Dockが夕陽に染まる時。
この夕景は昨年の10月30日、『アーバンドック ららぽーと豊洲』に行った際に撮影したもの。タイミングが良く見事な程に美しい夕陽を臨む事が出来て、一人で眺めるには勿体ないと思いつつシャッターを切った。
秋の気配が漂い始めた空は夏の空よりも一層その美しさを表現しているが、それはまるで真っ白なキャンバスに絵筆を滑らせた絵画のようにも見える。都会のビル群が立ち並ぶその上は言葉で表現しようのない、ピンクともオレンジともとれる神様の創った紅色に染まり、空高く浮かぶ白い雲たちも沈む太陽の色彩に染まっていた。
波止場のずっと向こうにレインボーブリッジが見える。それを目指して豊洲ぐるり公園を延々と歩いた。行けども行けどもその端に辿り着かず、その内に陽はすっかり落ちて辺りは点在する街灯の明かりのみが神秘的な色彩を放っていた。この頃はまだD700を使い始めて2ヶ月も経っておらず、三脚の事などは全く考えてなかったが、つい先日同じ場所へベルボンの軽いトラベル三脚を持って撮影に行った。今では三脚を自分の手足のように操って夜景の撮影を楽しんでいるが、三脚のお陰で写真の幅が広がり、もっと早くに三脚を手に入れるべきだったと少し後悔している。