短い時間だけ速く走るのを繰り返すスプリント・インターバル・トレーニング(SIT)はネット上でもてはやされているが、科学的にも体に良い効果が裏付けられている。しかも、この方法なら毎日続ける必要もない。
負荷が大きいため、誰にでも適しているわけではない。しかし、身体的な制限や怪我がない人にとっては「普段の運動のバリエーションとして抜群の選択肢」となりうると、米ウェストチェスター大学の運動学准教授であるケン・クラーク氏は言う。
ここでは、SITの科学的根拠に基づく利点と、安全なやり方について知っておくべきことを紹介しよう。
SITとは何か、なぜ健康にいいのか
SITでは、短時間(15秒から1分程度)の全力またはそれに近い走りの後で、休息をとるかアクティブリカバリー(軽い運動による回復、積極的休息)を行うのを繰り返す。
「体に全力を出させることで、適応を強力に促すのです」と説明する。「あなたの体に、『なんてこった! 今、何をしたんだ? また同じことをする場合に備えて適応しておかなければ』と思わせるのです」(参考記事:「マラソンをすると脳が激変すると判明、驚きの柔軟性、高齢者にも」)
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