パオロ・マッツァリーノ氏による、会社文化のお話。
基本的な論調は「駄目なやつは昔から居る」。
鬱病に掛かるやつは居るし、給与格差に至っては昔の方が余程酷かった等々。
ただ、社会環境の変化や技術の進歩で手法が変わっているのも事実。
たとえば、お妾さんについては戦前が割りと堂々と実施されていたそうです。
戦後は法人税が増え、代わりに「交際費」の裁量を悪用した契約型が増えたとか。
この交際費が節税と社員の忠誠心向上の一環としてノミニケーション文化を発生したと。
昔の"マイホーム"は現代の基準からすれば目も当てられない酷いものだった件についても言及がありました。
60年前に建てられたと思われる*1廃屋を見ましたが、仮に新築のものを見ても学生だって住まないような酷い安普請だったのを思い出しました。
とまあ、こんな塩梅で我々下々の生活や行動パターンは大して変わっていないものの、技術の進歩や、社会制度の改良を加味すればプラスにはなっているのだと思います。
蛇足:社長は節税策でアレコレできる
文中では愛人経費や社宅の私物化について疑問が出ています。
この辺りは社長向けの節税本を見ると嫌というほど事例が見つかるので興味のある人は調べてみて下さい。
例えば、会社名義で死亡保険を契約し、1億円の見舞金を得る権利を1000万円の退職金相殺で受領するといった小汚い技もあったりします。
*1:近所の人の話から