#週刊金曜日 1360号 2022.1.14目次 #辺野古 はどうなる 名護市長選
*注目記事
・名護市長選 辺野古はどうなる オール沖縄 岸本ようへい の政策を探る
・報道機関として問題ないのか 読売が大阪府と包括連携協定を締結
元旦紙面で早速万博PR? 維新
・シリーズNHK番組改竄事件から20年 朝日新聞報道の真相を掘る
ーー
fujisan目次
内容
■表紙
■それでもそれでもそれでも 齋藤陽道
■風速計「殴る前にできたこと」 田中優子
■金曜アンテナ
・ウィシュマさん死亡事件、開示されたビデオで見えたこと
入管収容の「拷問」と「隠蔽」 西中誠一郎
・読売新聞大阪本社が大阪府と「包括連携協定」を締結
報道機関として問題はないのか 立岩陽一郎
・「公共のメディア」めざすネット番組に資金提供 立憲民主党から約1500万円 佐藤和雄
■ジェンダー情報
■さらん日記
■半田滋の新・安全保障論「防衛予算の新名称は武器の『爆買い』ごまかす詐術か」
■らんきりゅう「真冬の路上生活から抜け出せた人が多くいた」 雨宮処凛
■沖縄 日本復帰50年
・辺野古新基地建設は争点にならない? 政府がゆがめた名護市長選の構図 阿部岳
・名護市長選、岸本洋平氏の政策を探る 辺野古新基地に反対し給食と保育の無料化継続 渡瀬夏彦
■世界ワースト7位の貧富格差を改善できるか
チリ新大統領は36歳 公正社会建設目指す 伊高浩昭
■【シリーズ】NHK番組改竄事件から20年(5) 『朝日新聞』報道の深層を掘る
・その1 取材記者の証言 本田雅和記者に聞く
「政治介入」した側は、私にどう答えていたか? 臺宏士+本誌取材班
・柴田鉄治さんへの手紙 「書かれた記事がすべてです」「記者は記事の外で釈明すべきではない」と考えた私 本田雅和
■きんようぶんかインタビュー 國友勇吾監督が10年かけて完成させた映画『帆花』
「脳死に近い状態」と診断された帆花ちゃんの成長の記録 中村富美子
■不謹慎な旅「ステイ・ホーム・レス 台風水害の多摩川河川敷 写真・文/木村聡
■政治時評 望月衣塑子
■経済私考 佐々木実
■『週刊現代』でなぜか再浮上した環境ホルモン空騒ぎ説 植田武智
■たとえば世界でいま 文聖姫、北方農夫人
■【提携連載企画】公害『PFOA(ピーフォア)』04
まさに企業城下町 「ダイキンさんはありがたい」 Tansa 中川七海
■犬が王様を見て、何が悪い? 四方田犬彦
■メディアウオッチ
・ユネスコ「世界の言語の地図帳」最新版を2月に公表予定
消滅危機にある日本国内の言語 小池モナ
■話の特集 中山千夏、矢崎泰久、小室等、松元ヒロ
■きんようぶんか 本・映画・音楽・TVドキュメンタリー
■言葉の広場、金曜川柳、イラストレーション、論考
■ヒラ社長が行く 植村隆
■編集委員から
■読者会から
■市民運動から講演・映画・音楽イベントの情報案内板
■金曜日から、編集長後記、『週刊金曜日』からのお知らせ
■猫様 想田和弘
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<<『 週 刊 金 曜 日 』 メ ー ル ニ ュ ー ス >> 2022.1.14
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【1】注目の記事
【2】編集長コラム
【3】次号予告
【4】近刊のご案内
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【1】注目の記事
■沖縄・日本復帰50年
●辺野古新基地建設は争点にならない?
