ネット上では悲しい出来事や暗いニュースが話題となりがちだが、明るい未来を描けるようなうれしいニュースだってたくさんあった。
自然界では、かつて絶滅したと考えられていた動物たちが再発見されたり、新たな生息地が発見されたり、復活の兆しが見えたりと、その不屈の生命力が我々に希望をもたらしてくれている。
また、人間の保護活動のおかげで野生の個体数が増加し、復活の兆しを見せているものもある。
同じ地球の乗組員である動物や植物たちとうまく共存することができれば、明るい未来への道が見えてくる。それでは2023年に希望をもたらした、自然界に関する10のニュースを振り返っていこう。
2023年、世界を明るくさせた10のうれしいニュース
1. エベレストでマヌルネコの新たな生息地を発見
エベレストの標高5000m以上の高地に、野生のマヌルネコが生息していることが確認された。マヌルネコは絶滅の危険性は低いものの生息地は限定されており、生息地の破壊や人間による影響などが懸念されている。
マヌルネコは600万年前から存在が確認されており「世界最古の猫」ともいわれている。厳しい自然に適応しながら、長い年月を生き延びてきた。
エベレストという厳しい環境下においても、たくましく暮らしていたようだ。
2. 絶滅危惧種の亀が90歳で初めて3匹の子供の父親に
アメリカ、ヒューストン動物園で、絶滅危惧種のホウシャガメのオス、ミスターピクルスは90歳で初めて父親となった。メスのパートナー(53歳)との間に3匹の子供が生まれたのだ。
赤ちゃんたちは「ディル」「ガーキン」「ハラペーニョ」と命名された。
ピクルス氏はヒューストン動物園で最高齢で、36年前に園にやってきた。
ホウシャガメは絶滅の危機に瀕しており、ピクルス氏は種の保存計画プログラムにとって貴重な存在だ。
ホウシャガメは美しい星のような甲羅模様が特徴で、マダガスカル島に生息しています。成体の寿命は長く、最長で188歳の記録がありますが、野生のホウシャガメは依然として絶滅の危機にある。
3. 絶滅したと考えられていたマダガスカルの鳥が24年ぶりに再発見
マダガスカル固有種の小鳥、ススケマダガスカルヒヨドリ(ダスキー・テトラカ)が、1999年以来24年ぶりに発見された。
この鳥は熱帯雨林の低地に生息し、絶滅したと考えられていた。
ススケマダガスカルヒヨドリは、アメリカ野鳥保護協会の「最も絶滅が危ぶまれる鳥類10種」リストに入っており、生息地の喪失によって生存が脅かされていた。
4. 絶滅したと思われていたゴクラクバトの一種を140年ぶりに目撃
パプアニューギニアのファーガソン島で、絶滅したと思われていたゴクラクバトの一種、「ブラックネイプド・ゴクラクバト:Black naped Pheasant pigeon」がおよそ140年ぶりに目撃された。
その名の通り黒いうなじ(Black naped )が特徴の大柄で美しいハトだ。
このハトを探すため、何台ものカメラが設置されたが、標高1000mの尾根に設置したカメラが、見事ゴクラクバトの撮影に成功したという。
パプアニューギニアの東沿岸の島にのみ生息する固有種で、1882年以来初めて科学的に記録された。
5. オーストラリアで29種の動物が絶滅危惧種からはずれる
2023年に行われた調査によると、オーストラリアで29種もの絶滅危惧種の回復が認められた。
オーストラリアの生物多様性保護法(EPBC)により保護が必要とされる動物はこれまで446種だった。だが今回の調査によって29種が保護の対象から外れることに決定。
内訳は哺乳類15種、鳥類8種、両生類4種、爬虫類1種、そして魚類1種だ。
6. 世界最高齢の71歳のアホウドリが元気な姿でハワイに帰って来た
ハワイ諸島のミッドウェー島はアホウドリの繁殖地として知られているが、世界最高齢のアホウドリ、71歳のウィズダムさんが今年も産卵のために島にやってきた。
アホウドリ科のコアホウドリのウィズダムさんは過去に30羽以上のヒナを孵し、昨年70歳で卵を産み、子孫の子育ても手伝っていた。ウィズダムさんはアホウドリの中では非常に高齢で、他の個体よりも年齢が上だ。
