チッコリーニの弾くラフマニノフのピアノ協奏曲第2番
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作曲者 : RACHMANINOV, Sergei 1873-1943 露
曲名  : ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 Op.18 (1900-01)
演奏者 : アルド・チッコリーニ(pf), ヤニック・ネゼ=セガン指揮 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
CD番号 : LPO/LPO-0102D

2011年11月のライブ。ということは85歳を過ぎたアルド・チッコリーニの演奏であるということ。無論、80を過ぎて元気なピアニストはたくさんいるけれど、この録音もまずはよくこの歳でこの曲を演奏するなぁ〜という印象。多少、ポロポロと音を外したりしているけれど、それが気になるなら、コンビューターの打ち込みでも聞いていた方が良い。
ここでのチッコリーニの演奏、小さな傷はともかくとして、なかなかに味わい深い。ちょっとした間、ブレスに枯淡の味わいとも言うべきものがある。それでいて、最後は盛り上がって大きな拍手となるのだから、やはりこの人は一筋縄ではいかないところがある。
ヤニック・ネゼ=セガンの指揮はモーツァルトはあまりに平板で、今ひとつ。ラフマニノフはオケがよく鳴っているのでそれなりに聞けるが、プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲で聞かせた繊細さが、ラフマニノフの音楽にはあまり合っていないみたいで…。
この演奏、ダニール・トリフォノフとの録音ほどには成功していないように思うけれど、どうでしょうか?


by Schweizer_Musik | 2023-04-18 18:03 | CD試聴記
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