政府がゆがめた名護市長選の構図
阿部岳
今年、沖縄は日本復帰50年を迎える。本誌はこの1年をかけて沖縄のさまざまな現実に焦点をあて、深層にある問題を見つめるのと同時に、日本社会を問い直したいと考える。今年は沖縄にとって県知事選挙をはじめ、参院選挙、7市11町村の首長選挙、30市町村の議会議員選挙が予定される「選挙の年」でもある。皮切りに今月23日には、名護市長選挙と南城市長選挙が実施される。名護市は、政府が辺野古に新基地建設を強行したことで翻弄されつづけてきた自治体だ。そのことが民主主義に関わる重大な危機を引き起こしていることを、地元紙の記者が指摘する。
●名護市長選、岸本洋平氏の政策を探る
辺野古新基地に反対し給食と保育の無料化継続
渡瀬夏彦
「選挙イヤー」の幕開けを飾る重要な選挙のひとつ、名護市長選が1月16日告示、23日投開票される。有力候補者の岸本洋平氏の政策を探った。
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■【シリーズ】NHK番組改竄事件から20年(5)
『朝日新聞』報道の深層を掘る──その1・取材記者の証言
日本軍「慰安婦」制度の法的責任をテーマにしたNHKの特集番組が自民党政治家の介入で放送前に大幅改竄された事件は、今からちょうど17年前、2005年1月12日付『朝日新聞』記事によって明らかになった。
その4年前に起きていた「政治介入による改竄事件」は、このスクープによって初めて白日の下に晒されたのだが、その後の右派勢力による『朝日』攻撃や自民党に迎合するNHK上層部の事実の歪曲や隠蔽により、「権力対メディア」の構図は、まるで「『朝日』対NHKの喧嘩」のようにすり替えられて喧伝されていく。本誌連載の今シリーズ(第5回)は、『朝日』の報道がその後、なぜ揺らいでいったのか、当時の取材記者らとともに考える。
●取材者の証言・本田雅和記者に聞く
「政治介入」した側は、私にどう答えていたか?
臺宏士+本誌取材班
今号では『朝日』報道の検証(その1)として、当時の政治介入の取材・報道にあたった本田雅和・元『朝日』社会部記者(現在『週刊金曜日』編集部)に証言を求め、年末年始にかけて長時間インタビューをした。
●柴田鉄治さんへの手紙
「書かれた記事がすべてです」「記者は記事の外で釈明すべきではない」と考えた私
本田雅和
筆者は、自民党議員らによる政治介入で番組が改竄されたことを『朝日新聞』(以下、『朝日』)で報じたあと、右翼団体や右派メディアからのバッシングが続く中、『朝日』社会部時代の元上司(最初の部長)でOBになっていた柴田鉄治さん(故人)から「この問題について『朝日』の姿勢を問う本を出版するので、ぜひインタビューに応じてほしい」との要請を受けていた。が、2005年末、以下のような手紙を出して断った。
今も基本的な考え方に変わりはない。しかし、社会問題や人権問題の取材では多くの人々にお世話になりながら、疑問が寄せられると「記事がすべて」と突き放すことで、読者や市民社会への説明責任を果たしたことになるのか、という疑問を抱き続けてきたのも事実だ。今回、臺宏士記者のインタビューを受けるにあたって、改めて自らの姿勢を問い直している。
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【2】 編集長後記
「今朝の朝刊に載ってましたよ」。昨年12月27日朝、こんなメッセージとともに『北海道新聞』に載った私の人物紹介記事が、中級学校同級生のLINEに送られてきました。北海道に住む友人が送ってくれたのです。
年末に「共同通信」が配信したもので、「『週刊金曜日』新編集長の在日コリアン」という見出しがついています。『東京新聞』などにも載りました。記事で私は、「人権を守ること、声を出せない人たちの声を拾っていくことにこだわりたい」「差別のない社会に貢献できる雑誌づくりをしたい」と答えています。これからも、この気持ちを大切にしていきます。
女性で在日の編集長に期待するという心温まるメッセージとともに、支援金を送ってくださった読者もいました。早速、『東京新聞』『北海道新聞』のインタビュー記事を添えて、お礼の手紙を書いて送りました。『週刊金曜日』は、こうした一人ひとりの読者に支えられていることを、改めて感じています。今年もよろしくお願いいたします。(文聖姫)
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【3】2022年1月21日(1361)号予告
【新型コロナウイルス感染症】
●オミクロン株出現と第6波にどう対応するか
期待される新型コロナ治療薬|秋山晴康
【特集】
「賃下げ社会」を変える
