方法に悩んでしまいがちな品でもあります。

高品質な桐たんすは丈夫で長持ちするため、「捨てるのにためらいを感じる」「できれば捨てたくない」など、お困りの方も多いのではないでしょうか。

そこで今回のコラムでは、桐たんすの処分方法と注意点を解説します。
実家のお片付けや遺品整理で出てきた桐たんすの処分にお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。

▼タンスの処分についてはこちらのコラムをどうぞ▼

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桐たんすの処分方法8選!

桐タンス

今回ご紹介する桐たんすの処分方法は以下の8つです。

  1. 粗大ごみに出す
  2. クリーンセンター(ごみ処理施設)に持ち込む
  3. 家具店の引取サービスを利用する
  4. リサイクルショップで売却する
  5. フリマアプリ・ネットオークションに出品する
  6. 譲渡・寄付する
  7. リメイク・修理して再利用
  8. 不用品回収業者に依頼する

それぞれの手順や注意点について、確認していきましょう。

①粗大ごみに出す

自治体の多くは「一辺30cm」以上の大きさのごみを「粗大ごみ」に分別しています。
そのため、桐たんすは「粗大ごみ」として捨てるのが一般的です。
ここでは例として、名古屋市の粗大ごみ回収手順をご紹介します。

  1. 電話、または申請フォームで収集依頼をする
  2. 所定の場所、収集日時などを確認する
  3. コンビニやスーパーなどで手数料納付券(シール)を購入する
  4. シールに受付番号または氏名を書き、桐たんすに貼る
  5. 指定日時に所定の位置へ運び出し、処分完了

名古屋市では、粗大ごみの申込締切日は収集日の7日前です。
かかる費用は高さ120cm未満かつ幅90cm未満のたんすであれば1,000円、それ以上のたんすになると1,500円となっていました。大きさで費用が変わる点に注意が必要です。

(参考:名古屋市粗大ごみ手数料のめやす

粗大ごみ回収は比較的安い費用で利用できるのがメリットですが、「指定場所まで自分で桐たんすを運ぶ必要がある」「回収は月1回程度」とデメリットも多いため、利用できない方もいらっしゃるかもしれません。
「持ち運びに自信がない」「急いで捨てたい」場合は、別の方法を検討しましょう。

②自分でクリーンセンター(ごみ処理施設)へ持ち込む

急いで桐たんすを処分したい場合は、自分でクリーンセンター(ごみ処理施設)へ持ち込むという方法もあります。

【クリーンセンター利用のメリット】

  • 戸別回収の日を待たずに不用品を捨てられる
  • 複数の不用品をまとめて処分できる
  • 処分するものの量が多ければ1点当たりの処分費用が安くなることもある

予約の有無や搬入手順、手数料の金額は自治体ごとに異なるため、よく調べてから搬入しましょう。

お急ぎの方や桐たんす以外に捨てたいものがある方には便利な方法ですが、「車での搬入が必須」「平日のみ回収可能」という点で利用できない方もいらっしゃるかもしれません。
その場合は、別の方法での処分が必要です。

③家具店の引取サービスを利用する

桐たんすを処分し新しい家具を購入する予定があるなら、家具店の引取サービスを利用するのもいいでしょう。

  • ニトリ:購入家具と引取家具が同数量または同容量まで※ 4,400円(税込)で引取
  • 大塚家具:購入商品と同種・同サイズかつ同数のみ ※サイズ、種類で価格が変わる
  • ACTUS:新しい家具を購入の際、不要になった家具(他社製品含む)を有償で引取
  • 東京インテリア:購入商品と同種・同数 ※サイズ、種類で価格が変わる
  • ファニチャードーム:購入商品と同種・同数 ※サイズ、種類で価格が変わる

引取サービスを利用すれば、新しい家具の搬入と同時に桐たんすを回収してもらえるので、処分に手間や時間をかけずに済みます。費用はかかりますが、運び出す人手がないという方にも便利な方法です。

ただし、店舗によって引取できる家具の種類・メーカーが限定されていたり、桐たんすの大きさによって費用が変わったりするなど対応に違いがあるため注意が必要です。
新しい家具を購入することをお考えなら、桐たんすの引取や費用についてあらかじめ確認しておきましょう。

④リサイクルショップ・専門業者に売却する

さまざまな製品を取り扱うリサイクルショップであれば、桐たんすはもちろん、それ以外の家具や家電もまとめて買い取ってもらえるのが便利です。
桐たんすを自力で持ち込むのが難しい方でも、出張買取を利用すれば家にいながら査定を受けられます。持ち運べないからとあきらめず、一度査定を依頼してみてはいかがでしょうか。

ただし、リサイクルショップは専門店ではないので、桐たんすの価値が理解されず、安く買い取られたり、買取不可になってしまったりする可能性があるという点に注意が必要です。
もしお手持ちの桐たんすが高価なものや伝統的工芸品である場合は、ちょっと面倒でも和家具の買取を専門で行う買取専門店などの査定を受けることをおすすめします。

