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2022/01/10

チケット管理の運用を支える体制とは何か #redmine

チケット管理の運用を支える体制についてツイートがあったのでメモ。

【発端】
ところてんさんはTwitterを使っています 「「なんでプログラマーはチケットシステムが上手く回って、それ以外の部門ではうまく回らないの?」 「プログラマーの世界はプログラマーの中で比較的閉じてるからじゃない?部門をまたいで同じシステムを使わせるというのが色々と大変なのかも」」 / Twitter

akipiiさんはTwitterを使っています 「チケットシステムがなぜプログラマ以外では回らないのか?と言う問題提起」 / Twitter

Dr.とまてぃ@セミコンエンジにゃあさんはTwitterを使っています 「@akipii 一応工場で導入に成功はしましたが最低限チケット管理システムの扱いをわかっている人(≒プログラマ)と、管理が腐らないよう見張ってくれる人が複数いないと機能しないですね」 / Twitter

akipiiさんはTwitterを使っています 「@tomati2020 Redmineコミュニティでは、チケット管理のルールが守られて運用されているか定期的に巡回する人を「お巡りさん(Redmine警察)」、現場の独自プロセスにFitさせる為、チケット管理ツールをカスタマイズする人をマイスター(Redmine職人)と呼んでます。まさに2つの役割に相当していますね!」 / Twitter

Dr.とまてぃ@セミコンエンジにゃあさんはTwitterを使っています 「@akipii ですです。 なのでなんとか自部署での運用は成功しているんですが、適用範囲を拡大しようとすると自助努力ではどうしようもないので会社ぐるみでの研修プログラムなどが必要になってくるかと思われます。」 / Twitter

【1】チケット駆動のタスク管理は、一度運用が回ればスムーズに回る。
チケット管理ツールを基盤としたチケット駆動開発は、アジャイル開発のタスク管理と相性が良いので、変更の多いタスク管理に適用しやすい。
また、アジャイル開発のプラクティスを自然に適用できるので、朝会やKPTによるふりかえり、ペア作業、メンバーの自発的行動を促す雰囲気作りを適用することで、メンバの貢献意欲を引き出しやすい。
結果的に、チームの一体感も高まり、チームの雰囲気もすごく良くなる。

【2】しかし、いつもチケット管理が上手くいくとは限らない事実は以前からRedmineコミュニティでも議論されていた。

その原因の一つは、チケット管理を刺させる体制が不十分なので、チケット管理の運用ルールが守られず、形骸化してしまうことだろう。

【3】経験上、チケット管理をスムーズに運用する為には、4種類の役割が必要になると考える。

①お巡りさん(Redmine警察)
チケット管理のルールが守られて運用されているか、定期的に巡回する。
また、メンバーが困ったときには手助けをする。
Scrumで言えば、スクラムマスターみたいな感じだろうか。
チケット管理の守護神のようなイメージかな。

②マイスター(Redmine職人)
現場の独自プロセスにFitさせる為、チケット管理ツールをカスタマイズする。
それぞれの現場では独自のプロセスがあり、そのプロセスに基づく組織文化や業務手順がある。
それらをチケット管理ツールに反映することで、利用者の操作感を良くして、取っ付きにくさを軽減する。

Redmineの普及促進にはRedmine警察やRedmineマイスターという役割の人達が必要: プログラマの思索

打ち捨てられていたRedmineが復活するまでの軌跡 - Qiita

③エバンジェリスト
チケット管理の伝道師としてメンバーを啓蒙する。
こういう熱い心を持った人が、チケット駆動開発を導入する時に旗印となって、メンバーを啓蒙して、心の熱量を注入していく。
もちろん、メンバーやプロジェクトマネージャへの教育も兼務するだろう。
最初は、エバンジェリストのような熱量のある人が、組織に息吹を吹き込む必要があるだろう。

④活動家
活動ログから現場の業務活動をモニタリングし、組織のあるべき姿(全体最適化)を目指す。
たとえば、標準化推進のPMOや、プロセス改善や品質管理を担当するSEPGが相当するだろう。
彼らは、Redmineの活動ログを元に、各PJの活動を見て、PJの進捗・品質・コストで異常がないかモニタリングし、何かあれば、プロジェクトマネージャにアドバイスする。

活動家はお巡りさんよりもさらにメタな観点で、チケット駆動開発をモニタリングする立場だろう。

【4】では、チケット管理を支える体制では、この4種類の人達だけで十分なのか?
その他のロールはないのか?
あるいは、2種類や3種類の役割に減らしても、チケット管理は上手く回るのだろうか?

こういう疑問を数多く集めて、この主張をさらに強化したいと思う。

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