●数字が示す 日本だけ賃下げ、コロナ禍でも賃下げ|井上 伸
●「経営の論理」に対抗するには 企業を超える労働組合を|竹信三恵子×浜矩子
【お金】
●医療費控除の間違えがちなポイントを徹底解説いたしましょう|内藤眞弓
【新・買ってはいけない】
常温販売のジレンマ 「駅弁」をチェック|渡辺雄二
【メディア】
●普遍的な価値を大切に質問を繰り返す
『ラジオ報道の現場から 声を上げる、声を届ける』の著者 澤田大樹TBSラジオ記者に聞く
【最新版「9条の碑」を歩く】
●憲法9条を「目に見える形」に|伊藤千尋
【入管】
「夫(仮放免者)の在留資格を求める日本人配偶者の会」のムセンブラ晴佳さんに聞く 「夫に在留資格をください。私たちには結婚の実態があります」|樫田秀樹
【花巻の風】最終回
宮沢賢治が追い求めた「ほんとうの幸せ」とは 宮沢和樹さん|北山公路
【Tansa】
●公害「PFOA」 環境省、「直ちに健康に影響があるとは限らない」|中川七海
【訃報】
●辺境の民の声を聞き続けた外岡秀俊さんを悼む
【きんようぶんか・本】
●『地方メディアの逆襲』|武田砂鉄
●『男子という闇 少年をいかに性暴力から守るか』|澁谷知美
●『タフィー』|長瀬海
【きんようぶんか・映画】
『さがす』|中村富美子
『テレビで会えない芸人』|伊藤千尋
【きんようぶんか・音楽】
●ギターは謳う|二本木かおり
【きんようぶんか・TV批評】
水島宏明
【きんようぶんか・TVドキュメンタリー】
1月21日からの番組|ワタナベ=アキラ
【強力連載】
●それでもそれでもそれでも|齋藤陽道
●風速計|雨宮処凜
●ジェンダー情報|小川たまか
●金曜アンテナ
●言葉の広場/論考
●半田滋の新・安全保障論
●メディアウオッチ|臺 宏士
●政治時評|長谷川綾
●経済私考|浜矩子
●黒風白雨|宇都宮健児
●さらん日記
●読者会から
●きんようびのはらっぱで
●自由と創造のためのレッスン|廣瀬純
●橋本勝の風刺画報
●松崎菊也の無責任架空対談
●ヒラ社長が行く|植村隆
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【4】近刊のご案内 http://www.kinyobi.co.jp/publish/index.php
★追悼 石牟礼道子 毒死列島 身悶えしつつ
石牟礼道子 田中優子 高峰武 宮本成美 1000円+税 A5判並製・104頁
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002593.php
『苦海浄土 わが水俣病』などの作品で知られる作家の石牟礼道子さんが2018年2月10日に亡くなった。『週刊金曜日』立ち上げ時の編集委員でもあった石牟礼さんと現編集委員の田中優子さんの対談を中心にブックレット化。
★日中戦争から80年 加害の歴史に向き合う
『週刊金曜日』編 1000円+税 A5判並製 136頁
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002464.php
今年は、日中全面戦争開始から八〇年。侵略戦争への深い反省から始まったはずの戦後はいま、大きな危機に直面している。歴史歪曲主義者の安倍晋三首相はふたたび「戦争国家」への道を暴走し、民主主義そのものが崩壊させられようとしている。私たちは、あらためてアジア太平洋戦争の実相をみつめ、いまと将来のために加害の事実を振り返り、向き合う姿勢が必要だ。本ブックレットは日中戦争開始から八〇年となる二〇一七年七月から一〇月の各月一回、「日中戦争80年共同キャンペーン実行委員会」が企画した学習会の内容を再録したもの。
┃Kindle版┃原発の来た町──原発はこうして建てられた/伊方原発の30年
斉間満:著 Kindle 購入価格:700円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002524.php
「安全」であれば原発はよい、とは言えない。原発の建設や運転の過程ではさまざまな「暴力」が吹き荒れ、またカネの力によって人々の心や生活を傷つけ、踏みにじってきた。
著者の斉間満さん(2006年10月17日永眠)は、伊方原発の誘致話が表面化して以降、自らの一生をかけてこの問題に取り組んできた。新聞記者として、一人の住民として、裁判の原告として長い長い闘いだった。
この書籍は、斉間満さんが2002年5月、南海日日新聞社から刊行した著書『原発の来た町─原発はこうして建てられた/伊方原発の30年』を元に新たに編集した新版。伊方原発のためになにが起きたかを知ることは、日本のエネルギー政策の今後を考えるために必要だ。
【目次】
はじめに
まえがき(小出裕章)
【年表】伊方原発をめぐる動き