【高額買取が期待できる桐たんす】

  • 加茂桐たんす(新潟県加茂市)
  • 春日部桐たんす(埼玉県春日部市周辺)
  • 名古屋桐たんす(愛知県名古屋市、春日井市)
  • 大阪泉州桐たんす(大阪府泉市、堺市)
  • 紀州桐たんす(和歌山県和歌山市)
  • 府中桐たんす
  • 岩谷堂箪笥の桐たんす
  • 佐渡桐たんす
  • 庄内桐たんす など

より高く買い取ってもらうコツ

桐たんすは丈夫で防虫効果や防カビ効果に優れていますが、雑に取り扱ったり劣悪な環境に設置していればそのぶん状態は悪くなってしまいます。
高品質な桐たんすをできるだけ高く売りたいなら、普段から丁寧に保管・メンテナンスすることが大切です。

  • 直射日光や冷暖房の風が直接当たらない場所に設置する
  • 通気性が悪くならないよう壁から少し離した位置に置く
  • 使用していないときは油単(カバー)をかける
  • 濡れた衣服をたんすのなかに入れたり濡れた手で触るのはNG
  • 強い力を加えたり重たいものを乗せたりしない など

また、桐たんすを売却する際は「付属品を揃えて査定に出す」ことも重要です。

  • 保証書
  • 検査済証
  • 取扱説明書
  • 引き戸の鍵 など

年代物になると購入したのがかなり前で、付属品をなくしてしまった…ということもあるかもしれませんが、付属品の有無で買取金額に大きな差が出る場合もあるため、なるべく探し出しておくのをおすすめします。

⑤フリマアプリ・ネットオークションに出す

近年、若者の間で「レトロブーム」が続いていることもあり、フリマアプリ・ネットオークションにもたくさんの桐たんすが出品されています。
捨てるしかないと思っていた桐たんすが思いがけない金額になることもあるため、どんな桐たんすでも捨てずに一度、出品してみるのがおすすめです。

【メルカリで実際に取引されている桐たんす】

  • 総桐たんす:49,000円
  • 総桐チェスト:45,000円
  • 総桐小たんす:18,000円
  • 着物たんす:35,000円

桐たんすはサイズが大きいため、どうしても送料が高額になりがちです。
せっかく桐たんすを希望価格で売却できても送料が高額になり、結果的に損になってしまった…なんて可能性もあるため、出品時には送料や手数料についても確認してから販売額を決定するようにしましょう。

もし桐たんすを自分で梱包・発送するのが難しいということなら、メルカリの「梱包・発送たのメル便」というサービスを利用する方法もあります。
利用すれば自分で梱包作業や発送手続きをしなくても済むため非常に便利ですが、その反面、費用は高額になりますので注意してください。

【たのメル便の利用料金】

商品の三辺合計サイズ料金
350サイズ(350cmまで)18,500円
400サイズ (400cmまで)25,400円
450サイズ (450cmまで)33,000円
※2024年10月時点

⑥譲渡・寄付する

まだまだきれいな桐たんすを捨てずに有効活用したいということなら、譲渡や寄付を検討してみてはいかがでしょうか。

  • 知人、友人に使ってもらえないか聞いてみる
  • ジモティーやSNSで譲り先を探す
  • NPO団体や施設に寄付する

この方法であれば桐たんすを捨てることなく有効活用できるうえ、引取に来てもらえるのであれば送料も梱包も必要ありません。
譲り先がすぐに見つかるのであれば、一番手軽な手段と言ってもいいでしょう。

ただし、お譲りする桐たんすに汚損や破損があった場合は、譲渡・寄付後のクレームや返品などトラブルに発展する可能性もあるため注意が必要です。
お譲り前には桐たんすを念入りに点検し、不具合がないか確認しておきましょう。

弊社「出張回収センター」でも、使わなくなった不用品を発展途上国の子どもたちに寄付する「ユースマイル」という取り組みを行っています。
ホームページには寄付の手順やこれまでの寄付実績などを掲載していますので、桐たんすやそれ以外の不用品を寄付したい方、寄付活動に興味のある方はぜひ一度、ご覧になってみてください。

⑦リメイク・修理して再利用

状態の良い桐たんすなら処分せず、リメイク・修理して使い続けるのもいいでしょう。
新品のモダンテイスト家具を購入するより安価で、質の良い家具を手にできるかもしれませんよ。

  • 傷みがある部分を修理してもらう
  • 色を塗り替える
  • 重ね桐たんすの上段をローボードやテレビボードに作り替える
  • 扉をガラス戸にリフォームする

上記した以外にも、ネットで検索すればさまざまなリメイク方法が見つかります。
祖父母や親の思い出が詰まった桐たんすを処分するのは忍びないという方は、ぜひリメイクを検討してみてください。

