
物置の土台や物干し竿の台として利用可能な「コンクリートブロック」。
最近では、庭のDIYとしてブロックを積み重ねて使用する方も多いようです。
そんな便利なコンクリートブロックですが、不要になった際にどうやって処分したらいいかお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、コンクリートブロックの処分方法や注意点を詳しく解説します。
コンクリートブロックは多くの自治体で回収が難しいため、専門業者に依頼する方法が適しています。
この記事を参考にご自身に合った方法を選択し、お庭やガレージをすっきりさせましょう!
▼この記事でわかること
- コンクリートブロックの処分方法
- コンクリートブロックを処分する際の注意点
- コンクリートブロックの処分にかかる費用相場
コンクリートブロックの処分方法は7通り

コンクリートブロックの処分方法として挙げられるのは以下の7つです。
- 購入店舗に回収してもらう
- 人に譲る・ジモティーを利用する
- リサイクルショップで売却する
- フリマアプリやオークションに出品する
- 外構業者に回収してもらう
- 自治体に相談する
- 不用品回収業者に依頼する
それぞれのメリット・デメリットについても解説しますので、処分時には参考にしてみてくださいね。
①購入店舗に回収してもらう
コンクリートブロックが不要になった場合、購入したお店に相談して回収してもらう方法があります。
購入元で引き取ってもらえれば、手軽に処分できるのがメリットです。
しかし、大手ホームセンターではコンクリートブロックを回収していないことが多いです。
たとえば、カインズでは無料引き取りサービスを実施していますが、コンクリートブロックは対象品目に含まれていません。
また、DCMでも引き取りができない商品の一例としてブロックを挙げています。
とはいえ、地元の小規模な店舗や個人経営のお店であれば回収してもらえる場合もありますので、一度相談してみてもいいかもしれません。
②人に譲る・ジモティーを利用する
園芸やDIYに使うためにコンクリートブロックが必要な知り合いがいれば、譲ることもできるでしょう。
メリットは、費用をかけずにコンクリートブロックを処分でき、再利用してもらうことでごみの削減にもつながることです。
しかし、コンクリートブロックは日用品のように需要が高くないため、譲渡先を見つけるのに手間がかかることがあります。
もしも身近にコンクリートブロックを必要としている方がいなくても、ジモティーを利用すれば見つかるかもしれません。
ジモティーは地元に特化した掲示板サイトで、気軽に不用品を譲ることが可能でしょう。
コンクリートブロックの「譲ります」投稿も多数あり、30件以上の「お気に入り登録」がされている投稿もあるので、条件が合えばスムーズに手放せます。
ただし、ジモティーは取引相手と直接手渡しする必要があります。万が一のトラブルを避けるために、人目につきやすい公共の場所で引き渡すよう注意しましょう。
③リサイクルショップで売却する
コンクリートブロックは、リサイクルショップで買い取ってもらえることがあり、処分費用を支払うことなく現金化できる点がメリットでしょう。
建築現場を中心とする不用品買取専門業者なら、コンクリートブロック製の門柱の買取実績があります。高価買取の基準として、以下のような条件が挙げられます。
- 購入から5年以内のもの
- 外見に汚れや傷がなく、破損していないもの
- メーカーや購入時期が明確なもの
ただし、どんなリサイクルショップでも買取可能かというとそうではありません。
実際にはコンクリートブロックを買取品目にしているリサイクルショップは少ないため、あらかじめ確認の上でご利用ください。
④フリマアプリやオークションに出品する
フリマアプリやネットオークションにコンクリートブロックを出品し、処分する方法もあります。
必要な方にコンクリートブロックを譲れて、お金も手に入るのがメリットです。
以下はメルカリで出品されているコンクリートブロックの一例です。
- コンクリートブロック5個:500円(送料込み)
- コンクリート平板11個:2,400円(直接引き取り)
- コンクリートブロック51個:5,000円(直接引き取り)
出品自体はあるものの、過去の取引事例を調査すると実際に売れているものは非常に少ないようです。
また、重量があるため、数量が多いとすべてを配送する際に送料がかかってしまいますし、直接引き取りに応じてくれる方が見つからなければ、処分は難しいでしょう。