1.原発はこうして建てられた
2.安全協定無視の3号炉増設
3.出力調整試験
4.伊方原発のいま
5.原発と地域
あとがき
【筆者紹介】
斉間 満(さいま みつる・1943年生)
伊方原発建設当初、地方紙の記者として取材したのが伊方原発との関わりの始め。取材していく中で地元にあるローカル紙が原発の危険性に少しも触れないことに疑問を感じて焦りを覚える。経験も知識も資金も貧しい中ではあったが、地元で原発を批判していく必要を強く感じて一九七五年「南海日日新聞社」を立ちあげる。以来一貫して原発反対と匿名報道を貫き、伊方町を含む周辺の町や八幡浜市の人々に原発の危険性を伝え続けてきた。
伊方原発二号炉設置許可取消裁判は、本人訴訟として起こされたが、原告の1人に加わり23年間法廷で闘った。しかし、2000年12月判決の4日前に持病の心臓病が原因で脳梗塞を発病し、左半身不随車椅子生活の身となる。現在施設に通いながらリハビリに励む傍ら、原発を止めるまで南海日日新聞を発行し続けることが自分のできる反原発運動であると考え、同じ原告、反原発の仲間であり社員の一人である近藤誠さんの助けを得ながら残された右手でワープロを打つ日々である。
2006年10月17日永眠。
┃Kindle版┃マイナンバー
明石昇二郎:著 Kindle 購入価格:500円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002448.php
「マイナンバー」の通知が始まった2015年10月から2年が経った。だが、便利になるどころか、さまざまな不具合が生じている。問題点を洗い直すとともに、「マイナンバー」によって余計な負担を強いられる市民一人ひとりが自衛策を考える上での"処方箋"を提供する。
┃Kindle版┃バラ色のひきこもり
勝山実:著 Kindle 購入価格:300円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002203.php
「ひきこもり」というと、白い目で見られがち。
でも、当事者が日々、どんな思いで暮らしているのか、
その声が伝わることはほとんどありません。
高校3年生から45歳の今まで、ひきこもりを続ける
自称「ひきこもり名人」の勝山実さんに、
なぜにひきこもり続けるのか、
自身のひきこもり生活の極意を書いてもらいました。
┃Kindle版┃何がどうして発達障害
司馬理英子:著 Kindle 購入価格:300円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002011.php
自分では気をつけているつもりなのに、「うっかり」ミスばかり。
時間やお金の管理も超苦手。
やらなきゃいけないことはたくさんあるのに、何から手をつけたら……?
あの人ってなんでいつもいい加減なの!
スケジュールどおり仕事ができないし、融通も利かないし、
人の気持ちをわかろうともしない。社会人失格なんじゃないの?
本書は発達障害という切り口で、そんな悩みに迫ります。
近ごろメディアで取り上げられることの多い発達障害ですが、
肝心なのは周囲の対応であることは、あまり知られていません。
自分(あるいは相手)の言動に悩んだら、本書をひもといてみてください。
きっとそれまでとは違った視点で、
自分や相手のことを見つめられるようになりますよ。
┃Kindle版┃エシカルに暮らすための12条 地球市民として生きる知恵
古沢広祐(ふるさわ・こうゆう):著 Kindle 購入価格:300円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002859.php
最近よく耳にする「エシカル」という言葉。
エコやオーガニックとちょっと似ていますが
生産者の人権や労働環境、商品生産の背景まで考慮する点が違います。
本書がグローバル化によって地球のすみずみにまで広がった生産・消費のつながりを
改めて考えるきっかけになればいいなと思います。
【『エシカルに暮らすための12条』目次】
はじめに
第1条 グリーン(環境)からエシカル(社会)へ
第2条 ファッションだってエシカルに
第3条 鰻を食べて大丈夫かな? 水産物こそエシカルでありたい
第4条 有機=エシカル? オーガニック認証への問い直し
第5条 森のエコラベル
第6条 動物福祉─アニマルウェルフェア 先を進む世界の動向
第7条 町ぐるみでエシカルめざす フェアトレードタウンの広がり
第8条 過熱するペットビジネス 輸入ペットの動向にも注意!!
第9条 日本にもある現代の奴隷制度
第10条 つくる責任・つかう責任 SDGsのゴール12
第11条 銀行・投融資を変えるエシカルなお金って?
