感情とはそもそも何なのか:現代科学で読み解く感情のしくみと障害
- 作者: 乾敏郎
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 2018/09/20
- メディア: 単行本
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感情というものについて、脳科学の視点からみていく学術書です。
かるい気持ちで開いてみたのですが、制御工学でお馴染みのフィードバック図が出て来て仰天。
さらに、ページをめくると数式がゾロゾロでてきて二度仰天。
曰く、感情というのは「認識」と「実際」とのブレから生じる補正信号みたいなもので
心は平衡を保とうとこのブレが小さくなるよう動く仕組みがあると。
さらに、このブレの大きさを物理のエネルギー保存則にみたてて解釈する学問として
「自由エネルギー原理」というものがあるそうです。
このズレが大きすぎるのが不安障害、小さすぎるのが鬱*1となる……と。
書いててオカルティックな感じがしますが、
VR業界でも割と活用されているような割と新しく、
注目されている理論のようです。
*1:というか無力感?