出品から1ヶ月以上経過しても購入希望者が現れない場合は、ほかの方法がないか検討することをおすすめします。
⑤外構業者に回収してもらう
外構業者では、コンクリートブロックの回収を依頼できる可能性があります。
たとえば、外構工事を請け負っている「リサイクルクリーン」では、産業廃棄物処理も行っているため、コンクリートブロックを回収して処分してもらうことが可能です。処分だけでなく、植木や庭のリフォームを依頼したい場合に適した方法です。
ホームページにはコンクリートブロックの処分事例が掲載されており、大量のコンクリートブロックでも回収をお願いできることがわかるかと思います。
ただし、すべての外構業者がコンクリートブロックの回収に対応しているわけではないことに注意が必要です。実際に依頼できるかどうか、事前にホームページから問い合わせて確認しましょう。
⑥自治体に相談する
コンクリートブロックの処分方法に悩んだ場合は、自治体の担当課に相談すると業者を紹介してくれる場合があります。
状況に合わせて、適切な処分方法を把握できる点がこの方法のメリットです。
たとえば愛知県名古屋市では、環境局の担当者がコンクリートブロックを処分できる産業廃棄物処理業者を紹介してくれます。
ただし、自治体で回収してくれるわけではないため、すぐには処分できません。営業時間内であれば、いつでも相談できますが業者の手配は自分でする必要があります。
⑦不用品回収業者に依頼する
すぐにコンクリートブロックを処分したいという場合は、不用品回収業者に依頼する方法がおすすめです。
- 倉庫ごと処分したい
- 引っ越しで不要になった大量のブロックがある
- ほかにも扱いにくい不用品がたくさんある
このような場合は、不用品回収業者に依頼してコンクリートブロックを処分することを検討しましょう。
トラック積み放題のプランなら、いらないものを何でも載せられるので、自宅を一気に片付けることが可能です。
搬出作業が短縮できる!
不用品回収業者に依頼すれば、運び出しの作業が大幅に短縮できます。
作業に慣れたスタッフが対応するため、重いコンクリートブロックも安全に運搬することが可能です。状況に応じて複数名のスタッフで作業するため、短時間で不用品回収が完了します。
大量のコンクリートブロックも一度に処分可能!
不用品回収業者なら、一人で対応しきれない大量のコンクリートブロックもまとめて処分できます。
業者は軽トラックから2t、4tトラックまで、さまざまなサイズの車両を用意しており、処分したい量に合わせて手配可能です。一度に回収できるブロックの数量も決まっていないため、柔軟に対応してくれます。
倉庫や自宅の不用品回収や片付けも依頼できる!
不用品回収業者に依頼すると、ごみの回収だけでなく片付けも同時にお願いできます。
コンクリートブロック以外の不用品の処分はもちろん、倉庫の整理を一気に終わらせたい方におすすめです。
壊れてしまった大型家電や家具など、後で捨てようと保管していた不用品を処分するチャンスです。
不用品回収業者はコンクリートブロック以外にもさまざまな不用品を回収しています。以下の記事に詳しく解説しておりますので、処分の際には一度目を通してみてくださいね。
- 木くずの処分方法7選|持ち込み手順・処分時の注意点まで解説!
- いらない土の正しい処分方法7選|土は何ごみ?無料で処分できる?
- 炭の正しい処分方法4選|バーベキュー後の炭はどう捨てる?注意点は?
- パレットの処分方法8選!買取は可能?産業廃棄物の捨て方・注意点を解説
- 鉄くずの正しい処分方法5選|家庭と事業ではどう違う?注意点は?
これだけ便利な不用品回収業者ですが、中には悪質な業者も紛れています。
実際に「作業後の過請求」「回収品の不法投棄」といったトラブルも起きているため、依頼するのが不安に感じる方も多いでしょう。
不用品回収業者に依頼する際に見るべきポイントは下記のとおりです。
- 産業廃棄物収集運搬業許可を持っている
- 見積もり後の追加費用が発生しない
- 作業実績や口コミがホームページに掲載されている
- 料金プランがわかりやすい
- スタッフの対応が丁寧・親切
上記に当てはまる業者であれば安心してお任せできるでしょう。
このほか、遺品整理やごみ屋敷清掃などサービスの内容が充実していることも判断材料のひとつとなります。口コミは公式ホームページやGoogleMapから探すと安心です。
悪徳業者の特徴や見分け方についてや、安心して依頼できるおすすめの不用品回収業者については以下のページにて紹介しています。業者選びの際の参考になるかと思いますので、ぜひあわせてご覧くださいね。
コンクリートブロックを処分する際の注意点

