オーマンディの共演によるカステルヌォーヴォ=テデスコのギター協奏曲第1番
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作曲者 : CASTELNUOVO-TEDESCO, Mario 1895-1968 イタリア
曲名  : ギター協奏曲 第1番 ニ長調 Op.99 (1939)
演奏者 : ジョン・ウィリアムズ(g), ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団団員
CD番号 : Apple Musicにて試聴 (旧LP番号はCBS/160146)

この演奏、CDでは見かけず、長らく探していたものだった。
昔、中学の数学の先生にLPをお借りして聞いた演奏で、その時のお目当ては、A面のアランフェス協奏曲だったのだけれど、私はテデスコのこの作品にすっかり魅了されてしまった。
その後、LPで購入した時は、新録音まチャースル・グローヴス指揮イギリス室内管弦楽団が共演していて、このユージン・オーマンディ盤は中古屋を漁るしか無かったが、私はとうとうこの演奏には出会えなかった。運が悪かったのか…(笑)
アランフェス協奏曲の方もルイ・フレモ〜と入れ直したものばかりが売られていて、どうもこのユージン・オーマンディとの録音は忘れられていたようだ。
しかし、この演奏を聞き込んだせいか、私は入れ直した新しい録音がどれも今ひとつピンと来なかった。
おかげで、沢山の演奏を渡り歩いたけれど、昨日、Apple Musicで懐かしいジャケットの写真を見て、ようやく再会することができた。
やはり合わせモノでのオーマンディは実に見事。オケはフィラデルフィア管弦楽団団員となっているので、かなりプルトを刈り込んでの録音だったろうが、そんなことは微塵も感じさせず、フォルテでもしっかり広がりのある御が聞かれるし、繊細なピアニシモまで、どこにもよく神経が行き届いていて、これこそが名人芸というべきだと思った。


by Schweizer_Musik | 2020-08-03 05:24 | CD試聴記
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