第1回astah関西勉強会の感想 #astahkansai
第1回astah関西勉強会が無事に終わりました。
参加者は少なめでしたが、参加者層は、普段のアジャイル系の人達とは違った顔ぶりの人達が多かった。
astahを使っているか挙手を尋ねてみたら、大半の人は使用経験があるみたい。
一部の人達から感想を聞いてみると、マニアック過ぎた、という感想から、スクリプトやOffice連携のようなマニアックな使い方は面白いですね、という感想まで様々。
以下、ラフなメモ書き。
【告知】astah関西 第1回勉強会を7/14金に開催します #astahkansai: プログラマの思索
akipiiさんのツイート: "#Astahkansai 第1回目勉強会に参加者23人で狭い部屋が超満員です笑。関西でこんなにastahに興味を持つ人がいたんですね"
Masatoshi 0w0さんのツイート: "限定的な使い方しかできてなかったことを再認識できました。もっとastah活用しよう。 #astahkansai"
Yoichi Nakayamaさんのツイート: "スクリプトプラグインで色々できそう。今度遊んでみよう #astahkansai"
Yoichi Nakayamaさんのツイート: "細合さんの濃い話面白かった。 #astahkansai"
勉強会の内容は、私から、ユーザの立場からのastahを使った感想やastahを使ったモデル(プロセス、システム設計、ビジネスモデル)の事例紹介。
細合さんから、astahの製品シリーズの紹介、astahプラグインの作り方、スクリプトプラグインを入れてEcmaScriptやGroovyやJRubyでスクリプトを書いてastahにメニューを追加したり、astahのモデルを操作する例、また、Office連携プラグインを入れてastahモデルとWordのクラス図を同期させる例などの紹介。
今回の勉強会では、チェンジビジョン社長の熊谷さんも参加されていて、astah製品の利用事例やastahの使い方のコメントを時々発言されて、とても興味深かった。
たとえば、astahGSNを使って、組込みシステムの開発プロセスだけでなく、業務システムの業務プロセスを設計してモデル化する時、リスク内容をモデルの中に埋め込みたい場合がある。
その場合、モデルに、リスク用のタグやステレオタイプを埋め込んでおき、スクリプトプラグインやastahプラグインを使って、モデルからリスク一覧を抽出して、リスク対策へつなげることもできる、という話もあった。
つまり、単にモデルをツールで描くだけでなく、astahのAPIによってモデルから必要な情報を抽出して別の用途に役立てる利用事例もある。
この手法のメリットは、モデルを再利用できること、さらに、モデルを色んな観点のビューで提供できることだ。
すなわち、個別のユースケースに応じて、モデルを再利用できるわけだ。
この観点は、熊谷さんの言葉「astahでモデルをしゃぶり尽くす」につながると思う。
僕としては、この勉強会を上流工程からのモデリング技法の探求、という観点だけでなく、プログラマの観点で、作ったモデルから、ビューを提供したり、ソフトウェアメトリクスを抽出したり、プログラムでモデルを再利用する議論もしたい、と思っていた。
単なるお絵かきの話だけで終わらせたくなかった。
だから、こういう濃い話ができて面白いな、と思っている。
astahのメリットは、直感的な操作がやりやすく、モデルを描きやすい、というのが最大のメリットだが、もっとプログラマの観点を入れてみたいのだ。
「プログラマの立場からのモデル再利用、モデリング技法の探求の勉強会」みたいな場にできたらいいな、と思っている。
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