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ビーチサイドの人魚姫
俊樹

2019年9月Nikon D700で一眼レフデビュー。カメラは独学。2020年4月、Nikon D810へアップグレード。いつか写真展を開く為、日々精進。勿論、詩、小説、エッセイ、作詞は継続中。2021年夏、Nikon Z7Ⅱへと更にアップグレード。2022年10月、3回目の心臓手術に耐え抜き現在に至る。2023年8月ペースメーカー植え込み。

赤い涙のランドセル(鎮魂歌)追記有り。

2013年03月14日
7
海

何処から流れ着いたのか
埠頭の風に煽られて
波間に漂う
赤いランドセルひとつ
取り残された悲しみが
君の背中の温もり
恋しがる
春をたっぷり詰め込んで
君と歩いた通学路
待ち焦がれていた
新学期
けれども波が春まで奪い去り
置いてきぼりのランドセル
波間で溺れたランドセル
名札の君が消えかけて
赤い涙が海染める


2年前の3月11日、被災地を巨大津波が襲いました。波が引いた後に残った瓦礫の山また山、その中に見つけた数多くのランドセル。そんな光景を見て胸を締め付けられる思いでした。
この「赤い涙のランドセル」はそんな中で出来上がった詩です。
初掲載
2012.5.27

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俊樹
この記事を書いた人: 俊樹
本名/神戸俊樹
静岡県藤枝市出身。
19歳の時に受けた心臓手術を切っ掛けに20歳から詩を書き始める。
2005年3月詩集天国の地図を文芸社より出版、全国デビューを果たす。
うつ病回復をきっかけに詩の創作を再開。
長編小説「届かなかった僕の歌」三部作(幼少編・養護学校編・青春編)父を主人公にした(番外編)を現在執筆中。
詩、小説、エッセイ、作詞など幅広く創作。
2019年9月、一眼レフデビュー。Nikon D700を使用。
2020年4月、Nikon D810にアップグレード。
2021年夏、ミラーレス一眼 Z7Ⅱへと更にアップグレード。
2022年10月3度目となる心臓手術を受け、大成功を収める。
2023年8月徐脈性心房細動で心停止(失神)したため、ペースメーカーを植え込む。

コメント7件

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鎌倉の草笛

赤いランドセル
ふっと、涙ぐみます。
ランドセルに込めた哀惜に共感します。

メロデイーを付けようとは思わないのですか?

2012年06月18日 (月) 11:28

俊樹

Re: タイトルなし

ありがとうございます。
メロディは別の人がつけてくれるんです。

> 赤いランドセル
> ふっと、涙ぐみます。
> ランドセルに込めた哀惜に共感します。
>
> メロデイーを付けようとは思わないのですか?

2012年06月18日 (月) 18:02

ネリム

読むだけで胸が締め付けられます。

津波で犠牲になった
人々のご冥福ををお祈りします

2013年03月14日 (木) 08:19

まり姫

俊樹さんへ!!

こんにちは~♪
東日本大震災の津波で犠牲になった大川小学校の子どもたちを思い起こさせる詩ですね。
日本の未来を背負ってくれるはずだった子どもたちの無念さはいかばかりかと思います。

2013年03月14日 (木) 16:01

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2013年03月14日 (木) 20:11

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2013年03月15日 (金) 11:06

アイヌラックル

津波はランドセルの持ち主が抱きしめ続けた未来を奪った。
だけどもそのランドセルの中にはまだ未来が残っているはずです。
亡くなった子供達の分までその未来を大切に背負うのがこれからを生きる自分達の使命だと思ってます。

2013年03月15日 (金) 22:27