第12条 『バナナと日本人』のその後
補論 日本でのエシカルの広がり──エシカル通信簿、ブラック企業大賞、地方での展開
【著者略歴】
古沢広祐(ふるさわ・こうゆう)
1950年生まれ。國學院大學経済学部教授、NPO「環境・持続社会」研究センター代表理事。著書に『みんな幸せってどんな世界』(ほんの木)、『食べるってどんなこと? あなたと考えたい命のつながりあい』(平凡社)、『地球文明ビジョン』(日本放送出版協会)、共著に『フェアトレードビジネスモデルの新たな展開』(明石書店)など。関連するトピック情報として、サステナブル・ブランドジャパン(SB-J)ネットサイト(http://www.sustainablebrands.jp/)で連載コラムを掲載しています。
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ーー
fujisan目次
内容
■表紙
■それでもそれでもそれでも 齋藤陽道
■風速計「殴る前にできたこと」 田中優子
■金曜アンテナ
・ウィシュマさん死亡事件、開示されたビデオで見えたこと
入管収容の「拷問」と「隠蔽」 西中誠一郎
・読売新聞大阪本社が大阪府と「包括連携協定」を締結
報道機関として問題はないのか 立岩陽一郎
・「公共のメディア」めざすネット番組に資金提供 立憲民主党から約1500万円 佐藤和雄
■ジェンダー情報
■さらん日記
■半田滋の新・安全保障論「防衛予算の新名称は武器の『爆買い』ごまかす詐術か」
■らんきりゅう「真冬の路上生活から抜け出せた人が多くいた」 雨宮処凛
■沖縄 日本復帰50年
・辺野古新基地建設は争点にならない? 政府がゆがめた名護市長選の構図 阿部岳
・名護市長選、岸本洋平氏の政策を探る 辺野古新基地に反対し給食と保育の無料化継続 渡瀬夏彦
■世界ワースト7位の貧富格差を改善できるか
チリ新大統領は36歳 公正社会建設目指す 伊高浩昭
■【シリーズ】NHK番組改竄事件から20年(5) 『朝日新聞』報道の深層を掘る
・その1 取材記者の証言 本田雅和記者に聞く
「政治介入」した側は、私にどう答えていたか? 臺宏士+本誌取材班
・柴田鉄治さんへの手紙 「書かれた記事がすべてです」「記者は記事の外で釈明すべきではない」と考えた私 本田雅和
■きんようぶんかインタビュー 國友勇吾監督が10年かけて完成させた映画『帆花』
「脳死に近い状態」と診断された帆花ちゃんの成長の記録 中村富美子
■不謹慎な旅「ステイ・ホーム・レス 台風水害の多摩川河川敷 写真・文/木村聡
■政治時評 望月衣塑子
■経済私考 佐々木実
■『週刊現代』でなぜか再浮上した環境ホルモン空騒ぎ説 植田武智
■たとえば世界でいま 文聖姫、北方農夫人
■【提携連載企画】公害『PFOA(ピーフォア)』04
まさに企業城下町 「ダイキンさんはありがたい」 Tansa 中川七海
■犬が王様を見て、何が悪い? 四方田犬彦
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■話の特集 中山千夏、矢崎泰久、小室等、松元ヒロ
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【1】注目の記事
■沖縄・日本復帰50年
●辺野古新基地建設は争点にならない?
政府がゆがめた名護市長選の構図
阿部岳
今年、沖縄は日本復帰50年を迎える。本誌はこの1年をかけて沖縄のさまざまな現実に焦点をあて、深層にある問題を見つめるのと同時に、日本社会を問い直したいと考える。今年は沖縄にとって県知事選挙をはじめ、参院選挙、7市11町村の首長選挙、30市町村の議会議員選挙が予定される「選挙の年」でもある。皮切りに今月23日には、名護市長選挙と南城市長選挙が実施される。名護市は、政府が辺野古に新基地建設を強行したことで翻弄されつづけてきた自治体だ。そのことが民主主義に関わる重大な危機を引き起こしていることを、地元紙の記者が指摘する。
●名護市長選、岸本洋平氏の政策を探る
辺野古新基地に反対し給食と保育の無料化継続
渡瀬夏彦
「選挙イヤー」の幕開けを飾る重要な選挙のひとつ、名護市長選が1月16日告示、23日投開票される。有力候補者の岸本洋平氏の政策を探った。
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■【シリーズ】NHK番組改竄事件から20年(5)
『朝日新聞』報道の深層を掘る──その1・取材記者の証言
日本軍「慰安婦」制度の法的責任をテーマにしたNHKの特集番組が自民党政治家の介入で放送前に大幅改竄された事件は、今からちょうど17年前、2005年1月12日付『朝日新聞』記事によって明らかになった。
その4年前に起きていた「政治介入による改竄事件」は、このスクープによって初めて白日の下に晒されたのだが、その後の右派勢力による『朝日』攻撃や自民党に迎合するNHK上層部の事実の歪曲や隠蔽により、「権力対メディア」の構図は、まるで「『朝日』対NHKの喧嘩」のようにすり替えられて喧伝されていく。本誌連載の今シリーズ(第5回)は、『朝日』の報道がその後、なぜ揺らいでいったのか、当時の取材記者らとともに考える。
●取材者の証言・本田雅和記者に聞く
「政治介入」した側は、私にどう答えていたか?
