イタリア・ロマン派の巨匠メルカダンテの荘厳ミサ曲を聞く
イタリア・ロマン派の巨匠メルカダンテの荘厳ミサ曲を聞く_c0042908_04214297.jpg
作曲者 : MERCADANTE, Saverio 1795-1870 伊
曲名  : メルカダンテ/荘厳ミサ曲 (1867/カッライ校訂版)
演奏者 : ファブリツィオ・カッライ指揮 ジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ劇場管弦楽団, 合唱団, フランチェスコ・ビラーガ(hr), ジョヴァンニ・バッティスタ・ファブリス(vn), フランチェスコ・メーリ(ten), マッテオ・リッピ(ten), マリオ・カッシ(br), ニコラ・ウリヴィエーリ(bs-br)
CD番号 :Dynamic/CDS7986

指揮をしているファブリツィオ・カッライが校訂したと言うが、1867年頃の曲?ということならば、メルカダンテが失明(1862)した後になるので、口述にて作曲したものだということになる。
それにしても、立派な音楽だ。ヴェルディの出現で、時代遅れとなって忘れられたと言うが、このような音楽が忘れられるのはもったいない!
作曲者のゆかりの地でもあるジェノヴァの歌劇場のオケと合唱団は、とても献身的に作品の録音を行っている。響きがとても良い。独唱は実にオペラティック!!当たり前のことだけれど…(笑)。
1時間以上の大作だけれど、盲目になったばかりで、不自由な暮らしの中で書いたとは思えない充実ぶりで、聞き始めたら止められなくなってしまった。
他にこの作品の録音が無く、これが唯一の録音らしいので、まずは聞いてみてほしいと思う。
高校に入りたての頃、音楽好きの中学の先生の家に遊びに行って、このメルカダンテのホ短調のフルート協奏曲を聞かされ、「どうだ、良い曲だろう」と言われたことを思い出した。
その演奏も持っていたはずだ。次にそれでも聞いてみようか?

by Schweizer_Musik | 2023-05-14 04:33 | CD試聴記
<< モーリス・アブラヴァネルの指揮... セルジウ・ルカの弾くドヴォルザーク >>