紙やExcelによる管理が残っている工程
2007年頃のバグ管理の資料があったのでメモ。
【元ネタ】
[Think IT] 第3回:取材お断り!の裏事情 (2/3)
・現状は、半分以上が紙もしくはExcel
・今後は、Bugzilla、Visual Studio 2005 Team Foundation ServerなどのBTSを使いたい人が多い
以前、バグをExcelで管理していた時、バグ管理IDは特別なExcelシートで採番するやり方で運用されていた。
そこでユニークなバグ管理IDを採番した後、その障害管理票を紙に印刷して運用していた。
その紙には、判子の欄があった。
判子の欄には、開発者、テスト担当者、プロジェクトリーダーの3つの欄があった。
それは、他の人の作業した結果を認めたら、各人が判子を押していく運用フローになっていた。
つまり、ワークフローと言う概念が当時の開発者だった僕の頭にはなかったけれど、たとえアナログであろうともワークフローは厳然として存在していた。
そして今は、RedmineやTracのチケットでプロジェクト内部の作業を全て管理する運用を始めて、リーダーだけでなく開発者もテスト担当者もワークフローと言う概念を、少しずつ認識し始めている。
この仕様変更は、どのチケットと関連しているのか?
このマージ作業は、どの障害修正から発生したのか?
自分が作ったプログラムは誰がテストするのか?
プロジェクトの中で自分のプログラムはどんな重要性を持っているのか?
いずれもチケット一覧、ロードマップから判別できる。
しかし、殆どの作業がBTS上でIT化された中で、未だに紙ベースの作業が唯一残っている。
それは、変更管理・進捗会議や設計レビューなど、4~10人による複数人での作業。
それらは大量の紙を印刷して配布され、その紙を見ながら、議論してメモしていく。
その会議中は全員分かり合った気分になっているが、後でメモを読み返して議事録にすると、微妙にニュアンスがずれていたりする。
議事録ドリブンできちんとやれば、そんなことは解決できるが、ExcelやWordの議事録はすぐに散らかってしまう。
せっかくレビューで仕様漏れをチェックし、ソースインスペクションもするのに、紙ベースで残すので、Excelの議事録にまとめるために二重の手間がかかる。
本来ならば、その場ですぐにExcelにレビュー指摘事項を一つずつ記録して、それをきちんと反映したか、というチェックを行いたい。
あるいは、突然の仕様変更に対し、方針を立てて、メンバーごとに調査を依頼する場合、それらをWikiなどに反映して、メンバーが作って持ち寄った成果物をチェックしたい。
そのワークフローをもっとスムーズに行いたいのだ。
今はメールや紙ベースで散在してしまっている。
後の運用保守で、それらの経緯がいつも分からなくなる。
どうやら3人以上による作業の場合、ペアプロも行えないので、紙やホワイトボードでコミュニケーションを取り合うしかない。
そして、それらはExcelの議事録を残すしかない。
チケット駆動開発は、個人のタスク管理には威力を発揮するが、複数人の作業によるワークフローを乗せるのはまだ分からない。
BTSチケットへどのようにレビュー結果や議事録をのせるか?
チケット駆動開発には、まだ課題は残る。
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