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エルクを挑発した男の末路、角で一撃!車のタイヤをパンクさせられる

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 「おまえはオレを怒らせた」ってやつだ。イエローストーン国立公園内を車で走行していた観光客が、オスのエルク(ワピチ)と遭遇した。

 車を運転していた男性は開いた窓から「危ないぞ!やる気か?ん?やんのか?」と声をかけた。

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 エルクが人間の言葉を理解したとは思えないが、この車を敵とみなしたのは間違いない。車がちょうど横に止まった瞬間、ヘラジカはまさかの反撃にでた。

 大きな角を振り上げ、車のタイヤに一撃必殺!その結果、プシューというむなしい音とともに、タイヤはパンクしてしまったのだ。

エルクと遭遇した男性

 この映像は、数年前に撮影されたものだが再びSNSに投稿され話題となっている。

 アメリカのイエローストーン公園内で車を運転しているのは観光客男性で、助手席には女性が乗っていた。

 公園内の道路を走行中、1匹の大きなオスのエルクが道路に立っていた。

 通常こういった場所では野生動物に配慮し、一時停止するするものだが、男性はそのまま突き進んでいった。

 さらに近づくと、窓を開けた状態で「危ないぞ、やるのか?やる気なのか?」とエルクを挑発するような声を上げた。

 エルクは人間の言葉がわかるわけではないが、明らかにこの車が自分の進路を阻もうとし、近づいてくる「敵」だと認識したようで、ご立腹の様子。

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エルクの「かいしんのいちげき!」

 そして車がエルクの真横で停止した時、思わぬ反撃にでた。その大きな角でブスっとタイヤを突き刺したのだ。

 一撃で仕留めるとはなかなかの手練れである。車のタイヤはプシューという音と共にパンクしてしまった。

 「あまり私を怒らせないほうがいい」ってやつだ。

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 イエローストーン国立公園では、多くの観光客が車で野生動物との接近を試みたり、すぐそばに車を停止させているという。

 だがこういった行動は野生動物の進路を邪魔する行為であり、血気盛んな動物は自分への挑発だと感じてしまうそうだ。

 今回のケースでは実力行使にでたエルクの完全勝利となったようだが、自然公園やサファリパーク内では、野生動物が道路にいるのが分かった時点で車を停め、彼らが移動したのを確認してから走行しよう。

 なんてったってこういった場所は彼らのテリトリーで我々はお邪魔させていただいている側だからね。

Angry bull elk pops tire with his horns

エルクは草食動物だけど怒らすと怖い

 ちなみに今回、すごい必殺技で人間の車をパンクさせたエルクは、ヨーロッパやアジアでエルクと呼ばれるヘラジカではなく、北アメリカでエルクと呼ばれる「ワビチ」、別名アメリカアカシカのことだ。

 ヨーロッパのアカシカよりも大きなワピチを北アメリカで初めて見たヨーロッパ人の探検家がこれをシカ科最大種のヘラジカの一種と誤解し、エルクと呼んだために北米では「エルク」という呼称が一般化したという。

 ちなみに「ワピチ」という名前はネイティブアメリカンの言葉で「白い尻」を意味するワーピティ(waapiti)にちなんでいる。

 ワピチはシカの現生種ではヘラジカについで2番目に体が大きい種で、オスの体重は約320~500kg、肩高は約1.5mに達する。メスはそれより若干小さい。

 草食動物ながら、大きな角と屈強な体を持っている。普段はおとなしいのだが、繁殖期になるとオスは血気盛んで気が荒くなり、人間に対しても攻撃的になることがあるという。メスは角こそないものの、子どもを守るために敵とみなした存在には躊躇なく向かっていく。

 そんな彼らの必殺技は、強力な前足の蹴りと、オスの大きな角を利用した「突き刺す」の攻撃だ。

 年間を通じてアメリカやカナダでは、クマやオオカミによる被害よりもワピチによる人間の負傷事故の方が多いという報告もあるそうだ。

 特に、接近して挑発した場合には、即座に防御本能が働き、攻撃を受ける可能性が高まるので、なるべく近づかないのが得策だ。

 こちらはアメリカ、アラスカの高速道路の中央分離帯を歩く巨大なワピチの姿だ。

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この記事へのコメント、23件

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  1. プシューで思わずわろたw
    ざまぁと思ったのはここだけの秘密

    左ハンドルだから距離もより近いのに、
    よくあんな挑発できるもんだ(´・ω・`)

  2. タイヤに穴が開くってことは、人体にあの攻撃を食らったら……ヒェッ

  3. 野生動物を見掛ける機会が少ない人間が、動物の本気の恐ろしさを知らないのは世界共通なのかー
    つか、普通にあんなデカいのにちょっかいかけようって気になるのが理解できない

    1.  クルマに乗ると力を得たかのようにふるまう輩の典型ですね。
       子供のころ読んだバンビの絵本のお父さんの姿を彷彿とさせる雄姿だなと感動しました。

  4. 草食獣は大人しい、と言うのは家畜から連想する人間の勝手なイメージでしかなく、マサイの人が一番恐れるのは草原1獰猛なバッフローで、カバ、象といった大型草食獣にも絶対に近づかない。特に象は進行方向を人間に横ぎられるのが死ぬほど嫌いらしく、やったらリーダー象がどこまでも追いかけてくるという。
    ライオンは逆に向こうが逃げていくらしいね。

  5. ワピチという名前の語感と図体のでかさのアンバランスさ。ワピチどころかたとえ体高1メートル弱の鹿であろうと全力で攻撃されたら大抵の人間は勝てないどころか下手したら角で腹に穴が開く。

  6. エルク(ワピチ)の和名はヘラジカじゃなくアメリカアカシカですね
    ヘラジカは北米ではムース、欧州ではエルクと呼ばれるせいで混同しがち

  7. あんなに体でかくてすごい角持ってる野生動物を挑発しようとは普通思わんだろ
    窓開けて挑発してたなら顔狙われた可能性もあるよな。タイヤだけで済んでよかったな

  8. 最後の動画はワピチじゃなくてヘラジカなんじゃないの?混乱してきた

  9. 草食獣は一見すると
    肉食獣から走って逃げてばかりの
    弱者のような印象を受けるが
    実は警戒心の強さからとても気性が荒く
    捕食者から逃げきって繁栄してきたその脚力で
    もの凄いキックを繰り出すので
    ライオンや狼のように食べられないからって
    近づいてはアカンぞい

  10. プロレスラーだって重くて200キロとかなのに
    その倍の体重の相手によく近寄ろうと思うな
    しかもほとんど筋肉だぞ

  11. 野生動物を少しでも知ってたら、この半分の大きさの個体でも挑発しようなんて思わない。よくこんなのにケンカ売ったな。

  12. エルクがなぜオレンジ色に光ってるのかな? と最初思ったけど、車のライトね。おそらく。

  13. 他人にも動物にも払えないからだよ

    少し話しがズレるが
    アメリカインディアンは花嫁衣装を白い鹿皮で作ったそうだ
    それも息子が適齢期になると祖母などか作り始め、娘の姿も見てないのにピタリと寸法を合わせたという

    まあ同じクランかお隣からもらうから、体格差は少ないし、息子の好みや噂も入って来るだろう、服も被りだしね
    ただ、家族のことを普段から気にかけていないと出来ないこと
    それがいまの日本で出来るかというと…

    もっとおばあちゃんと話して大事にしないとね

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