コンクリートブロックを処分する際の注意点をまとめました。
コンクリートブロックは粗大ごみに出せない
コンクリートブロックは、「建築廃棄物(産業廃棄物)」に該当するため、多くの自治体で粗大ごみとして処分できません。
建築廃棄物(産業廃棄物)を処分する場合、通常のごみとは処理方法が異なり、「産業廃棄物収集運搬業・処分業」といった許可を持った業者へ依頼する必要があります。
産業廃棄物の処分については別ページにて解説しておりますので、詳しくはそちらをご参照ください。
【例外】名古屋市や横浜市では自治体で処分できる
通常、コンクリートブロックは収集・処理できないものとして扱うケースが多いものの、一部の自治体では、コンクリートブロックをごみとして回収しています。
これらの自治体では、自分で処理施設に搬入することも可能です。愛知県名古屋市の搬入手順を見てみましょう。
- 車にごみを積み込む
- ごみの発生した区の環境事業所で受付する(午前8時~終了時刻は区によって異なる)
- 環境事業所で案内された処理施設に当日中に搬入する
- 10kgごとに200円の手数料を支払う
コンクリートブロックは、愛知県では「破砕困難なもの」に分類され、岐阜県多治見市にある愛岐処分場に案内されます。
名古屋市から多治見市までは約40km離れているため、搬入に手間がかかることに注意しましょう。
一人で作業するとケガのリスクがある
コンクリートブロックを持ち上げたり、移動させたりする場合は、ケガしないよう気をつけましょう。
コンクリートブロックは1個あたり10kg以上の重量があります。
そのため、運ぶ際に足に落とすと、骨折や打撲などのケガにつながる可能性があります。台車を使って安全にコンクリートブロックを運ぶことが必要です。
売却するのは難しい
コンクリートブロックは、リサイクルショップやフリマアプリで売却できる可能性があるものの、すぐに売却先を見つけるのは難しいです。
新品で状態のいいコンクリートブロックなら買い取ってもらえるかもしれませんが、DIYの材料や土台として使用した後のコンクリートブロックはほとんど値がつきません。
期間を決めて出品し、売れなかった場合は、不用品回収業者に依頼して処分することを検討しましょう。
コンクリートブロックは再利用可能
コンクリートブロックは、アイデア次第で再利用が可能です。
たとえば、ブロックを積んで園芸用の支柱で固定することで、花壇にできます。
また、花壇の土留めや、ブロック塀に再利用してもいいでしょう。
可能な限り再利用することで、処分の手間やコストを省けますし、ごみの削減にもつながります。
コンクリートブロックの処分費用の相場

処分方法のメリット・デメリットはわかったけれど、費用がどんくらいなのかも比較しておきたいですよね。
処分方法別に費用をまとめると以下のようになります。
処分方法 | 費用 |
---|---|
購入店舗に回収してもらう | 店舗によって異なる ※要問い合わせ |
人に譲る・ジモティーを利用する | 無料 |
リサイクルショップで売却する | 無料 |
フリマアプリやオークションに出品する | 無料 ※送料負担となるケースあり |
外構業者に回収してもらう | 業者によって異なる ※要問い合わせ |
自治体に相談する | 相談自体は無料 |
不用品回収業者に依頼する | 単品回収:3,000円~ トラック積み放題プラン:22,000円~ |
コンクリートブロックはその性質上取り扱いが難しく、業者へ回収を依頼した場合は最低でも3,000円〜程度はかかります。
重さで費用を換算する業者も多いため、1個あたり10kg程度のコンクリートブロックを大量に…となると費用がかさむのは仕方ないかもしれません。
なるべく費用を抑えたいのであれば、「積み放題プラン」や「買取サービス」を同時に利用できる業者への依頼がおすすめです。
コンクリートブロックの種類

