fc2ブログ
ビーチサイドの人魚姫
俊樹

2019年9月Nikon D700で一眼レフデビュー。カメラは独学。2020年4月、Nikon D810へアップグレード。いつか写真展を開く為、日々精進。勿論、詩、小説、エッセイ、作詞は継続中。2021年夏、Nikon Z7Ⅱへと更にアップグレード。2022年10月、3回目の心臓手術に耐え抜き現在に至る。2023年8月ペースメーカー植え込み。

尖閣諸島波高し。

2012年09月02日
政治・経済 9
尖閣

 尖閣諸島や竹島を巡り、領土問題に揺れる日本にその荒波が押し寄せている。中国や韓国など、相手国が強硬姿勢を見せてから漸く事の重大さに気付く日本政府は、今も昔も後手後手の対応。
 100年以上も前の文献を埃の被った倉庫から引っ張り出し、それを証拠として日本の領土だと言い張っても、彼らはそんな昔の事など眼中になく、現在が最も重要なのである。
 それまで何の策も打たず、放置状態を続けて来たそのつけが今、まさに日本を脅かしているのである。政府の対応に業を煮やした石原東京都知事が尖閣諸島を東京都が購入すると爆弾発言。その方向で島の地権者と話しが進んでいる事に面目丸つぶれの野田総理とその側近たち。
 東京都による尖閣諸島上陸申請を早速不許可。同じ祖国の中で領土問題に対して足並みが乱れ、混乱しているようでは、北方領土も含めこれらの問題は前途多難である。
 日本のトップでさえ、いまだ足を踏み入れていない「竹島」に韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領が自らの足で竹島の土を踏みしめた。
 これに対し日本政府は、独島訪問の抗議内容が入った書簡を韓国側に送ったものの、殆どが門前払いという情けない結果に終わった。
 竹島が日本の領土であるとされる証拠が「ラスク書簡」。1951年、米国のラスク国務次官補が、竹島の領有権を主張する韓国政府に送ったものであるが、その中身には「朝鮮の一部として取り扱われたことが決してない」とう内容の事が記されているようだ。
 韓国側の不法占拠を明確に示す決定的な資料であるが、この文書の存在がどれほどの影響力を持つかは全く未知数である。
 相手は物の道理が通じない、それこそ未知との遭遇。戦前・戦後の忌まわしい過去(従軍慰安婦問題等)を両国が引き摺っている限り、韓国と日本の間に「友愛」という絆は生まれる事はない。
 それにしても韓国の日本に対する猛反発は人種の大きな違いを見せ付けてはいいるものの、日本人が大人し過ぎるのか、それとも単なるお人好しなのか。原発デモ行進やパレードは兎も角としても、領土問題ではデモを起こす気にすらならないのだろう。
 こんな自分さえ良ければの自己中心主義が蔓延るからこそ、国内外から「平和ボケ」と指摘されるのも頷けるのである。これだからあるブロガーに「竹島なんぞくれてやれ」と毒舌を噛まされるのだ。
 中国が「釣魚島」と呼び、領有権を主張している尖閣諸島(魚釣島)については、米政府が公式呼称として「センカク」を採用していることが明らかになっているが、あらゆる所に米国の影が存在し、日本が自国のみで解決に至らない弱みを他国に曝け出しているようなもの。
 それに付け込む中国や韓国の暴走。それを止められない弱小政府を見ていると、如何に日本の基盤が弱体化している事を見せ付けられる思いだ。
 領土問題を個人レベルで捉えてみれば、人間の持つ浅ましい姿がそこに垣間見えて来る事だろう。土地絡みの利権問題、財産分与などや隣人との争いごとに至るまで、強欲な人間の罪深さだ。
 相手のテリトリーを一切侵さない野生動物とは大違いで、地球・自然・共生という最も基本的テーマから大きく道を踏み外すのも残念ながら人間の特徴なのであろう。

関連記事

気に入ったらシェア!

俊樹
この記事を書いた人: 俊樹
本名/神戸俊樹
静岡県藤枝市出身。
19歳の時に受けた心臓手術を切っ掛けに20歳から詩を書き始める。
2005年3月詩集天国の地図を文芸社より出版、全国デビューを果たす。
うつ病回復をきっかけに詩の創作を再開。
長編小説「届かなかった僕の歌」三部作(幼少編・養護学校編・青春編)父を主人公にした(番外編)を現在執筆中。
詩、小説、エッセイ、作詞など幅広く創作。
2019年9月、一眼レフデビュー。Nikon D700を使用。
2020年4月、Nikon D810にアップグレード。
2021年夏、ミラーレス一眼 Z7Ⅱへと更にアップグレード。
2022年10月3度目となる心臓手術を受け、大成功を収める。
2023年8月徐脈性心房細動で心停止(失神)したため、ペースメーカーを植え込む。

