2023年4月、アメリカのテキサス州ロビンソンで、女性の焼死体が発見された。遺体は性別すら判別できないほど焼け焦げており、身元の特定は難航するかに見えた。
だが、その場にいた被害者の愛犬のおかげで、彼女の身元が判明し、ひいては犯人逮捕にもつながった。
2024年11月、犯人は無期懲役の判決を受けたが、これを不服とし、現在控訴手続き中だという。
亡くなった飼い主のそばから離れず吠え続ける犬
2023年4月3日、ロビンソンのヘストン・サークル地区の住民から、警察に「山火事が発生した」という通報があった。
警察と消防が現場に駆けつけると、そこにはコンテナの中で焼かれた女性の焼死体が。そしてその傍らには、遺体の横で吠え続けている1匹の犬の姿があった。
警官らはその犬を捕獲しようとしたがうまくいかなかった。犬は何かを訴えるかのように吠え続け、遺体が搬送された後もその場を離れることを拒否したのだ。
翌朝、地域の住民が現場を訪れると、犬はまだその場にうずくまっていた。その住民が動物管理局に連絡し、犬に埋め込まれたマイクロチップが調べられた。
その結果、犬は「タイタン」という名前のミニ・ラブラドゥードルで、飼い主は同州サン・マルコス在住のマンディ・ローズ・レイノルズさん(26)だということが判明した。
この情報をもとに、警察はマンディさんの自宅を訪問。彼女の所持品がなくなっており、家が空っぽになっていたことなどから、遺体はマンディさんの可能性が高いとし、殺人事件として捜査が開始された。
犯人は飼い主女性の従兄で前科のある男だった
彼女の自宅からは、愛車のホンダ・アコードも消えていた。警察がナンバープレートから車を捜索。4月8日になって、遠く離れたカンザス州ウィチタにあることがわかった。
現地の警察が確認に向かったところ、マンディさんの従兄のデレク・デインノー(29)が運転しているを発見。
デレクがその場から逃走したため、警察は30分に及ぶカーチェイスの末、近くの食料品店で身柄を確保した。
その後の捜査で、遺体発見の前日に、デレクがコンテナやシャベル、ガソリン缶を購入している様子が、地元のウォルマートの防犯カメラで確認された。
ウォルマートを出る際の映像には、タイタンが車の窓から頭を突き出している様子も写っていたという。
さらに、マンディさんの車の運転席の床からは拳銃が見つかった。その銃と、マンディさんの遺体が焼かれたコンテナから見つかった薬莢の特徴が一致。
デレクがマンディさんの頭部を撃って射殺し、コンテナで燃やしたことが明らかとなった。
無期懲役が言い渡されるも動機は不明
デレクの裁判の過程で、陪審員たちは彼が15歳のときから9つの重罪の前科があることを知らされた。その中には、少年時代にカンザス州で人を射殺した凶悪犯罪も含まれている。
陪審員による評決の結果、デレクには無期懲役の刑が言い渡された。その際、デレクの義弟がマンディさんの遺族に暴力をふるう場面があったという。
義弟は手錠をかけられた上で、法廷から連れ出された。 彼は後に釈放されたが、一家そろって暴力的な傾向があったのかもしれない。
タイタンは被害者の親友のもとで幸せに暮らしている
もしもタイタンがいなかったら、マンディさんの身元の特定に時間がかかり、その間にデレクはどこかへ逃げのびていたかもしれない。
裁判を担当した検察官のライアン・カルバート氏とアリッサ・キリン氏は、次のように語っている。
事件解決のカギとなったのは、飼い主に忠実で勇敢なタイタンと、管轄地域及び州の法執行機関による並外れた連携の結果でした。
これらがマンディさんに正義をもたらし、暴力的で危険な犯罪者から、市民を守ることにもつながったのです
下の写真左端がカルバート氏、真ん中がキリン氏。お手柄のタイタンとの一枚。
マンディさんは事件当時、大学進学を考えており、アイダホ州からテキサス州へと引っ越したところだっという。彼女の母親によると、デレクは嘘の口実を作って、マンディさんに連絡を取ったと見られている。
その結果、娘はカンザス州まで行って、デレクを自分の住むテキサス州へと連れて来たようです
マンディさんの母親はこのように語っているが、デレクがマンディさんをなぜ殺害したのか、動機についてはいまだ判明していないそうだ。また、デレクは今回の判決に不満を持ち、既に控訴の手続きを取ったという。
事件が完全に解決するまでにはまだ時間がかかりそうだが、幸いなことに、タイタンは現在マンディさんの親友が引き取り、元気に暮らしているという。
タイタン「仇はとった」
サツの犬め(~_~メ)
犯人がどれほどの報いを受けようがタイタンの無念が晴れることはない。
犯人救いようないな…
エドガー・アラン・ポーの黒猫
被害者にも犬にも救いはないけど、少なくとも犯人は逃げおおせなかった
本当に救いはないけど、せめてもの報いやね…
犬はいてもいなくてもいずれ捕まったろうな。
現場に残った手掛かりとして多少捜査の労力を減らしたのであってお手柄ではないわ
殺人事件、検挙率は日本9割に比べ、アメリカ6割と三人に一人は逃げおおせる。
前科ものなら州外にほとぼり冷めるまで逃げる知恵もあったかもしれない。
初動が早かったのはお手柄だよ。
遺体発見が4月5日。遺体発見の翌日に動物管理局に連絡。逮捕が4月8日。多少労力を減らしたどころじゃない。
タイタンが愛情いっぱいに可愛がられて幸せになりますように・・・
>陪審員による評決の結果、デレクには無期懲役の刑が言い渡された。その際、デレクの義弟がマンディさんの遺族に暴力をふるう場面があったという。
なんなんだコイツら…
本編と関係ないのだけど、身柄確保の画像で片足だけ靴が違うのが気になる
自分も目がいったけど、普段からイカレてる奴であることの象徴だと思った
ギブスしてるね
足の太さが左右で違って右脚だけすね毛生えてて左脚はなんかむくんでるみたいで靴底が厚い
何らかの障害があるのかも
人をコロして釈放されてまたコロしてんのやるせない
犯人逮捕したものの全然いい話ではない…犬はひたすら可哀想だし
殺して奪った車を兵器で運転し続けるとか
なんていうか頭おかしいんだろうな
アメリカの三振法は州ごと&少年法が17歳までらしい。何度も重罪犯してる危険人物が野放しなのイカれてるわ。
元記事見ると弾丸も被害者の遺体から発見されていて、警察は犯人の拳銃から発射された物と断定してる。お馴染み線条痕が一致したんだろうね。
美しく証拠が揃っているのに判決に不服?無期懲役じゃ足りないのかしら?
義弟が暴力とか、血が繋がってなくてもやってることは類トモで引くわ。