U-23日本代表の大岩剛監督が3日、都内で記者会見を行い、パリオリンピックに出場するU-23日本代表メンバー18人を発表した。年齢制限のないオーバーエイジ(OA)3枠は使用せず、U-23世代のみで戦うことになった。

　6月のアメリカ遠征に参加したメンバーを中心にMF藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)、FW細谷真大(柏)らが順当に選出された。一方、MF松木玖生(FC東京)やA代表に参加していたGK鈴木彩艶(シントトロイデン)、鈴木唯人(ブレンビー)が招集外。クラブとの交渉が難航と伝えられていたOA枠は結果的に活用されず、2008年北京五輪以来となるOA不在での五輪となった。

　日本は今月中旬に現地入りし、17日にトゥーロンで開催国U-23フランス代表と最後の親善試合を行う。グループリーグではD組に入り、初戦は24日でパラグアイと対戦。27日に第2節でマリと、30日の第3節でイスラエルと相まみえ、上位2チームが準々決勝に進む。

　以下、U-23日本代表のパリ五輪メンバー18人

■選手
▽GK
1 小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)
12 野澤大志ブランドン(FC東京)

▽DF
4 関根大輝(柏)
2 半田陸(G大阪)
16 大畑歩夢(浦和)
5 木村誠二(鳥栖)
15 高井幸大(川崎F)
3 西尾隆矢(C大阪)

▽MF
8 藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)
7 山本理仁(シントトロイデン)
6 川崎颯太(京都)
14 三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム)
13 荒木遼太郎(FC東京)

▽FW
17 平河悠(町田)
18 佐藤恵允(ブレーメン)
10 斉藤光毅(スパルタ・ロッテルダム)
9 藤尾翔太(町田)
11 細谷真大(柏)

以下、バックアップメンバー
22 GK佐々木雅士(柏)
21 DF鈴木海音(磐田)
20 MF山田楓喜(東京V)
19 MF佐野航大(NEC)

海外の日本サッカーファンの反応をまとめました

これまでチームの主力だったMF松木玖生(FC東京)が招集を見送られた。

　会見で松木の選外について質問を受けた大岩剛監督は「選ばれた選手の話を是非させていただきたいと思う」と話すにとどめた。会見の後半にも再び松木について「ケガなどの影響があるのか」という質問が出ると、「選ばれていない選手についてのコメントは避けたい」と繰り返したうえで、「彼の身体、コンディションに問題があるという理由ではない」と明言した。

　その後、会見に同席した山本昌邦ナショナルチームダイレクターが補足として「(松木に)移籍の可能性がある」と指摘。「その中で確実にオリンピックの期間に我々が招集できるという確約が取れなかった。それが一番の要因です」と、今夏に移籍の可能性があることが理由であることを明らかにした。

ＦＣ東京のＭＦ松木玖生（２１）が３日、パリ五輪メンバー落選を受けて「しっかりと受け止めて次につなげていきたい」と、前を向いた。この日、クラブのイベントで小平市立小平第四小学校を訪問していた松木は、ＤＦ森重真人（３７）と共に児童約８０人と触れ合った。

　その後、代表発表後に取材に応じた松木は「自分自身、気を引き締めてやっていきたいと思う。またこういう機会（世界大会）があると思うし、次だったらそれがＷ杯になると思うので、そこに向けてさらにレベルアップできるように頑張っていきたい」と、気丈に語った。

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