処分方法や注意点について見てきましたが、コンクリートブロックには、実は見た目や用途によってさまざまな種類があります。
中には多くの方がイメージする形状とは異なるものもあり、一見するとコンクリートブロックだと気づかない場合も。誤って処分してしまわないよう、ここでしっかりと確認しておきましょう。
空洞コンクリートブロック
空洞コンクリートブロックは、建物の壁や塀に使用されることが多いブロックです。
鉄筋を入れるための空洞が特徴で、「コンクリートブロック」と聞いて一般的にイメージされるのはこの形状のものです。
化粧コンクリートブロック
化粧コンクリートブロックは、コンクリートにさまざまな材料を混ぜて表面の質感を変化させたブロックです。
デザイン性が高いため、玄関や門まわりに使用されることがよくあります。見た目は空洞コンクリートブロックと異なるものの、処分方法は同じです。
型枠コンクリートブロック
型枠コンクリートブロックは、厚みがあり開口部が大きく開いているブロックです。
従来のブロックの弱点を改善するように設計されており、扱いやすくなっています。鉄筋を配置する際に自由度が高く、強度も十分にあることが特徴です。このタイプのブロックも、空洞コンクリートブロックと同じ方法で処分できます。
コンクリートブロックの寿命は約15~20年

コンクリートブロックは、セメントや砂利で構成されています。
寿命は使用方法によって異なるため一概には言えませんが、全国建築コンクリートブロック工業会の報告によると、15年から20年が目安とされています。
ただし、このデータはブロック塀の場合のものであり、車止めや土台として使用する場合は必ずしも同じ寿命とは限らないため、注意が必要です。
コンクリートブロックの処分時に出やすい不用品

コンクリートブロックのほかにも、木材やレンガといった建築資材を処分したいという場合もあるでしょう。
木材の処分やレンガの処分をはじめ、さまざまな廃材・廃液の処分について解説しています。処分の際にはぜひ参考にしてみてくださいね。
コンクリートブロックの処分でよくある質問

Q.今日中に回収してもらうことはできますか?
A.はい、可能でございます。
名古屋市内や近郊エリアであれば、1番近くにいるトラックをすぐにご自宅に向かわせ、最短1時間以内でお伺いいたします。
ただし、ほかのご予約状況によってはお待たせすることもございますので、早めにご連絡をいただければ幸いです。
Q.破損しているコンクリートブロックでも回収してもらえますか?
A.はい、大丈夫です。
状態に関わらずどんなコンクリートブロックも回収いたしますので、安心してご依頼ください。
Q.コンクリートブロックのような粗大ごみで出せないものでも回収できますか?
A.はい、もちろん可能でございます。
弊社は建築廃材をはじめ産業廃棄物に関する正規の許可を受けておりますので、コンクリートブロック以外の産業廃棄物の回収でもご利用いただけます。
Q.回収前にコンクリートブロックを1箇所に集めておく必要はありますか?
A.そのままの状態で構いません。
コンクリートブロックは1個で10kg〜20kgあり、女性や年配の方にとっては持ち運ぶだけでも大変危険な作業となります。
不用品の移動や運搬作業は、必要に応じて弊社スタッフがすべて行いますので、遠慮なくお申し付けください。
Q.見積もりだけで来てもらうことはできますか?
A.はい、お見積もりだけのご依頼も大歓迎でございます。
お客様のご都合に合わせてご自宅まで伺い、お見積もりいたします。
お見積もり後のキャンセル料金はかかりませんので、お気軽にご相談くださいませ。
まとめ

今回はコンクリートブロックの処分方法について解説してきました。
コンクリートブロックは、一部の地域を除き、自治体で処分できない廃棄物です。少量であっても重く、運搬が難しいため、処分に困ってしまう方が多いのではないでしょうか。
「すぐにコンクリートブロックを処分したい」「コンクリートブロックが大量にあって困っている」といった場合には不用品回収業者の利用がおすすめです。
愛知県名古屋市の出張回収センターでは、コンクリートブロックの回収や庭や倉庫の片付けをまとめて対応可能です。レンガや縁石・庭石などの処分も承っておりますので、お気軽にご相談ください!
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