臺宏士+本誌取材班
今号では『朝日』報道の検証(その1)として、当時の政治介入の取材・報道にあたった本田雅和・元『朝日』社会部記者(現在『週刊金曜日』編集部)に証言を求め、年末年始にかけて長時間インタビューをした。
●柴田鉄治さんへの手紙
「書かれた記事がすべてです」「記者は記事の外で釈明すべきではない」と考えた私
本田雅和
筆者は、自民党議員らによる政治介入で番組が改竄されたことを『朝日新聞』(以下、『朝日』)で報じたあと、右翼団体や右派メディアからのバッシングが続く中、『朝日』社会部時代の元上司(最初の部長)でOBになっていた柴田鉄治さん(故人)から「この問題について『朝日』の姿勢を問う本を出版するので、ぜひインタビューに応じてほしい」との要請を受けていた。が、2005年末、以下のような手紙を出して断った。
今も基本的な考え方に変わりはない。しかし、社会問題や人権問題の取材では多くの人々にお世話になりながら、疑問が寄せられると「記事がすべて」と突き放すことで、読者や市民社会への説明責任を果たしたことになるのか、という疑問を抱き続けてきたのも事実だ。今回、臺宏士記者のインタビューを受けるにあたって、改めて自らの姿勢を問い直している。
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【2】 編集長後記
「今朝の朝刊に載ってましたよ」。昨年12月27日朝、こんなメッセージとともに『北海道新聞』に載った私の人物紹介記事が、中級学校同級生のLINEに送られてきました。北海道に住む友人が送ってくれたのです。
年末に「共同通信」が配信したもので、「『週刊金曜日』新編集長の在日コリアン」という見出しがついています。『東京新聞』などにも載りました。記事で私は、「人権を守ること、声を出せない人たちの声を拾っていくことにこだわりたい」「差別のない社会に貢献できる雑誌づくりをしたい」と答えています。これからも、この気持ちを大切にしていきます。
女性で在日の編集長に期待するという心温まるメッセージとともに、支援金を送ってくださった読者もいました。早速、『東京新聞』『北海道新聞』のインタビュー記事を添えて、お礼の手紙を書いて送りました。『週刊金曜日』は、こうした一人ひとりの読者に支えられていることを、改めて感じています。今年もよろしくお願いいたします。(文聖姫)
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【3】2022年1月21日(1361)号予告
【新型コロナウイルス感染症】
●オミクロン株出現と第6波にどう対応するか
期待される新型コロナ治療薬|秋山晴康
【特集】
「賃下げ社会」を変える
●数字が示す 日本だけ賃下げ、コロナ禍でも賃下げ|井上 伸
●「経営の論理」に対抗するには 企業を超える労働組合を|竹信三恵子×浜矩子
【お金】
●医療費控除の間違えがちなポイントを徹底解説いたしましょう|内藤眞弓
【新・買ってはいけない】
常温販売のジレンマ 「駅弁」をチェック|渡辺雄二
【メディア】
●普遍的な価値を大切に質問を繰り返す
『ラジオ報道の現場から 声を上げる、声を届ける』の著者 澤田大樹TBSラジオ記者に聞く
【最新版「9条の碑」を歩く】
●憲法9条を「目に見える形」に|伊藤千尋
【入管】
「夫(仮放免者)の在留資格を求める日本人配偶者の会」のムセンブラ晴佳さんに聞く 「夫に在留資格をください。私たちには結婚の実態があります」|樫田秀樹
【花巻の風】最終回
宮沢賢治が追い求めた「ほんとうの幸せ」とは 宮沢和樹さん|北山公路
【Tansa】
●公害「PFOA」 環境省、「直ちに健康に影響があるとは限らない」|中川七海
【訃報】
●辺境の民の声を聞き続けた外岡秀俊さんを悼む
【きんようぶんか・本】
●『地方メディアの逆襲』|武田砂鉄
●『男子という闇 少年をいかに性暴力から守るか』|澁谷知美
●『タフィー』|長瀬海
【きんようぶんか・映画】
『さがす』|中村富美子
『テレビで会えない芸人』|伊藤千尋
【きんようぶんか・音楽】
●ギターは謳う|二本木かおり
【きんようぶんか・TV批評】
水島宏明
【きんようぶんか・TVドキュメンタリー】
1月21日からの番組|ワタナベ=アキラ
【強力連載】
●それでもそれでもそれでも|齋藤陽道
●風速計|雨宮処凜
●ジェンダー情報|小川たまか
