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ビーチサイドの人魚姫
俊樹

2019年9月Nikon D700で一眼レフデビュー。カメラは独学。2020年4月、Nikon D810へアップグレード。いつか写真展を開く為、日々精進。勿論、詩、小説、エッセイ、作詞は継続中。2021年夏、Nikon Z7Ⅱへと更にアップグレード。2022年10月、3回目の心臓手術に耐え抜き現在に至る。2023年8月ペースメーカー植え込み。

この青く広い空の彼方から(父と母に捧げる)。

2020年11月06日
15
青い空から
Nikon D810,Mモード,WB晴天,ISO64,SS1/80,f/16 Nikkor 20mm F1.8G ED


この青く広い空の彼方から
私に向かって手を振る
あなたの姿が見えます
いつもあなたは
どんな時でも
この青く広い空の彼方から
私を優しく
見守ってくれている
そんな気がしています


 夏の名残が降り注ぐ9月下旬、場所はお台場シンボルプロムナード公園』。青い空を見上げるとそこには新たな季節を告げる赤く染まった小さな秋を見つけた。紅葉にはまだ早いけれど季節は確実に進んでいる。
 空には雲も殆どなく、太陽光芒が眩いばかりに輝きを放っていた。夏と秋が混在したような空間で私は思わずカメラのシャッターを切った。おそらく母が亡くなった日もこんな風に空には煌々と輝く太陽があったのだろう。
 何を血迷ったかは知らぬが薬瓶の中身を喉の奥に流し込み、自ら命を断った母…。あなたが抱えていた苦しみや悲しみが何だったかは知らない。思い出の一つも残さず、私の名前さへ呼ばずに旅立った。あなたの死を父は刑務所内で知ったと言う。父がひと目を避けて号泣した事は察しがつく。あなたの28年に幸せの文字は在ったのですか?母が去ってからの父は荒れ放題で私の家庭は崩壊して行きました。
 酒を浴びるほど飲んで酔った父は必ず「ゆき、ゆき…」と母の名を呟きながら涙をポロポロ流していました。そんな父の命日が今年もやって来ました。多分、私が今もこうして生き長らえているのは、あなた達が空の彼方から優しく見守ってくれているからだと思うのです。
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俊樹
この記事を書いた人: 俊樹
本名/神戸俊樹
静岡県藤枝市出身。
19歳の時に受けた心臓手術を切っ掛けに20歳から詩を書き始める。
2005年3月詩集天国の地図を文芸社より出版、全国デビューを果たす。
うつ病回復をきっかけに詩の創作を再開。
長編小説「届かなかった僕の歌」三部作(幼少編・養護学校編・青春編)父を主人公にした(番外編)を現在執筆中。
詩、小説、エッセイ、作詞など幅広く創作。
2019年9月、一眼レフデビュー。Nikon D700を使用。
2020年4月、Nikon D810にアップグレード。
2021年夏、ミラーレス一眼 Z7Ⅱへと更にアップグレード。
2022年10月3度目となる心臓手術を受け、大成功を収める。
2023年8月徐脈性心房細動で心停止(失神)したため、ペースメーカーを植え込む。

コメント15件

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koyuri

歳をすれば親の愛は

限りなく尊いモノに感じます。

「子を持って判る 親の恩」という言葉は本当ですね。

きっと、今年丈夫になったのも、御両親が空の上から見守っている証拠だと思います。

無理せず、長生きして下さいね。

2020年11月06日 (金) 20:57

ネリム

こんばんわ
青空綺麗ですね。
ご両親への想いが伝わってきました。

2020年11月06日 (金) 21:13

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2020年11月07日 (土) 11:34

ぷーにゃん

こんにちは。

青い空に太陽が輝いてますね(*^▽^*)
紅葉の時期もまた違った姿を見せてくれそうで素敵でしょうね。

ご両親もきっと今は穏やかに遠い空から見守ってくれていますね。

ご両親の分も生きて色んな景色を思い出に刻んで人生を楽しんでくださいね
いつか会うその時に色んな思い出話ができますように

2020年11月07日 (土) 13:42

sado jo

近代的なビルと季節の移り変わりを象徴する紅葉の対比が何とも素晴らしいです。
人工的な力で自然に勝とうとする人間と、変化する自然の衝突は近年の気候変動にも表れてますね。

2020年11月07日 (土) 18:06

apricot・a

辛い経験をされたのですね。
生きていれば色々あるもの。
ビルと紅葉と青空のお写真がとても明るく、
私には希望も感じます。

2020年11月09日 (月) 11:03

雪野繭

ご両親との絆が取り戻せて、本当に良かったと思います。
こればかりは、お金では買えないものですから。
大事なものです。
空が青いですね。

2020年11月09日 (月) 16:35

Keity**

こんばんは

光の光芒が美しい思いのこもった写真ですね。

寒くなってきました。どうか、ご自愛ください。

2020年11月09日 (月) 20:10

荒野鷹虎

俊樹さんへ!!

北海道は、今後大丈夫でしょうかねー。(´;ω;`^^どこかへ引越しをしたいと思うようになりました。例えば親戚のタイとかね^^今現在コロナ感染したらご臨終と思います。涙)
心臓や腎臓も可笑しい様でして、15日に結果が分りますが青息十色ですね^^その後、俊樹さんはいかがですか!☆☆

2020年11月10日 (火) 11:12

ももPAPA

今、こうして何とか生きていられるのも、どこかで見守ってもらってるからこそ と自分も思って日々過ごしてます。
俊樹さんも、お体に気を付けて元気で日々楽しみながら生きていってくださいね。
今回の写真もナイスショットです!

2020年11月10日 (火) 17:40

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2020年11月11日 (水) 17:56

荒野鷹虎

俊樹さんへ!!

愈々コロナが猛威を表し北海道はパニックです。政府は無策で「まだ心配するほどではない」と高を食っています。経済優先で庶民の命を忘れています。喝)

2020年11月15日 (日) 22:00

トマトの夢3

俊樹さん、こんばんは♪

空を見上げて
何時いつまでも愛しい人を
想い浮かべるって
素敵なことですね

素晴らしい写真に感動します♪

2020年11月20日 (金) 18:25

猫のみーこ

俊樹様へ

素敵な詩ですね。
とても感謝の気持ちが表現されていて、涙が出ました。
久しぶりに感動的な詩を読みました。

母親と父親への深い愛着を爽やかに表現しているところが凄いですね。

2020年11月20日 (金) 20:55

荒野鷹虎

俊樹さんへ!!

コロナ拡大でついに不要不急の外出を控えることになり不便になりました。汗)

気を付けてくださいませ。☆☆

2020年11月22日 (日) 20:24