Xmasマーケット2020in日比谷公園。
昨年12月に日比谷公園で開催された東京Xmasマーケット。ヨーロッパ各地の中世から始まった伝統的な祭り。所狭しと並んだ屋台や雑貨店ではXmasに因んだ人形やデコレーション、そしてドリンクやフードが販売され、来場者を温かく迎え入れてくれる愉しいXmasイベントである。
コロナ禍と言うこ事もあり感染防止対策も当然ながら徹底されていた。会場入口では体温の測定と手の消毒。そして至る所に消毒液が設置されており、ソーシャルディスタンスを保つよう多数の係員が注意を促していた。
この様なイベントに参加する人はカップルや家族連れが殆どで、私のように大きなカメラをぶら下げてウロウロしている人はいなかった。私の目的は撮影だけなので、飲んだり食べたりする事もなく、ただ只管、カメラのシャッターを切っていた。そんな時、女子高生に声を掛けられた。「すみません、写真を撮って頂けませんか?」「え?僕?」と辺りを見回してしまったが、笑顔の可愛い二人の女子高生が私にスマフォを渡して来た。そして大きなXmasツリーを背景にして3枚ほど撮影してあげた。
一眼レフを始めて、あちこち撮影に行くと時々「写真を撮って欲しい」と頼まれる事が意外と多い。隅田川では20代前半の複数の男女に、お台場では若いカップルに、紅葉の撮影に行った時は中年の外国人観光客にと言った具合である。最初に撮影を頼まれたのは2019年9月、天王洲アイルへ行った帰りに立ち寄った『屋形舟の船清』入り口辺りで看板や提灯の撮影をしていた私に女将と思われる着物姿の女性に声を掛けられた。「すごいカメラですね、うちの船を撮影して下さいませんか…」。一眼レフを始めてまだ数日した経っていない状況だったので、私はすっかり緊張してしまい、頭の中が真っ白になった状態でシャッターを切った。遊覧から帰って来た船から大勢の客が降りて来る様子や、法被を着た船頭さんたちを何枚か撮影し、最後に女将をカメラに収めた。船清さんと言えば確か、去年の3月だったか、コロナの感染が話題になっていた頃で、屋形船に乗っていた複数人が感染とされ、一時は屋形船が感染源だと報道されるなどして大変な思いをした事を覚えている方も多いだろう。
家に帰って撮った写真を現像してみたら、どういう訳か女将の写真だけがピンぼけだった!もしかするとこれは、ある種の『警告』だったのかも知れない。
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