●金曜アンテナ
●言葉の広場/論考
●半田滋の新・安全保障論
●メディアウオッチ|臺 宏士
●政治時評|長谷川綾
●経済私考|浜矩子
●黒風白雨|宇都宮健児
●さらん日記
●読者会から
●きんようびのはらっぱで
●自由と創造のためのレッスン|廣瀬純
●橋本勝の風刺画報
●松崎菊也の無責任架空対談
●ヒラ社長が行く|植村隆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【4】近刊のご案内 http://www.kinyobi.co.jp/publish/index.php
★追悼 石牟礼道子 毒死列島 身悶えしつつ
石牟礼道子 田中優子 高峰武 宮本成美 1000円+税 A5判並製・104頁
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002593.php
『苦海浄土 わが水俣病』などの作品で知られる作家の石牟礼道子さんが2018年2月10日に亡くなった。『週刊金曜日』立ち上げ時の編集委員でもあった石牟礼さんと現編集委員の田中優子さんの対談を中心にブックレット化。
★日中戦争から80年 加害の歴史に向き合う
『週刊金曜日』編 1000円+税 A5判並製 136頁
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002464.php
今年は、日中全面戦争開始から八〇年。侵略戦争への深い反省から始まったはずの戦後はいま、大きな危機に直面している。歴史歪曲主義者の安倍晋三首相はふたたび「戦争国家」への道を暴走し、民主主義そのものが崩壊させられようとしている。私たちは、あらためてアジア太平洋戦争の実相をみつめ、いまと将来のために加害の事実を振り返り、向き合う姿勢が必要だ。本ブックレットは日中戦争開始から八〇年となる二〇一七年七月から一〇月の各月一回、「日中戦争80年共同キャンペーン実行委員会」が企画した学習会の内容を再録したもの。
┃Kindle版┃原発の来た町──原発はこうして建てられた/伊方原発の30年
斉間満:著 Kindle 購入価格:700円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002524.php
「安全」であれば原発はよい、とは言えない。原発の建設や運転の過程ではさまざまな「暴力」が吹き荒れ、またカネの力によって人々の心や生活を傷つけ、踏みにじってきた。
著者の斉間満さん(2006年10月17日永眠)は、伊方原発の誘致話が表面化して以降、自らの一生をかけてこの問題に取り組んできた。新聞記者として、一人の住民として、裁判の原告として長い長い闘いだった。
この書籍は、斉間満さんが2002年5月、南海日日新聞社から刊行した著書『原発の来た町─原発はこうして建てられた/伊方原発の30年』を元に新たに編集した新版。伊方原発のためになにが起きたかを知ることは、日本のエネルギー政策の今後を考えるために必要だ。
【目次】
はじめに
まえがき(小出裕章)
【年表】伊方原発をめぐる動き
1.原発はこうして建てられた
2.安全協定無視の3号炉増設
3.出力調整試験
4.伊方原発のいま
5.原発と地域
あとがき
【筆者紹介】
斉間 満(さいま みつる・1943年生)
伊方原発建設当初、地方紙の記者として取材したのが伊方原発との関わりの始め。取材していく中で地元にあるローカル紙が原発の危険性に少しも触れないことに疑問を感じて焦りを覚える。経験も知識も資金も貧しい中ではあったが、地元で原発を批判していく必要を強く感じて一九七五年「南海日日新聞社」を立ちあげる。以来一貫して原発反対と匿名報道を貫き、伊方町を含む周辺の町や八幡浜市の人々に原発の危険性を伝え続けてきた。
伊方原発二号炉設置許可取消裁判は、本人訴訟として起こされたが、原告の1人に加わり23年間法廷で闘った。しかし、2000年12月判決の4日前に持病の心臓病が原因で脳梗塞を発病し、左半身不随車椅子生活の身となる。現在施設に通いながらリハビリに励む傍ら、原発を止めるまで南海日日新聞を発行し続けることが自分のできる反原発運動であると考え、同じ原告、反原発の仲間であり社員の一人である近藤誠さんの助けを得ながら残された右手でワープロを打つ日々である。
2006年10月17日永眠。
┃Kindle版┃マイナンバー