コメント9件

コメントはまだありません

namaste

ややこしいですね

>>中国が「魚釣島」と呼び

日本が「魚釣島」、中国は「釣魚島」です。

2012年09月02日 (日) 09:11

俊樹

namaste さま

よく調べたつもりだったんですが、ホントにややこしい。
ありがとうございました。

> >>中国が「魚釣島」と呼び
>
> 日本が「魚釣島」、中国は「釣魚島」です。

2012年09月02日 (日) 13:44

小野哲

今までの考え方を抜本的に改めない限り無理

 今回の尖閣列島問題はある意味双方の根拠無き自信が招いたものだと思いますね。
 日本は法律上正当な所有する権利を持っていますが、実効支配をしてこなかったことに問題があります。そこに中華大陸における独裁政権が漬け込んだのでしょう。
 さらに歪んだナショナリズム教育です。香港では『愛国教育』なる洗脳に反発してデモが起きています。
 いつになれば民主化されるのでしょうか…。

2012年09月02日 (日) 14:04

八朔かーさん

平和ボケ

高い確率で政権末期に起きる「反日感情」は、陸続きに国境がない日本の平和であって当然な意識では太刀打ちできるものではないでしょうね。
歯がゆさを感じるのも、ある一定の年齢層以上だと聞き及びます。

その意味に置いてのみ、今回のオリンピックのサッカーでの出来事は、若い世代に何らかの喚起を呼び起こした…と信じたいものです。

平和は愛します。
でも平和ボケは真っ平ゴメンですよね。

2012年09月02日 (日) 16:15

Yarcy

こんな事を言うと叱られると思いますが

場合によっては
戦争もいたしかたないと
思っております。

勿論、しないに越した事はないし
しない方が利口です。

しかしここまで平和ボケが進んでしまった
わが国、日本にはそこまで踏み込む勇気が
必要かと考えます。

2012年09月02日 (日) 23:50

Nao

実は私も...

こんな事を言うと怒られると思いますが、日本がここまで弱腰
と言われる所以は、やはり軍を持たないからだと私個人は思います。
アメリカにしろ中国、韓国どこにしろ、他国は
自国を一番重要視
しているのに、果たして日本はどうなのかな?と思うことが多々あ
あります。
政府は勿論、平和ボケしている国民もそうですが....
確かに、戦争はいけない事。したくない。日本は以前の反省から
軍を持たない事にした事になっているけど、法律や憲法などと
同じで、時代の状況によっては変わらざるを得ない事もあるべき
だと思う今日この頃です。

2012年09月03日 (月) 18:19

二階堂 新

イ・ミョンバクのレイムダック

 8月15日「終戦の日」を狙いすましたかの如く、李明博の竹島上陸と尖閣諸島への香港活動家らの抗議行動。  
 世界一の「平和ボケ」ニッポン国民にとって、外交とは、常に冷徹なる国際政治そのものである。「極東有事」を画策する更なる巨悪を見据え
つつ、クールかつホットに交渉し得る有為の人材
よ、出でよ!

2012年09月04日 (火) 01:48

日本海の竹島に花が舞う

「竹島」という小説(実業之日本社刊)の中に。。。
~~~~
ならば、領土はどのようにして成立するのか。
かんたんだ。
一.或る政権がそう主張する。
一.他の政権がそう認める。
これしかない。(中略)
私たちは、この土地は俺のものだぞ、ほかの誰のものでもないんだぞと、たえず言葉で主張していなければ支配の根拠をうしなってしまう。支配権そのものもうしなってしまう。
~~~~
歴代の政権が。今の民主党政権が。棚上げにし続けていたことで日本国そのものが弱体化し隣国からここぞとばかり責められる。
悲しいけど今の日本の大人たちの責任。
悲しい過去を次の世代へ引き継がないためにも、今こそ向き合わなければならないことだと思います。

2012年09月06日 (木) 11:29

キママタロウ

日本と中国とアメリカ~尖閣諸島~

 尖閣諸島をめぐり、日本と中国が争っている中、アメリカはどういう立場をとっているのか。
 今のところアメリカは中立の立場をとっているが、「Senkaku」という言葉がアメリカのお偉いさん達から出ていることと日米同盟があることの2点から日本の味方をするものと思われる。
 中国の監視船や国内のデモも注目だが、アメリカがどう出るかにも注目したい。

2012年09月21日 (金) 19:55

トラックバック5件

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック