2024年12月のある日、アメリカのミシガン州で、民泊仲介サービス「AirBNB」にホスト登録しているヴィンス・ヴィレガスさんは、宿泊客に貸出した部屋の中を見てショックを受けた。
室内はめちゃくちゃで、家具は移動されており、壁には赤い色で、不可解なマークが描かれている。宿泊客が何やら怪しい儀式をした痕跡があったのだ。
ホリデーシーズンの繁盛期にもかかわらず、原状復帰のために1週間も休業する羽目になった上、清掃費用までかかってしまい、泣きっ面に蜂のヴィンスさん。
しかもその宿泊客は、「部屋の模様替えの料金」として、なんと1,000ドル(約158,000円)の請求書を送りつけてきたんだそうだ。
赤い印と家具の移動、貸し出した部屋の内部に怪しい痕跡
宿泊客の男性がチェックアウトの時間になっても退去しないため、ヴィンスさんが部屋を確認しに行った。
時間は14時30分。チェックアウト時間は午前10時だが、客はその時間が過ぎてからも退去せずに居座ったため、こんな時間になってしまったという。
室内はご覧の通りめちゃくちゃな状態。家の中にあったインテリアはなぜか外に出されて雪が積もっていた。
家具は動かされてガレージに。絨毯はひっくり返されており、まるで改装工事中か何かのようなありさまだ。
そして壁や電気のスイッチには、赤や透明な塗料のようなもので、怪しげなマークが描かれている。
中にはどう見ても十字架にしか見えないものも。
さらにエアコンの温度は摂氏11度に設定されており、窓は開けっぱなし。室内は凍えるような寒さだったという。
客は自称「有名なインテリアコーディネーター」だった
この日、部屋の様子を見に行ったヴィンスさんは、家具が全て外に出されている状況にびっくり仰天。
AirBNBに連絡を取ったが何の返事もないため、ヴィンスさんはは地元の保安官事務所に通報した。
到着した保安官を見ると客は狼狽し、さらに10泊したいとヴィンスさんに懇願した。だが認められるわけがなく、保安官の協力で客を外に出しただそうだ。
客は「自宅にいるような居心地のいい特別な部屋にしたかった」などと述べており、自分はシカゴの著名なインテレイアコーディネーターであると主張した。
さらに驚いたことに、後日この男性は「模様替えサービスの費用」として、ヴィンスさんのところに1,000ドルの請求書を送りつけて来たそうだ。
SNSで動画を公開したところ大反響
この動画を見た視聴者からは、さまざまな感想が寄せられていた。
- 部屋中に赤い何かが飛び散っていて、絨毯が丸められている?私ならまず死体の存在を疑うよ
- 最初にゴミ箱の中を確認したよ(ヴィンスさんコメ)
- ちょっと待って、TikTokで先週、こことよく似た家で悪魔祓いをしているライブ動画を見たよ!(履歴を探したが見つからなかった模様)
- 動画を見ている間、「スイッチに触らないで!」と叫んでしまった
- 撮影時は既に警察が入った後で、赤いものは血液ではないと言っていたのでそこまで心配はしていなかったんだ。気持ち悪かったけどね(ヴィンスさんコメ)
- 清掃業をしていたけど、この清掃に3,000ドルもかかるわけないよ
- 清掃費用だけじゃないんだ。破壊された設備や荷物もあったし、清掃は2回やる必要があったそうだし、1週間休業した間の売り上げの損失補填や訴訟費用もあるんだよ
- 消毒費用だけで1,000ドルかかったよ(ヴィンスさんコメ)
- なんで自分で掃除しないの?そうしたらお金もかからないのに
- 自分でやってしまったら補償を受けられないんだよ
- だから保険料が跳ね上がるんだね
- 僕は管理をしているだけで、自分で所有している物件じゃないんだ。だから僕がタダで掃除をするわけにはいかないんだよ。それに部屋の清掃は常にプロに依頼しているんだ。責任の問題もあるしね(ヴィンスさんコメ)
- AirBNBは絶対に払ってくれない。私が初めて部屋を貸した時にやはりこんな被害に遭ったけど、証拠の写真を送ってもAirBNBは昔の写真を使ったんだろうと主張して一銭も保証してくれなかった!
- うちも盗難に遭ったけど、AirBNBは何もしてくれなかったよ
- 幸運を祈る。残念ながらAirBNBはホストではなく、ゲストのためのビジネスをしている。彼らがサポートをしてくれたことなど一度もないよ
- 証拠の映像や写真と一緒に、警察の報告書もつけた。今回、AirBNBはどうやら補償してくれるようだ(ヴィンスさんコメ)
- 私も強盗に遭って、本当に大変だったけど、最終的にAirBNBから和解金を得ることができたよ
- うまくいって良かった!(ヴィンスさんコメ)
- 司祭か何かにお祓いをしてもらう費用は?