コアホウドリの平均寿命は40~60歳で、ウィズダムさんはその寿命を大きく超えているが、来年もまた元気な姿で島に戻ってきてくれることを願いたい。
7. 絶滅したと思われていたキンモグラを約90年ぶりに再発見
南アフリカの砂丘で、すでに絶滅したと考えられていたキンモグラが87年ぶりに発見された。
この幻のキンモグラは「デ・ウィントン・キンモグラ(Cryptochloris wintoni)」と呼ばれ、穴を掘り地中生活をすることからモグラとは名がついているものの、アフリカトガリネズミ目(Afrosoricida)に属する独自の系統を持つ動物である。
この動物が発見できたのは、探知犬の優れた嗅覚と、彼らが「環境DNA(eDNA)」という貴重な手がかりを残してくれたおかげだ。
環境DNAは、排泄物・皮膚・毛といった形で動物が環境中に残すDNAのことだ。付近にそうした手がかりが落ちていれば、彼らがそこにいるという存在証明になる。
環境DNAを使った調査は、他の絶滅危惧種や絶滅したと考えられている生物を発見できる可能性を秘めており、更なる新発見が期待されている。
8. 水族館で13年ぶりにコウテイペンギンの赤ちゃんが誕生
米カリフォルニア州のシーワールド・サンディエゴ水族館で、絶滅危惧種に指定されているコウテイペンギンの卵が孵化し、赤ちゃんが誕生した。
同水族館では実に13年ぶりのこととなる。今回は親が卵を放棄したため孵卵器を使って人工孵化が行われ、スタッフが万全の体制でケアを続け、元気な赤ちゃんが誕生したという。
9. 絶滅したと思われていた卵を産む珍しい哺乳類が60年ぶりに発見される
インドネシア、ニューギニア島で非常に珍しい動物が60年ぶりに目撃された。それは、「アッテンボロー・ミユビハリモグラ(Zaglossus attenboroughi)」で、「ハリネズミの棘、アリクイの鼻、モグラの足」を特徴とし、卵を産む世にも珍しい哺乳類だ。
この種の最後の確認された存在は1960年代で、その後絶滅したと考えられていたが、ついに探検チームがカメラでその姿を捉え、生存が確認したのだ。
10. ガラパゴス諸島の深海で未知のサンゴ礁を発見
ガラパゴス諸島の深海の海底火山で未知の古いサンゴ礁が発見された。このサンゴ礁は浅瀬のものとは異なり、ほとんど手付かずの原始的な状態だった。
そのため環境的な影響を受けずに存在し、非常に良好な状態にあるという。また、世界各地で絶滅したり傷ついたサンゴ礁の修復に役立つ可能性があるそうだ。
written by parumo
日本だと和歌山のアドベンチャーワールドでコウテイペンギンの雛誕生は13例あるそうな。
和毛の雛はちょっと見てみたい。
日本オオカミ「今でも生きてると呼ばれてるぜ」
日本カワウソ「増えるまでスルーしてくれ」
ツチノコ「いても見つからない俺。発見無理?」
それでも絶滅の危機に瀕してる生物のほうが圧倒的に多い
>>3
わざわざそれを書き残すなんて無粋なやつだな
>>6のコメントのような自分の意見も書かずに知っていることをひけらかしているだけ
マダガスカルまだ助かる
>>4
そんな🇧🇸バハマ!
> 同じ地球の乗組員
カラパイアならではのこの表現、悪くない
マンモスとかティラノザウルスもどこかで生きてるんじゃねえの?あるいは現存する種族のDNA調べたら先祖は100%の有名な生き物だったとか
>>5
マンモスはほんの数千年前までいたようだし
北の広大な森のどこかで・・・という夢はあるし
噂レベルの生存説もある。
(科学的には可能性ほぼゼロだけど)
ただティラノサウルスとなると
生存の見込みがマンモスより遥かに低いのはもちろん、
絶滅(したとされる時期)から6500万年は経ってるから
仮に生き残っていたとしても「ティラノサウルス」とは
かなり異なる生物に進化してると思う。
再発見される一方、発見もされずに絶滅する動植物も多いらしい。進化の過程で消えていくのは仕方ないにしても、人間が原因なのは食い止めないとな。
世界最高齢の71歳のアホウドリが帰って来た、、、って、
超カッコイイなぁ、71年飛び続けているなんてカッコイイ、、、
踊るアホウに見るアホウ、同じアホなら飛ばなきゃ損々。
深海に珊瑚礁ってすごいな
定着してるのはウミユリくらいかと
アホウドリ70年も生きるんか…。