明石昇二郎:著 Kindle 購入価格:500円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002448.php
「マイナンバー」の通知が始まった2015年10月から2年が経った。だが、便利になるどころか、さまざまな不具合が生じている。問題点を洗い直すとともに、「マイナンバー」によって余計な負担を強いられる市民一人ひとりが自衛策を考える上での"処方箋"を提供する。
┃Kindle版┃バラ色のひきこもり
勝山実:著 Kindle 購入価格:300円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002203.php
「ひきこもり」というと、白い目で見られがち。
でも、当事者が日々、どんな思いで暮らしているのか、
その声が伝わることはほとんどありません。
高校3年生から45歳の今まで、ひきこもりを続ける
自称「ひきこもり名人」の勝山実さんに、
なぜにひきこもり続けるのか、
自身のひきこもり生活の極意を書いてもらいました。
┃Kindle版┃何がどうして発達障害
司馬理英子:著 Kindle 購入価格:300円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002011.php
自分では気をつけているつもりなのに、「うっかり」ミスばかり。
時間やお金の管理も超苦手。
やらなきゃいけないことはたくさんあるのに、何から手をつけたら……?
あの人ってなんでいつもいい加減なの!
スケジュールどおり仕事ができないし、融通も利かないし、
人の気持ちをわかろうともしない。社会人失格なんじゃないの?
本書は発達障害という切り口で、そんな悩みに迫ります。
近ごろメディアで取り上げられることの多い発達障害ですが、
肝心なのは周囲の対応であることは、あまり知られていません。
自分(あるいは相手)の言動に悩んだら、本書をひもといてみてください。
きっとそれまでとは違った視点で、
自分や相手のことを見つめられるようになりますよ。
┃Kindle版┃エシカルに暮らすための12条 地球市民として生きる知恵
古沢広祐(ふるさわ・こうゆう):著 Kindle 購入価格:300円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002859.php
最近よく耳にする「エシカル」という言葉。
エコやオーガニックとちょっと似ていますが
生産者の人権や労働環境、商品生産の背景まで考慮する点が違います。
本書がグローバル化によって地球のすみずみにまで広がった生産・消費のつながりを
改めて考えるきっかけになればいいなと思います。
【『エシカルに暮らすための12条』目次】
はじめに
第1条 グリーン(環境)からエシカル(社会)へ
第2条 ファッションだってエシカルに
第3条 鰻を食べて大丈夫かな? 水産物こそエシカルでありたい
第4条 有機=エシカル? オーガニック認証への問い直し
第5条 森のエコラベル
第6条 動物福祉─アニマルウェルフェア 先を進む世界の動向
第7条 町ぐるみでエシカルめざす フェアトレードタウンの広がり
第8条 過熱するペットビジネス 輸入ペットの動向にも注意!!
第9条 日本にもある現代の奴隷制度
第10条 つくる責任・つかう責任 SDGsのゴール12
第11条 銀行・投融資を変えるエシカルなお金って?
第12条 『バナナと日本人』のその後
補論 日本でのエシカルの広がり──エシカル通信簿、ブラック企業大賞、地方での展開
【著者略歴】
古沢広祐(ふるさわ・こうゆう)
1950年生まれ。國學院大學経済学部教授、NPO「環境・持続社会」研究センター代表理事。著書に『みんな幸せってどんな世界』(ほんの木)、『食べるってどんなこと? あなたと考えたい命のつながりあい』(平凡社)、『地球文明ビジョン』(日本放送出版協会)、共著に『フェアトレードビジネスモデルの新たな展開』(明石書店)など。関連するトピック情報として、サステナブル・ブランドジャパン(SB-J)ネットサイト(http://www.sustainablebrands.jp/)で連載コラムを掲載しています。
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