⑧不用品回収業者へ依頼する

不用品回収業者に依頼すれば、汚損・破損している桐たんすであっても、回収する桐たんすが複数あってもまとめて回収してもらえます。
もちろん桐たんす以外の家具や家電も回収してくれ、分別や家からの搬出、トラックへの積込など面倒な作業はすべてスタッフにおまかせできるので、「とにかく手間がかからない」のがメリットです。

そのほか、不用品回収業者には自分の希望する日時に作業を依頼できるというメリットもあります。
「時間が取れないので深夜に作業してほしい」「引っ越しを控えているのでできれば2、3日中に来てほしい」などさまざまなケースに対応してもらえるので、忙しい方にも非常に便利です。

【不用品回収業者の利用手順】

  1. 電話やメール、Web受付、LINEなどで見積もり依頼をする
  2. スタッフが現地を訪問し、見積もりを作成する
  3. 見積もり内容に納得できたら、契約する
  4. 作業日時の調整
  5. 当日、家の養生・不用品の回収・買取をスタッフが行う
  6. 作業完了確認後、費用の支払い

別のページでは不用品回収業者に必須の「古物商許可」についてや、業者選びのポイントについても解説しています。業者選びの際はぜひ参考にしてみてください!

よくある質問

Q 古い桐たんすでも回収してくれますか?

A. はい、回収可能です。古い桐たんすはもちろん、壊れている桐たんすや傷・汚れが目立つ桐たんすでも回収させていただきます。

Q 桐たんすだけでも回収してくれますか?

A. はい、桐たんす1棹だけでも喜んで回収させていただきます。当社では、地域を巡回しているトラックが回収にお伺いし、ほかのお客様の不用品と一緒に回収させていただくため、少量であっても問題になることはございません。

Q 大きな桐たんすですが回収できますか?

A. はい、回収できます。大きすぎて搬出が難しい場合は、経験豊富なスタッフがその場で解体いたします。お客様に搬出を手伝っていただくことはございませんので、安心してご相談ください。

「桐たんす」処分時の注意点

手書きのビックリマーク

ここでは、桐たんすを処分する際の注意点を解説します。
処分前には一度、目を通してみてください。

解体はおすすめできない

「粗大ごみ回収を待たずに捨てたい」ということであれば、桐たんすを粗大ごみ規定サイズより小さく解体して、木材部分は可燃ごみ、釘や取っ手など金属部分は不燃ごみに出すという方法もあります。
桐たんすを解体できれば、粗大ごみの予約や手数料の支払いは必要ないので、費用を節約したい方はチャレンジしてみてもいいかもしれません。

とはいえ、桐たんすの解体は想像以上に手間と時間がかかる作業です。
そのほか以下のようなデメリットもあるため、特別な理由がない限りは解体する以外の方法で処分することをおすすめします。

  • 専用工具の準備が必要
  • ある程度の広さの作業スペースが必要
  • ケガのリスクがある
  • 床や壁を傷つけないよう養生が必要
  • 解体後は素材ごとの分別・処分が必要
  • 騒音によるご近所トラブルのリスクも

引っ越し業者の引取サービスは利用できないことが多い

引っ越しの荷物の搬出と同時に不要品を回収してもらえる「引っ越し業者の不用品回収サービス」を利用して、桐たんすを処分しようとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、大手引っ越し業者のほとんどは現在、不用品回収に対応していません。
引っ越し業者を選ぶ際には注意が必要です。

  • サカイ引越センター:不用品回収はエリア限定。
  • アート引越センター:回収不可
  • クロネコヤマト:回収不可
  • ハート引越センター:家電リサイクル法の対象製品4品目(エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機)のみ有料で回収。そのほかの家具家電は運搬料がかかる場合がある
  • 日本通運:回収不可

※2024年10月時点の情報

不用品回収に対応している業者でも、利用に高額な費用がかかったり、回収できる品目が限定されていたりするケースもあります。
利用をお考えなら、引っ越し業者との打ち合わせや見積もり時には必ず、引取サービスの内容や金額の確認をしておくようにしましょう。

まとめ

和タンス

洋室化・クローゼットが主流となったことから見かけることが少なくなり、「需要が少ない」「売れにくい」とされていた桐たんすですが、近年ではレトロブームもあり高額で取引されるケースもあります。
捨ててしまう前に一度、査定を受けてみるのがおすすめです。

売却できないような桐たんすは自治体でごみとして処分可能ですが、「持ち運びできない」「急いで処分したい」ということもあるかもしれません。
その場合は、不用品回収業者の利用が便利です。

  • 桐たんすの状態に関わらず回収してくれる
  • そのほかの家具や家電も回収OK
  • 分別や運び出しはすべてスタッフにおまかせできる
  • まだ使えるものは査定・買取してくれる
  • 自分の都合のいい日時に回収を依頼できる

弊社「出張回収センター」でも桐たんすをはじめとした不用品の回収・買取を行っています。
桐たんすをどう処分したらいいかお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください!

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