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シルバーマン?全身銀色に塗りたくった物乞いがインドネシアで急増中、その理由とは?

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インドネシアのシルバーマン image credit: youtube

 パフォーマーや芸人などが、よく全身を金色に塗ったり、ブロンズに塗ったりするのは知っていたが、インドネシアで数年前から街中で急増しているのが、全身を銀色にペイントしたシルバーマンである。

 実は彼らは物乞いで、人目を引くこと間違いないその風貌で、往来の激しい路上にやって来ては、車中の人からお金を求めて暮らしているのだ。

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 インドネシア語で“人”を意味する「マヌシアシルバー」もしくは「シルバーマン」と呼ばれているそうだが、彼らが全身銀色にする理由は何なのか?

SATU HARI BERSAMA MANUSIA SILVER

メタリックペイントで全身シルバーカラーにした物乞い

 インドネシアでは、2年ほど前にジャカルタやその他の大都市の賑やかな通りの交差点に、全身メタリックシルバーカラーの物乞いが登場し、地元メディアやSNSで多くの注目を集めた。

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image credit: youtube

 メタリックペイントを全身に塗って、まるで彫像のように変身し、通行人がお金を投げると人形のような動きで反応する大道芸人がいるが、ある1人の物乞いはその姿を見て触発され、真似をしようと思い立ったということだ。

 そして、それは意外に成功を収めた。渋滞で停車中の人たちは、路上で普通の格好をしている物乞いよりも、珍しい風貌をした物乞いにより多くの小銭を与えたのだ。おかげでその物乞いは、ピカピカのシルバーペイントを施せば「普段より儲かる」ことを学んだ。

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image credit: youtube

 だが、その物乞いが注目されたことで、次から次に真似する人が続出。今やインドネシアの大都市の路上には、何人ものシルバーマンが揃って物乞いにやって来るようになった。

Dibalik Kilaunya Manusia Silver Bandung

シルバーマン急増で警察が取り締まりを強化

 現在、小銭を恵んでもらうために段ボール箱を手にして交通量の多い道路を歩くシルバーマンが急増しており、警察は迷惑行為として取り締まりを強化している。

 というのも、小さな子供にまで全身にシルバーペイントを施し、危険な通りに出して物乞いをさせる大人の姿が動画で拡散したからだ。

Anggota DPRD Medan Minta Polisi Tangkap Orangtua Manusia Silver Cilik

 多くの場合、物乞いをすることは、彼らにとってその日の食事にありつくための仕事のようなものといえよう。しかし、子供のマヌシアシルバーまで出現したことで物議を醸す結果となり、警察はシルバーマンを逮捕し、金を求めるのを止めるよう罰金刑を科しているということだ。

written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント、53件

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  1. 今コロナの影響もあって余計に仕事ないのかなあと思うけど
    そこまでして物乞いするくらいのバイタリティあるならなんか自分で仕事始めようよとは思う
    子供にまで物乞いさせるのはなんだかなあと思うね

    1. ※2
      仕事がないのレベルが違うんだよ
      日本だと「希望する条件の仕事がない」だけど
      物乞いが存在する国だとそもそも求人そのものがない

      ついでに言うなら、先進国以外だと貧困層が教育を受けられないなんてザラだよ
      自分の名前も読めない書けないレベルでどういう仕事を始めろと?

    2. ※2
      仕事はともかく、ここまでするなら芸のひとつやふたつ身に付けられそうなもんだな

    3. >>2
      インドネシアはイスラム圏だから物乞いがある意味職業になっちゃうんだよなぁ
      喜捨すると天国への道が開けるって考えがあるから、わりとみんなお金を渡すし、物乞いにも善行を積ませて「あげている」って意識が多少なりともあるから恥ずかしい事じゃない的な

      それはさておき、大量のシルバーマンにチューチュートレインとか文明堂ダンスされたらお金渡しちゃうかもw

      1. >>26
        物乞いからパフォーマンにクラスチェンジ!
        立派な仕事になるよね

      2. >>26
        ある意味職業になるならじゃあなんで警察が取り締まりやり始めたの??

  2. いくばくかのお金を得る代わりに健康を失っていそう。知らない間に。

    1. ※4
      アメリカにもいたわ
      西海岸とか

      サムネ見て懐かしいと思った

    1. ※9
      「全身塗料で塗りたくったら皮膚呼吸できずに死ぬ」
      っていうのは都市伝説だよ

    2. >>9
      007が元ネタの都市伝説やで
      ボディビルダーが体にワセリン塗ったり、プールにながく入ったりして窒息した例はないでしょ

    3. ※9
      皮膚呼吸が命に関わるほどのウェイトを占めるのなんて魚類か両生類くらいだよ

  3. こう言うペイントって身体的にも良くない
    皮膚呼吸妨げるレベルで塗る人出たらマジで死に繋がるから早く取り締まった方が良いよ
    子供なんて余計ヤバい

  4. 皮膚呼吸できなくて死亡っていう都市伝説あったよね
    井出らっきょさん元気かな?

  5. あまりダイレクトにお金をせびるとアレだけど、
    ここまで来るとストリートパフォーマーという職業のような気がする。

  6. 発癌リスクが…子供までとか、警察が取り締まるのもいいけど、もうちょっと社会的な問題としてどうにかならないものなのかって思ってしまうね。

    たしか自分の体に絵具を塗りたくって芸術を表現した女性画家は癌で若くして亡くなったよね。
    動画のようなあんな小さい子どもが自分の意思でやってるとは思えないんだけど…せめて子どもだけでもやめさせるべき。

  7. 皮膚呼吸は関係ないと思うけど、汗腺を塞がれて熱中症になりそう。。。

  8. 皮膚呼吸云々は迷信です。こんなので人は死なない
    塗料に害がなければ健康にも特に影響しない

      1. ※37
        有害な塗料を使ってると無条件で判断するのも五十歩百歩のおめでたさだよ
        相手だけがバカなんじゃなくて自分もバカだと自覚できると
        やたら他人をこき下ろさない程度の分別が身につくよ

  9. 令和になっても皮膚呼吸の話を本気で信じてる人がいるとは……

  10. 皮膚呼吸ができずに死ぬ?ヒトはミミズじゃないんですよ・・・ウェットスーツで数時間潜るダイバーがなぜ平気なのか考えてみて下さい。

    ガス交換のための肺をもつヒトは、皮膚呼吸の役割は1%にも満たない。

    塗料の種類によっては発汗の機能を阻害する可能性もあるから、どちらかといえば熱中症の危険のほうが大きい。

  11. ハリボテの老人の人形を背負って「親孝行でござい」と言ってお金をもらう江戸時代の日本の物乞い(?)を思い出した。古今東西色んなことを考える人がいるもんだ。

  12. 物乞いするほど仕事もお金もないってのに、こんな塗料を買うお金はあるんだ?
    そこがなんか不思議というか解せない…

  13. 本来イスラム圏の物乞いって生まれつき目が見えないとか、事故で肢体の一部が欠損してるとか、ハンディキャップある人の為に最後に残された職業であって、 職を失ったからって健康な人がホイホイ参入して良いものじゃない。
    (犯罪集団がわざと末端メンバーに片足を切らせて物乞いを演じさせるとか社会問題もあるけど…)
    こういうのは物乞いじゃなくてパフォーマー。きちんと分けた方が良いと思う。

  14. これ塗料代だけで結構かかりそうだが・・実際物乞いって結構金持ちなんだよね。

  15. 以前コスプレ用に緑に塗った人が、イベント後に塗料が落ちなくて困ってたな。
    数日後に数人がかりで24時間洗い続けて落ちたらしいけど。

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