- それは請求しなかった!(ヴィンスさんコメ)
動画が話題になったおかげで補償が受けられることに
ヴィンスさんはこの部屋を元通りにするために、3,000ドル(約47万円)の支払いを余儀なくされ、AirBNBに補償を要求する請求書を送付した。
幸いなことに、動画が拡散されたおかげでAirBNBはこの請求を了承し、ヴィンスさんは補償を受けられることになったようだ。
多くの人がコメント欄で指摘してくれたように、ほとんどのケースでは、AirBNBから補償を受けることは難しいのが事実のようです。
この動画が話題になったことで、多くのメディアから取材を受け、今回の事件が広く知られるようになりました。
そのおかげで、AirBNBはこの男性に支払いを請求し、我々を喜んでサポートしてくれるそうです。コメントをくださった方やシェアしてくださった方に感謝します
件の客がこの部屋にこだわる理由は不明のまま
客の男性は、他にもいろいろと意味不明なことを喋っているようだ。コメント欄では「精神疾患があるんじゃないのか?」という意見もあったが、ヴィンスさんによると、この男性とのトラブルは初めてではなかったらしい。
男性は11月の下旬にも一度宿泊し、その際にも家具を外に出したり、同じ場所の別の部屋を借りて家具を移動させようとしたりといった問題を起こしていた。
しかし残念ながら、AirBNB経由では客をブロックすることができなかったので、再度宿泊させることを余儀なくされた。
客がこの部屋にこだわる目的はさっぱりわからないし、ヴィンスさんも困惑している。とはいえ、「お客さまの99%はステキな方たちですし、私はこの仕事が大好きです」と語った。
ちなみにヴィンスさんは、今回のゲストがチェックインする前の部屋の様子も公開している。居心地が良さそうでステキなお部屋だよね。
実はこの男性は現在も、この近所にある他のオーナーのAirBNBの部屋に宿泊しているそうだ。
現在部屋は無事に元通りになっているそうなので、おかしな客とは縁が切れて、平穏な通常営業の日々が戻って来るといいのだが。
References: “Definitely a Seance” — Airbnb Guest Leaves Red Markings, Moves Furniture in Unit
>エアコンの温度は摂氏11度に設定されており
本題とは関係ないけど、いいなぁ~その機能。私も欲しい。
日本のたいていの家庭用エアコンって16℃とか18℃が最低温度で、
私の車内エアコンに至っては19℃(それ以下は数字のない「Cold(冷気)」設定のみ)。
個人的に、冬に使うには暑すぎると感じる。
氷点下になるような部屋だとさすがに寒すぎるから、
朝布団から出るとき5℃とか10℃程度を保つ微暖房になっていれば快適なのになと思う。
出勤時の車内もそう。19℃にもしてしまうと、暑いし窓が曇る。
要冷蔵温度が10度やからな。 でっかい冷蔵庫あるだろ 人が出入りできる あれ買えよ。
あそこにはいっとけ
「自宅にいるような居心地のいい特別な部屋にしたかった」
→最初から自宅にいればよかろうに
「1,000ドルの請求書を送りつけて来た」
→むしろ請求書を送りつけられる側だろうに
自宅の日当たりとか、建物自体がダメなんだろうね・・・
うーんまあ普通に精神疾患って感じするね……
ただAirbnbは、宿泊を許可する前に、ホスト側で断る機能はあるはずだけど。2度泊めちゃったのは管理会社に委託してるから、いちいち客をチェックしてないんだと思う。
サイコっぽい
>ヴィンスさんによると、この男性とのトラブルは初めてではなかったらしい。
それはさすがに拒否したほうが良かったのでは。ブラックリストみたいなもので要注意の人物を記録しておかないと重大な犯罪につながりかねないよ。
AirBNBっていう組織(じゃらんみたいなもの?)経由だから拒否できないそうだ。
>「自宅にいるような居心地のいい特別な部屋にしたかった」
自宅とは(白目)
サイレントヒルのファンじゃろ
静岡に行けよ
このサービスがなんで受けてるのか本当に分からない…。
見ず知らずの人間に自分の家貸し出すとか怖すぎない?
セブン!
器物損壊で警察案件になりそうだし実際に警察が来てるのだけど、逮捕までは行かずに厳重注意程度で終わっちゃうのかね。
どう考えてもイッちゃってる人っぽいから家族とか周りの人も持て余してそうだ。
温度下げてあったりするあたり映画ならエイリアンが人間に化けてるって感じだよね。