北朝鮮の音楽というと、あまり有名じゃないのですが
私のような一部の趣味者にとっては
普天堡電子楽団のようなトチ狂った作りでとても印象に残る曲を出す事でカルト的な人気があります。
個人的に、北の音楽が魅力的である理由は
「どこのなく残る大日本帝国の影」+「ソ連式社会主義リアリズム」+「それなりに音楽事情に合わせる柔軟さ」
にあると思ってます。
今回紹介する「北朝鮮ポップスの世界」はそのあたりを、
作曲された当時の北朝鮮事情や音楽業界事情を交えて解説した本です。
北の部分はデイリーNKでおなじみの髙 英起氏、音楽はカルロス矢吹氏が解説を入れつつ、両先生の対談という形を取っています。
曲の紹介
金正日将軍の歌
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この、ほとばしるプロパガンダオーラ。
「攻撃戦だ (または、攻撃の勢いで)」
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一部の臭いお友達に大人気の曲です。
この本を読むまで知らなかったのですが、2010年以降の曲なんだそうです。
新しい曲を発掘してくるあたり、かのクラスタは半島事情に敏感であった可能性が微粒子レベルで存在している……?
「一気に!」
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2009年発表。昭和ヒーロー曲っぽいなと思いました(小並感
「走ろう未来へ」
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まったく把握してなかったのですが、牡丹峰楽団の新曲なんだそうです。
……え、まって。なんで振り付けあんの?
てかこのカメラワーク……アイドル歌曲かよ(錯乱
でも、最後は敬礼で〆るあたりは流石。
「愛国歌(牡丹峰楽団鬼アレンジ版)」
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愛国歌というタイトルですが、国歌です。
国歌をここまでアレンジしていいものかどうか。
日本や欧米でこんな事やらかしたら、タカ派が何を言いだすかわかったもんじゃありません。
でも、できるんです。一党独裁で、かつ芸術に理解があるならね!
参考もと
- 作者: 高英起,カルロス矢吹
- 出版社/メーカー: 花伝社
- 発売日: 2015/03/17
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